海藻ダイエットの効果とやり方。低カロリーで安心、お腹のお掃除
Date:2018.02.22
食べないダイエットはもう古い。これからはしっかり食べて痩せていく、「食べるダイエット」が主流です。
そのために取り入れて欲しい食材の一つが、ワカメや昆布などの海藻です。
海藻には痩せ体質を作る成分がたっぷり含まれているのでダイエット中に食べても安心!
なぜ海藻を食べると痩せるのか、その理由と効果的な取り入れ方についてご紹介します。
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食べるだけでやせる?海藻のダイエット効果
お腹がいっぱいになって、しかもダイエットができるという海藻。実際にどのような効果によってダイエットが出来るのでしょうか。
食欲を抑える
ダイエットはまさに食欲との戦いですね。食欲さえ抑えられたらダイエットは難なく成功すると思いますが、それが一番大変!
その食欲を抑える効果が海藻にはあるんです。
海藻には水溶性食物繊維がたっぷり含まれているので、胃の中で水分を吸収してゲル状になり、お腹が膨らみます。
つまり、ほんの少量でも満腹感を得やすいので、食欲を抑えることが出来るんです。
しかも海藻を最初に食べればお腹がいっぱいになって、食事の量そのものを減らすことが出来ます。
血糖値の急上昇を抑える
海藻に含まれる「フコイダン」という水溶性食物繊維には、血糖値の急上昇を抑える働きがあります。
海藻は表面がヌルヌルしていますよね。このぬめり成分をフコイダンといいます。
フコイダンには腸の中で糖の吸収を抑える働きがあるので、血糖値が急激に上がるのを防いでくれるのです。
血糖値が急激に上がるとインスリンというホルモンがたくさん出ます。そして、血中の糖分をせっせと脂肪に変えていくのです。
ですから、ダイエットのためには糖の吸収を抑えることがとても大事。そのために、海藻のフコイダンが役に立つのです。
脂肪の吸収を抑える
海藻に含まれるフコイダンは水溶性食物繊維ですから、糖の吸収を抑えるだけでなく、脂質の吸収もおさえてくれるという嬉しい働きがあります。
脂肪分解酵素の働きを抑えて、脂質を排出しやすくしてくれるんです。
実際にマウスを使った実験では、フコイダンのおかげで中性脂肪の上昇が抑制出来たということが分かっています。
脂肪燃焼効果
海藻でもう一つ注目したい成分があります。それがフコキサンチンです。
フコキサンチンとは茶色(赤褐色)のカロテノイド色素の一種です。海藻の中でも、
- わかめ
- 昆布
- ひじき
などの褐藻類(かっそうるい)と呼ばれるものだけに含まれています。
野菜でも健康によい色素成分がたくさんありますが、海藻も同じなんですね。
フコキサンチンは白色脂肪細胞に働きかけて脂肪の燃焼を促進するという効果が動物実験によってわかっています。
余分な体脂肪を減らす
海藻にはDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)も豊富に含まれていていますが、これらの成分が褐色脂肪細胞を活性化する、ということが分かっています。
褐色脂肪細胞は年齢とともに減少していってしまうので、歳を取ると痩せにくくなるんです。褐色脂肪細胞を活性化すると体脂肪を燃焼しやすくなりますし、
- 内臓脂肪
- 中性脂肪
の増加も抑えられるでしょう。
便秘の解消に
水溶性食物繊維は腸内環境を整えるのにも役立ちますね。
お腹の中でゲル状に膨らんで腸まで進み、腸の中で善玉菌の餌となってお腹の中をキレイにしてくれます。
摂取カロリーをカット
例えばわかめは100gあたり16kcalしかありません。
上手に海藻を取り入れることで、1日の摂取カロリーを大幅に減らすことが出来ます。
ダイエットのための海藻の食べ方や種類
ではさっそく、海藻ダイエットの方法についてご紹介しましょう。やり方は難しくありませんが、どうやって日々の食卓に取り入れるかというところがポイントでしょう。
海藻の種類は何でもOK
海藻ダイエットで食べる海藻は何でもOK。好きな物を食べて下さい。
- わかめ
- 昆布
- もずく
- ひじき
- アカモク
乾燥わかめでもいいし、おやつとして売っている茎わかめも美味しいですね。
海藻は種類が多いので、料理のレパートリーも増えそうです。
食前、食中に摂る
海藻ダイエットは食べるタイミングが大事です。
食べることが大好きで、ついつい食べ過ぎてしまうという人は、食事の前に海藻を食べて、少し時間をおいてみましょう。
血糖値の急上昇、糖質や脂質の吸収を抑えたいなら、食中に食べます。
料理のかさ増しに使う
どんな料理にも合う海藻。少しずつ色々なところに入れておくことで、料理のかさ増しになると同時に、食事全体のカロリーを抑えることが出来ます。
サラダなら乗せるだけでOKですし、炭水化物を減らしたい人はわかめご飯もいいですね。
加熱してもかさが減らないので、かさ増しにはもってこいの食材です。
出汁を取ったあとの昆布も捨てない
昆布はおいしい出汁が出ますが、出汁を取ったあとの昆布も捨てないで食べましょう。
食物繊維がたっぷり摂れますから捨てたらもったいないです。
砂糖や醤油で煮付けたり、一口大に切って煮物に入れてしまえば具材の一つとして食べられます。
よく噛んで食べる
海藻はよく噛んで食べるのがポイント。
海藻の内側、身の部分に脂肪を減らすDHAやEPAが含まれているので、それらの栄養素をしっかり吸収するために、よく噛んで食べて下さい。
加熱にも強いのでどんな食べ方でもOK
海藻は加熱にも強く、調理をしても栄養素が失われることがありません。ですからサラダなど生で食べる以外に、どんな料理にも使えるのが魅力です。
味噌汁はもちろんのこと、
- 天ぷら
- 炒飯
- リゾット
- 炒め物
など、色々なものに取り入れて食べてみてください。
海藻製品も上手に利用しよう
海藻そのものを料理するのが面倒、というときは海藻製品も利用してみてください。
例えば
- 海藻を練り込んだ麺
- フリーズドライのスープ
- 海藻入りのさしみこんにゃく
など、海藻そのものでなくても海藻を摂ることが出来るものが色々あります。
寒天やところてんも原料は海藻ですから、おやつ代わりにも食べられますよね。
飽きずに続けられるように、手軽に食べられる海藻製品を上手に利用しましょう。
栄養バランス重視!海藻だけにしないように注意して
海藻は食物繊維の他にも、ビタミンやミネラルがたっぷり含まれているというものの、カロリーがほとんどありません。
脳の栄養となるブドウ糖が含まれていませんし、食物繊維が豊富だということは腸内で栄養の吸収を阻害する、ということです。
海藻だけを食べていたら逆に栄養不足で太りやすくなるという可能性もあります。
また、海藻に含まれるヨウ素は、基礎代謝をアップさせるとされていますが、とりすぎると甲状腺機能が低下する可能性もあります。
海藻を毎日食べて自然にダイエットしよう
海藻ダイエットは、食べて急激に痩せるというものではなくて、脂肪がつきにくくなって段々とスリムになっていく、というものです。
毎日美味しく食べて、満腹感も得られるのに太りにくくなる、というのが海藻ダイエットのいいところです。
短期間で痩せるよりも美味しく食べて痩せる、ということを心がけてください。
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