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カンヌ映画祭の裏側で勃発した国際問題をあなたは知っていますか?

Date:2012.07.17

南フランスのカンヌと言えばほとんどの人がカンヌ映画祭を思い浮かべるでしょう。世界3大映画祭の1つであるカンヌ国際映画祭は今年も5月16日~27日に華やかに開催されました。

そこへ欧米の映画好き女性たちが投げかけた疑問は「女性の映画監督はどこに居るの…?」です。実はこの映画祭の裏では性差別論議が勃発していたことをご存知でしたか?

がんばる女性の映画監督!でも…

女性にとって憧れの地、南フランス。この地での映画祭は今年で65回目です。カンヌ国際映画祭は映画好きにとっては注目のお祭り、アメリカのアカデミー賞とまた違った面持ちの作品群が並び、映画ファンを魅了する年に1回の大イベントです。

さて、女性映画というカテゴリーを最近よく目にするのは私だけでしょうか?カンヌでも話題になった河瀬直美監督は、日本人の女性監督で初めてカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞しました。その作品が2007年の「殯(もがり)の森」という作品でした。

これは快挙と言える出来事でした。このように女性の視点からとらえた作品は異彩を放ち、世界を驚かせました。

女性映画とは女性の視点にたった物語、または特に女性の共感を得るように創意工夫された作品だと思います。このように女性向けの映画を製作するのでしたら同性である女性が撮ったほうが共感を得やすいということですね。

でも、そのような女性向けの映画を男性の監督が撮るということのほうが一般的です。最近では、女性も社会進出し各業界で活躍してきています。

ご多分にもれず、まだまだ男性社会と言われる映画業界にも女性監督ががんばり、その存在が映えて、一層の注目をあびてきています。

しかし、今年のカンヌ映画祭のコンペティション部門には女性の監督作品がありませんでした。

カンヌ映画祭で女性の映画監督はどこに居るの?

そんな中、今年のカンヌ国際映画祭についてフェミニスト運動(男女同権運動)が蜂起しました。原因は今年の映画祭のノミネート作品(22本)に女性が監督した作品が1本もなかったということ。

また過去に最高栄冠であるパルム・ドールを授賞した女性監督は1993年のジェーン・カンピオン監督の「ピアノレッスン」、1人のみということも一端にあります。

映画祭会場近くの海辺の通り沿いにあるランドマークホテル内では、映画祭での女性差別ではないかとのコールが表明されました。

また著名な女性映画製作者のグループがフランスの新聞ル・モンド誌へ公開質問状を出し、署名運動を始めることで一気に話題となりました。そして、それとともに巷でも大きな女性差別論議に発展していきました。

カンヌ映画祭の審査員で唯一の女性映画監督は語る!

今年のカンヌ映画祭の審査員は9名で、そのうちの唯一の女性監督のアンドレア・アーノルドさんはこの事態についてこう語ります。「カンヌ映画祭が私の映画を、私が女性だからという理由で選んでしまったとしたら、そのことを憎むでしょう。私の作品を選ぶ正当な理由があるかまたは、同情心からでなく選んでほしいからです。

現在、多くの女性の映画監督は残念ながらいません。私はカンヌがそれを世界に出しているかを表す小さなポケットだと思います。明らかに女性は世界の人口の半分はいて、よりよい世界を築くための考えと発言すべき声を持っていると思います。そんな女性の監督がいないのは残念でなりません。」

フェミニストではない女性から一言

さて、この騒動とは裏腹に2012年のパルム・ドールの栄冠を勝ち取ったのは夫が妻を介護する老夫婦の愛をテーマにした「アモーレ(愛)」という静謐(せいひつ)な作品でした。映画はゼロサムゲームではないということを物語っているように思えました。

今回の騒動を斜に構えて見ている人たちの意見としては、作品の優劣で選んだら偶然にも男性の監督作品だけだったという見解を持つ人が多いのではないかと思います。女性監督としてパルム・ドール賞を受賞したジェーン・カンピオン監督は以前、「女性は男性より批評眼を持って育ってきていない、これは映画製作する上で苦労する…。」という言葉も思い出されます。なにはせよ、女性監督にもっとがんばってもらいたいものです。来年のカンヌ映画祭の動向が気になります。

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