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スーパーフード「モリンガ」の効果!昔から親しまれた薬草の力とは

Date:2019.03.12

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スーパーフード「モリンガ」の効果!昔から親しまれた薬草の力とは|女性の美学
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最近、色々な「スーパーフード」が注目されています。

メディア、美容雑誌、新聞など幅広く取り上げられ、実際に著名人や医師、管理栄養士などが勧める場面も多いことから一般的にも気になっている方は増えていると思います。

スーパーフードは「有効成分を突出して含む食材」のことを指す言葉で、世界的に「スーパーフード」と呼ばれる食品は数多くあります。

しかし、今回ピックアップするモリンガはなんと国連組織のひとつがその効能と効果を保証し、貧困に悩む地域の子どもたちなどに実際に摂取するよう推進している植物。

どのような効果があるのか、じっくりと確認してみてください。


スーパーフードと呼ばれるモリンガとは何?

モリンガは日本ではまだまだ馴染みの薄い植物ですが、世界的に見ると太古の昔から親しまれてきた植物です。その効能が近年明らかにされてからは、世界的な需要も非常に高まっている生薬となります。

ワサビノキ科、北インド地方に広がる生薬

モリンガという植物は古代の北インド地方を中心に、王族から庶民層に至るまで幅広く活用された生薬の一種です。

ワサビノキ科という種に属しますが、日本でも馴染み深い山葵とは別の種になります。

この薬草を用いた医療技術の中に、近年日本でも健康増進のためと広まりつつある「アーユルヴェーダ」があります。これは体内の根幹に自然の治癒力や活動力を用いて病を治療する、また未然に防ぐなどの効果が期待され、現代においても実際にインド地方では活用されている医療術です。

近年ではモリンガの効果効能が国連組織のひとつ、国際連合世界食糧計画(WFP)によっても保証され、世界中で「スーパーフード」と呼ばれ広まりつつあるすごい植物なのです。

確認されているだけでも含有栄養素は90種以上

モリンガの何がそれほどまでにすごいのか、と不思議に思われる方も多いかもしれません。

実際、フィリピンや北インドの地方村、山間集落、アフリカなどでは本当にここ数年まで「生えてはいたけど、栄養があるのは知らなかった」という人が多かったようです。

国際連合世界食糧計画(以降WFP)が実際に貧困に悩む国や地域に積極的に栽培、摂取を推進しているのには次のような理由があります。

発育が早く栽培が比較的容易であること
モリンガは野生しているものも多く、栽培自体はそれほど難しくないとされています。日本でも関東以南の比較的暖かいところであれば栽培が可能で、水量や肥料などもそれほど著しく必要というわけではありません。

また、成長速度が早く1ヶ月で葉の部分なら収穫が可能になることから、継続的な栄養源になりうると判断されています。

栄養価が高く、含有されている栄養素が90種以上見込めること
ただ成長が早い植物なら他にもたくさんありますが、モリンガは可食部の中に含まれるミネラルやビタミンなどの栄養素がおおよそ90種、あるいはそれ以上あると推定されています。

また、それらの栄養素は他の食品の有効成分の吸収率を高めたり、相乗効果を出しやすくするなどの有効性が認められているため、限られた食事量である貧困地域の栄養摂取力を飛躍的に向上させると考えられているのです。

こうした植物の力はもちろん私達日本人にとっても有効です。特に最近よく叫ばれている「アンチエイジング」「未病」「健康寿命」といった抗・高齢化社会への対策にも良いとして、各農業研究者たちも次々と論文や研究を発表しています。

根、葉、茎、花すべてにあらゆる効能があるとされる

モリンガは9割が可食部とまで言われる、いわゆる「捨てるところがない」植物です。

根、茎、葉、花、種に至るまで食べることができる上に、それぞれに宿っている栄養価が全て豊富なため無駄がほとんどありません。

ピーナツに似たような味の植物であるため調理法もシンプルなものが多く、原産国では広くスープやビスケットなどに用いているようですが、鮮度が落ちやすいため日本を含めた諸外国では粉末やサプリメントなどに加工して摂取するケースが多いようです。

このような特徴からモリンガは「奇跡の木(ミラクルツリー)」とも称され、今やスーパーモデルや貴族、王族も食卓に愛用していることを公表しています。

モリンガの効果は体の内側にも外側にも効く

世界中で注目され「奇跡」とまで称されるモリンガにはどのような効果があるのでしょうか。現代日本人のほとんどにも必要とされている栄養素の宝庫であることを是非ご確認ください。

食物繊維の力で胃腸の中をハイパワーで大掃除

モリンガという植物の力において、最初に特筆すべきはデトックス能力の高さです。

毒素の排出に関わる栄養素が多いのが特徴のひとつですが、そのうちのひとつが馴染み深い「食物繊維」の豊富さ。

古くから日本の食卓の中でお通じを良くする食材として親しまれている「ごぼう」の、おおよそ4倍〜5倍の30.6グラム(100g中)も含まれているとされています。

通常、成人男性に必要な食物繊維は19g以上、成人女性なら17g以上と言われていますが、これを野菜だけで取ろうとすると非常に困難です。

ですが、モリンガなら100gで推奨量の2倍近くが摂取できるわけですから、慢性便秘や腸内環境の悪い方には非常に強力なサポーターとなります。

排出力を高めむくみや不快症状を除去する

モリンガにはトマトのおよそ26倍のカリウムが含まれているとも言われています。

カリウムは体内の水分バランスを調整し、不要な水や塩分を排出する機能を高めるミネラルのひとつで、塩分や脂質の高い食生活になりつつある現代日本人に不足しがちな栄養素の一種です。

むくみや肌荒れなど、「排出力不足」によって起こる体の不快な症状を軽減する効果も見込まれますし、美脚効果などにも期待できるため多くのモデルや女優さんも活用していることをSNSなどで公表しています。

免疫力が高まるため未病対策に効果を期待できる

モリンガの葉や種に含まれる水分に抗アレルギー作用がある可能性が研究され、何人かの研究者やチームが論文を公表しています。

それによれば、アレルゲンとなる物質が体内に入ると好酸球という白血球の仲間が過剰に活動し、アレルゲンに対抗しようとして色々な症状を引き起こします。

モリンガにはこの好酸球の集積(過剰に活動するために集まる、増殖すること)を抑制する効果が確認されており、今後の世界的なアレルギー治療に対して有効なのではないかという可能性が極めて高いのです。

また、原産国でもアレルギーなどの体質の改善に有用として小児科医を含め多くの医師が摂取を勧めるという実態もあり、継続すれば「未病」に役立つのではないかと考えられています。

抗酸化作用のポリフェノールで体のサビつきを解消

ワインやチョコレートなどで有名なポリフェノールもモリンガには豊富に含まれています。

どのくらい豊富かといえば、赤ワイングラス1杯のポリフェノールに対しおよそ7〜8倍の含有率であるとされているので驚きです。

ポリフェノールは体の中で自然に増えていく活性酸素を除去し、血液がドロドロになったり細胞が傷ついてシワやシミを作ったりするのを抑制する、まさに美と健康のための成分。

アルコールが飲めない方も、糖分をあまり摂りたくないという人も、これなら安心して豊富なポリフェノールを摂取することが出来ます。

大量のGABAが血管を若返らせ肥満を予防

GABAはアミノ酸の一種で、脳や脊髄にかかっているストレスを緩和し、神経をリラックスさせる生命維持活動に欠かせない栄養成分のひとつです。

通常は体の中で自然合成されるのですが、現代社会においてはこのGABAも不足しやすく、日本では馴染み深い「発芽玄米」などのナチュラルフーズによって補給しようとする健康ブームが起きています。

このGABAもモリンガには非常に多く含まれており、含有率は発芽玄米の20倍とされています。

玄米だけだと量をそれほど多く摂れませんし、味に飽きてしまうなどのリスクもあります。

発芽玄米とセットでモリンガも生活に組み入れることによって、上手に脳がストレスを緩和してくれるという「生活の質の向上」への期待が高まっています。

豊富なビタミンやミネラルによって栄養補給にも

食物にはミネラルやビタミンといった基本要素がたくさん詰まっていますが、モリンガがスーパーフードと呼ばれるのはそうした基本要素が他の食品と比較して突出して多く含まれているからです。

  • 鉄分…ほうれん草の31倍、プルーンの112倍
  • 亜鉛…にんにくの2倍
  • ビタミンA…ほうれん草の2〜3倍
  • ビタミンB2…アーモンドの2〜3倍
  • ビタミンC…オレンジの7〜8倍
  • ビタミンE…ピーマンの60倍
  • ビタミンK…納豆の6〜7倍
  • カルシウム…牛乳の14〜15倍
  • たんぱく質…アーモンドの1.5倍
栄養不良を起こしやすい貧困の地域などへの推進が裏付けられているのも納得の栄養含有率です。同じくスーパーフードのひとつとして挙げられるアーモンドと比較しても、その栄養価は1.5〜3倍と突出しています。

脂質を摂りたくないなどの人にとっては、アーモンドよりもモリンガのほうが体に合う可能性すらあるのです。

食物繊維とポリフェノールが口臭、体臭対策に

口臭、体臭といった自分ではなかなか気が付きにくいデリケートなニオイ対策にも、モリンガの豊富な食物繊維とポリフェノールが効果的と言われています。

口臭の元になるのは口腔内の雑菌だけでなく、腸内にたまった悪玉菌の腐敗したニオイであることもあります。また、新陳代謝が衰えた体からは皮脂の酸化した油っぽいニオイが出ることも。

モリンガは豊富な食物繊維で腸内環境をお掃除しながら、抗酸化作用で過剰な皮脂の分泌抑制と酸化防止を同時にできるため、こうしたデリケートなニオイ問題にも効果的なのです。

原産国ではモリンガの葉や鞘、種に殺菌作用も見込めるとして虫歯予防、口臭予防にも活用されています。お口トラブルにも効果が期待されているのです。

高い栄養価とデトックス効果によって疲れにくい体に

モリンガに多く含まれる亜鉛やビタミンKは滋養強壮に役立つとされ、健康ブームの日本においても必須ミネラル、必須ビタミンとして注目されています。

こうしたミネラルやビタミンが欠乏すると体力が落ちやすくなり、色々な問題が起こりやすくなるのです。

  • 夏バテ、気象病
  • 感染症(風邪やインフルエンザ)の罹患リスク増大
  • 慢性疲労
  • 生殖機能の低下
  • アレルギー症状の悪化

健康ブームも一定の水準に達した今、体を健やかにするだけでなく、「強くする」ことを意識した食生活改善の一歩としてモリンガのサポート力は非常に心強いといえるでしょう。

炎症抑制効果によって体の痛みを緩和する

モリンガには豊富な栄養素の他に、抗炎症作用や抗潰瘍作用などの薬理効果も報告されています。

抗炎症作用とは文字通り、病気や怪我などによって患部の治癒のため体が過剰に腫れたり膿をもったり、熱を帯びたりする現象を緩和・抑制する作用をさします。

炎症はある程度は自然治癒のために必要な現象なのですが、ひどい場合には脳細胞や周囲の細胞にダメージを残すなど深刻な後遺症のきっかけになることもあるため、悪化しないうちに抗炎症作用のある成分を補給しておくことも必要。

モリンガはこの作用が非常に優秀で、飲む、食べるだけでなく絆創膏や湿布薬として皮膚への外用性まで認められているのです。

がん、糖尿病などの病気予防に高まる期待

強いデトックス作用、そして抗酸化作用によって、今もっとも世界がモリンガに期待していることといえば「抗がん作用」「生活習慣病の予防」です。

モリンガによってきちんと体から毒素が排出される状態になっていれば、毒素が溜まりすぎて潰瘍やがんが作られるのを未然に防ぐことが出来ますし、抗酸化作用によって血液や血管の状態が改善されれば、ドロドロ血や糖尿病、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを減らすことが出来ます。

また、病中病後の人においてもこの豊富な栄養補給によって回復力が高まりますし、加療中に落ちやすい免疫力、抵抗力を維持向上できる可能性も多くなります。

モリンガは民間療法だけでなく、世界中の医師、研究者が熱く注目する「薬草」なのです。

モリンガを効率よく摂取するベストな方法と注意点

モリンガの力がイメージ出来たら、実際にトライしてみたい!と思いませんか?日本においてモリンガを効率よく摂取する方法についてピックアップしてみましょう。

手軽に続けやすいのはパウダーかサプリメント

現状、モリンガの生葉はあまり流通していません。鮮度が落ちやすく、かつ栽培している農家も現状では限られているためです。

日本の市場で現在最も手軽に手に入るのは、パウダータイプやサプリメントに加工された健康食品。大手の食品メーカーが手がけており、安全性も高いものが多いです。

また、最近では栽培農家がインターネットを介して直営販売を行う、栽培キットを購入して自家栽培を行うというケースも増えているようです。

日本において一番継続しやすいのは粉末を飲むタイプ

青汁やグリーンスムージーなど、植物の栄養素を「飲んで吸収する」ことが定着しつつある日本において、モリンガも同様に飲むのがおすすめ。

モリンガ茶なども販売されていますが、モリンガ粉末を配合している青汁も手軽で継続しやすいという口コミが多く見受けられました。

青汁は苦味や臭みが苦手…という方は、ぜひ牛乳やアーモンドミルクに混ぜて飲んでみてください!

臭みはミルクによって解消されますし、苦味も甘味によって緩和されるので子供でも飲めるような味に大変身です。

妊娠中の女性は摂取に注意が必要になる

日本の厚生労働省は2016年5月に、「モリンガの販売事業者は妊婦の摂取を控えるよう注意喚起表示をするよう指導した」と発表しました。

極めて限られた情報として、という注釈つきですが、一部実験用ラットの中で妊娠中に高用量のモリンガを摂取したところ、流産が見られたとの報告文献が発見されているためです。

これについてはまだデータが少なく、確定要素ではないとも言えるのですが、安全のため妊婦さんはモリンガの摂取は控えてください。

古代から親しまれてきた「薬草」の力

多くの栄養と効果作用をもった奇跡の植物、モリンガは、古くはクレオパトラも愛用していたと言うほど古代から薬草として親しまれてきた植物です。

諸外国では食品としての効果だけでなく、種子や茎から取れるオイルは薬効効果、美容効果ともに高いとして石鹸や湿布薬に使われていますし、花や葉をお風呂に入れる湯治薬としても人気があります。

神話の世界では、モーゼが泥水を聖水に変えた際に使ったのがモリンガと言われており、ここから「奇跡の木」「神の木」と呼ばれるようになったとの説もあります。そしてこの神話の通り、モリンガには汚水の毒素を分解し浄水する能力もあるとされており、発展途上国の汚水対策にも栽培が推進されています。

ここまで色々な作用を持つ植物は他にはあまり見かけません。まだまだ確定していない効果もたくさんあり、これからも世界がモリンガに注目するのはしばらく続きそうですね。

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スーパーフード「モリンガ」の効果!昔から親しまれた薬草の力とは|【女性の美学】
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ライター:Utako

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