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ビール酵母の効果って?健康にも美容にもOKな発酵食品の源

Date:2017.09.02

私が「ビール酵母」というものの存在を始めて聞いたのは10年近く前。テレビ番組を見ていて、”美魔女”と呼ばれるタレントさんの食生活に密着した内容に出てきたのが聞き慣れないサプリメントの名前でした。

男性にも女性にもメリットがあるとされるビール酵母とは、そもそもどういうものなのかご存知でしょうか?

ビール酵母の正体は知ってみると意外と身近な存在です。さらにそこには、驚くほどの健康美容に役立つ栄養が眠っていました。


ビール酵母ってどういうものなの?

最近ではインターネットでも気軽に買えるビール酵母ですが、元々はどういう役割のものかご存知でしょうか?

私達日本人も、もちろん世界的にも好まれるビールとの関係を解説致します!

発酵食品の源でもある「酵母菌」のひとつ

アルコール飲料のひとつでもあるビールは、ビール大麦の麦芽(乾燥させて粉にしたもの)を煮込んで、ホップとビール酵母を投入します。するとこのビール酵母が麦汁の中の糖分をアルコールと二酸化炭素に分解します。

”酵母”はいわゆる”菌”に分類されます。菌と言ってももちろん体内で悪い作用をする菌ではなく、栄養を分解したりエネルギー源に変質させる”良い菌”が酵母。

パン作りにはイースト菌という酵母が使用されますし、漬物にも麹菌などが使用されますよね。ビールにはビール用の菌があるというわけです。

麦汁を分解していく過程で、ビール酵母の中には麦汁に含まれていた豊富な栄養素が吸収されていきます。つまりビール酵母には大麦に含まれる植物性の栄養がたっぷりと染み込んでいるということになるのです。

ビールが作られた後に沈殿する

ビール酵母は麦汁を糖とアルコールに分解した後は、濾過されその容器の底に沈殿していきます。こうしてビール酵母によって出来た液体の上澄みはアルコール飲料のビールとして人々に愛飲されます。

ここで残ったビール酵母は、かつて日本では「食材カス」として廃棄処分されていました。しかし有機成分であるビール酵母は誤った処分の仕方をすれば腐敗し悪臭を放ちます。

ここでこのビール酵母を食品として二次利用出来ないかと着目した大正時代の薬学士が、洗浄・乾燥させれば栄養食品として二次利用できることを発見したのです。

ビール酵母の知名度がグンと上がったのはここ十数年と最近ですが、調べてみると戦前からこのビール酵母を栄養補給食として用いたという記述もあります。

薬用酵母として親しまれている

ビール酵母の中でも有名な「エビオス錠」など、いくつかの商品は医薬部外品として薬局などでも手に入る大衆保険薬です。

元々は大量の廃棄物であるビール酵母にビタミンBが大量に含まれていることを発見した前述の薬学士は、元々戦前の日本において深刻な病であった【脚気】の治療薬として利用することを想定していました。

当時からビール酵母には次のような効果が期待されていたようです。

  • 栄養補給
  • 滋養強壮薬
  • 胃腸虚弱
  • 体力増強 など

現代に至り栄養学が浸透すると、ビール酵母のあらゆる効能がさらに発見され再び注目を浴びることになりました。錠剤や粉末など飲み方も増え、かつ流通も盛んになったために日常生活に活用しやすくなったのもブームのひとつの理由かもしれません。

ビール酵母が健康や美容にもたらす効果とは

健康や美容に良いと言われるビール酵母ですが、何がどう健康美に最適なのかは意外と知られていません。ビール酵母に含まれる豊富な栄養素が、体の何にたいして有効なのでしょうか?

善玉菌を増やして腸活をサポート

まず、ビール酵母という”菌”の特徴として「人間の体内に存在する善玉菌をサポートする」という働きがあります。

人間のお腹の中には酵母菌と同じく「悪さをしない菌」が複数いて、これを常在菌と呼びます。この常在菌が体内に入ってきた食べ物や飲み物を分解し、体に必要な栄養やエネルギーに変えてくれます。

そのお腹の中にいる菌は次のような勢力関係を保つとされています。

  • 善玉菌…2割
  • 悪玉菌…1割
  • 日和見菌…7割

このバランスが崩れるとお腹を壊したり、中毒症状を起こす危険が高まります。善玉菌は悪玉菌よりも環境変化に弱く、すぐに減少してしまうため体外からのサポートも必要です。これに適しているのがビール酵母なのです。

ビール酵母は体内に入ると小腸と大腸両方で活動を始め、大腸内にいる乳酸菌を補助します。大腸内でしか活動できない乳酸菌をお腹の広い範囲でサポートすることで、元気を失った善玉菌が再び活発に作用することができます。

豊富な食物繊維が便秘も解消する

ビール酵母そのものにも、そして分解される大麦にも食物繊維は非常に豊富に含まれています。

食物繊維には2種類ありますが、ビール酵母に含まれているのは水溶性食物繊維。食物を分解し排便をスムーズにする効果のあるものです。

食物繊維の効果には次のようなものがあります。

  • 体内の不要物を絡め取りながら腸内を動き、排便を促す
  • 便の柔らかさを適度な状態に保ち、腸壁を守る
  • 糖の吸収をゆるやかにして血糖値の急激な上昇を防ぐ
  • 血中コレステロールを低下させる
  • 腸内で膨らみ、満腹感を促進し食べ過ぎを防ぐ

お腹の健康は体の様々な働きをサポートしてくれます。そのお腹そのものを守る働きをする食物繊維は、近年では「第6の必須栄養素」とまで言われているのです。

ビタミンB群を補給してハリ肌に

戦前の薬学士や医師たちまでもが頭を悩ませていた「脚気(かっけ)」は、いわゆるビタミンB群の欠乏症です。

ビタミンB群は水に弱くすぐに溶け出してしまうため摂取が難しく、かつ体内での吸収率も低いことから、過去には命を奪うほどの病状を引き起こすものとして恐れられていました。

食品も調理法も豊富な現代では、この脚気という病気はほとんど見られなくなりましたが、ジャンクフードや偏った食生活の人が増えているために「予備軍」は多いと考えられています。

この脚気にも有効なのがビタミンB1という栄養素。ビタミンB1を始め、ビタミンB群は脳や神経、皮膚、骨などの成長を助け、代謝を促して古くなった細胞を排除し新しい健やかな細胞を作り出す働きもあります。

皮膚や粘膜の修復もビタミンB群が使われるため、アンチエイジングやニキビ肌などの肌トラブルにも有効。ハリやツヤを生み出してくれますので、美肌作りにも非常に強力な助っ人です。

ミネラルもたっぷりと補給できる

ビール酵母には十数種類のミネラルが含まれているとされています。

  • カリウム
  • リン
  • マンガン
  • カルシウム
  • マグネシウム
  • 亜鉛
  • セレン など

※食品メーカーにより若干の差があります

これらのミネラルは体内で合成することが出来ず、食品から摂取しなくてはなりません。ビール酵母はこうしたミネラルを効率よく補給できるため、古くから滋養強壮や体力増強に役立つと注目されました。

女性の健康美にも特に欠かせないのがカリウムというミネラルです。体内の水分バランスを整える働きがあり、このカリウムが不足するとむくみや冷え、セルライトなどを起こしやすくします。

ビール酵母に含まれているミネラルの40%はこのカリウムとされており、非常に有用なデトックス食品として世界的にも注目されています。

豊富な栄養素がダイエットをサポートする

ミネラル、食物繊維、ビタミン類…こうした栄養素が体内では複合的に働き、結果的にとても効率の良い「ダイエット向き」の体づくりに役立ちます。

ダイエット時の空腹対策に最適
食物繊維によって腸内環境が整っていれば、不要な脂質の吸収を抑え、余分な糖や油を排出し体に溜まりにくくしてくれます。満腹感もサポートしてくれるため、ダイエット時の食事制限中の空腹対策にも繋がります。
老廃物を押し流し体の中をフレッシュに保つ
ミネラルやビタミンにより代謝が活発になり、いらない細胞、古くなったり体によくない作用をもたらす物質をすぐに老廃物として押し流してくれます。
脂肪燃焼率の高い体を作ることが出来る
消化吸収の効率が良い体はエネルギー変換をするスピードも早く、体内の脂質をすぐに燃焼させ余分な脂肪がつく暇がありません。

もちろんビール酵母を飲むだけで何kgも落ちる…というやせ薬ではありませんが、運動や食事制限などの効率をぐっと向上させてくれますので、ダイエット中の努力を結果に繋げやすくなるのです。

慢性的な疲労感にも有効

ビール酵母に含まれるビタミンB群を始め、ビタミンには血中や筋肉にたまった疲労物質を分解・排出する働きがあります。

栄養欠乏状態やビタミン不足の状態になると、人間は体内の疲労物質を排除できません。

体内の働きの優先度として、脳や神経などの働きをサポートするほうが優先されますから、それに必要なビタミン類はまずはそちらに使用されてしまうのです。体外から補給されるビタミンが少なければ、疲労回復のために使用できるビタミンは更に減ってしまいます。

この疲労感が長期的に続くと脳内の神経バランスが乱れ、身体的な問題だけではなく精神的な病状にまで直結します。深刻なものには抑うつ状態までありますから、「疲れ」も放置は厳禁。

この慢性的な疲労感の回復を促すためには、効率の良いビタミン補給は決して欠かせないのです。

免疫力の向上や生活習慣病の予防

ビール酵母にはβグルカンという成分が含まれています。このβグルカンは多糖体の一種で、ビール酵母に含まれている食物繊維のひとつでもあります。

βグルカンは近年「抗がん作用がある」と注目を浴び、今日まで研究が進められています。多くはキノコ類など菌糸類の植物性のの細胞壁に含まれていますが、ビール酵母の菌細胞にも同様の成分があることがわかっています。

βグルカンは腸まで進むと、腸内の免疫を活性化させる細胞に働きかけます。βグルカンによって活性化した細胞は体内に入り込んだ異物・ウイルスを撃退させる力があります。

免疫力が向上すれば、必然的に体内の有害な物質は排除され、血管や細胞を健やかに保ちます。すなわち現代の生活習慣病にも良い効果があると考えられているのです。

抗酸化作用はアンチエイジングに欠かせない

更にビール酵母には抗酸化作用も認められています。

グルタチオンと呼ばれる成分には強い抗酸化作用とデトックス作用があるとされていて、体内で増えすぎた活性酸素を除去する働きがあります。

活性酸素は従来であれば体内の異物を除去するなどの働きをするものですが、加齢のほかにも、疲れ過ぎたり不規則な生活や食事を行っていると過剰に増えてしまい、無関係の健やかな細胞まで傷つけ始めてしまいます。

この細胞が傷つけられる現象が続けば、真皮層からの深いしわ、シミ、くすみなどに繋がります。

ビール酵母にも含まれているグルタチオンはこの増えすぎた活性酸素を除去しバランスを整えてくれますので、年齢とともに進むエイジング肌の強い味方となってくれるのです。

”美魔女”タレントさんたちがこぞってビール酵母を愛用している理由が分かる気がしますよね。

ビール酵母は誰でも飲んで良いのか?

あらゆる面においてその力を発揮するビール酵母。ぜひ飲みたい!と思われる方も多いのではないでしょうか。

ビール酵母はどんな人でも飲めるものなのか、また、効果的な飲み方などを確認しておきましょう。

妊婦さんにも子供にもOK!

原則的には、ビール酵母はどんな人が飲んでもOKです。男性にも女性にも「栄養補給」「滋養強壮」効果は認められますし、高齢者の方の健康食として病院などでも活用しているところはあります。

「ビール」と名がついているため、アルコール成分が含まれているのでは…と心配される方もいますが、基本的にビール酵母は大麦を分解した後は濾過・乾燥させますのでアルコール成分は含まれていません。

そのため、栄養を摂取するのが大変な妊婦さんや好き嫌いなどがあるお子様に飲ませても大丈夫です。

極稀にですが、大麦に対してのアレルギーが強い方はアレルギー反応を示す場合も考えられます。万が一アレルギー体質などがある場合は医師に相談してから服用するようにして下さい。

小分けにして飲む方が効率が良い

ビール酵母に大量に含まれるビタミンB群を始め、その他のビタミン類やアミノ酸、ミネラルなどは長時間体内に留まれるものではありません。

消化吸収が進めば体外に排出されてしまうものですので、1日のうちに小分けをして体内に補給するのが効果的と言われています。

販売しているメーカーによって若干の差がありますが、ビール酵母の形状別に効果的な服用量は以下の通りです。

  • 錠剤タイプ…15歳以上1回あたり10錠✕3回
  • 粉末タイプ…ティースプーン1杯✕3〜4回
  • カプセル・タブレットタイプ…1日5〜8粒

これだけ見るとかなりの量を服用するように感じますが、ビール酵母に含まれている栄養素のほとんどは水溶性であるため、体内に吸収されるもの以外は排泄されてしまいます。定められている使用量はきちんと飲むように心がけましょう。

飲みにくければヨーグルトなどにプラスして

錠剤やカプセルであればほとんどが無味無臭のまま飲むことができますが、粉末タイプの場合やや「酵母臭」が強いと感じる方も多いようです。

きのこ類が苦手な方は特に強く感じるようですが、いくら体に良いものだとしても苦手な臭いのものを飲み続けるのは非常にストレスですよね。

ビール酵母は食品ですので、粉末の場合は食品に混ぜることで臭いを打ち消すことも可能です。しかし、熱に弱い栄養素も多く含まれているため、加熱調理は避けたほうが良いでしょう。

おすすめはヨーグルトやサラダのドレッシングに混ぜ込む方法。非加熱であれば栄養素は壊れませんので、臭みを抑えた上でしっかりとビール酵母のもつパワーを摂取出来ますよ。

ビール酵母の副作用はあるのか?

健康に良い、誰でも飲める…とはいえ、健康食品はその栄養がもつ働きによって「飲まないほうが良い」という場合もあります。最後にビール酵母を服用しないほうが良い人、注意すべきポイントを確認しましょう。

痛風の人や尿酸値が高い人は要注意

ビール酵母は薬ではないので、原則として副作用は存在しません。しかし、飲まないほうが無難であるという体質の人は存在します。

その体質とはズバリ「高尿酸値の人」。

ビール酵母にはプリン体(旨味成分)が含まれていて、このプリン体は摂取すると尿酸となって体外に排出されます。この排出機能が弱ってしまうと、痛風という激痛を起こす疾病を引き起こします。

使用目安用を守り、かつ飲料水をしっかりと飲んでいれば大丈夫、という意見も見受けられますが、それはあくまでも「通常の場合」「やや高めだが基準値内である場合」です。

すでに高尿酸値でお薬を出されている、あるいは痛風を発症したことがある人の場合、体質的にプリン体に過剰な反応を示すリスクもあります。飲用する場合は必ずかかりつけの医師に相談をするようにして下さい。

医師から薬を処方されている場合は確認を

高尿酸値の処方以外にも、高血圧など何らかの持病があり、医師から薬の処方を受けている場合にも、同様に確認をするのがベターです。

例えば、高血圧の薬のひとつである「ワーファリン剤」は血液をサラサラに保つための薬です。このワーファリン剤を服用している方は、極力血液凝固作用のあるビタミンKは摂取すべきでないとされています。

薬と栄養素が相反した働きを持っていることで、同時に服用した場合にそれぞれの効果を打ち消し合ってしまうのですね。

処方薬によっては、体に良い栄養素が逆効果を及ぼすものも沢山あります。何らかの薬を日常的に服用している場合も、必ず医師や薬剤師に相談してから飲むようにしましょう。

他のサプリメントと併用する時は亜鉛に注意

ビール酵母には亜鉛が含まれており、これが滋養強壮の源であると考えられています。亜鉛は魚介類などに多く含まれていますが、吸収率があまり高くないため不足しがちなミネラルのひとつです。

最近は脱毛や白髪対策、精力増強や疲労回復に良いことから、亜鉛サプリメントも多く販売されています。

しかし、この亜鉛は摂取し過ぎると吐き気や腹痛などを起こし、重度になると腎機能障害などを引き起こすことが確認されています。

通常の食品と一緒にビール酵母を服用するだけでは過剰摂取には至りませんが、亜鉛サプリメントなど他の栄養素を補給している場合、気づかない内に偏った栄養の過剰摂取を起こしてしまうことがあります。

服用方法をきちんと守った上で、サプリメントなどを大量に服用するのではなく極力食材から栄養を補給するように心がけて下さいね。

過剰摂取には注意!使用量はきちんと守ることが大切

ビール酵母はマルチな栄養補助食品ですが、それだけで体質改善や体型の変化を促せるものではありません。

効果が出ないからと過剰に摂取をしたとしても、そのほとんどは排泄されてしまうばかりか腎臓や肝臓などに負担をかけ逆効果を生み出す可能性もあります。

栄養補助食品やサプリメントは摂取量を守ることが大切。普段の食事の見直しや生活習慣の改善などと合わせて行うことが、最も効果の高い使用方法だということを忘れないようにしてください。

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