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好きな道を選んだ女性に聞く~カラーアナリスト資格のお仕事とは

Date:2012.11.01

好きなことを仕事にする・・・そんな生き方を選んだ女性、パーソナルカラーアナリストの植草かえさん(東京在住・42歳)。この仕事を始めてから、毎日が充実していて楽しい!と語る植草さんに迫ります。

主婦の世界から、カラーの世界へ

パーソナルカラーアナリストとは「似合う色」を診断する、色のプロフェッショナル。かつては幼稚園教諭、結婚・出産後は専業主婦。植草さんがカラーの世界を知ったきっかけは、意外にもひょんなことからだった。

「ちょっと退屈な自分に楽しいものを探してみようと思って、カラーのプチセミナーと診断を受けました。美容院とか映画にいくような気軽な感じで。」参加後、さらに学んでみたいという気持ちになったものの、家族のことを思うと一人では決断できなかった。

夫に相談すると、ささやかな不安をよそに二つ返事。「そこまで熱っぽく語るなんて本当に久しぶりだね、それはやるべきだよ。」それまでは守りに入ることが多かったと語る植草さんだが、本格的な勉強を始めることを決意。今から3年前のことだった。

かつてのコンプレックス、そして不安

「幼い頃から地黒。学生時代の集合写真を見ては、自分は肌がくすんでいて黄黒(きぐろ)くてイヤだなぁって思っていました。でも、自分のパーソナルカラーを身につけた時の周りの反応を見るうちに、(色って)見た目だけではなく、気持ちや考え方にまで繋がっているんだ!と、鳥肌が立つほどゾワゾワするような感動がありました。」

せめて周りの人にもそれをしてあげられるくらいの技術が欲しい、と欲が出てきました。」次第に色への関心や感動が大きくなっていったが、2人の子供はまだ幼い。下の息子はまだ幼児だった。「自分の年齢を逆算したり、生活面の変化という意味でも、やっていけるんだろうか?という不安がありました。」

人と比較する必要はない

若い頃はみんなと同じに見せたくて白っぽいファンデーションや明るめの色を着ていた、という植草さん。「カラーの勉強をして、自分の顔色は黒くも悪くもなかったんだ!と。

ただ、私はそういう色の肌を持っていて、人とは見せ方が少し違っていた。 私の肌の色ってあまり見かけないけれど、とても特別で愛おしいな、と思えて。」こうして、思考が劇的に変化していく。 「このままの私でいいんだ、人と比較する必要はないんだ、と思えるようになりました。」

一人ひとりが「スペシャル」

パーソナルカラー診断では、“ベストシーズン”や“ベストカラー”と呼ばれる「似合う色」と出会うことができる。“シーズン”とは、春夏秋冬になぞらえた4つの色グループ。ベストカラーは、その人の肌、髪、瞳の色などをもとにカラーアナリストが見極めるスペシャルな色(2~3色)。もちろん勉強と実践が必要な仕事だ。

植草さんは、勉強の過程で何人ものモデルを診断。独立できるまで、無償で友人の診断にもチャレンジした。「肌の色が違っても、診断的には同じ色がベストカラーになることがあります。それでも、身に着ける人によってまったく別の印象を持っている。同じに見えることはありません。だからこそ、その人の肌も瞳の色も、誰もが貴重で特別な存在なんです。」

世界を広げた夜間講座、でも私には何もない・・・

卒業までの約1年間、週に1度都心での夜間講座に通い、帰宅は毎回23時を過ぎる。外出時は子供が心配だったが、自宅で真剣に勉強する姿は隠さなかった。子供達も「ママ、何を勉強しているの?」と次第に興味を持ち始めた。

家族の支えは嬉しかったが、講座仲間達は既に確立したキャリアを持っている女性ばかり。彼女達にとってカラーとは、「基盤の仕事にプラスする」技術の一つ。ビジョンも明確だった。ついつい自分と比較してしまう。

卒業間近、各々のブランディングについて話し合うことになり、植草さんは壁にぶつかる。「みなさんはキャッチフレーズがポンと出てくる。私の場合、組み合わせるべき「何か」(キャリア)がない。本当に困りました。当時は“カラーの他に、もっと何かないとやっていけない”と思っていたから、とても不安でした。」

開業の思いは捨てない

それでも、「まず一歩は踏み出さなきゃ、と思って。好きな色を着て気持ちが上がるんだったら、“それくらい家庭の邪魔になるものじゃない”ということを伝えていきたいと思いました。」

とにかく始めよう、その思いで、知人や友人に声を掛け自宅のリビングをサロンに仕立てた。「必ず毎日書く」と決め、ブログも開始する。書く作業は心地良かったが、半年を過ぎた頃、ちょっとしたスランプに。「つい二日に一度でもいいかな、と思う自分がいたんです。

でも、ブログひとつ続けられないのに、お客様からお金を頂いて、本当にパーソナルカラー診断を続ける根気を持てるの?と思って。」この時、意外に負けん気の強い自分、粘れる自分を発見したという植草さん。自分の変化を感じた瞬間だった。

自分のブランディングを見つけた瞬間

毎日続けていくうちに、ブログからの依頼が相次ぐようになる。やり取りはもっぱらメールだ。「ブログの世界観に惹かれて診断して頂きたいと思いました」「かえさんに見てもらいたいと思いました」と、次々に女性達からのメッセージが届き、毎月の予約枠はあっという間に埋まる。

「今年に入ってから、特にそういう方からの依頼を頂くようになって。これまでずっと探していたブランドって、“植草かえ”つまり、わたしという“人”なのかな、と思いました。」彼女がこう考えるのには、訳がある。

実の父と夫は、共にサービス業の先輩。二人は異業種だが、常連の顧客から長年指名で慕われ続けている良き師匠だ。「夫を見ていて、やりさえすれば、続ければ、好きって仕事にできるんだと教わりました。お手本の二人が見せてくれていたことが繋がって、自分がブランドなんだと思えたら、パーソナルカラー診断1本でもいいじゃない、と思えるようになりました。」

押し殺す美学は卒業

「主婦には、お洒落を楽しんだり、夢を追いかけることを押し殺す美学みたいなものがある」と語る植草さん。「でも、お母さんって、もっと綺麗でいい。やりたいことがあったって、子供が寂しい思いをしたり不幸になるわけじゃない。

むしろ、自分がパーソナルカラーアナリストを始めたことで家族はより協力的になってくれた。夫も、仕事について対等な話が出来るようになったと喜んでいます。」家族の後押しは何よりも強い。実に物腰が柔らかな植草さんだが、好きな事に出会って確実に「巻き込み力」が変化したようだ。

時間の質、やってみること

それでも、以前は自宅近くのコンビニでのアルバイトを考えた。悩みながらも最終的にカラーアナリストの道を選んだのは、時間の質を選びたかったから。「自分が主婦で、働ける時間数が決まっているからこそ、どうしてもやりたいことの時間の質というか・・・今、そういうところを味わっておかないと、(この先)取れないかなって。そこは自分を選んじゃったんです。」

こうして「好き」を選んだ植草さんに、進むべき道を悩んでいる人たちへメッセージをお願いした。「(やりたいことは)やるべきだよ!やって始めないと本当に始まらなかった。ああかな、こうかな、とたくさん妄想もしたけれど、考えていることって、やったこと(動いたこと)じゃない。」紆余曲折があり、迷いながらだったかもしれない。

それでも「とにかくやり始める。そして、やり始めたら続けていく。」・・・職人のようにコツコツと丁寧にパーソナルカラー診断を続けていきたい、と語りながらキラキラと輝く目。「色」が好きで好きでたまらない、その世界をもっと深めたい、もっと勉強したい。こんな思いを静かに、そして熱く語る女性が素敵でない訳がない。

泣きそうな瞬間、そしてこれから

理解のある家族や自宅のサロン・・・「余裕があるから好きな事ができるんでしょう?」とは見られたくない。これまでの学費も決して安いものではなく、一大決心の自己投資だった。勇気を出して飛び込んだのは、久しぶりに熱く語れるほどの「何か」を感じたからこそ。

「診断の帰り際、お客様が “本当に来て良かった・・・”と言ってくださると、泣きそうになるほど嬉しいんです」これが私。人と同じじゃなくていい。「色」に出会った女性達は、自分と出会い、植草さんの自宅サロンを後にする。帰り際、女性達の軽やかな足取りを見るたびに、確かな実感と喜びが湧きあがってくる。

スペシャルな色に出会えたら、何かが変わるかもしれない。
今まで気づくことのなかった、本来の魅力。
だから「あなただけの色」を知って欲しい。
こんな思いが、植草さんを動かしていくのだろう。

少しだけ踏み出してみよう。
始めることは、いくつからだって遅くない。
肌や瞳の色がスペシャルなように
自分と人を比べる必要はないのだから。

△参考
植草かえ「Teal Blue わたしに一番似合う色」
http://ameblo.jp/kae-serendipity/

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