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【本紹介】恋の痛みを思い出させてくれる一冊「ナタラージュ/島本理生」

Date:2012.10.17

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【本紹介】恋の痛みを思い出させてくれる一冊「ナタラージュ/島本理生」|女性の美学
http://josei-bigaku.jp/koinoitami32185/

女性であれば、誰もが高校生の時に男性教諭にあこがれを抱いたのではないでしょうか。そしてその思い出を、大人になってからでも時々思い出しては、切ないような苦しいような思いに駆られることはありませんか。これは小説を読んでいるだけでそんな自分の過去を思い出しているような気持ちにさせてくれる物語です。

あらすじ

高校時代に演劇部に所属していた大学生の泉は、かつて顧問だった葉山先生からの電話で現役の後輩たちの舞台を手伝うことになります。高校時代、葉山先生に特別な思いを抱いていた泉は複雑な気持ちを持ちつつ、また葉山先生に定期的に会えることを楽しんでいました。

稽古をすすめるうち、同じく舞台の手伝いをしていた小野くんと距離を縮め、付き合うことに。しかし泉は心の奥で葉山先生への思いが断ち切れずにいました。

本当は伝えたかったことを伝えたいけれど、うまく伝えることが出来ない。しかしいずれ、葉山先生は伝えてはいけない人であると理解する泉。高校時代の淡い恋は成就するのでしょうか。

女性であれば、誰でも分かる痛み

実際、自身の高校時代に先生に恋をしていた人は少なくないと思います。高校生の時には、少し大人の男性に興味を持つものです。その時の胸の痛み、切なさがまるで自分の物語であるかのように、読んでいる時にこみあげてきます。先生に恋をした経験がない人でも、きっと伝わってくること間違いなしです。

淡々と語られるような、リアルな表現

この作品に限ったことではありませんが、島本理生という作者の小説は、比較的淡々とした文体のものが多く、登場人物たちの言葉遣いもいかにも小説らしいものです。(最近の小説は新しい言葉をどんどん用いていますし、カタカナ表現も多いように感じます。)

その落ち着いた表現が、静かに心に語りかけてくるようでとてもリアルに感じられます。リアルなようでいて、少し遠い世界を上から眺めているような客観性を持って読めると思います。

わざとらしくでなく、まるで私たちの世界を同じであるかのような静かな風が吹いているそんな作品です。静かな気持ちになりたい時にはぜひ読んでみてください。

作者紹介:島本理生

1983年生まれの作者は高校時代に芥川賞の最終選考に残ったという話題の持ち主。「ナラタージュ」も大学在学中の作品です。女性ならではの細やかな表現で苦しくも切ない恋愛を描いています。

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