ブラック企業の見分け方とは?特徴や見極め方を紹介

転職が不安 2024.02.22

就職活動や転職活動において大切な企業選び。「入社した会社がブラックだったらどうしよう…」と不安を感じている人も多いのではないでしょうか。
 
「ダメな会社の見分け方を知りたい」「やばい会社の見分け方ってある?」と考える人も多いですよね。「ブラック企業」と呼ばれる企業には、いくつかの共通点があります。
 
特徴をふまえて見分けるポイントを覚えておくことで、ブラック企業を避けて就職・転職活動を進めることができるでしょう。
 
この記事では、ブラック企業の見分け方について紹介します。企業研究に役立つ情報収集のやり方も合わせてお伝えするので、ぜひ最後まで読んでみてください。

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ブラック企業の特徴を解説!共通点はコンプライアンス意識の低さ

まずは、ブラック企業の定義や特徴から解説します。
 
ブラック企業の見分け方を知るためには重要なことですので、確認しておきましょう。

厚生労働省が示すブラック企業とは?特徴も紹介

厚生労働省では「ブラック企業」について明確に定義を示してはいませんが、一般的な特徴として次の3点をあげています。

  • 労働者に対して極端な長時間労働・ノルマを課す
  • コンプライアンス意識が低い(サービス残業・パワハラの横行など)
  • 労働者に対して過度の選別をする(労働者に対する差別など)

ブラック企業はコンプライアンスの重要性を理解していない

コンプライアンスとは「法令遵守」という意味で、社会的な規範を守ることを指します。
 
労働基準法や個人情報保護法だけでなく、就業規則や社会常識、社会道徳などもコンプライアンスに該当します。
 
コンプライアンス違反が発生し世間に明るみになったことで企業が社会的信用を失ってしまった事例としては、以下のようなことがあげられます。
 
【コンプライアンス違反の事例】

  • 不正会計
  • 製品やデータの偽装
  • 不正受給
  • 賃金の未払い
  • 長時間労働
  • ハラスメント
  • 個人情報の漏えい

このようなことを受けて、近年、多くの企業では「コンプライアンス研修」「ハラスメント研修」など、社員のコンプライアンス意識を高める取り組みを実施しています。
 
しかし、ブラック企業の場合、コンプライアンスを守るどころか、そもそも社長や経営者がコンプライアンスの重要性を理解していない可能性が高いです。
 
企業のトップがコンプライアンスについて正しい知識を身につけていないために、結果的に労働者を追い詰めてしまうような労働環境につながってしまうということが大いにあるのです。

「ブラック企業」と言われる企業の共通点

さらに具体的にブラック企業の特徴についてみていきましょう。「ブラック」と言われる企業には以下のような共通点があります。

  • 長時間労働をさせられる(残業や休日出勤が多いなど)
  • サービス残業をさせられる(残業代が払われない)
  • 休日が少ない
  • 休日出勤をしても代休を取らせてもらえない
  • 達成困難なノルマを課せられる
  • ハラスメントが横行している(パワハラ・セクハラ・マタハラなど)
  • 有給休暇が取れない
  • 離職率が高い
  • 自腹購入がある
  • 業務外のイベントに強制参加させられる(飲み会・ボランティア清掃など)

これらのことから、社員を労働力としてしか見ていない企業、消耗品のように捉えている企業がブラック企業と言えるでしょう。

知っておきたいブラック企業の見分け方~求人情報編~

数ある企業のなかからブラック企業かどうかを見極めるには、求人情報・面接・会社訪問など、それぞれの段階でチェックするべきポイントがあります。
 
まずは、会社情報や求人情報からブラック見業を見分ける方法について解説します。

頻繁に求人が出ていないか?求人頻度でブラック企業を見分ける

求人情報を見ていると、長期間にわたって求人を出している企業や頻繁に求人を出している企業があります。
 
このような会社の場合、人の出入りが激しいブラック企業である可能性が高いです。社員が入社してもなかなか定着しないために常に人手が足りず、結果的に長期にわたって人を募集しなければならない状況に陥っている場合があります。

「ホワイト」と呼ばれる企業では、頻繁に求人を出すことはほとんどありません。社内環境が整っている企業は離職する人が滅多に出ないので、就職シーズン以外に人を募集する必要がないのです。

一般的に求人が増える時期は春と秋の年二回とされています。

  • 春:3~4月
  • 秋:9~10月

ポジティブな理由で人を募集している企業もなかにはあるので一概には言えませんが、時期を問わず頻繁に求人が出ているような企業には注意しましょう。
 
求人情報の掲載時期の確認も、ブラック企業の見分け方の一つですね。

応募条件がゆるすぎないか?条件面でブラック企業の可能性も

「学歴不問」「年齢不問」「未経験歓迎」など、職歴やスキルを一切問わない求人、応募条件がゆるすぎる求人にも要注意です。
 
人手不足を解消したいがために、わざと求職者にとってハードルが低い求人を出して応募が集まりやすいようにしている場合があるからです。

なかには社員を大切にするどころか労働力としてしか見ておらず、使い勝手の良さそうな人を採用して退職者が出たらまた人員募集をかける…ということを繰り返している企業もあります。

応募条件がゆるい求人では、より入念な企業研究が必要です。「入社後、未経験からどのように仕事をしていくのか」を念頭において業務内容や研修制度などをチェックしましょう。

給与が高すぎないか?好条件なブラック企業に注意

月収や年収が高い求人を見つけるとつい飛びつきたくなるかもしれませんが、相場よりも極端に給与が高い求人にも気をつけなければいけません。
 
企業は給料に見合うだけの労働を社員に求めるものです。報酬が高いということは、以下のように仕事自体がキツいという可能性もあります。

  • 残業や休日出勤が多い
  • 残業手当がつかない
  • 業務量が多くて激務

また、極端に高い給料の場合は、残業や歩合を含んだ金額を記載している、ノルマ達成の例が掲載されているといったことも考えられます。
 
「実際は求人情報に書かれているだけの給料がもらえることがほとんどない…」なんてことにならないよう気をつけましょう。

基本給・残業の記載が明確か?

あわせて給与面においてチェックしておきたいのが、基本給や残業代についての記載です。
 
それぞれ明確に記載されていれば問題はありませんが、記載がない、説明があいまいでわかりにくいという場合には注意してください。
 
働くうえで給料は重要な項目なので、ホワイト企業であればわかりにくい書き方はしません。給料について明らかにしていない求人は、何かやましいことや落とし穴がある可能性があると考えたほうが良いでしょう。
 
また、「年俸制」「みなし残業」「固定残業」を提示している企業のなかには、そうした書き方をすることで一ヶ月の給料を多く見せているところもあります。

「年俸制」とは、一年単位で賃金を決める給与体系です。残業が発生した場合は年俸とは別に残業代が支払われますが、「年俸にひと月あたり〇時間の時間外手当を含む」とある場合には〇時間に満たなければ残業代は発生しません。
「みなし残業代」「固定残業代」とは、どちらも給与のなかにすでに残業代を含んでいることを意味しています。「みなし残業20時間」と書かれている場合は、月に20時間の残業を見込んでいます。

給与面の複雑な書き方はブラック企業がよくやる手法でもあります。ブラック企業の見分け方として、しっかり確認しておきましょう。

仕事内容が具体的に書かれているか?ブラック企業の見分け方

仕事の内容や実際の業務について、具体的に説明していない求人にも要注意です。

本来、求人情報は「~という業務にあたる人材を募集します」というもの。人材募集にも経費がかかるので、企業側もより会社や業務にマッチした人材を採用しようと考えています。職歴やスキルなどの条件が設けられる場合があるのもそのためです。

それにも関わらず、業務内容を具体的に書いていないということは、そもそも書けないような仕事をさせられる可能性もあります。
 
コンプライアンス違反やそれに近い業務など、仕事内容をはっきり言ってしまうと労働環境の悪さが明るみになってしまうために、あえてわかりにくい書き方をしてごまかしているかもしれません。

抽象的な言葉が目立っていないか?ブラック企業の見極め方

求人情報はもちろんですが、企業理念や社長のメッセージも企業分析の役に立ちます。その際、以下のような精神論や抽象的な言葉をやたらと多用する企業には気をつけてください。

「感動を与える」「成長できる」「夢」「やりがい」「やる気」「根性」「情熱」

もちろん、こうした言葉を使っているからといって必ずしもブラック企業とは限りませんが、なかにはきれいな言葉で過酷な労働を正当化する会社もあります。
 
また、「アットホーム」という言葉もよく使われますが、社員同士の距離が近いことが必ずしも良いとは限りません。飲み会など業務外の付き合いが多い職場の可能性もあり、プライベートまで詮索されることも考えられます。
 
就職・転職活動中、上手い話や安心させてくれる言葉に魅力を感じることもあるかもしれませんが、上辺だけの場合もあるので要注意です。
 
ブラック企業かどうかを見極めるには、転職のプロに相談するのが最も手っ取り早い方法です。
 
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知っておきたいブラック企業の見分け方~会社説明会編~

新卒や既卒向けの合同会社説明会に、堂々と参加しているブラック企業は数多く存在します。

そういったブラック企業の説明会に多いのは、以下のような内容です。

  • その場でエントリーシートを書かせる
  • その場で会社見学日や面接日を決定させる
  • 「今日応募すれば特別に一次選考を免除する」などと勧誘する
  • 「書類選考なし!面接一回で内定決定!」と選考回数の少なさをアピールする
  • 「最短1週間で内定できる」と内定獲得までいかに短期間かをアピールする

とはいえ、こういった会社説明会を行うすべての企業が、ブラック企業というわけではありません。

あまり人気のない企業や認知度の低いベンチャー企業など、とにかく応募者の母数を増やしたい一部の企業は、なりふり構わず上記のような会社説明会を行っています。

ただ、ホワイト企業は上記のような会社説明会は一切行わないということは、必ず覚えておいたほうがいいでしょう。

ホワイト企業の場合、新卒・既卒含め応募者が絶えないことから、淡々と会社の説明だけを行うことがほとんどです。無理な勧誘やアピールはなく、最終選考までの選考回数も多いことが特徴です。

知っておきたいブラック企業の見分け方~面接・会社訪問編~

なかには、求人情報ではうまくカモフラージュしているブラック企業もあります。だからこそ、面接や会社訪問など、実際に企業を訪れる機会を作るのもブラック企業の見分け方として重要です。

社員が生き生きと働いているか?ブラック企業の見分け方

面接、会社説明、OB訪問など、実際に企業に足を運ぶ機会があれば、ぜひ社員の表情や対応について注目してみてください。
 
【注目するポイント】

  • 社員の表情(暗くないか、疲れていないかなど)
  • 社員の態度(横暴な態度でないか、不愛想でないかなど)

社員が生き生きと働いていれば良いですが、上記のような場合は、職場環境の悪さに原因があるかもしれません。

職場の雰囲気が良いか?働く環境からブラック企業を見分ける

社員の様子とあわせて、ぜひ職場全体の雰囲気も確認してください。
 
社員同士コミュニケーションが出来ていて、職場全体の雰囲気が明るく活気があれば問題ないでしょう。
 
しかし、以下のような空気を感じたなら、労働条件や職場の人間関係が悪い可能性もあります。
 
【注目するポイント】

  • 職場全体がどんよりしている・重苦しい
  • 社員がピリピリしていて緊張感がある
  • 怒鳴り声がする

オフィスがきれいに保たれているか?ブラック企業の見分け方

入室できる部屋や利用できるスペースは限られているかもしれませんが、確認できる範囲でオフィス全体がきれいに保たれているかどうかも見てみましょう。

オフィスにはさまざまな情報が溢れています。コンプライアンスの重要性を理解しているホワイト企業なら、常に情報の取扱や管理には細心の注意をはらっているので、オフィスの整理整頓も自然とできているものです。

しかし、コンプライアンスの意識が低い会社の場合、大切な情報や書類の扱いに気を配れていないので、オフィスも雑然としがちです。
 
残業や休日出勤など激務が続いていて、オフィスや机上の片づけが出来ていない可能性もあります。

面接官の態度は適切か?採用担当からブラック企業を見極める

「圧迫面接」という言葉がありますが、高圧的な態度や横柄な態度の面接官がいる企業は避けたほうが良いでしょう。
 
面接の時点では、求職者と面接官はまだ同じ企業の人間ではありません。「企業の代表」「企業の顔」という意識を持った面接官ならば、社外の人間に対して企業の不利益にもなり得るような態度を取ることはありません。

「無理難題を求められたときにどう対処するのか知りたかった」という面接官側に理由があったとしても、それは質問形式で問えば済むことです。
 
また、そうした状況が想定される仕事だということを示していることにもなり、パワハラがまかり通っている企業の可能性もあります。

自社で行った面接に関するアンケート調査結果でも、ブラック企業と判断できるような質問をされたので辞退した、という回答が多く見られました。

まず、面接で嫌なことはありましたか?という質問に対して、「はい」と回答したのは男女500人中178人と約36%でした。

面接に関するアンケート調査結果グラフ画像1

最も多かったのは「圧迫面接だった」というもの。ストレス耐性を確かめるため、応募者の本音を引き出すためなど、圧迫面接が行われる理由はいくつかあります。SNSで情報が拡散されやすくなり、企業のイメージに悪影響を与えることから、以前よりは少なくなってきたといわれるものの、いまだに行っている企業があるようです。

次いで、女性からの回答で、「結婚や出産について聞かれた」というものも多くありました。結婚や出産の有無で採用が左右されるのは性差別にあたりますから、男女雇用機会均等法第5条に抵触します。本来では違法になる質問ですが、現実にははっきり聞いてくる企業がいまだにあるということです。

【セクハラ的な質問】
 
・あなたはモテますか?と聞かれた
・あきらかに見た目で不採用にされたと感じる
・容姿のことを無駄に褒めてきたりと、セクハラ的なことを言われてがっかりした
・小さな子供がいると伝えたら「病気になったら子どもの看病しなきゃならないでしょ?仕事しない方がいいんじゃないの?」と社長に言われた
【プライベートなことにつっこみすぎの質問】
 
・父親の職業など、家庭のことまで突っ込んで聞かれた
・同性愛者ですか?と聞かれて仰天しました。意図も分かりませんし、差別的な意図を察しました。こんな会社があるのか?と驚きました。
【意図がよくわからず不快になる質問】
 
・職歴を根掘り葉掘り聞かれた
・お酒は好きですか?と聞かれた
・履歴書の段階で不採用だったのに面接の時間を取られた
・自分の意見に対して否定的なことを言われた
・出身大学について嫌な事を言われた
・おじさんと話すのは得意な方ですか?と聞かれた
【面接を受けた時間を後悔するような質問】
 
・契約社員は仕事ができないと言われた。スキルややる気のない正社員に比べればマシだといっても理解してもらえず、面接をする時間がもったいないと思った。
・未経験でもいちから育てます!と記入してあったにもかかわらず、面接で「育てる気はないから」と冷たく言われた
・職務経歴書を読んだ面接官が、小馬鹿にした態度を取った
・予定していた時間より面接官が遅れてきて、やる気が全く感じられなかった
・面接官が席を外している時に、パートの人に嫌がらせを受けた
・質問の内容というか、回答したものにたいして「フッ」と鼻で笑われた
・コロナ禍の対面面接なのに面接官がマスクをちゃんとしていなかった

面接でこのような質問をされたり対応をされたりする場合は、ブラック企業かもしれません。

調査概要
調査方法:インターネットによる選択・記述式回答
調査対象:就職活動や転職活動で面接を受けたことがある人
調査人数:高校生を除く18歳以上の男女500人 

ブラック企業を見分けるのに役立つ情報収集の方法を紹介!

企業分析をするには情報収集のやり方も重要です。
 
最後に、ブラック企業を見分けるのに役立つ情報収集の方法について紹介します。

「就職四季報」のデータからブラック企業を見分ける

就職・転職活動をするならぜひ持っておきたいのが、東洋経済新報社が発行している情報誌「就職四季報」です。
 
掲載料を取っていないので中立的な立場で制作されている点と、以下のように就職・転職活動の企業研究に役立つ幅広い情報が掲載されている点が魅力です。

  • 採用実績
  • 平均勤続年数
  • 有給取得状況
  • 離職率
  • 残業時間
特にチェックすべきポイントは「3年後離職率」と「平均勤続年数」です。
 
入社後3年以内に退職する社員の割合は、平均約30%と言われており、30%を上回る企業の離職率は高めの傾向にあると言えるでしょう。

職場環境が良く働きやすい職場はそもそも離職する人が少ないので、自然と勤続年数も長くなります。
 
一方で、労働条件が良くない会社は「この会社では長く働けない」「もっと待遇の良い会社に転職したい」などの理由から、入社してもすぐに辞めてしまいます。
 
「就職四季報」はネットでもう購入可能で金額は2,000円程。前年のものなどはもう少し安価に手に入りますが、企業情報は変化しやすいので最新版を購入するのがおすすめです。

現役社員・元社員の口コミ評価を参考にブラック企業を見分ける

気になる企業がどんな企業かを知るには、実際に働いている社員や元社員の声を聞くのが一番です。とはいえ、身近にそんな人がいるとは限りませんよね。
 
そこで役立つのがネットの口コミサイトです。有名なものとしては「Open Work」「en Lighthouse」があります。

サイト 特徴
「Open Work」 ・11万件の求人から「評価スコア」で検索ができる
・総合評価だけでなく、8項目の数値評価で企業の全体バランスがわかる
・業界別、企業別、回答者別に確認できる
「en Lighthouse」 ・1,330万件以上の口コミを掲載している
・女性の口コミや評価が見やすい
・気になった企業の情報収集がしやすい

どちらも口コミ投稿するにはユーザー登録が必須です。誰もが気軽に書き込める口コミサイトに比べると信憑性は高いと言えますが、匿名の投稿には違いありません。
 
すべての情報を鵜呑みにするのではなく、あくまでもひとつの評価・意見として参考程度に考えましょう。

厚労省のブラック企業リストで見極める

厚生労働省では「労働基準関係法令違反に係る公表事案」としてブラック企業リストを公表しています。
 
各都道府県の労働局が労働法に違反する疑いで送検や公表したものを集約したもので、以下のような情報が掲載されています。

  • 企業名
  • 所在地
  • 公表日
  • 違反事項

ただし、掲載されているのは労働局に摘発された企業のみです。すべてのブラック企業が載っているわけではなく、明るみになっていないブラック企業も数多く存在します。
 
ブラック企業リストにないからと言って安心するのではなく、前述した「就職四季報」や口コミサイトとあわせて入念に情報収集を行いましょう。
 
また企業ホームページも、きちんと確認しておくことが大事です。

ブラック企業かどうか、企業の公式ホームページで見極める

前述したように、ブラック企業の見分け方には、「企業のホームページを見る」という方法もあります。

何故なら、ブラック企業のホームページには、いくつかの共通点があるからです。

企業の公式ホームページからブラック企業を見極める方法をご紹介しますので、ぜひ企業選びの参考にしてみてくださいね。

ホームページの特徴1:長い間更新されていない

ブラック企業のホームページの特徴その1は、「長い間更新されていない」ことです。

ホームページは顧客が企業を知るための大切な情報源です。

その更新を怠っているということは、マーケティング意識の低さ・企業の利益向上への意欲の低さがうかがえます。

  • 新情報の更新がない
  • 定期的な更新がない

上記のようなホームページは、ブラック企業が運営している可能性が高いです。

ホームページの特徴2:常に社員を募集している

ブラック企業のホームページの特徴その2は、「常に社員を募集している」ことです。

常に社員を募集しているということは、

  • 社員の離職率が高い
  • 計画的に人を集められていない
  • 人材不足である

といった問題を抱えていると考えられます。

どんなホワイト企業であろうと、合わなければ人は辞めていきます。

人が辞めるのは仕方ありませんが、常に社員を募集している企業には何か問題があると考え、警戒するべきでしょう。

求人募集の幅が広すぎる場合や、良いことばかり書いている場合も注意が必要です。「未経験歓迎」「40代・50代も積極的に採用中」「風通しの良いアットホームな職場です」など、耳障りの良い言葉に惑わされないようにしてくださいね。

ホームページの特徴3:企業情報が詳しく掲載されていない

ブラック企業のホームページの特徴その3は、「企業情報が詳しく掲載されていない」ことです。

ブラック企業だからこそ、企業にとって不都合な情報は徹底的に隠そうとします。

  • 求人募集欄に給与や年間休日数などの記載がない
  • 情報発信を行っていない
  • 電話番号などの企業情報が探しづらいホームページのデザイン

企業のことがわかりづらいホームページは、ブラック企業もしくは何か問題がある企業であると判断できます。

ホームページの特徴4:そもそもホームページが存在しない

ブラック企業のホームページの特徴その4は、「そもそもホームページが存在しない」ことです。

小さな会社や古い企業などの場合、ホームページがないことも少なくありません。

必ずしも「ホームページが存在しない=ブラック企業である」とは言い切れませんが、ホームページを作成する予算がない・社長や社員がITに明るくない可能性は高いでしょう。

ブラック企業の見分け方は情報収集が欠かせない!

就職・転職活動をするうえで自己分析が重要だとはよく言われます。
 
しかし、自分にとっての働きやすい会社を見つけるには、企業研究も同じくらい大切です。
 
そのためには、徹底した情報収集が欠かせません。企業について幅広い情報を集めて確認することでブラック企業を避けることができるでしょう。
 
情報収集のやり方はさまざま。紹介した「就職四季報」や口コミサイトだけでなく、場合によってはハローワークや転職エージェントを利用するのもおすすめです。
 
「他の企業に転職しても、ブラックしかない」ということはありません。しっかり情報収集して、理想の転職先を見つけましょう。

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