• 美容
  • ライフスタイル
  • 健康
  • ファッション
  • スピリチュアル
  • DIY女子部
  • 恋愛
  • 大人の美学

義援金を巡る3.11から女性ならではの意外なエピソードがアメリカで誕生

Date:2012.10.31

東北沖大震災の被災者への義援金活動を通し、ひょんなことからアメリカ人の癌患者への大きな希望のしるしとなったというエピソードを耳にしました。そもそもことの始まりは、私の友人が、かわいい鶴のピアスを作ったことによります。

鶴のピアスは被災地へ寄付するお金を作るためのものです。そしてこの鶴のピアスを買い求めてくれたアメリカ人女性と友人の出会いがこの感動エピソードを聞く始まりとなりました。

なんとその女性は千羽鶴を折り続け、癌と戦う友人たちへプレゼントし、それが彼らの大きな励みとなり癌が完治したというのです。このたび、友人の手作り鶴のピアスが縁を結んだ感動のエピソードをみなさんへお伝えしたいと思います。

義援金活動で出会ったアメリカ人女性と鶴のピアス

忘れることのできない2011年3月11日は私たち、海外に住む日本人にとっても非常にショッキングな出来事でした。

アメリカ・サンディエゴに住む日本人も東北が被災した1ヶ月後に「今日本のために何ができるのだろう?」と、この言葉がきっかけでSDJEN(San Diego Japan Emergency Network)というボランティアグループを結成し、義援金活動を始めました。なおこの活動は現在も続いております。

さて、話は2011年5月にさかのぼります。私の友人が鶴のピアスを作り始め、それを寄付イベントなどで販売しはじめました。鶴は長寿、お祝い、平和、希望のシンボルだということは日本のみならず海外にも知れ渡っているそうです。

友人はそんな平和、希望のシンボルである鶴をモチーフにしたピアスを作製して売り、その売上金をすべて被災地に送ろうとがんばっていました。

ある日、この友人が参加した被災地への義援金を募るイベントにキャッシー(Katherine Counts Gonzalez)さんが偶然いらして、被災した日本のことを非常に心配し、鶴のピアスを8個も買っていってくださいました。

キャッシーさんは日本人の母とアメリカ人の父を持つハーフで、アメリカで生まれ育ちましたがお母さんから日本の文化や折り紙、千羽鶴のことを教わっていました。日本のお話をあれこれするうちにすっかり打ち解けて、友人とキャッシーさんは友達になりました。

その後、キャッシーさんは意外なお話を友人と私にしてくださいました。下記はキャッシーさんご本人から聞いたお話です。

オレゴン州に住む末期癌の男性へ千羽鶴を送る

鶴にまつわるエピソードは4年前、オレゴン州に住むキャッシーさんの同級生だったパット(Pat Trotter)さん(男性)が結腸癌になったことを知ったことから始まります。それも彼は第4ステージ(末期)という宣告を受けていました。

キャッシーさんは彼に内緒で友人たちと一丸となって千羽鶴を作り、それを彼のお母さんの協力によって本人へ届けられました。それはパットさんが25%未満の成功にかけた手術を受ける前のことでした。その後パットさんは千羽鶴の祈りもむなしく亡くなりました―。

…とみなさん思うでしょう?実は彼は見事に生還したのです!あれから4年以上経った今も元気に暮らしています。そんなパットさんは昔、教師のインターン時代に小学校で「Sadako and 1000 Cranes(貞子と千羽鶴)」を毎週金曜日に子供たちに読み聞かせをしていたのでした。

いつの間にか日本人がイメージする鶴の長寿のシンボルを、希望、成果、愛のシンボルとなって彼の心の中へ、深く刻み込まれたのだと思います。そして素晴らしいことに、癌を見事に克服した彼は、新たな目標を持つようになりました。頂いた千羽鶴を彼が入院していた病院の現在小児がんで入院している子供たちへ送る決意をします。

鶴のかざりは入院中の子供たちへいきわたるように小さなかざりに作り直し、各ベッドに届け、元気を出してもらうという計画だそうです。このお話をキャッシーさんがFacebookに載せて話題となり、多くのアメリカ人を感動させました。

千羽鶴と鶴のピアスで乳癌を克服

パットさんのストーリーをFacebookで読んだジーナ(Jeana Cortinas Davis Agirlwholovesrorygallagher)さんがキャッシーさんへ30年ぶりに突然、連絡してきました。

彼女は乳癌の宣告を受けていて大変、落ち込んでいました。ジーナさんの「私にも千羽鶴を作ってほしい」というお願いの気持ちがキャッシーさんへ届いた連絡でした。

キャッシーさんは言います。「私は広島の佐々木貞子さんの千羽鶴のお話を知っていましたので、病気が早く治るため、また平和で幸せな生活を取り戻すためにそのお願いを快く受けました。」

そして、友人たちと協力して3日間で千羽鶴を作り上げ、彼女へ贈りました。その後、私の友人から購入した鶴のピアスを送り、彼女の回復を祈りました。

ジーナさんは病院へ行くたびにこの鶴のピアスをつけていき、つらい治療に耐えました。そして、とうとう癌に打ち勝つことができたのでした。現在彼女は癌の再発もなく元気に暮らしています。

鶴は癌(病気)と戦う人たちのための愛と希望のシンボル

今思うに、日本の被災地へ送る寄付金活動から新しい出会いがあり、嬉しく思います。それは鶴のピアスがもたらしたアメリカで癌と戦う人たちのことを知るきっかけの出会いでした。鶴はアメリカでも希望のしるしとして愛の連鎖へ発展していきそうです。

私たちが連想するのは鶴の恩返しですが、パットさんのように自分が多くの人たちから受けたご恩を、今度は自分も見知らぬ人たちへお返ししたいという行為のことをアメリカでは、Pay It Forward-ペイ・イット・フォワードと言います。

現在、キャッシーさんも他の癌で苦しんでいる友人に鶴のピアスを贈ったり、千羽鶴を折って贈ったりしています。鶴によるペイ・イット・フォワード…今後もこの鶴たちの羽ばたきを見守りたいと思います。

この記事をシェアする

関連記事

コメント