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映画「のぼうの城」原作をまだ読んでいない歴女は急いで読むべき!

Date:2012.11.15

歴大好き女子(歴女)が増えています。NHKの大河ドラマの影響もさることながら、戦国時代の侍の生き方があまりにカッコいいから、あるいは現代の男性に欠けるものを持っているからでしょうか。

歴史小説も好調な売れ行きですが、その中でも100万部のベストセラーとなった「のぼうの城」(和田 竜著 小学館)。この面白さはたまりません。映画公開前に必ず読むべき!

11月に劇場公開予定

「のぼうの城」の劇場版は主演に野村萬斎、主要キャストに佐藤浩市、成宮寛貴、鈴木保奈美という豪華な顔ぶれ。監督は「黄泉がえり」「眉山」などで独特の映像美を築く犬童一心、戦国時代の戦を広大なスケールで撮る話題作です。

しかしながら歴史映画はその背景がわかっていないと見終わった後に「?」が残るのも事実。それならば映画の前に原作「のぼうの城」を読破するべきです。面白さは映画以上かもしれません。

時は戦国、場所は関東

この「のぼうの城」は、今まで歴女の間で話題にならなかったヒーローが登場します。名前は「成田長親(なりた ながちか)」。現代の埼玉県行田市に忍城とよばれる城を構えた成田家当主の従兄弟(いとこ)にあたります。まずは、ここに注目です。

この歴史小説では石田三成も、豊富秀吉も脇役です。主役は「のぼう」と呼ばれる出来損ないの侍「成田長親」。場所も地味な埼玉県。そこでどんなストーリーが展開されるか・・・。

実はこの忍城、戦国の世で豊富秀吉に屈さなかった唯一の城だったのです。豊臣勢は2万、それに対して成田勢はたった5百。これで奇跡を起こしたのですから、それだけでもワクワクします。

読み進むうちにLOVEになる

主人公の成田長親はブ男でぼうっとしていて、おおよそ戦国の世を生きる男性には思えません。しかし読み進むうちにLOVEになり、最後には「男の中の男!」とまで拍手したくなるカラクリがこの物語にはあります。

この成田長親は武道も出来ず、田植えの手伝いでも百姓に疎まれ、女性にももてません。しかし不思議と人を惹きつけてしまう魅力があるのです。百姓も侍も「この男のためなら命を投げても」と覚悟ができるのです。

しかも当の本人は、そんなことは眼中にないようで、ぼうっとしています。しかし、読み進めるうちに、成田長親には「器」があることに気づくでしょう。

城主の器とでも言うのでしょうか、人を集め、動かす力があるのです。動かすというのは体だけでなく心も動かすことです。豊富軍との戦も長親が決めたことだから、戦への参戦に百姓は従うのです。

「のぼう(でくのぼう から長親はそう呼ばれていました)が決めたんだってよ。それじゃぁ仕方ねぇな。あいつに任せておけねえし」という具合に、上からの命令ではなく「のぼうに任せておけてね」という心理で戦に協力します。

この百姓からの絶大な人気が、のちに石田三成が仕掛けた忍城への水責めを打ち破る鍵となります。

それぞれのキャラクターが立っています

この歴史小説の面白さはストーリーとそれぞれのキャラクターです。しかも無名の戦国大名だった成田家の従士たちが面白いのが特徴です。

ケンカっぱやかったり、弁だけ立ったり、恋敵だったり、個性あふれる武士たちの笑えるあるいは泣けるエピソードが随所に散りばめてあります。

登場する女性もみな魅力的。映画では鈴木保奈美の演じる「珠」などは小説ではかなり辛口の絶世の美女として描かれています。病床の城主にも「あら?お迎えはまだでしたか?」と声をかけ一同をギョッとさせたりします。

この珠の養女、甲斐姫も実際に腕の立つ姫だったそうで男勝りに立ち回る様子がイキイキと描かれていて、武士だけでなく姫や農民にいたるまで、詳細にキャラクター設定ができていて、そこがまた魅力です。

真面目なコメディ

豊富勢からの水責めで落とされるかと思う忍城を守りきる重い歴史の話といえども、全体のトーンが明るく、登場人物がみな「いい人」なのも手伝ってまるでコメディのようです。

しかしその中にも戦国武士のいわゆる「武士道」を感じることができます。忍城の武士たちはそれぞれがあっと驚く先方で任された城門を守りぬきます。そして「わが功績 我こそが一番」と胸を張るのも戦国武士らしく晴れやかです。

豊富勢きっての頭脳派、石田三成との知恵比べも読みごたえがあります。もしも歴史が好きでなくても、またはじめての歴史小説でも、存分に楽しめる歴史小説に仕上がっています。

観光地として

この「のぼうの城」のベストセラーを受けて埼玉県行田市の忍城後は観光地となりました。私はまだ訪れていませんが、城跡や当時の様子が展示されているそうです。季節の良い11月には、「小説→映画→現地へ旅行」もいいですね。

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