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年賀状のマナー。年の初めの御挨拶、その作法とは?

Date:2017.10.24

文字でのコミュニケーションは、今やメールやLINEが主流となりました。「そういえば手紙って随分と書いていないなぁ」という人も多いと思います。

しかし年賀状は今でも日本人の風習として根強く残っています。なかなか会えない人と近況を伝え合ったり出来るのは年賀状ならではですよね。

一説には平安時代が起源とも言われる年賀状。長い歴史の中で大切にされてきた風習ですので、当然年賀状にも作法というものがあります。

「毎年書いているけど、そういえばマナーって知らないかも?」という人も、「今年は年賀状、書いてみようかな…」という人も、是非今からご紹介する「年賀状のマナー」を、来年の年賀状を送る際に役立てて下さい。


何時までに出せばいい?年賀状のタイミング

年賀状の引受(受付)開始は、例年12月15日頃となっています。確実に元旦に届けたいなら12月25日までに投函しましょう。

年が明けてから年賀状を出す場合は、1月7日ぐらいまでに出すようにします。7日を過ぎてしまった…!という場合は、年賀状ではなく「寒中見舞い」として出しましょう。

寒中見舞いは、立春(2月4日)辺りまで出すことが出来ます。立春も過ぎてしまった場合は、2月下旬までなら「余寒見舞い」という形で送ると良いでしょう。

年末に出していない人から年賀状を貰ってしまった…!という場合も、遅きに失するという事はありません。出さない事が最も失礼にあたります。必ず返事を出すようにしましょう。

見栄え良く書くには?宛名書き(表面)のマナー

宛名を書く方の面が年賀状の「表面(おもてめん)」となります。まず、住所は都道府県から書くようにします。

7ケタの郵便番号を正しく記載していれば、実は町名以降の記入だけでも郵便は届くのですが、「省略すること」が失礼にあたりますので、面倒でも住所は都道府県から書くのがベストです。

縦書きの場合、郵便番号の末尾2ケタの枠の間あたりから書き始めるとバランスよく書けますよ。どんなに長い住所でも、極力2行に収めるようにしましょう。

1行目は番地まで、2行目に建物名、社名などを記入します。2行目は1行目の書き出しよりも少し下げた位置から書き始めて下さい。宛名は大きな字ではっきりと書きましょう。位置は縦書きの場合、郵便番号の上3ケタの真ん中辺りから。

宛名を連名にする場合は、右側から、

  1. 世帯主
  2. 子供

の順番で書き、全てに「様」を付けます。家族全員に宛てたいけれど人数が多過ぎる、という場合は、「○○家ご一同様」という形でも良いでしょう。

敬称は個人に宛てる場合は基本 的に「様」で統一します。会社などの組織に送る場合は「○○株式会社 御中」といった形になります。

差出人住所氏名は宛先、宛名よりも小さな字で書きましょう。目安としては上の切手の幅に収めるように。住所の書き出しは葉書の横半分よりやや上辺りから。

日本郵便発行の官製年賀はがき以外のものを使用する場合は、切手の真下に「年賀」という朱書きを入れます。

これを忘れると通常郵便扱いとなり通常の日数で届いてしまいますので忘れないように気をつけましょう。

作法を守りつつ個性・センスを発揮しよう!文面(裏面)のマナー

宛名書きの「表面」に対して、新年の挨拶などを書く文面の方は「裏面」となります。裏面に必ず書くことは、

  • 賀詞
  • 添え書き
  • 年号

の3つです。「謹賀新年」や「迎春」など、年賀状に使われる定型の言葉を「賀詞」と言います。一文字だけのものから文になったものまで様々な賀詞があります。一例をご紹介します。

文字数 賀詞
一文字 寿、賀、春、禧など
二文字 賀正、迎春、初春、頌春など
四文字 謹賀新年、恭賀新年、敬頌新禧など
文の賀詞 明けましておめでとうございます、新春のお慶びを申し上げます など

賀詞の選び方にも気をつけなければいけません。実は目上の方に送る年賀状に一文字や二文字の賀詞を使用するのはマナー違反なんです。

上司やお世話になった方など、目上の人に年賀状を送る時は四文字または文の賀詞を選びましょう。

また、賀詞を2つ以上使うのはNGです。うっかり使ってしまいがちな賀詞に「新年明けましておめでとうございます」というものがあります。

実は「新年」は二文字の賀詞になりますので、「明けましておめでとうございます」と合わせて使うと賀詞の重複になってしまうため注意が必要です。

添え書きは前年にお世話になった感謝の気持ちや、「今年もよろしくお願いします」などの挨拶の文章です。

添え書きでは通例として「拝啓」「敬具」などの頭語、結語は必要ありません。また、句読点も使いません。この為「。」の代わりに改行する、「、」の代わりに一文字空ける、等の工夫をすると読みやすくなります。

縁起が悪いとされる「忌み言葉」は使わないよう気をつけましょう。「去年」の去は「去る」という忌み言葉に当たりますので使ってはいけません。「昨年」「旧年」などを使用して下さい。他には、

  • 「落ちる」
  • 「終わる」
  • 「切れる」
  • 「離れる」

などもタブー。

年号は、

  • 「平成○○年 元旦」
  • 「(西暦)○○○○年 元旦」
  • 「平成○○年一月一日」

という風に書きます。「元旦」というのは一月一日の朝の事を指しています。この為「一月一日元旦」と書くと重複になってしまいますので気をつけましょう。

書き方以外に配慮すべき事は?その他の注意点

表面、裏面の書き方について見てきましたが、他にも気をつけるべき点が幾つかありますので確認しておきましょう。

縦書きか横書き、どちらが正解?

宛名を書く時に、「縦書きは慣れないから苦手。横書きじゃ駄目かな?」という人も居るのではないでしょうか。基本的に「表面と裏面で縦横を統一する」のがルールとされています。つまり文面が縦書きなら宛名も縦書きでなければいけません。

また、目上の人に対しては縦書きに統一するのがマナーという考え方もあるようです。上司や仕事の取引先など、気を遣う相手には縦書きで出した方が無難かも知れませんね。

子供の写真入り年賀状や結婚・出産報告について

毎年必ず何枚かは子供の写真を使った年賀状が送られて来ますよね。

親戚や親しい人の子供、また家族ぐるみでお付き合いのある友達なら、子供の成長が見られるのは嬉しいものですが、好意的に捉えてくれる人ばかりではありません。

これは年賀状で結婚報告や出産報告をする場合にも言える事ですが、相手の置かれている状況によっては喜んで貰えず、むしろ不快に思われる場合もあります。

送る場合は受け取る相手の事や、送っても差し支えのない間柄か、よく考えた方が良いでしょう。逆に受け取った時はなるべく寛大な心で受け止めるようにしたいものです。

書き損じたら潔く書き直す!

うっかり字を間違えてしまった!でも1ヵ所だけだし、修正テープで直そう…。これ、NGです!修正テープや修正液、または二重線で消したものを送るのは失礼に当たります。

一年の初めの挨拶なのですから、ミスのない完璧な年賀状の方が送る方も貰う方も気持ちいいですよね?

間違えたら潔く新しいものに書き直しましょう。書き損じてしまった年賀はがきは、郵便局で新しい葉書または切手と交換して貰えます。(1枚につき5円の手数料がかかります)

被災地へ出す場合の心配り

自然災害が多発している近年、知り合いが被災した…というのも珍しい話ではないと思います。大変な被害に遭った人に「新年おめでとうございます」と送っていいものか…少し躊躇しますよね。

そういう場合は、祝い言葉を使わず、「年始の挨拶」にとどめておくと良いでしょう。(例:「謹んで新年のご挨拶を申し上げます」等)

そして、相手をいたわる言葉を書き添えましょう。

きっと貴方の心遣いが、受け取った相手の励みになる筈です。「今年は出さないでおこう」ではなく、寒中見舞いや年始状という形で、エールを送ることをおすすめします。

喪に服する風習「喪中」についてのマナーとは?

「喪中」とは、近親者が亡くなってから1年間(正確には13ヶ月間)慶事を避け、喪に服する事です。この期間は年賀状を出す事も控えます。この為、年末に年賀欠礼の挨拶(喪中はがき)を出します。

喪中に該当する続柄は?

喪中にあたる血縁の範囲は、自分および配偶者の2親等までです。具体的には、

  • 祖父、祖母
  • 両親
  • 兄妹
  • 子供

が該当します。2親等内で不幸があった場合、その年の年末に喪中はがきを出しますが、親戚には出す必要はありません。

喪中はがきは何時頃出せばいい?

喪中の間は年賀状を出す事は出来ませんが、実は年賀状を受け取る事はタブーではありません。しかし、喪中と知らずに年賀状を出してしまった、と気付いたら相手も困ってしまうでしょう。

従って相手が年賀状を用意する前に喪中はがきを送るのが望ましいと言えます。具体的には11月〜12月初旬くらいまでに送ると良いでしょう。

葉書は官製のものであれば額面の部分に胡蝶蘭をあしらったものが適しています。私製はがきを使う場合は弔事用の切手がありますのでそちらを使いましょう。

誰に喪中はがきを送るべきか

基本的に、例年であれば年賀状を出す人には喪中はがきを送ります。当然年賀状を送った事がない人に対しては出す必要はありません。(逆に余計な気を遣わせてしまう場合があります)

葬儀に参列して頂いた人でも、年賀状をやりとりしているなら喪中はがきは出すようにします。

仕事でお付き合いのある人の場合は、葬儀に参列して頂いた場合は出した方がいいでしょう。(出していいものかどうか相手を悩ませてしまわないように)

葬儀の時に特に連絡をしなかった場合は気を遣わせる事にもなりかねませんので、送らなくても構いません。「仕事とプライベートは切り離す」という観点から、送らなくても問題はありません。

どんな風に書いたらいい?喪中はがきの書き方

まず、年賀欠礼の旨を書きます。(例:「喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます」等)年賀状と同じく、頭語や結語は必要ありません。時候の挨拶も不要です。

次に誰がいつ何歳で亡くなったのか、生前お世話になった旨の感謝、来年もよろしくお願いしますといった挨拶を書きます。ここでも年賀状と同じく句読点は使いません。

そして喪中はがきを送る日付(年月)を書きましょう。一例を挙げておきます。

本年○月に祖母 ○○○が○○歳で永眠致しました
生前賜りましたご厚情に深謝致しますとともに
明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます
皆様に良い年が訪れますようお祈り致しております

平成○○年十二月

なお、故人の年齢は数え年で記入します。その年の誕生日を迎えてから亡くなった場合は満年齢に+1歳、誕生日を迎えずに亡くなった場合は満年齢に+2歳と考えて下さい。

喪中なのに喪中はがきを出せなかったら?

例えば年末に不幸があって喪中はがきを用意する事が出来なかった場合は慌ててギリギリに出したりせず、年が明けて松の内(元旦〜1月7日まで)が過ぎてから寒中見舞いを出しましょう。

不幸があり新年の挨拶を控えた旨と、連絡が遅くなった事のお詫びを伝えます。喪中はがきを送らなかった人から年賀状が来てしまった場合や、故人宛に年賀状が来た場合なども、同じく寒中見舞いで対応して下さい。

故人宛に年賀状を頂いた方には、亡くなった旨の連絡が行き届かなかった事をお詫びしましょう。

喪中はがきを受け取ったら

喪中はがきを受け取ったら、当然年賀状を送るのは控えますが、欠礼状を頂いたお礼を兼ねて返事を出すと丁寧です。以下に紹介する3つのいずれかの形が良いでしょう。

喪中見舞い
喪中はがきを受け取ってすぐに返事を出す場合。
間を置かずになるべく早く返信したい場合は、喪中見舞いという形で出しましょう。
何かお供えの品を送りたいという場合も喪中見舞いが適しています。
年始状
「年賀状は送れないけど、お正月に新年の挨拶をしたい」という場合は、年始状を送りましょう。
祝い言葉は避けて「年始のご挨拶を申し上げます」等の文言を使用します。
喪中と言っても年賀状が来ないお正月は何となく寂しいもの。そんな時に年始状が届くと相手にも喜ばれます。
寒中見舞い
お正月が過ぎた1月7日以降に出します。
季節の挨拶状の一種で、寒さ厳しい折に相手を気遣い、近況などを伝えるものです。
喪中の返信以外にも様々な用途があります。

送りたいと思うタイミングに合わせて選んでみて下さいね。

喪中の人に年賀状を出してしまったら

タイミング悪く年賀状を投函した後に喪中はがきが来てしまった、お正月に実家に帰って来たら喪中はがきが来ていた…。こんな時はすぐに相手に連絡を。

取り急ぎ電話等で入れ違いに送ってしまった事を伝えて非礼をお詫びし、後日改めて寒中見舞いを送り、お悔やみの言葉を伝えます。

貰って嬉しい気配りのこもった年賀状を送りましょう

年末になり慌ただしく年賀状の準備に追われている時は、「こんな風習無くなればいいのに…」と思ったりしますが、年が明けて年賀状が届くとやっぱり嬉しいものですよね。

同じように、貴方からの年賀状を喜んでくれる人が居るのです。勿論送ってくれるだけでも嬉しいけど、そこに細やかな気遣いが感じられると喜びも倍増します。

心のこもった丁寧な年賀状で、新しい年をお祝いしましょう。

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