• 美容
  • ライフスタイル
  • 健康
  • ファッション
  • スピリチュアル
  • DIY女子部
  • 恋愛
  • 大人の美学

【本紹介】中村うさぎ「女という病」:女性であるという事を気づかせてくれる一冊

Date:2012.10.18

この記事のタイトルとURLをコピーする
【本紹介】中村うさぎ「女という病」:女性であるという事を気づかせてくれる一冊|女性の美学
http://josei-bigaku.jp/onnatoiubyoukihon65776/

時々、女である事にもがき苦しんだり、何だか疲れてしまったりする事はないだろうか?少なくとも私はあるのだ。例えば、30歳を過ぎて独身だと、「負け犬」と言われたり、容姿が良ければ良いほど、何かと得をしたり。

周りの女性より、劣っていないか確認したり。他者からどのように見られているのかを常に意識したり、パートナーからより愛されたいと思ったり、「完璧になりたいと」思い、本来の許容範囲を超えているのにも関わらず、恋に仕事に必死に頑張ってみたり。

男性は仕事ができれば称賛され、その人の価値はますます上がり、羨望の眼差しを浴びるのに対し、女性はどんなに仕事ができても羨望の眼差しを浴びる事はない。結局は「パートナーから愛されていなければ意味がない」とすら思われる。

何故だろうか?「誰かに愛される事で、自分の価値を確認する。」それは男性には殆ど見受けられないと思う。「あなた色に染まります。」と言われるように、女性はパートナーから影響を受け、パートナーの色に染まってしまう人が殆どなのではないか?

ふと、そんな悩みにかられる方、または男性でもいい、自分の彼女や妻が時々理解し難いと感じる方にも是非読んでいただきたい本、中村うさぎの「女という病」だ。

まず、この本には13人の女達が登場する。被害者、加害者を問わず、「女」が主役と思われる、実際にあった事件を取り上げて、中村うさぎが「女の自意識」すなわち「女という病」を解析している内容だ。

13の事件の闇に迫るドキュメント

例えば、とある事件の被害者となった女ついて。実は彼女は「同人誌漫画家」と「渋谷の秘密クラブで風俗嬢」という2つの意外な顔を持っていた。

この事でマスコミの興味の対象になったこの事件から始まり、その他にもこの本に取り上げられている13の事件に登場する女の中には、我が子の局部を切断した母親だったり、親友を殺した内気な看護師だったり、1人では死ねないから、テレクラで知り合った男と一緒に死のうとした1児の主婦などが取り上げられている。

この内容だけを見ていると、単に事件の内容を綴ったものと誤解されそうだが、そうではない。何故彼女達は事件を起こし、または関わってしまったのだろうか。それを中村うさぎが、見事に被害者や加害者である女達をジワリジワリと解析する。

あくまでも中村うさぎの冷静な想像によって書かれているのだけなのだが、これがまた、妙に生々しく、リアリティがある。まるで当事者が中村うさぎに乗り移っているのではないかと錯覚してしまうくらいなのだ。

中村うさぎの文章を読んでいると、彼女達が何故、事件に関わってしまったのかを、うかつにも理解できる気がするのだ。それは私達ひとりひとりに存在する「女」である自意識が少なくともそうさせているからなのかもしれない。

「女って解らない」と言ってる男性も読むべき内容

この本を読んでいると、「女として生きなければいけないと知らず知らずに教えられてきた果てには何があるのか」と考えさせられる。それは、嫉妬や欲望が無惨にも剥き出しになった結果なのか、それとも、もっと別の「何か」なのかも知れないのか。思わずゾッとしてしまう。

今このレビューを読んでくださっている人の中には、実際に事件の被害者や加害者になる確率の方が遥かに少ないと思う。

だけど変な話、この事件に出てくる13人の女性の中に、必ず貴女に似ている女が登場しているはずだ。実は特別な事ではない、それは皆、少なくとも女性である事に何の変わりもないからだ。是非とも女の内なる叫びを聞いて欲しいと思う。

この記事のタイトルとURLをコピーする
【本紹介】中村うさぎ「女という病」:女性であるという事を気づかせてくれる一冊|【女性の美学】
http://josei-bigaku.jp/onnatoiubyoukihon65776/

この記事をシェアする

関連記事

コメント