• 美容
  • ライフスタイル
  • 健康
  • ファッション
  • スピリチュアル
  • DIY女子部
  • 恋愛
  • 大人の美学

私のおすすめ本「ミレニアム 全6巻」かっこいい女性を目指す人へ

Date:2012.11.10

「ミレニアム」シリーズ、全6巻(1~3、各上・下)
                 スティーグ・ラーソン著 (ハヤカワ文庫)

ミステリーでは圧倒的に男性が主人公が多く、カッコ良く描かれいるケースが多く、女性は助けるか邪魔になったりするキャラが多くて、納得がいかないことも多いのでは?そんな不満を解消する、女性がカッコ良く、男性を凌ぐ活躍をする本、「ミレニアム」はいかがでしょうか?

ハリウッドでも映画化の、女性たちがカッコイイシリーズ

最近第一シリーズが、ハリウッドでも映画化され「ドラゴンタゥーの女」として公開されましたが、本でこそヒロインの魅力がよくわかるミステリーだと思います。

副題にもなっている「ドラゴンタゥー」がある女性、リスペットの人物造詣が秀逸なだけでなく、他にも多くの女性が登場しますが、魅力的な人が多く、男たちをやっつけたり、謎を解明したりと大活躍します。

女性は弱いけど、賢いというキャラ

実は筆者は、多くのミステリー作品では男性がメインで事件を解決し、女性のキャラクターは素直でちょっとおバカに描かれることに不満で、このシリーズでは男女のキャラを反対にしたとか。

素直でお人よしだけどちょっと足りない・・キャラを男性に振り分けて、主人公のミカエルというキャラを書いたようです。1のシリーズでは、ジャーナリストの彼が、経済界の大物の汚い裏を書いて、名誉毀損で訴えられて負けることから、ストーリーが始まります。

ジャーナリストとして、伝えたいことも織り込む

実際にジャーナリストとして、女性問題、特に女性が性的被害にあっている現状などを取材し、紹介し、問題提起もしてきた作者だけあって、リアルな性的な暴行を加えられるシーンも登場し、ちょっと衝撃的でもありますが、女性が被害に陥りやすい状況を伝えるだけでなく、泣き寝入りせずに、反撃に出る(かなり衝撃的で、そのまま実行はオススメできませんが)様子なども、女性としてはスカッとする場面が多いのも特徴。

また、2巻以降に登場する、人身売買とセットになった売春問題や、悪いことを裏で平気でやる男たちにも容赦なく、ジャーナリストとして伝えたい視点や事実を、エンターテイメントに上手に取り入れ、読者に考えさせるキッカケ作りもしています。

そういう意味では、女性がもっと男性に読むことを勧めるべき本、と言えるかもしれません。

リスペットの魅力

小柄で子供のような体つき、このキャラクター抜きでは、作品が語れないほど強烈な個性を放つ、リスペット。人付き合いやコミュニケーションが苦手。挨拶もロクにしないが、仕事の報告をする時は、要点を的確に話し、ズバリ言いにくいことも言う。

家はゴミ屋敷のようで、家事や食事には無頓着。体中にタトゥーやピアスをして、鋲付きの革ジャンを愛用し、愛車は改造バイク。天才的なハッカーで、裏の世界にも通じていて、ボクシングをやっていたことも匂わせ、拳銃やナイフを使うこともいとわない・・・と書くと、まるで男性キャラの説明のようですが、これが彼女。

肉体的には、小柄であることを除くと、少年のような体型というところまで、メインの女性キャラクターとしては、かなり型破りですが、彼女の魅力が、まさにミレニアムの魅力と言っても良いくらい。

ただ、1の上の段階では、彼女のこうした全ての魅力がまだ発揮されないのが残念。2以降は、彼女のらしさ全開で、いろんな意味で、ミカエルを完全に喰っているので、彼女の一層の活躍が気になる人は、2以降も必ず読んでくださいね。

アラフォー憧れのキャラ、エリカ

もう一人の、主人公を支える女性エリカは、アラフォーの星と言っても良い存在。リスペットが20代半ばであるのに大して、40代半ばの成熟した女性であるエリカ。

夫のことも愛しているけど、昔からの友人であるミカエルとは、仕事上の同志であり会社の責任者(社長)、個人的には昔からのセックス・パートナーとして、公私共に必要不可欠で、そのことを隠さない潔さも魅力。

子供には恵まれなかったけど、それ以外は家柄もお金も、美しさもスタイルも頭脳も、全て持っているのが、羨ましい限り。彼女はまさに色々な意味で、「肉食系」。

愛人と夫のことを世間は理解できず、陰口を叩かれても毅然とし、2以降は仕事上の野心から、方向転換も考えるなど、男でもこれだけ肝が据わった人はなかなかいないのでは?と思うキャラクターです。

他にも、50代でも魅力的な女性ハリエットや、レズビアンとして堂々と生きるミミなど、女性ならお気に入りにキャラが見つかるはず。

イヤなヤツ、悪いヤツをやっつけるだけでなく、考えさせる作品

「ミレニアム1」が処女作で、一旦話が途切れるということで、まず発表され、もう一区切りがつく「ミレニアム2・3」を書いたところで、著者が急死したことは、残念でなりません。

3で一旦また区切りは付くのですが、ミカエルとリスペットの関係など、説明されないままの部分が残っています。4以降の作品も構想があっただけに、本当に残念なことです。

女性キャラが、バカな男やイヤな男をやっつけてくれる痛快さだけでなく、映画では描ききれていない、社会的な側面などもきちんと描かれているので、読んで自分も得ること、考えさせられることも多い作品です。

この記事をシェアする

関連記事

コメント