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心理描写が秀逸!揺れる女心がたまらない映画10選

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アドベンチャーにホラー、ほのぼの、ラブストーリー・・・映画はどれも人の心を躍らせる要素を持っています。

ここでは「揺れる女心」がテーマです。

悩み続けてあちらに揺れたり、こちらに揺れたり、さらに愛しているのに憎い、憎いのに心が触れ合う、魔が差した・・・などほんのいっときの心が揺れもあります。

人間の心は一筋縄ではいかないのが不思議で、かつ怖いところ。下手をすると人生が変わることもあるかもしれません・・・。

そんな揺れる女性の心を秀逸に描いた映画をご紹介したいと思います。

1.「ローマの休日」

1953年アメリカ 監督:ウィリアム・ワイラー 主演:オードリー・ヘプバーン

言わずと知れた名作中の名作で、いまだに好きな恋愛映画のナンバーワンに挙げる人も多いですね。

ローマでの休日を思い切り楽しむアン王女。

決してグラマラスではない、細くて小鹿のようにチャーミングなヘプバーンの魅力に全世界が気づいた映画。

「真実の口」などの名所やジェラード、ベスパ、ヒロインのファッションなど、日本でも注目を浴びました。

はじけるような笑顔から一転、後半、本来の姿に戻った王女。外へ向ける気品ある笑顔とは裏腹に、心の内側ではどんなに涙を流していることでしょう・・・。

公の場で2人が見つめ合い、「永遠」という言葉を口にするとき、心は一つだったのでしょうね。

心の揺れを一切見せない、気高い雰囲気に、立場ある女性の心意気も感じられます。

2.「もう頬づえはつかない」

1979年日本 監督:東陽一 主演:桃井かおり

今では場内が明るくなるまで席を立つ人はいませんが、この映画が公開された頃は、エンドロールが流れる頃になるとそわそわ帰り支度を始める人が多く、席を立つ人もいた時代でした。

でも、この映画では、エンドロールが終わってからの展開がいさぎよい。

2人の男の間で心が揺れ動いていた主人公が決断し、自立していく姿が、凛として描かれます。個性派女優の気だるい雰囲気も当時から。

同棲生活での歯ブラシにまつわる会話など日常のやりとりがリアル。70年代のファションも楽しめます。

3.「シャンドライの恋」

1998年イタリア 監督:ベルナルド・ベルトリッチ 主演:タンディ・ニュートン

メイドとして働く黒人女性シャンドライは、夫がいながらも、雇い主の白人男性からのアプローチに次第に心を開いていきます。

その心の揺れが美しい音楽とともに描かれる巨匠の映画です。

広いお屋敷の中の螺旋階段も象徴的。2人の距離が近づいていき、愛を確かめ合った翌朝、夫の来訪を告げる玄関のベルの音。

シーツをめくって起き上がったシャンドライは・・・。

これが男の場合、別の女性と寝ているところへ妻が帰って来たら修羅場になりますが、女はそうはなりません。

女には、一人の男に見せる顔とまた別の顔があるもの。

どんな場合にでも対応ができる、したたかさと強さを持っています。シャンドライもきっとそう。女同士で議論が盛り上がりそうです。

4.「秘密」

1999年日本 監督:滝田洋二郎 主演:広末涼子・小林薫

人気のミステリー作家、東野圭吾さんのファンタジーを含んだ愛の作品。

母娘が乗ったバスが事故にあい、母が死亡、娘が生き残った、と見られたものの、娘の体には母の魂が入っていて・・・という奇想天外な始まり。

そこに娘の魂も入り込み、父親とのぎくしゃくした2人(3人?)生活の中で、徐々に家族はその状況に慣れていきます。

母の魂はだんだん天国へ近づいていって、娘の体は娘の魂のみになり、ややこしい関係は収束・・・と話は進むのですが。

ストーリー自体、「娘の体に魂が2つあることは、人には秘密!」というものなので、これがタイトルの意味かと思いきや、最後の最後、娘の結婚式に、観客も知らなかった本当の秘密が明かされます。

愛する人の幸せを願うゆえの、人生を賭けた嘘(=秘密)。その決断までに、どんなに悩み、心が揺れたことでしょう。

切なくて胸がしめつけられること間違いなしです。

5.「ゆれる」

2006年日本 監督:西川美和 主演:オダギリジョー・香川照之

文字通り、揺れる。まさに心の揺れが描かれています。

深い緑の中、本当に、揺れる吊り橋の上で、“そのこと”は起こるのです。

もし弟が帰省してこなかったら、もし兄が自分の気持ちをもっと早く前面に押し出していたら、そして、もし、弟と彼女が一夜を過ごした翌日でなかったら・・・。

前夜、肌を合わせた相手への乙女のような思い、その反動で突然わき上がった、何とも思っていない男性への嫌悪感、ほんの一瞬の感情が、それを見た相手の、また一瞬の感情を呼び起こし・・・と、女心も男心も、心理描写がすごいです。

“そのこと”が起こったとき、それに関する説明もセリフもないゆえに、心の動きが恐ろしいほど。それぞれの心の微妙な揺れで、3人の人生は変わっていくのです・・・。

6.「さよなら渓谷」

2013年日本 監督:大森立嗣 主演:真木よう子

かつての悲しく、心を切り裂かれるような事件がそもそもの発端。

心も体も傷ついた女性は、人生をきちんと生きることができなくなってしまいます。

自分が悪いわけではないのに、救いが見つからない、つらくなる映画です。

でもある意味、救いなのでしょうか? 被害者と加害者が夫婦のように暮らしています。昔の傷に触れないように、お互いが刃物のようなのに抱き合って血を流しあっているようです。

心が揺れないようにしているのか、揺れすぎて自分の位置が定まらなくなってしまったのか、もの静かな女性の表情からは読み取れず、この女性の行く先に幸あれ・・・と思わずにはいられません。

7.「怪しい彼女」

2014年韓国 監督:ファン・ドンヒョク 主演:シム・ウンギョン、ナ・ムニ

70歳の頑固なおばあさんが、ある夜、不思議な写真館に入り、出てきたら20歳の頃の自分になっていた――。

そんなありえない展開にはついていけない!と感じる向きも多いでしょうが、どんどん引き込まれるから不思議です。

女手一つで苦労して息子を育て上げたおばあさん、若い頃にはかなわなかった歌手の夢、胸がきゅんとするようなピュアな恋を少しずつ実現していき、人生を謳歌します。そしてついに決断のときが・・・。

夢や恋を追って人生をやり直すか、息子への愛か、心が揺れるも、おばあさんの心は決まっています。

おばあさんを見守る近所のおじいさんも最高です。

おばあさんの毒舌はそんじょそこらのものではないほどすさまじく、まず日本映画でここまで言うお年寄りはいないでしょう。

そして20歳の歌声はすばらしく伸びやか、聞き惚れます。笑いと涙、感動が味わえます。

8.「キャロル」

2015年アメリカ 監督:トッド・へインズ 主演:ケイト・ブランシェット

デパートのおもちゃ売り場で働く女性テレーズは、あるクリスマスの夜、キャロルという女性客の美しさに目をとめます。

忘れ物をきっかけに言葉を交わし、2人で一緒に過ごすようになり、次第に心が揺れていくテレーズ。

最初は思ってもみなかった展開にテレーズは自分でも信じられないくらい自然に引き込まれていきます。

恋に落ちる前も、落ちてからも、心は揺れるものですね。

原作が出版された1952年には作者を公表できないほどの問題作だったとか。好きな人にも媚びず、不安を抱えながら常にクールなキャロルはかっこいい。

ウェーブがかった金髪に真っ赤な口紅、ミンクのコート・・・クラシカルで上品なアメリカのファッションも楽しめる映画です。

9.「さざなみ」

2016年イギリス 監督:アンドリュー・ヘイ 主演:シャーロット・ランプリング

人生の半分以上を一緒にすごし、結婚45年の記念日を迎えようとしている穏やかな夫婦。新聞を読み、犬の散歩をし、コーヒーをいれ、家の不具合を修理し、ふっとほほ笑みあう・・・

そんな何気ない日常に、ある日、ひとつの知らせがもたらされます。

それはもう50年も前に死んだ、夫のかつての恋人のこと。2人が出会う前の昔の話、しかももうこの世にいない人。

日常生活に埋もれていくはずの小さな事柄が、波のない静まり返った海のようだった妻の心に、徐々に“さざなみ”を起こしていきます。

決して夫婦の危機ではないし、夫は妻を愛している。でももう静かだった海には戻れないのです。半世紀近く仲良くいるのに、さざなみのように揺れ続ける女心・・・。

10.「だれかの木琴」

2016年日本 監督:東陽一 主演:常盤貴子

美しい、中年にさしかかった人妻(原作の小説では、特に美しくはない一般的な顔立ちのようです)と若い美容師の危うい関係。

彼女は本当に好きだったのか? 彼は本当に嫌がっていたのか?

ほかの人間を巻き込みながら心が微妙に揺れ動き、日常生活を送りながら少しずつ精神が傾いていきます。

小説では感じることができなかった木琴の音色が、何かのメタファーなのか、ときには乱れ、ときには流れるような音色を奏でたりしています。

ラスト、何事もなかったかのようなヒロインの無邪気な表情の意味は・・・。「もう頬づえはつかない」と同じ監督、やはりエンドロールの後に、一つの展開がありました。

揺れ幅が大きくなったり小さくなったり、こんな女心を、結婚という手段で、男は安定することができると思っているのでしょうか。

女性におすすめの映画以上10選!いかがでしたでしょうか?

心の揺れを意識しつつ、あなたなら、どう生きますか?と問われているように感じる映画です。

人の心は本当に複雑。それがほかの人の心とからまりあい、もつれ、どんどん変化していきます。

だから人間はおもしろいし、愛おしいし、哀しい。そんな人間を描いた映画は、やはり最高です。

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