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娚の一生で学ぶ!恋愛ネガティブ女が結婚の不安を取り除く方法

Date:2016.02.25

娚の一生から見る結婚観!

西炯子原作の人気コミックス『娚の一生』

映画化もされ話題となりました。

この作品の中には、現代女性が共感するシーンがいくつも登場します。

共感できるかも。と頷いたあなたは、もしかしたら恋に疲れてしまってはいませんか?

相手は今は亡き祖母に恋したオジサンでした

奇妙な同居生活と、海江田からの求婚に戸惑いながらも、「自分の幸せ」について悩み、自問自答する姿は、現代女性の象徴かもしれません。

そこで、現代に生きる女性が、つぐみのように幸せな恋愛ができるようになる為には、どうしたらいいのか。

作品を通して、現代女性の心の迷いを読み解いてみたいと思います。

あらすじ

東京の大手電機メーカーに勤める、主人公・堂薗つぐみは、入院した祖母宅で長期休暇を過ごすが、その間に祖母が他界。

つぐみは、そのまま祖母宅に住み続けることを決め、東京へは戻らず在宅勤務することに。

しかし、祖母の葬儀の後、見知らぬ男が家の離れに住み着いていた。

男の名前は、海江田醇。

地元大学の教授だという。海江田はかつて、つぐみの祖母の教え子で、祖母に片思いしていたというが…。

1、あなたも厄介な女?大きな二つの壁

高学歴で仕事ができて、料理も洗濯もそつなくこなす。

そんな隙のない「できる女」の主人公・つぐみは、自分の努力で知らぬ間に、なんでもできる女になってしまいました。

男性の手を借りなくても、一人で生きていける強い女性。

そんな女性を見た周囲の人は「結婚しなくてもやっていける」とか「あんなに隙がないと男が近寄らない」とか好き勝手言います。

仕事ができてお金もあって、自分のことはなんでもできるけど、心にぽっかり大きな穴があいている

年齢を重ねると、人生経験から「裏切られるくらいなら人を信用したくない」という感情が芽生えることがあります。

しかし同時に、「そんなことないよ、人を信用しても大丈夫だよ」と言って欲しいのです。

つぐみのように、田舎暮らしを選び、少し心を休ませたいと思っているのなら、あなたも「厄介な女」なのかもしれません。

厄介になってしまった原因

つぐみは独身ですが、恋愛経験がないわけではありません。

35歳を過ぎて独身なのは、理由があるのです。

かつての、妻子ある男性との恋愛。この経験が、つぐみに暗い影を落としています。

一度信じた男に裏切られた心の傷、まだウブだった自分が騙されていたことへの後悔、そして、まだ昔の男に未練がある自分への苛立ち。

新しい恋愛ができない女性には、ややこしい問題が山積みです。

自分から拗れた電気コードが収拾がつかない形になってしまっている状態です。

しかし、つぐみの前に現れた海江田は、「練習やと思てぼく相手に恋愛してみなさい」と言います。

大学教授の先生らしいセリフですが、照れ隠しなのかもしれません。

これは、拗れた電気コードなんか片付けようと思って途方に暮れていないで、ほっといて恋愛してみたらいいんだよという意味ではないでしょうか。

新しい恋愛をすることに、電気コードをきれいに整理する必要はないわけで、部屋が散らかっていようが昔の男の写真が落ちていようが、もうそんなの気にするな、ということです。

もちろん、そんなことを言われてもずぐ実行できるわけではないのですが、つぐみは海江田に心の扉をノックされ、開けようかどうしようか悩みます

もしかしたら、ここでなかなか扉を開けなければ、しびれを切らした男性が去っていくのでは?それとも、永遠に扉は閉ざしたままになるのでしょうか。

怖くても幸せになるには扉の外に出なければなりません。

扉の外には、以前経験した嫌なことも目にすることになるでしょう。

幸せになりたい。そんな迷い続ける女性のもどかしさをつぐみは体現しています。

頭ではわかっているけれど

厄介な女が抱えている問題は、もう一つあります。

それは、頭ではわかっていても心が納得してくれない、ということです。

頭では「いい年だし、いい人がいたら結婚した方がいいんだろうな」とか「好きな人でなくても、とにかく誰かと結婚すれば両親も安心するのかな」と思います。

しかし、心のどこかで「結婚するなら好きな人とでなくちゃ!」という思い込みがある為に、踏ん切りがつかないのです。

電気コードの絡まりと、頭と心の分離。この2点が、大きな壁となって目の前に立ちはだかります。

つぐみは何度も同じ場所で足踏みしていますが、海江田はいとも簡単に、つぐみの考えていることを分析してしまいます。

複雑な心を複雑に捉えることを女性は得意としますが、男性はそれらを単純化して考えます。

女性が一人で悩んで出せない答えは、もしかしたら男性には容易に解ける問題なのかもしれません。

2、結婚=幸せではない!年貢の納め時

「結婚=幸せ」誰が決めたのかそんな矛盾だらけの言葉に、独身女性は振り回されます。

「結婚すれば幸せになるのか」もしくは、「幸せになる為に結婚するのか」。

答えは誰もわかりません。

つぐみも、この「結婚=幸せ」について、作中ずっと悩み続けます。

よくわからない男性と結婚して、果たして幸せになれるのか

というか、突然現れた50代の男性に「結婚しよう」と言われ、勢いで結婚なんかしてもいいのだろうか。

結婚ってそういうものではないのでは?ずっと疑問は消えません。

けれど、「結婚はこうあるべき」というバイブルはどこかにあるようでどこにも存在しません。

つぐみの母も、海江田との縁を「(おばあちゃんの)遺産と思ってもらっておきなさい」と、結婚をすすめます。

結婚は形が大事なのか、気持ちが大事なのか。

その答えは、まだ誰も出せていないのです。

幸せになれるかどうかは別の話

迷うつぐみと海江田は、踏ん切りがつかないまま共同生活を続けます。

海江田が「結婚しようや」と言い寄っても、つぐみは「結婚しません」の一点張り。

それは、親戚の人たちが言う「もういい年なのに結婚もしていない」に対して、みんなの為に結婚するんじゃない!もし結婚するなら自分の為に結婚するんだ!という意思表示でもあります。

ちょっと昔なら、世間体の為に無理にでも女性が一定年齢で結婚しなければならなかったもの。

ところが、現在は「結婚は強制されてするものではない」という考えが広まりました。

それがいつしか「パーフェクトな結婚でなければ結婚する意味がない」、「運命の相手が現れなければ、それまで結婚しない」という考え方をする女性を副産物として産み出しました。

つぐみも、そう思っている一人です。

しかし、結婚は現実問題、幸せの入口ではありません。

幸せになりたいのなら、結婚後に努力して然り。結婚したから幸せになれるということは夢物語です。

そこへ、海江田はこう言います。

「ぼくは「結婚しよ」と言うてるだけや。幸せになろう、なんか言うてへん」

それに対してつぐみが答えます。

「幸せにならない結婚ってなんなんですか!?」

つぐみが信じて掴もうとしているものが幻だということが、この一コマに集約されています。

海江田は、結婚のきっかけなんて「好きだから」だけでいい、と思っています。

それ以上もそれ以下も必要ないのです。

深く悩むことが正しい解決法ではないのです。

結婚する大義名分が欲しい

「結婚したい。」そう考えた時、なぜ?と問われます。

本当のところ、結婚したいことに理由など必要ないのですが、問には答えなければなりません。

  • そろそろいい年齢だから。
  • 友達が結婚したから。
  • 親にすすめられたから。
  • 若いうちに子供を産みたいから。

理由になりそうな答えは掘ればいくらでも出てきます。

同じように、結婚しない理由は?と問われれば、それも掃いて捨てるほど出てくるでしょう。

つぐみは、仕事もしてお金もある。

一人でも十分暮らしていけるだけの力を持っています。

一人でいることに困っていないので、結婚しなければならない理由がありません。

あとは本人の気持ち次第ですが、肝心の気持ちがこんがらがっています。

つぐみは、海江田の「ぼくは君が好きや結婚しよ」には同意できません。

それだけでは動機が不十分だと思っているのです。

多くの女性が同じように、きっかけとして十分なものがほしい、と考えています。

予期せず妊娠してしまった、親が病気で早く花嫁姿を見せたい、など。

しかし、本当はそんなものは必要ありません。

「○○だから結婚する」は、後になって「○○だから結婚してしまった」という言い訳になります。

大義名分を自分を逃がす手段として用意するのではなく、女には時に「自分の中に眠る根拠のない欲望を叶えてあげる必要」があります。

「幸せになりたい」と「結婚したい」は、別の欲望です。その二つは、必ずしも行く先で繋がっているわけではありません。

そこを切り離す作業が、現状を変える一歩かもしれません。

3、誰もが通る道・幸せじゃなくても結婚したい季節

つぐみの同期、小峯岬(旧姓・秋本)は、つぐみと違ってしたたかな女性として登場します。

同じ会社の小峯と結婚を決め、幸せな結婚をしたかのように見えましたが、そうではありませんでした。

「多くの女にはどんな不幸な結婚でも「それでもしてるほうがいい」と思う”時期”がある」

幸せばかりが結婚ではありませんが、岬のように、夫の不倫に傷ついて、自らも不倫に走るという結婚後の結果があります。

見栄なのか、恥なのか、「結婚」の二文字にとりつかれてしまう季節が巡り、そしてそれを苦しみながら通過するのかもしれません。

それでも結婚したい

どこか女性は、結婚した人=勝ち組、結婚できなかった人=負け組、とカテゴライズする傾向にあります。

仕事でいくら成功しても、何かで結果を残したとしても、結婚したくてもできなかった人は、問答無用に負け組に分類されます。

女はズルい生き物ですが、全てがそうではありません。

恐らく、女子力の高さ=ずる賢さ、ではないかと思いますが、女性という性に限って言えば仕事ができても器用でもそこに価値はありません。

結婚して子供を産んで幸せな家庭の中心にいる。それこそが「私は女としてここにいる」という意味での「女性の価値」だ、という認識です。

万国共通ではないと思うので、もしかしたら日本だけかもしれませんが、この認識がある以上仕事が何もできなくても、能力がなくても、「女の幸せ」を掴んだ者が、まるで勝ったかのような顔をしていられるのです。

その為、いつまで待っても運命の王子様が現れなかった女性は手近な男性で妥協します。結婚して、その後離婚してもいいのです。ただ、結婚した、という事実が欲しいのです。

また、愛していなくても別に構いません。ただ「結婚している」というだけで、別居していようがどうであろうが、世間からは「奥さん」として見てもらえます

「結婚しているだけ」で、結婚していない女性より、上の立場になったような錯覚を覚えているのです。

そこから、例え不幸でも結婚していた方がマシ、という考えが生まれます。

空っぽの箱でも欲しい

女性は人の目を気にします

寝癖など誰も見ていないのに「今日、寝癖直らなくて」と言ってみたり(実際全然わからない)、コンビニに行く為だけに化粧したりします。

知らぬ間に他人、とくに同世代の女性と自分を比べ、「あの人より私は勝ってる」「あの人に負けた」などと勝敗を決めていることがあるのです。

これは、もしかしたら遺伝子レベルで組み込まれているものなのかもしれません。

しかし、誰かと自分を比べても、勝った負けたの基準などどこにもありませんし、黙って立っているだけでは既婚か未婚かわかりません

自分から誰かを凝視すればするほど、誰かから見られているような気がしてたまらなくなるのです。結婚も同じです。

結婚は絶対にしなければならないものではありません。

結婚した女が偉いとか、結婚した女が勝っているとか、それは全て気のせいです。

独身でさみしいのであれば、結婚してもさみしいのは変わりません。

結婚すれば手に入るような気がするものは、結婚したからと言って手に入るものではないのです。

中身のない空っぽの箱でもいいから欲しい、箱を持っていないと馬鹿にされる。

考えれば考えるほど、結婚の本当の意味からは遠ざかってしまいます。

4、素直できれいでわがままで?男に好かれる女

海江田教授の助手、西園寺真保。

彼女は、典型的なお嬢様として登場しますが、作中は「いかにもモテそうな女性の代表」として登場します。

料理も洗濯も苦手ですが、育ちもよくて品があり、性格は明るくてわがまま。

素直に泣いたり怒ったりします。

男性は、真保のような女性を求めているのでしょう。

つぐみと対照的な存在ですが、なぜ「なんでもできる器用な女」より「わがままで不器用な女」が好まれるのでしょうか。

男の抱える矛盾

男性はどこかで「自分が相手の女性より優位な立場でいたい」と考えています。

明るく元気で健康的な馬鹿な女は都合がいい、と思っている面があるのです。

実際、男性には力ではかないませんが、女の方が口は達者で正論を並べます。口喧嘩であれば言いくるめてしまうでしょう。

男性は夫婦生活の主導権を握りたいと考えますから、単純でわかりやすい、裏のない女性を求めます。

賢い女性は裏切る可能性もあるのです。

ただ、生きていく上では賢い女性でなければ、夫婦ごと共倒れする可能性がありますので、そこに品の良さやプライドの高さが加味されるのです。

つぐみもモテる女性ですが、真保のそれとは大きく違います。男性としては「手の出しにくい女」に見えるのでしょう。

それをつぐみ本人も自覚しています。

多くの男性に好かれるようになるには、真保のような女性を演じるのが手っ取り早いのですが、それが幸せの近道というわけではありません。

真保が失恋したように、モテる女でも欲しいものが手に入るわけではないのです。

5、不倫の落とし穴!結婚するする詐欺男

作中登場する、つぐみの昔の男…中川。妻子ある身でありながら、つぐみと交際していた男です。

つぐみは吹っ切ろうとしますが、なかなか忘れることができません。

「妻とは別れるから一緒になろう。」とは言いますが、実際は妻の元へも帰ります。

彼はつぐみと遊びのつもりではありません。

つぐみも愛していますし、妻も愛しているのです。

つぐみはそんな彼を運命と信じて待っていましたが、無情にも時間は過ぎて行きます。

多くの男性は、持っている愛はひとつではありません

女性ひとりを幸せにする為の責任の重さは、人によって感じ方が様々です。

あっちもこっちも幸せにしてやる、という「結婚するする詐欺男」は、あなたの近くにもきっといるのです。

甘い言葉に騙されない

不倫がいけない、とは言いませんが、「妻とはもうすぐ別れるから、もう少し待ってね」という男をいつまでも待っていては、おばあさんになってしまいます。

要領のいい男ほど、独身の若い女性に「結婚」をちらつかせれば、ほいほいついてくるのを知っています。

また、自分が捨てられないように「そのうち結婚」とか「落ち着いたら結婚」という言葉を巧みに利用します。

これは、女性が「結婚」の二文字に弱いことを知っているからできることです。

つまり、女性は弱みを握られているということです。

愛していなくても「愛している」と言えますし、結婚できなくても「いつか結婚しよう」と簡単に言えるものです。

見せかけだけの優しさ、口先だけの甘い言葉。これらに踊らされてしまうのは、女性に落ち度があるとしか言えません。財布を落としても、落とした人が自業自得と言われるように、例え騙されても自己責任です。

つぐみもそうでした。

しかし、つぐみは自分で気がつきました。

迎えに来た馬車がボロボロだということに自分で気がついたのです。

装飾は、いつか剥がれます。

誰でも騙される可能性はありますが、もし今付き合っている男性が妻子ある身でありながら「君といつか結婚したい」などと言っているのなら、それは嘘だと思って間違いないでしょう。

こればかりは、自分で気が付くしかありません。

偽物の愛など、どこにでもゴロゴロと落ちているものです。本物を手に入れるには、偽物を手放す勇気が必要です。

6、年上の男!ガツガツしてない大人の余裕

大学教授・海江田醇。51歳の彼は、今まで結婚経験はありません。なぜなら、つぐみの亡くなった祖母に、ずっと片思いしていたからです。

ハンサムゆえに、女性経験は当然あって、女子大に勤めていたことから女性の考えていそうなことはだいたいわかる、という曲者でもあります。

なので彼は、女性が喜びそうな言葉ももちろん知っていますし、つぐみの胸に溜め込んでいる悩みも予想がついています。

しかし、そんなことはどうでもいいから結婚しよう、と言ってくれます。過去のことにもとやかく深入りしません。大人の男性としての余裕が成せる技です。

年上の男のいいところ

若い男性は経験が浅い為、女性の一挙手一投足に慌てます。泣いていれば、なぜ泣いているのか。笑っていれば、なぜ笑っているのか。理解できずに困ります

本当は「泣きたいから泣いている」「笑いたいから笑っている」以上の意味はないのですが、男性はそれを解決しようと模索する為、意味がわからず泣いている女性を見ると、媚びるか突き放すかしてしまいます。

つまり、経験のない男ほど、「女とは何か」がわからないのです。年上男性は、女性との交際経験がありますので、「女なんて泣きたいから泣いてるんだ、ほっとけ」と考えるわけです。

はじめての子育ての時「どうして赤ちゃんが泣いているのかわからずノイローゼになる母親」がいますが、意味もなく泣いたり笑ったり、悩んだり落ち込んだりする女性は、赤ん坊のようなものです。

経験のある男はその点、赤ん坊が泣いている理由がわかっていますから、扱い方のよく知っている、ということです。

つぐみは「厄介な女」である為、若い経験の浅い男には扱えない代物であったはずです。美人でなんでもできて魅力的なのに、手が出せない高嶺の花。

そこへズカズカと無遠慮に入り込んで「まあまあ、ええやないの」と居座ることができた海江田は、年上で余裕があったからできたのかもしれません。

また、大学教授であり、自分に自信があることも大きな要因です。年齢を重ねれば、それだけ役職も上になりますし、自分に自信も持てるでしょう。

「この収入でこの役職なら、胸を張って求婚できる」そんな自信があったから、つぐみにアタックできたのかもしれません。

もし、あなたもつぐみのような「厄介な女」であるのなら、思い切って年上の男性とお付き合いしてみると、思っていたよりしっくりくるのかもしれません。

7、幸せから逃げている・現代女性の心の闇

現代女性にとって、幸せとはなんでしょうか。美味しいものを食べることでしょうか。温泉に入ることでしょうか。それとも大好きな人と一緒にいることでしょうか。

どこかで「私は絶対幸せにならなければならない」と思い込んでいませんか?そして同時に「幸せなんか持続できない」と思っていませんか?つぐみのように、幸せのことになると下を向く「幸せウツ」になってしまってはいないでしょうか。

ハッピーエンドはどこに?

シンデレラは王子様とお城で幸せに暮らすことになりましたが、その後はどうなったのでしょう。また、白雪姫は王子様のキスで目が覚めて王子様と結婚した後はどうなったのでしょうか。

結婚式はまるでハッピーエンドのようですが、ゴールのようでありスタートです。辛いことや、厳しい現実も待っていることでしょう。当然、そのことは独身の女性だってわかっていますが、心が納得しません。

どこかに夢の国があって、そこには永遠の幸せな暮らしが待っている…ような気がしてしまうのです。結婚したって現実には変わりはないのに、結婚することによって大きな変化があるような期待をするのでしょう。

そして、そんな期待をしてしまう自分が嫌になり、幸せウツのループの完成です。悩めば悩むほどドツボにハマって動けなくなります。

幸せとは、美味しいものを食べて「美味しい!」と思った瞬間や、温泉に入って「サイコー!」と思った瞬間のことを指すのではないでしょうか。

線ではなく、点です。グラフが上下している中で、得点の高い部分、山の頂点になっている部分の時に「幸せだなあ」と感じるのではないでしょうか。

であれば、ずっと幸せでい続けることはできませんし、幸せが連続すればそれが当たり前に変わります。ちょっとした偶然や、条件が重なった時にしか。幸せは訪れないのです。

例えば、、今食べたい!という時に、食べたいものを食べることができたら

これは幸せな瞬間と言えるのではないでしょうか。

私は幸せになれないとか、幸せになる資格が無い、などと言っている女性も同じことですが、幸せというのは常日頃、そこらじゅうに落ちているもので、知らずに踏んづけていることに気づかない人が不幸です。

つぐみが結婚を決意した時、そこには非日常が広がっていましたが、そこへ帰ってきてくれた海江田を見た時、「これが幸せだ」と気づくことができました。

必死になって探していたものが、実はいつもの日常の中にあった、と気がついたのです。

周囲から提示された「これが幸せ」という根拠のない見本を見せられて、血眼になっているうちは本当の幸せなど見つかりません。

そういう意味で、つぐみはやはり、とてもラッキーだったと言えるでしょう。

8、上手に生きていかなくていい!不器用でも前へ

つぐみは、なんでも器用にこなします。

仕事もできるし頭もいいのです。料理の腕もよく、洗濯は川で、畑仕事もし、風呂は薪で沸かします。

けれど、心は不器用です。

仕事は仕事、と割り切ってできますが、どうもプライベートなことになると、途端に迷子になってしまうようです。

今まで順風満帆な人生ではなかったことが負い目となっているのか、男性と恋愛をすることに臆病になっています。

海江田にも、妻子がいるのではと疑いをかけて、再び傷つくことを恐れて逃げ出そうとします。

好きになりかけてる心や、好かれているだろうという気持ちを全部捨てる覚悟を持っているのです。

どうせ裏切るんだ、それでいい。

そうやってみんな裏切ればいい、全部信じない。とでも思っているのでしょうか。

自分の中で丸くおさめる術を身につけてしまっているのです。

傷つくから丸くなる

人に裏切られることは辛いことです。心が痛くて二度と復活できないのでは、と思うほどです。

しかし、不思議と時間が経てば、いつのまにか復活できます。そういう風にできているようです。

人間が宝石の原石だとしたなら、磨かなければ光りません。

心が傷つくことは、宝石を研磨する作業のようなものです。

痛いから、傷つきたくないから、とクッションの中におさまってしまっては、一生原石のままとなります。原石のままでは、ネックレスにもリングにも加工してもらえません。

つぐみは、自分の外側にたくさんクッションを置くように、仕事もなんでもこなしてきました。それらは武器となり、心を守ってきていました。

けれど、心という原石は、純粋なまま残されていたのかもしれません。

海江田が半ば強制的に家に転がり込み、強引に心の扉を開いて、やっと、人に見せたくなかった一番やわらかい部分を見せることができました。

不器用でも良い!心はまっすぐ前向きに

心はまっすぐ前向きに

強くてずる賢い女性は、女子力が高いですが、そうではない女性の方が圧倒的に多いのです。

つぐみのように、真面目で純粋で一生懸命な女性たちです。

上手に、器用に生きていく必要はありません。

不器用でも前に進むことが肝心です。傷つくことを恐れずに、足踏みしていた一歩を歩き出してみませんか?

つぐみの結婚は、厄介な女たちへのエールです。

固く閉ざした心の扉を、そっと開けてみれば、そこには見たことのない新しい現実が待っているのかもしれません。

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