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アレルギー | 女性の美学
https://josei-bigaku.jp/health/allergy/

油断大敵!あなたもいつか発症するかもしれないアレルギーについて

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花粉症などはざっくり周りを見回しても7割り方以上の人が悩まされているのではないでしょうか。職

場などでも春めいてくると花粉症の話題で持ちきりです。何しろ毎朝、ニュースで花粉情報などというものが放送されるくらいです。

アレルギーに悩まされている子供たちもたくさんいます。

アトピーがひどくて眠れない子供や、ゴーグルのような花粉症対策メガネをかけている小学生など、昔は見られませんでした。

何故アレルギーに悩まされる人がそれほど増えてきているのでしょうか。

アレルギーとは?最も多くの人が悩まされているアレルギーは?

アレルギーとは「特定の物質(抗原)の摂取や接触に対して抗体を作り、再び同じ抗原が入った時に病的な過敏反応を起こすこと」を指します。

つまりアレルギーとはずばり「体の中の免疫反応のエラー」です。間違った状態なのです。

人間の体には抗体があり、異質なもの、自分の体に害を成すものには免疫反応を起こし、対抗しようとします。

この免疫反応が、本来なら働かなくてもよいものに対して起こっている状態なのです。

免疫反応に基づく生体に対する全身的または局所的な障害を指す

これがアレルギーというものです。

「障害」とはまた大げさな表現にも思えますが、実際重度のアレルギーの人が生活にも支障をきたすことを思えば、確かに間違いではありません。

アレルギーによって病院へ診察してもらい行き、治療を要する人は年々増加傾向にあるそうです。

そして驚いたことにいかにも体力が落ちていそうな高齢者でなく、全体的に小児も含めて若年層にアレルギーで悩む人が多いのだそうです。意外ですね。

現在医療機関で治療まで受けるアレルギーで最も患者さんが多いのは、喘息、アレルギー性鼻炎(花粉症を含む)、そしてアトピー性皮膚炎なのです。

そして平成17年度の調査では全人口の約3人にひとりが、喘息、花粉症も含むアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーのどれかに悩まされていたのが、平成23年度には同省上で悩む人がなんと、2人にひとりにまで増加、たった6年の間で全人口の約33%から50%へと、急速に増加していたのです。

これは大変なことですね。

アレルギーにも一般的なものから特殊な病気までいろいろとある

アレルギーには次のようにI型からIV型という分類があります。

型アレルギー症状特徴具体例

  • Ⅰ型元凶のアレルゲンに触れた瞬間反応が出る。即時型気管支喘息や花粉症、小児湿疹、アトピーなど
  • II型自分の細胞表面がなぜか抗原(アレルゲン)と認識されてしまい、自分の細胞が攻撃されてしまうもの橋本病、パセドウ病、重症筋無力症、グッドバスチャー症候群、ウィルス性肝炎など
  • III型自己免疫疾患を引き起こすアレルギーシェーグレン症候群、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、多動性動脈炎
  • IV型症状が現れるのが非常に遅いアレルギー抗ヒスタミン剤が無効 薬物アレルギーや金属アレルギー、ツベルクリン反応など

アレルギー反応から生じる病気、しかも重篤な病気もたくさんあるのですね。

私たちが最も身近に悩まされていて、前述のこの6年間で症状を訴える人が急増しているアレルギーはIgE抗体というものによる即時型アレルギーで、すべてI型になります。

ですから今回はI型アレルギーの話をメインにします。

どんな症状が起きたらアレルギーを疑っていいの?

アレルギー症状とはざっくりと下記のような症状が出た時のことを指します。

  • 皮膚に症状が出るもの(赤くなる、痒くなる、じんましん)
  • 消化器系(下痢など)
  • 呼吸器系(咳、気管支炎、鼻炎)
  • 目(痒くなる、しょぼしょぼする、目やにが出る)
  • ショック症状(数種の症状が一気に出る。アナフィキラシーなど)

1. 皮膚に症状が出るアレルギー

皮膚に出るアレルギー症状とはどういったものなのか。

通常、かゆみが出たり、赤くなったり、じんましんのようなぶつぶつが出たりします。

アレルギーの原因となる物質をアレルゲンと言いますが、体が何らかの形でアレルゲンに接触したことにより起こる反応です。

皮膚接触、経口、吸引、虫刺されなどでも皮膚は赤くなります。

また乾燥肌なども気候のせいだけでなく、アレルギーの場合もあります。皮膚に症状が出る場合、アレルゲンとして疑われるものは主に次のようなものです。

  • 食物(例:卵、牛乳、魚、小麦、ピーナッツ、大豆およびへーゼルナッツ)
  • イエダニ
  • ペット(例:ネコ、イヌ、モルモット、ウサギ)

ちなみに筆者も皮膚に恐ろしいアレルギー反応が出たことがあります。具体的にはかゆみ、じんましんのような湿疹といった症状でした。

筆者が見舞われたアレルギーはふたつあり、原因のひとつめは日光(現在もアレルギー有り)、ふたつめは、新品の洋服に使われていたらしい化学薬品が原因(こちらはいったん完治)でした。

そういえば他にも子供の頃にミノマイシンという薬でじんましんがでたこともありました。今でも薬局の質問票にはちゃんと記入しています。

このように、上記以外でも、また全く思いもよらないものがアレルゲンに成り得ることはあるのです。

消化器系に起きるアレルギー

下痢、腹痛、吐き気、嘔吐などです。ほとんどの場合が食物アレルギーであり、口にしたとたん口の中に違和感を感じたり、腫れたりすることもあります。

アレルギーを起こしやすい、アレルゲンとなりがちな食べ物は次の通りです。

  • 牛乳
  • 小麦
  • 大豆
  • 魚、甲殻類
  • 大豆
  • ピーナッツ
  • ヘーゼルナッツおよび他の木の実
  • 果物および野菜

これだけ可能性があると不便ですね。他にもよく見聞きするのはそば、とろろいものアレルギーなどです。

ただし消化器系のアレルギーはアレルギー以外の要因で症状が起きていることもあるので、特定しにくいとのことです。

ただ特定の食べ物で何らかの症状が出るのであれば、それがアレルギーなのか別の理由なのかはともかくとりあえずは避けるしかありません。

目や鼻、呼吸器系に起きるアレルギー

目や鼻がくしゅくしゅして、目やに、鼻水が出るようなアレルギーの筆頭格は花粉症でしょう。

他にも同様の症状が猫アレルギーなどで起きることもあります。昔なら、風邪でもひいたのかと思うような症状ですが、昨今ではアレルギーのケースの方が多いようです。

お薬が欲しいくらいひどいときは病院で診察してもらって風邪なのかアレルギーなのかはっきりさせた方がよいでしょう。

アレルギーであればそのアレルゲンは花粉、ほこり、ダニ、動物のケースが多くみられます。

ショック症状(アナフィキラシー)

たかがアレルギーと侮ってはいけません。何か合わないものに遭遇しておこるアレルギーとはいえ応急処置が間に合わないと死に至る場合があります。

アナフィキラシーと呼ばれるアレルギー反応がそうです。発症後短時間で全身にアレルギー反応が起きるというものです。 

全身に起きる反応なので、呼吸困難になったり、意識を失うこともあります。

じんましん上の発疹がいきなり出る、体のあちこちが赤くはれる、呼吸困難となったら疑ったほうが良いです。またアナフィキラシーの場合、短時間で一気に症状が出ます。

ひどい場合、血圧も低下し、意識も失います。一種のショック症状です。このような場合即病院で見てもらいましょう。

救急車を呼んだ方がよいくらいです。

アナフィキラシーによる心停止までの中央値は食べ物が原因の場合で約30分、蜂などに刺された場合、約15分、薬物の場合約5分です。

このような場合、原因となったものを即取り除くようにすることは大切です。

またアナフィキラシー症状が一旦起きたなら、治まったように見えても病院で診察を受けて確認しましょう。 再発することがあるからです。

食物アレルギーのある人は特に注意が必要です。何がアレルゲンとなるかわかって気を付けていても誤食ということもあるからです。

アナフィキラシーでも軽いものなら抗ヒスタミン剤やステロイド剤などで対応できますが、呼吸困難や意識障害などが起きた場合はアドレナリン注射が必要になります。

一度でもアナフィキラシー症状を起こした人は油断できません。薬などでも症状が起きた人は必ず医療機関に伝えるようにして注意しなければなりません。

慢性的不調にもなるアレルギー

アレルギーは即時型のものが多いとはいえ、これが経常的なものになるととてもつらいものがあります。

冒頭で医療機関にアレルギーで診察を受ける人がもっとも多いもの中では喘息、アトピー性皮膚炎が該当します。

喘息

喘息は呼吸時の空気の通り道(気道)が、アレルギーなど炎症によって敏感になり、けいれんを起こして狭くなるため起きる症状です。

激しく咳が出たり呼吸困難にもなります。喘息は気道が慢性的なアレルギー性の炎症を引き起こしてしまっている状態なのです。

そして炎症を起こしている軌道はさらに敏感になり、ほこりやダニ、タバコなどにも余計に反応してしまい、発作が起きてしまうのです。

こうなると悪循環ですが、アレルギー炎症で狭くなった気道を空気が通り、炎症を起こしている細胞をさらに傷つけてしまいます。

このようなことを繰り返すようなものですから、喘息を発症し、発作が起きるとなかなか治らなかったりするのです。

喘息の中にもアトピー型と言って、アトピー型の炎症により喘息の発作が起きるものもあります。

喘息はステロイドの吸入などでアレルギー炎症を抑制することで治まるのですが、気長に治療しなければなりません・

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能が低下した乾燥状態に、アレルゲン(ダニ・ほこり・食べ物など)の侵入が起きたり、またストレスなどの多様な環境的要因が重なって起こると考えられています。

アトピー性皮膚炎は多因性の病気でひとことで言ってしまえば、アトピー素因を持つアレルギーになりやすい体質の人に起きる病気です。 

完治しづらく、症状が軽くなったり重くなったり、治ったように見えても何らかのストレスで再発症します。もともと、喘息だったり、アレルギー性の鼻炎などすでにほかのアレルギーも持っていることも多いのです。

かゆみを伴う皮膚炎は掻きむしって悪化させることも多く、悪化した皮膚炎はさらに敏感にアレルギー反応を起こすという悪循環の輪からなかなか抜けられない病気です。

症状がひどいと学校にも会社にも行けなくなってしまいます。

知人のお子さんにも、重症のアトピー持ちの方がいますが、彼はアトピーがひどくて学校もろくにいけないまま、成人された今もずっと家にいるのです。

このように慢性的不調につながるアレルギーは生活に支障をきたすこともあり、人生まで左右されかねません。何とか発症させずに済ませたいものですね。

アレルギー検査なるものはどこでどうやってうければいいの?

アレルギーかもしれない体の不調の原因をはっきりさせたいときにはアレルギー検査があります。

また小さなお子さんの咳が止まらない、鼻水が止まらないなどの症状でアレルギーの疑いがある場合でも何がアレルゲンなのか知るためにアレルギー検査を受けることはできます。

ここで気をつけなければならないのは、アレルギー検査は医師が必要と診断してくれなければ、保険適用外となってしまいます。

なので検査を受けるのは疑わしい症状があるときに限ります。

一旦アレルギー検査を受けることになれば、最大13項目まで調べてもらうことができます。

なのでちょっとしたコツとしては、お医者様にアレルギー検査をすすめられた時に、できる限りの項目を検査してもらっておくことです。

ちなみにアレルギー検査ですが、特定の○○科に行くとかではなく、今症状が出てて受診しているところで聞いてみましょう。

蕁麻疹やかゆみなどであれば、皮膚科で、鼻水に悩まされているのであれば、かかっている耳鼻咽喉科で、風邪や腸炎のような症状であれば、内科でアレルギー検査はしてもらえます。

アレルギー検査には大まかにパッチテスト(皮膚にアレルゲンを塗布して反応を見るもの)と血液検査があります。

どちらもアレルゲンに対してのIgE抗体反応の有無を調べます。血液検査であれば、一度に30種類以上ものアレルゲンの検査ができます。

主に検査できるアレルゲンは次のような分類になります。

  • 花粉のアレルゲン
  • ハウスダスト、ダニ、カビ、細菌、動物、職業性アレルゲン
  • 食餌性アレルゲン1
  • 食餌性アレルゲン2
  • 寄生虫、薬品、昆虫
  • マルチアレルゲン

ただ、ここで注意したいのは、検査で調べるのは、アレルゲンとして周知されているものに対してのアレルギーの陽性反応がでるかどうかです。

この対象項目以外のもので何かアレルギーを起こしていたとしても、それが何なのかまでを調べてくれるものではありません。

血液検査の中にはIgE抗体を調べるものとは別に、HRT (Histamine Release Test) アレルゲン刺激性遊離ヒスタミン 試験というのもあります。

こちらは血液中から分離した好塩基球という細胞にアレルゲンを添加し、放出されたヒスタミンの量を測定するものなので、より信頼性は高くなります。

現行では蕁麻疹、食物アレルギーに特化すれば信頼性はより高いのですが、調べられる一般的なアレルゲンは少なくなります。

アレルギーの本当の犯人はわかりにくい

アレルギーに悩まされている身としてはぜひともその犯人たるアレルギーをはっきりさせ、確実な対策をして、アレルギーを起こさないようにしたいところですが、いかんせん、アレルギーの真のアレルゲンを見つけるのは容易ではないようです。

まず、そもそもアレルギー症状を起こしてる、アレルゲンが一つとは限らない場合もあります。何種かがそろって反応していることもあるのです。

また、花粉症ひとつをとっても、何種もの花粉に反応する人もいたりします。

またアレルギーは食物アレルギーの例で言えば、子供にはたまごや牛乳アレルギーが多くみられますが、成人にはあまりありません。

つまり、子供の頃に起きていたアレルギーがいつの間にかなくなることもあれば、大人になってから別のアレルギーを発症するもこともあるのです。

大人の食物アレルギーでいえば、一見、聞きなれないのですが、実は野菜や果物でアレルギー症状の出る人が多く、半数近くを占めているのです。

この一見あり得ない、果物や野菜のアレルギーはスギなどの花粉症患者の人が増えていることと関係しています。

果物や野菜にスギ花粉の抗原とよく似た構造の抗原を持つものが多くあり、考査反応というのですが、IgE抗体が誤って、そのよく似た抗原と反応してアレルギー症状が起きてしまうのです。

花粉症の原因となる植物花粉との関連性がある主な食物

花粉症の原因となる植物 花粉との関連性がある主な食物
カバノキ科: ハンノキ、シラカンバ リンゴ、モモ、メロン
ヒノキ科: スギ、ヒノキ トマト
イネ科: カモガヤ、オオアワガエリ メロン、スイカ、キウイ
キク科 :ヨモギ セロリ、ニンジン
キク科 : ブタクサ メロン、スイカ

花粉症患者数の上昇とともにこれらの食物アレルギーを起こす人も増えているということなのです。

たしかに筆者の母もいつのころからか一年の半分以上をなんらかの花粉症に悩まされてますが、年々、アレルギーなのか調子が悪くなるからと、食べられないモノが増えてきています。

交差反応によるものだったのでしょう。これは非常に迷惑な話ですね。

アレルゲンが一つできてしまうことで、無関係の似た形のものまでアレルゲンと体が誤認してアレルギー反応が起きてしまうのですから。

別にアトピー因子を持っていなくても一つのアレルゲンが他の似たようなものに連鎖していってしまい、複数のアレルギー持ちとなってしまうのです。

また、海外サイトで小麦アレルギーの人の独自調査の報告書を読んだことがあります。

小麦アレルギーを持つアメリカ人だったのですが、ヨーロッパ旅行に行ったときにイタリアでうっかりパスタを食べてしまい、アレルギーが出るのではと青ざめたところ、一切アレルギー症状が起きなかったというのです。

このことがきっかけでこのアメリカ人はなぜイタリアのパスタではアレルギーが出ないのかという調査を始め、パスタの原材料であるデュラム小麦の種類、加工工程から小麦の栽培のされ方まで徹底的に調査をして比較したのです。

彼は母国でアレルギーだと診断されていたし、小麦製品をたべるとたしかにアレルギー症状が出ていたのですが、彼のアレルギー反応の原因は小麦自体ではなかったのでした。

アメリカでは標準的な小麦の栽培収穫方法で、麦の穂が熟すまえに、ある薬剤を散布し、穂の生育を麦の粒がそろうように施していたのです。

この薬剤はヨーロッパでは一切使われておらず、彼のアレルゲンは実は小麦ではなく、小麦に収穫前に散布される薬剤だったのでした。

日本の小麦の大半が輸入品であり、かつアメリカからであることを思うと、日本の小麦アレルギーの人も実は小麦が悪いわけではないのかもしれませんね。

大人になれば、時が経てばアレルギーは治るのか?有効治療は?

このように場合によっては通院も必要になるし、何かと生活に不都合を引き起こすアレルギーであるが、完全治癒する手立てはあるのでしょうか。

例えば乳幼児期のお子さんの食物アレルギー、たまごや牛乳、小麦のアレルギーですが、これらのアレルギーは半数以上の子供が成長とともにアレルギーが出なくなります。

ですが、それ以外の喘息や、花粉症、アトピー性皮膚炎なども、これといった完治への特効薬はないかにうまくアレルゲンに接触せずに済ませるか、また発症しないような体質改善、生活改善を目指すのが一般的です。

アレルギーは一度発症したら、一生うまく付き合うしかありません。

そもそもアレルギー患者の数が増えてはいますが、それは主に我々の生活環境の変化による部分も多いのです。

例えば、排ガスなどで空気は昔より汚れています。

また我々の住環境も昔のような隙間風が通るような木造の家ではなく、高気密、高断熱型住宅がよいとされ、そういった家はダニにとっても居心地がよく、ダニの数も激増しているのです。

技術の進歩で便利で廉価なものは増えましたが、ありとあらゆる昔にはなかったような化学薬品が使われていたりします。スギ花粉飛散は戦後の植林政策のツケを今になって多くの人が払わされているようなものでしょうか。

アレルギーは我々の生活環境の変化によって発症する人が増えているのです。

そんな中で、アレルギーに悩まされる人は二人にひとり、全人口の半数と言っても残りの半数は同じような環境にいてもアレルギー症状を発症していないのです。

それはやはり個人の体質によるところも多いのでしょう。ではどうすればアレルギーを発症しないようにすることができるのでしょうか。

悪化させない、発症させないアレルギーになりにくい体を作ろう 

アレルギーが環境の変化で発症者が増えている中で約半数の人は何らかの形で環境変化に適応する、新たなアレルゲンに成り得る物質にも負けない体を持っています。

遺伝要素もあるのかもしれません。ですが、何らかの形でアレルギーは出てしまったなら軽症化、持ってないなら、出ないような体質にしてしまいたいものです。

実際、アレルギーのあるなしは体の持っている自然治癒力によるところが大きいのです。

確かにアレルギーは免疫の誤った反応なので、体の免疫力が高いと出にくいかもしれませんね。

アレルギーを悪化させない、または軽くするためにできること

冒頭で筆者も日光アレルギーがあるとお話ししました。

全身蕁麻疹、呼吸困難になったこともあるほどのアレルギーですが、若いころにはリゾート地に行って海辺でのんびり寝っ転がりたいと心底思いました。

そこで当時、ためしてみたのは、旅行の2週間ほど前から、毎日ヨーグルトを400グラム以上食べるというものでした。

これは元々花粉症対策としてそのころ紹介されていたのですが、筆者が常用する日光アレルギー用の抗ヒスタミン剤は花粉症の人にも処方されていた薬だったので、同じ方法で聞くかもと思い試してみました。

また二週間前からそれまで晴れの日にだけ飲んでいた抗ヒスタミン剤を朝晩毎日服用しました。

結果、アレルギー症状は起きることなく、のんびり日光が降り注ぐ海辺で楽しく過ごすことができました。

この時はほとんどおばあちゃんの知恵にすがるくらいの気持ちだったのですが、実際今では乳酸菌は個人差があるとはいえ、アレルギーに効果ありということがわかっています。

乳酸菌は腸内のバランスを整え、腸内環境をよくしてくれます。

アレルギー反応の素となるヒスタミンは、腸内環境が悪化しても発生するのです。 

食べ物次第でアレルギー症状は軽くなる。

この腸内バランスと免疫機能にについてもう少し詳しく説明しましょう。体の免疫細胞の60-70%は腸内にいます。体内には免疫機能を調整する細胞としてTh1細胞とTh2細胞の二種があります。

このバランスにより免疫機能は正常に働くのです。Th2細胞が優位な状態になると、IgE抗体が多量に生成されます。つまりアレルギー反応が起きてしまうのです。

ですからアレルギー反応を起こさないようにするにはTh1細胞が優位な状態に保てばよいのです。乳酸菌にはTh1細胞を活性化する働きがあるのです。

アレルギーを起こさないためには乳酸菌を筆頭に各種発酵食品(納豆、キムチ、味噌など)を取って免疫バランスをいい状態にすることは大切です。

少し前に注目されていた?なども免疫機能には効果ありの食べ物です。他にはネギ、シソ、ニラ、ニンニクなどの香味野菜、そしてレンコンです。

そしてアレルギーや免疫機能アップに効果のある飲み物も積極的にとりましょう。

アレルギー抑制効果があるのは、自動販売機で手に入る口あたりのいい清涼飲料水ではなく、昔ながらのお茶です。

アレルギー抑制効果ありと言われているお茶は甜茶、ルイボスティです。

これらのお茶はアレルギー抑制効果ありと言われるお茶の筆頭に来ます。独特の味が好みであればぜひ活用しましょう。

お茶に含まれるポリフェノール(紅茶)やカテキン(緑茶)など抗酸化作用のあるものは免疫機能アップにもつながります。

ペットボトルでなく、茶葉からお茶を入れるようにした方が効果大でしょうか。

ちなみに筆者はアレルギー対策で始めたわけではないのですが、もう十年以上も生姜紅茶を愛飲しています。

生の生姜をすりおろして紅茶の葉と一緒にティーポットに入れ熱湯を注いでお茶を出すのです。

生姜に含まれているショウガオールはヒスタミン放出抑制をする作用があり、アトピー性皮膚炎や喘息の改善になどにも効果があることがわかってきているそうです。

そしてたしかに、筆者の日光アレルギーは最近ではあまり気にしなくともよいかのような感じです。

たまに晴れていてもお薬を飲み忘れることもあったりしますが、しのげる状態にはなっています。

今では晴天の日でも20代後半の頃のあのひどいじんましん状態になることはほとんどありません。長年の生姜紅茶常飲が効を成したのかもしれません。

アレルギー対策には生活習慣を整えることも大事

アレルギー発症は環境の変化によるところが多いと述べましたが、この環境にはもちろん個人の生活やストレスも含まれます。生活が乱れて疲れがたまったり、仕事が忙しすぎて(仕事だけに限りませんが)ストレスがたまってもアレルギー症状は出やすくなるし、悪化もします。

結局のところ、アレルギー反応抑制力とは、自らの持つ自然治癒力と免疫力が左右する部分が多いのです。

規則正しい生活をし、十分な睡眠をとり、免疫力も上がるようなバランスの良い食事にピンポイントで抗アレルギーになる上述の食材を多めにとるようにするのが一番の対策なのです。

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