性格の不一致は気にしたら結婚できない?結婚を妥協するタイミング

結婚の心構え 2023.03.28

結婚した友人に「なぜ彼に決めたのか」と、尋ねたところ、「いつまでも独身じゃいられないから、彼で妥協した」と答えが返ってきました。

しかし、別の離婚を経験した友人に「なぜダメになった?」と尋ねると、「男に妥協しすぎたかもしれない」と答えてくれました。

どちらも妥協の選択をしたのですが、どこかで明暗が別れているような気がします。

私たちは仕事をしていると、時に完璧を求められますが、機械ではないので100%完璧な仕事はできないことがあります。どこかで「まあいいか」という妥協点を見つけていかなければ前に進めません。

では、具体的にどんな点を妥協してよくて、妥協してはいけない点は何なのか、結婚してから後悔しない為に詳しく考察してみましょう。

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1、結婚後の生活をイメージしてみる

人間関係や恋愛、結婚も同じで、胸には「他人に対する要望や期待」があり、無意識にそれを求めていて、同時にそれが100%は叶わないことも知っています。

手元に千円しかなくて、この金額の洋服を買わなければならないとしたら、多少のデザインやサイズ、色の選択肢がなくても、目をつぶらなければなりません。

このように、結婚も「自分はこれくらいしか持っていないので、高い買い物はできない」と思っているので、多少納得はできなくても我慢しよう、と思います。

彼の性格と自分の性格のことや、収入と貯金のこと、仕事のこと、子供のことまで考えるかもしれませんが、あまり結婚前から嫌なイメージを膨らませることはないかと思います。

結婚する前から不安ばかり募って「彼はきっと私を裏切って浮気して借金作って逃げるんだわ」なんてネガティブになってしまってはいけません。

今ある材料=彼について持っている情報を元に、シミュレーションする作業が必要です。そこでは、過度の期待もネガティブな感情も排除しなければなりません。

彼の欠点と提示できる妥協点

「本当は長身の男性の方がいいけど、今付き合ってる彼は背が低い。

それはまあ我慢できる」という場合、彼の足りない部分は「身長」で、「背が低くてもいい」という妥協点を提示できたということになります。

このように、自分が本来求める形にそぐわない点を仮に彼の欠点とするのなら、その欠点を知っていて「まあしょうがない」と妥協することができれば、結婚後に後悔することは少ないかもしれません。

彼の欠点を知る、とは予め彼から情報を得ておく、ということです。あらゆるシーンで、彼がどんな対応をするのか観察したり、質問しておくことが情報収集です。

知っていた上で想像通りのことが起これば、「まあしょうがない」と納得できるものです。

ところが、例えば彼が水虫を隠していて、それを知らなかったとしましょう。すると「水虫だなんて聞いてない!水虫の人となんか一緒に生活できない!」となれば、これは水虫という欠点に対して、妥協点を見いだせなかったということになります。

彼も言い出すタイミングを見失っていただけかもしれませんし、好きで水虫になったわけではないので彼が悪いということでもありません。

ただ、彼女が知らなかったことによって、この結婚は失敗だった、という結末を迎えるのです。

上記は極端な例ではありますが、このように妥協する・しないにおいては、相手の欠点をよく知っておくことが非常に重要です。

結婚後に知った欠点に関しては、離婚するか、我慢するかの二択しかありませんから、後悔しない為には、より多くの彼の情報を得ておくことをおすすめします。

イメージと違う、ということのないように

結婚してからの生活を想像した時に、いつまでも同じ状況が続く、ということは考えにくいです。引越しをしたり、転勤をしたり、子供が生まれたりします。

その中で、「想像していた結婚生活と違う!」ということが多々ありますが、それは恐らく未来に対して期待しすぎていた可能性があります。

もしドラマの中のような幸せな生活を期待しているのなら、それらを一旦リセットしてみましょう。期待すれば少なからず裏切られます。

例えば彼が自分の分しかドーナツを買ってこなかったとしたら、彼は「自分で食べたいと思ったから買ってきた」というでしょう。しかし、彼女は「普通、買って帰るなら私の分も買ってこない?」と思います。しかし結婚生活において「当たり前の認識の差」は至るところに表れます。

これは「彼なら○○してくれるだろう」とか「普通は○○するだろう」という、他人に対する期待です。

言い換えれば、彼女は「○○してもらって当たり前」と思っている、ということです。

この「当たり前の認識」を持っている間は、誰と結婚しようと、どんなに優しい夫だろうと、いつか必ず「イメージと違う!こんなはずじゃなかった!」という日がやってきます。

これは結婚相手に対する妥協ではなく、自分の中の「当たり前の認識」に対する妥協が必要です。なんでも、「してくれてありがとう」と言われたら、彼も気分がいいはずです。感謝し合えば、多少の認識の差は大きな問題ではありません。

2、彼の中の「嫌いな部分」を曖昧にしない

お付き合いしている彼のことは好きだと思います。嫌いならとっくに別れていることでしょう。

しかし、付き合っている時、彼の本当の姿を見ているでしょうか。

彼のことが好きな故に、無意識のうちに「嫌いな部分」に蓋をしていませんか?恋愛中はアバタモエクボというように、欠点すら魅力的に見えてしまうのです。

結婚相手に求める条件

例えば、もともと「結婚するならタバコを吸わない人」と思っていたとしましょう。しかし、彼が喫煙者であった場合、好きで付き合っているので「まあいいか」とその時は思います。

しかし、いざ結婚した後、「やっぱりタバコ吸う人は嫌だから禁煙して」という話になると、彼にしてみれば今まで良かったのに話が違う!ということになります。

このように、恋愛期間中も目に見えていたはずなのに、無意識に視界から外していて、いざ結婚した後に見えてきて、「やっぱり嫌」というパターンがあります。

自分の中に「これだけは譲れない」という結婚相手の条件はあるでしょうか。先ほどの、タバコもそうですが、いびきをかく人はダメ、自分の洗濯を自分でやる、猫を飼っても文句を言わない、など。

どうしても譲れない!という条件は、少なからずあると思いますが、恋愛から結婚に至る場合は、このことをすっかり忘れていることがあるのです。

彼と結婚を考えるのならば、どうしても許せない、彼の中にある「嫌な部分」からは目を逸らさないでください。それは今は目立ちませんが将来的には大きな魔物に成長します。

そして結婚前に、二人でよく話し合って改善できるように促しましょう。タバコは禁煙できるかもしれませんし、家の中で吸わない約束をしてもいいでしょう。

どうしても譲れない条件は、妥協してはいけない部分です。

嫌いな部分は指摘していい

付き合っているうちは、なかなか「あなたのそういうところ嫌い」とは面と向かって言えません。お互い遠慮していますし、嫌われたくないからです。

しかし、夫婦になると、そうも言っていられなくなります。

彼は目の前でオナラをするかもしれませんし、それに対して彼女も「やめてよ!くさい!」と言うことでしょう。

オナラならまだいいのですが、彼が椅子に座ると無意識に貧乏ゆすりする癖があるとしましょう。

最初は気になりませんでしたし、嫌とも思っていませんでしたが、徐々に気になり、結婚してからは彼女のイライラの原因となっていました。

そして、限界が来たとき「もういい加減にして!」と怒り始めます。彼は何のことかわかりません。

このように、よくよく考えてみたらおかしいな、ということも、付き合っているうちは気になりません。

しかし冷静になればわかるはずです。

私たちは恋愛中、彼のことがかっこよく見えるメガネをかけていますから、貧乏ゆすりしている姿もかっこよく見えてしまうのです。

問題は、気になった時点で指摘していなかったことにあります。気づいていたのに、知らないふりをしていたのです。

誰にでも無意識にやってしまう癖のようなものがあります。お札を数える時に指を舐めたり、床に落とした箸を平気で使ったり、その時は確かに「え!?」と思っているはずなのです。

こういう点は曖昧にせず、なるべく気づいた時点でその場で指摘することです。

なぜそうしてしまうのか理解できれば納得できるかもしれませんし、彼も気づいて改善してくれるかもしれません。

彼の無意識の癖に、結婚後ストレスを感じる妻は少なくありません。

小さなイライラは積もれば大きなわだかまりになり、離婚の原因ともなりえます。小さな芽のうちから摘み取っておくようにしましょう。

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3、結婚への妥協はお互い様だからフェアでなければ!

彼女が彼に妥協している時、彼もまた彼女には妥協しているかもしれません。完璧な男性がいないように、完璧な女性もいないからです。

はっきり「お前のそういうところ嫌だ」と言う男性もいますが、あまりはっきり言わない男性の方が多い印象があります。

やはり女性に口答えすることは怖く、男性には都合が悪いのかもしれません。

しかし、現実は口に出して言わなくても「積極的なところはいいんだけど、余計な言葉も多いんだよな」とか「自分の話ばっかりして俺の話聞いてくれないな」と思っているかもしれません。

うまくやっている夫婦に学ぶ

結婚生活は常にフェアを目指さなければなりません。どちらかが頑張りすぎてもいけませんし、一人で我慢してもいけません。

しかし、全てにおいて「私これだけやったから、あとはあなたやってね」などとやり取りしているわけではありません。夫婦は暗黙の了解で動くのです。

うまくやっている夫婦に共通しているのは、お互いに「相手も妥協してくれているんだから、自分だって文句は言えない」と思っていることです。

これは、よく言えば「思いやり」と言えますし、悪く言えば「慣れ」なのかもしれませんが、夫婦は同じ目標に向かって協力して進んでいかなければなりません。

例えば、妻が洗濯物をたたんでいる途中で違う用事で家を出たとします。帰ってきた夫が途中で止まったままの洗濯物をたたみます。

夫にしてみれば「俺はあいつの中途半端な性格を妥協した」と思うかもしれませんし、それに対して妻は「中途半端なところに妥協してくれたんだな」と思うかもしれません。

しかし、そのことは言わずに「洗濯物たたんでくれてありがとう」「別にいいよ」という会話で終わります。このことによって、我慢や妥協も慣れとなります。

これは根底に「妥協してくれてありがとう」と「私だって妥協してるんだからお互い様よね」という二つの要素が同居し、自分の中でもバランスが取れていて、夫婦のバランスもとれている状態です。

ここまで極めるには時間がかかるかもしれませんが、どちらか一方が特別我慢していると思ってもいけませんし、また実際に我慢しすぎてもいけないと思います。

我慢の微調整

また、フェアであり続ける為に、常に二人のお互いに対する妥協が同じ量になるように、調整しなければなりません。

その為、夫は「家族サービスが足りないかもしれない」と思うと、突然ケーキを買ってきたり、妻に「たまには友達と遊んできたら?」などと言います。

妥協は、結婚する時に一度だけするものではなく、夫婦生活を続ける上では常に微調整を行いながら、そのバランスを取っていく必要があります。

「私はあんたの外見に妥協してやったのよ!」と言い放つ前に、彼も何か妥協してくれたのではないかと今一度考えてみましょう。

結婚後にそれを微調整しながらやっていく手段もあります。

彼に「私はこれだけ妥協したんだから、家事は半分やってくれるよね?」という、また新しい二人の妥協点を作ることだってできるのです。

そしてそれを変化させながらバランスをとっていきます。こうして長い時間を一緒に過ごすのです。

4、お金の使い方は一生変わらない

絶対に妥協できないものがあります。それが「金銭感覚」です。結婚したら、それぞれの資産は、夫婦の共同財産となります。

言い換えれば、夫のお金は妻が使ってもいいし、その逆もしかりです。

もし妻の財布から夫がいくらか持って行って、それでギャンブルをしても、法律的には問題ないのです。窃盗罪にもなりません。

悪意のあるなしに関わらず、彼がもともと持っている「金銭感覚」はそう簡単に妻と同じになるわけがありません。

今の収入や貯金額ではない

人は結婚する時、現状の資産を見ます。収入はどれくらいか、今の貯金はどのくらいか、土地などは持っているのか、両親の資産は・・・など、これらは全て、現在あるものです。

しかし、不思議なことに、お金は一箇所にずっといてくれるものではありません。なぜか使えばなくなります。いくら今はお金持ちでも、全部使えば一文無しです。

では、本当に必要な情報は今現在の資産の静止画ではなく、彼が普段からどうやってお金を使っているのかという動画です。

お金は常に動いています。稼いで使ってまた稼いで、巡り巡っているものです。もし十分な収入があっても、貯金する習慣がなければ使い切ってしまいますし、ギャンブルに投資してしまえばすっからかんになる危険性があります。

この金銭感覚は、大人になってから変えることが非常に困難です。なぜならそれが本人にとっては「当たり前」なので、本人が変えようと意識しないと変わらないのです。

ところが慣れたやり方を急に方向転換することは難しく、あくまでお金は感覚的に使っているものなので、無理に財布を取り上げたところで借金してまで使いたがる場合もあります。

このように金銭感覚は一生付き合っていくものなので、その感覚が大きく違えば我慢できなくなる時が来ます。

結婚する前に、彼のお金に対する感覚を隣でよく見てみましょう。現金を持たずカード払いだとか、スーパーで買い物をしないとか、好きなブランドのものは並んでも買うなど。

どの感覚がいいとか悪い、ということではなく、自分と似ている感覚なのかどうか、という判断基準です。

缶ジュース1本買うのももったいない、などという意見がぴったり一致すれば、もしかしたら感覚が近いと言えるかもしれません。

収入が増減する可能性

よく「男性の年収が○千万以上じゃなきゃ」みたいなことを言うセレブな女性がいますが、この年収というのは、主に去年の年収を言うのであって、今年や来年も同じ年収だという保証はどこにもありません。

今年より来年は上がるかもしれませんし、収入がゼロになる可能性だってあります。これに関しては賭けです。

公務員で安定しているから、と油断して、いざ何らかの理由で無職になったらアウトです。

つまり、最初から「収入を妥協する」という考えではなく、その男性に将来性があるかどうか、という点で判断しなければなりません。

結婚した時点の収入で「あんたなんか所詮、月○万円の男よ」と決め付けるのではなく、考え方によっては妻の存在で収入が上がりもすれば減りもするのです。

そのような「男性の将来性を見抜く力」が試されています。

ということは、彼の現在の収入に関しては妥協してもいいが、将来を見据えた判断が必要、となります。

5、学歴よりも価値観が近いかどうかを重視する

家庭環境や学歴によって、価値観が異なるから、相手の価値観を知りたいのなら、学歴と親を見るといい、と言う人がいます。

確かに、それも必要なことです。

中卒の人と大卒の人では、やはり大卒の人の方が知識が豊富であるがゆえに会話が弾まないこともあるかもしれません。

また、すごくセレブな人と貧乏な人では、環境が違うゆえに、経験してきたことが違いすぎて、まずはお互いを理解しあうことからはじめなければなりません。

そういう意味では学歴も環境も重要ですが、もっと突っ込んで言うと、モノの考え方は個人それぞれです。

親や兄弟とも異なります。

討論してみないとわからない

自分で経験したことと元の性格から導き出すものなので、学歴がいくら大卒でもアルバイト経験の有無で変化したり、一人暮らしの経験があるかどうかで変化したりします。

いくら大卒と中卒でも、二人がそれぞれ一人暮らしの経験があれば、もしかしたら価値観が似ているかもしれません。

つまり、これは家庭環境や学歴を聞き出したところで判断できない、ということです。では、どこで判断するかと言うと、一緒にテレビを見ることです。

一緒にでかけて、いろんなものを見ることです。

そして、それについてどう思うか意見を出し合うことです。ニュースを見ていても、様々な事件が起きていることがわかりますが、その事件一つとってもどう思ったのか聞き出すことで、相手の考え方がわかります。
  • ニュースの事件についてどう思ったのか。
  • 子犬が捨てられていてどう思ったか。
  • 動物園のキリンの首が長いことをどう思うか。
  • レストランの店員の態度についてどう思ったか。

色んなことを共に経験し、上辺だけの語らいではなく本気で討論すれば、きっと考え方のベースを掴むことができますし、相手にも理解してもらえるはずです。

わかった上で、あまりにも遠い価値観なら諦めざるを得ませんし、近ければ摩擦が少なく過ごせることでしょう。

どんな価値観を持っている人であろうと、いい悪いということではなく、自分を基準にした時に遠いか近いか、という判断となる為、この場合は遠い価値観を妥協することが自分の首を絞めることになります。

当然、摩擦が増える為、どちらかが我慢することになるからです。これではフェアではありません。

価値観が近い人でも全く同じことはないので、違いが大きければ辛いことも増えます。価値観は妥協しないほうがいいでしょう。

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6、外見なんて二の次!性格の不一致を回避

性格をとるか外見をとるか、と選択を迫られることはあまりないのかもしれませんが、どちらを取るかと言われたら迷わず筆者は性格を選ぶことをおすすめします。

なぜなら、今いくらハンサムな男性もいつか年をとりますし、将来どんな顔になるかわかりません。

また、生まれてくる子供の顔の為を思って外見で選ぶよりなら、育児に積極的に参加してくれる男性を選んだ方が賢明です。

はじめから性格は不一致

離婚原因でよく「性格の不一致」と目にしますが、そもそも性格が一致している状態の夫婦を見たことがありません。

筆者の知っている夫婦は、皆お互いに何か我慢しながら生活しています。

もし仮に、全く同じ脳みそで同じ性格二人がいても、喧嘩が起きるでしょう。それは、体が二つあるからです。性格は一致していても、自我が別々なのです。

男女という立場があり、妻と夫というそれぞれの役割があり、するべき仕事はそれぞれ違うのですから、ぶつかり合いますし、すれ違うこともあります。

どんなに仲の良い夫婦でも、結婚した時から死ぬまで、意見が一致することはあっても、性格が一致することはないのです。

なのにどうして「性格の不一致」という言葉を活用するのでしょうか。

それは便利だからです。あらゆる複雑な事情をひっくるめて「まあ、いろいろあって」と言っているようなものです。

出会って三日で結婚したなら、やっぱり違った、とも言えますが、何年も交際した後に結婚して、性格の不一致、と言われても、じゃあその何年かの交際はなんだったの?ということになります。

これは、性格が不一致だった、価値観が違った、という以前に、二人のバランスが保てなくなった、ということだと思います。

性格のいい夫と、性格のいい妻でも、起こりえます。どちらかに重さが偏る、無理をする、我慢することによってバランスが悪くなり、様々なことが起こるのです。

なので「彼とは性格の不一致で離婚しました」とは、けして彼の性格が悪かったわけではない、ということを覚えておいてください。

性格=価値観

性格の善し悪しを判断する時、やはり自分の中にある価値観を基準にします。

上記で、彼の性格が悪いわけではない、と紹介しましたが、同じものを見ても「悪い」と思う人と「そうでもない」と思う人がいます。

判断基準は人によって違います。例えるなら、1個のりんごがあって、このりんごが「いいりんご」か「悪いりんご」か判断してほしいと2人に依頼します。

一人は定規で長さを測ります。もう一人は重さで測りました。そしてそれぞれ、りんごを評価します。

善し悪しを判断するのは、このくらい人によって方法も基準も違います。

であれば、ある面から見ればすごくいい人でも、ある面から見たらすごい悪人である可能性があります。そんな全てを知り尽くすことも、真実を知ることもできません。

この性格とは、そのまま彼の持っている価値観です。モノの考え方です。先ほどご紹介したように、自分の価値観と近ければいいのです。

いつまでも、性格の不一致を恐れて結婚を見送っていては、チャンスを逃します。不一致で結構です。

それよりも、価値観が近いかどうかを重視しましょう。

7、結婚相手に妥協しても、結婚には妥協しない

結婚相手の欠点を妥協したとしても、結婚そのものが「妥協したからもうダメだ」という考えではいけません。

結婚がドラフト会議なら、夫婦はチーム。目指すは優勝です。

欲しかった選手が獲得できなかったからと言って「もう今年はダメだ、優勝できない」と諦めることはありません。

選手に欠点があるなら、それを別の選手で補えばいいのです。

しっかり戦略を立て、練習を積みます。あなたは監督になって、的確な指示を出し、弱小チームでもチームワークと努力で優勝できるのです。

誰が相棒になろうとも

弘法筆を選ばず、と言いますが、書の達人だった弘法大師は、どんな筆で書いても上手だったと言います。

下手な人ほど道具のせいにしたがりますが、夫婦関係も同じです。

妥協していれば尚更でしょう。「彼のせいで」「彼が悪い」だから私は悪くない。他の男性とだったらうまくいっていた。

本当にそうでしょうか?なまじ、自分で選べるからかのかもしれませんが、結果が悪くなりそうになると、選択のせいにしたくなります。

あの時こうしていれば、と思うのです。

では、もし結婚相手が選べないとしたら・・・?

仕事上のパートナーやチームは、上司が勝手に決めたり、今いるメンバーの中で組むことになるので、自分に選択権はありません。

その中でもうまくやっていかなければなりません。相性が悪くても、意見が合わなくてもです。

文句を言ったり、喧嘩しながらも目標に向かってやらなければなりません。仕事だからです。

結婚もそれと同じように、目標に向かって二人で協力しなければならないことです。

目標に向かう、目的を達成する、ということにおいて、相手がどんな人かはあまり重要ではありません。

それよりも、二人が同じ方向を向いて目指すものが同じであるかどうか、ということの方がより重要であると思います。

結婚生活は作り上げていくもの

結婚すると、どうしても「こうあるべき」みたいな形にこだわる人が多いように感じます。

まるで、おもちゃ屋さんで売っている人形セットがあって、まずスタートキットを買います。

家と家具が入っていて、これが基本セットで、そこにオプションとして、キッチン道具を充実させたり、花壇の花だったりを追加して、人形を置きます。

パパがいてママがいて、家族が揃うと、友達もやってきて・・・と、どんどん増えていきます。

服を着せ替えたり、髪型を変えたりしながら、決められた理想の家族に組み立てて行きます。

これを目指して結婚している人が多いような気がしています。ですが、実際の結婚はもっと根本的なところから手作りしていかなければなりません。

まっさらな粘土を買ってきて、そこから家や家具の形に成形して色を塗って・・・というような感じで、形が最初からあるものを買ってくるのとは違います。

結婚した二人には、素材しか渡されません。ここから自分たちの好きな形に作り上げるのが結婚です。

けして用意された形があるわけではなく、いちから手作りするものです。

うまい下手ではなく、作り続けることが目的です。最後にどんな形になるかもさほど重要ではありません。崩すことなく、バランスよく、高く積み上げて行きます。

そこに必要なのは、自分の技術でもなく、彼の技術でもなく、絶えず相手とコミニュケーションを取りながら、協力して諦めないことです。

結婚相手は妥協しましょう。自分も妥協されましょう。でも、彼とは時々休みながらも長い時間を共に戦っていく仲間ですから、信頼できる人物を選びましょう。

結婚後に後悔しない為には、結婚に対する認識を今一度確認し、例え相手が誰であろうとも結婚そのものには妥協しないと強く決心することにあるかと思います。

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