笑顔トレーニングのやり方。免疫力アップにストレス解消効果あり

気が付くとしかめっ面、仏頂面、疲れ顔になっていませんか？「笑う門には福来る」なんて語り継がれるだけあって、笑顔には次のようなメリットがあるのです。

• 気持ちをポジティブにする
• 人からの印象を良くする
• 美容や健康に繋がる

この記事では、自然な笑顔を身に付けられる笑顔トレーニングと、その効果についてご紹介していきます。

「笑顔でいる」だけでたくさんのメリットが得られるので、ぜひ笑顔の習慣をつけてみてくださいね。

自宅で短時間から試せる笑顔トレーニング

「笑ってみて！」と言われて、即座にナチュラルな笑顔を見せることはできますか？笑顔に必要なのは、心の動きだけではありません。

表情筋を上手く動かせるだけの筋力がないと、いくら心が楽しくても顔は上手く笑えないのです。表情筋が衰えがちな現代人は、そのせいで笑顔が出なくて誤解されることもよくあります。

表情筋を鍛えて笑顔をつくるための、笑顔トレーニングのやり方を見ていきましょう。

割り箸を使って口角を上げる

笑顔の要とも言えるのが口元です。同じような目の形をしていても、口角が下がっていればしかめっ面に、口角が上がっていれば笑顔に見えます。

口角が上がると連動して頬の筋肉も鍛えられるので、より表情筋がほぐれてナチュラルな笑顔を作りやすくなります。

女優さんやモデルさんなども実践している方法です。割り箸なら手軽に用意できますから、思い立ったときにすぐチャレンジできますね。

テレビを見たりスマホを見たりしながら、毎日続けてみましょう。

ペットボトルで口元の筋力をアップ

ただ口角を上げるだけでなく、口元全体の筋力を鍛えてみましょう。口元が鍛えられると、より自然で美しいスマイルラインをつくれるようになります。にっこり・やさしく・はにかむ…多彩な笑い方が身に付きますよ。

口元の筋肉は、ペットボトルを使って鍛えていきましょう。

口輪筋と言って、口を閉じたり尖らせたりして若々しい印象を保つ表情筋を鍛えます。

口輪筋が衰えている人は中身100ccのペットボトルでもきついので、その場合は中身の水を減らしてもOKです。

目の周りをトレーニングする方法

「目が笑ってない」なんて言葉、聞いたことがありませんか？笑顔には目元の柔らかさも大切です。口元だけでぎこちなく笑っていると、目元とちぐはぐな表情になって「目が笑ってない」状態になってしまいます…。

眼輪筋は目の周囲にある表情筋のことで、ここを鍛えることで眉や目尻、まぶたの動きが柔軟になります。

毎日繰り返していると、眉が動かしやすくなって瞼も持ち上がり、目がパッチリと開きやすくなります。目の開く大きさが変わると、笑顔も華やかな印象になりますよ。

「あ・い・う・え・お」の形に口を開く

毎日、口をしっかり開いて声を出していますか？声を発音するとき、「あ・い・う・え・お」の形をしっかり作っていると、口や頬の筋肉が鍛えられます。逆に口を小さく開いて小声で話している人だと、表情筋は衰える一方。

実際に声を出さなくて良いので、「あ・い・う・え・お」の形に口を開く習慣をつけてみましょう。

口を動かすトレーニング方法はいくつかやり方があります。

ちょっとしたすき間時間に実践できる方法ですが、筋肉が柔らかくなっている入浴中にやるのがおすすめです。もちろんそれ以外のタイミングでもOK。1日に3～5回ほど、毎日続けてください。

カラオケで思いっきり歌う

本格的なサウンドで思いっきり熱唱できるカラオケ、ストレス発散に使う人も多いのではないでしょうか？実はカラオケで歌うことは、表情筋を鍛えて笑顔のトレーニングに大きな貢献をもたらしてくれます。

大口を開けて歌うことで口角が鍛えられ、歌に合わせていろんな表情をすることでダイレクトに表情筋が鍛えられます。

誰かとカラオケに行ったときよりは、一人でカラオケに行ったときの方がやりやすいトレーニング方法です。人目を気にせずにストレス発散をしたいときには、一人カラオケで熱唱ついでに表情筋をトレーニングしてみてはいかがでしょうか？

笑顔トレーニングで得られるメリットとは

笑顔トレーニングを続けていると、「ナチュラルに笑えるようになる」という効果が得られます。実は「笑顔になれる」という効果は、健康・美容・メンタルなど…あらゆる方面にメリットを与えるのです。

笑顔トレーニングを続けて、どんな効果が得られるのかを見ていきましょう。

笑顔で人間関係が円滑になる

笑顔は最高にして簡単な処世術です。しかめっ面でいると「何か気に入らないことでもあるの？」と反感を買いやすいですが、笑顔は敵をつくりません。多くの人が笑顔な人に対しては良い印象を持ちやすいです。

笑顔でいる人は楽しそうで前向きなイメージを周囲に与え、特に言葉を発しなくても相手の緊張をほぐし、警戒心を和らげるのです。

人間関係に悩みを持っている人は、笑顔を習慣にするだけで事態が好転することもありますよ。ただ黙って笑っているだけで、言葉選びやその場の立ち振る舞いに気を遣うことが少なくなります。

ストレスを解消、耐性をつける

「笑う門には福来る」ということわざの意味は、「笑顔の絶えない人のところには幸福がやってくる」という意味です。ただの迷信と思うかもしれませんが、実はこれ、意外と的を射た言葉。

無理やりにでも笑顔をつくることで、リラックスを司る副交感神経が活性化し、幸せホルモンであるセロトニンの分泌が促されるという報告があります。

確かに悲しいことやつらいことがあったとき、声を上げて笑っていると気が紛れますよね。笑顔には人をストレスから遠ざけ、ポジティブで明るい気持ちにする効果があるのです。

ですから笑顔をつくるのが上手な人や、笑顔が習慣化している人ほど、ストレスとは無縁の生活を送っているということになるのです。まさに「笑う門には福来る」ですね。

笑顔が認知症を改善・予防する

少子高齢化社会に突入した昨今でよく取り上げられる「認知症」。実は笑顔を習慣づけるだけで改善・予防策にできるのは知っていましたか？

認知症の原因となる海馬の委縮は、ストレスが起因しています。前述の通りストレスは笑顔で軽減させられるので、結果的に笑顔が認知症のリスクを減らしていることになりますね。

実際に、認知症の治療やリハビリなどでは笑顔を利用した方法が提案されています。いつから始めても遅くはないので、笑顔の絶えない人になって脳の若さも保っていきましょう。

免疫力がアップする

しかめっ面の人と笑顔の人とでは、実は寿命まで違うのです。長生きすると言われているのは笑顔の人で、その寿命の差はなんと約7年。

人が持つ免疫細胞にはいくつか種類があって、中でも「NK（ナチュラルキラー細胞）」と「B細胞」は笑顔によって増えるというデータがあります。

つまりよく笑う人ほど免疫が強くなり、風邪や病気にかかりにくくなるというわけです。実際にこの仕組みを活かして、医療業界では笑顔を増やすための心理療法を用いた病気の治療もおこなわれているようです。

シワやたるみの予防になる

笑顔になることは、顔のあらゆる表情筋を使う動作です。つまり、よく笑っている人は表情筋が鍛えられているということ。

顔の皮膚は表情筋によって引っ張られ、持ち上げられています。そのため表情筋が衰えれば皮膚がたるみ、シワができやすくなり、表情筋が鍛えられていればその予防に繋がります。

笑顔はただ女性をチャーミングに見せるだけでなく、若さと美しさを保つ働きもしてくれるんですね。

女性としての魅力がアップ

多くの男性が理想とする女性は、「よく笑う人」です。男性は女性から笑顔を向けられると、

• 信頼されている
• 話しやすい
• 一緒にいて楽しい
• 好かれている

こんな感情を抱きます。女性は笑顔でいるだけで男性から注目され、魅力的に思われやすくなるのです。

日頃から笑顔トレーニングをして笑顔を習慣づけていれば、自然とモテ度も上がっていきます。気になる男性の前でぎこちない作り笑いしかできなかったら大後悔ですから、今からでもナチュラルな笑顔の練習をしておきたいですね。

笑顔は処世術。トレーニングで自然な笑みを身に付けて

「笑顔になる」のは一見簡単なことに思えますが、普段から無表情だったりしかめっ面ばかりをしている人にとっては、なかなか難しいことなのです。だからこそ笑顔トレーニングは大切。

作り笑いでも構いません。ひとまず笑顔でいることで、人間関係や精神面・身体面にもメリットが生まれるのです。

笑顔トレーニングをしていれば、どんなときでも笑顔は浮かべられるようになります。「とりあえず笑っとけ」の精神で大抵の場面は切り抜けられるので、ぜひ笑顔のトレーニングをしてみてください。