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しゃっくりの正しい止め方。驚かせるより舌を引っ張る方が効果的

Date:2019.01.28

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しゃっくりの正しい止め方。驚かせるより舌を引っ張る方が効果的|女性の美学
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急に出てくるしゃっくり、困りますよね。誰かと話しているときや、大切なプレゼンなどをしゃっくりに邪魔されないよう、しっかり止め方をチェックしておきたいものです。

「びっくりさせる」のが有名ですが、医学的な見地から編みだされたしゃっくりの止め方もいくつかあります。

どれで最も効果が出るかは人それぞれですが、ぜひ1つずつ試してみてください。この記事では、急にしゃっくりが出始めた人に試してほしい、しゃっくりの止め方を何種類かご紹介します。

そもそもしゃっくりって何?起きるメカニズムを解説

予想もしないタイミングで急にヒックヒックと声が出るしゃっくり…これって一体何なのかご存知ですか?

しゃっくりは「吃逆(きつぎゃく」という疾患で、横隔膜が痙攣することで、ヒックヒックと声が出るものです。

横隔膜とは胸とお腹の中間に位置する部分で、呼吸の際に収縮します。これが痙攣すると勢いよく空気を吸い込むようになってしまい、「ヒック」と声が出てしまうのです。

しゃっくりを引き起こしやすくなるのは、胃腸に負担がかかったときやストレス・緊張を感じたとき、身体の冷えがあるときなどです。


しゃっくりを止める方法。その場で道具なしで試せる方法も

しゃっくりが起きるメカニズムを理解したところで、さっそくしゃっくりを止める方法について見ていきましょう。

医学的な疾患名があるということは、もちろん医学的な見地から編みだされた対処方法もあるということですよ。

コップの水を奥側から飲む

知っている人は知っている方法かもしれませんね。コップと水さえあれば実践できる、医学的にもしゃっくりに効果がある方法です。

  1. コップに8割程度の水を入れる
  2. 前のめりになりながら、コップの手前ではなく奥側に口をつける
  3. 頭を前に倒して奥の縁から水を飲む
    (上唇、上の歯、上あごを伝って水を含むイメージ)

慎重にやらないと水をこぼしてしまうので要注意。前屈みのポーズで水を飲むことで、横隔膜を引き上げるのがねらいです。

ただし失敗すると水が気管に入ってむせ、さらにしゃっくりが悪化してしまうので気を付けてください。

舌をハンカチで掴んで引っ張る

シンプルに舌を引っ張る方法です。実は「しゃっくりが止まらない」と悩む患者さんに、実際の医師が実践している対処法。

  1. ハンカチを使って舌を掴む
  2. 舌を引っ張って30秒間キープする
  3. 舌を離す

あまり引っ張りすぎると痛いですが、弱すぎても効果がありません。「ちょっと痛い」くらいの力で引っ張ってみてください。

「舌咽神経」に刺激を与えることで、横隔膜の動きをリセットし、しゃっくりを止める効果があります。

ハンカチを汚すのが嫌ならビニール手袋を使ってもOK。ただし素手で舌を引っ張るのは衛生面で良くありません。

指を耳に入れて押す

横隔膜に影響を与える舌咽神経は、耳を通じて刺激することも可能です。こちらの方法は、道具を何も用意できない場面で使えるもの。

  1. 両手の人差し指を、各両耳の穴に真っ直ぐ入れる
  2. 1分間程度、耳の奥を強く押し続ける

耳の奥の迷走神経を通じて、横隔膜のけいれんを止めようとすることができます。

注意点は、指の爪が長い人がこれをやると、耳の奥を傷つけてしまうという点。ネイルアートをしている人などは特に注意してくださいね。

氷を上あごに押し付ける

舌咽神経を刺激するもう1つの方法が、氷を使った方法です。近くに冷凍庫がある場面で実践してみてください。

  1. 口に入るサイズの氷を口に入れる
  2. 舌で氷を上あごにギュッと押し付ける
  3. 低温やけどしないように注意しつつ、氷が解けるまで抑え続ける

途中で舌に痛みを感じたときは1度氷を離して、再び氷を押し付けてください。

しゃっくりの止め方として「氷を舐め続ける」方法がありますが、そちらよりも効果は期待できます。

冷たい水分は迷走神経を刺激し、舌を使うことで舌咽神経も刺激することができます。

途中で氷を飲み込まないように気を付けてください。

一時的に息を止める

息を止める方法、これもしゃっくりの止め方として有名ですよね。「息を止めたまま3回唾を飲み込む」などありますが、ひとまずは息を止めるだけでOK。

さらに効果的な息の止め方もあります。

  1. 目いっぱい息を吸い込む
  2. 20秒~1分、お腹に力を入れて息を止める
  3. 口を開けてゆっくり息を吐く

上で挙げた「舌を引っ張る方法」よりは効果が薄いですが、息を止めることで横隔膜の動きを止める効果が期待できるため、しゃっくりを止める作用もあるとされています。

1回では止まらないこともあるので、何回か繰り返して深呼吸と似た動きをしてみても良いですね。

箸を十字に置いたコップで水を飲む

最初にご紹介した方法と少し似ていますが、こちらの方が若干簡単です。

  1. 水を入れたコップの上に、箸を十字に置く
  2. 箸を手で押さえながら、十字で区切った4つの縁から順番に水を飲む

様々な角度からコップで水を飲むことで、迷走神経や横隔膜に刺激を与えるのが目的。

また、水が冷たければ口内の迷走神経にも刺激が加わるので、それもしゃっくりを止める手助けになってくれます。

柑橘系の果汁を摂取する

民間療法の1種ですが、意外と効果があるという方法です。

  • 果汁100%のジュースを飲む
  • レモン汁を水に溶かして飲む
  • 柑橘系の果物(レモンやみかんなど)をそのまま食べる

柑橘系の成分が刺激を与え、横隔膜に作用すると考えられている方法です。人によって合う・合わないのある方法なので、気休め程度に試してみてください。

ジュースを飲む場合は、必ず果汁100%であることを確認してください。果汁成分が少なければ効果は期待できません。

漢方薬を飲む

しゃっくりはストレスや身体の冷え、胃腸の不調などが原因であることから、漢方薬を使った対処法も考案されています。
しゃっくりを止める効果が期待できる漢方薬は次の3つ。

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
身体のけいれんを抑制する効果があります。横隔膜のけいれんであるしゃっくりを始め、こむら返りなどにも効果を発揮。
柿蔕湯(していとう)
柿のへたをメインに使った生薬で、「しゃっくりの特効薬」とも言われています。生姜も含まれているので、体の冷えにも効果が期待できます。
半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
胃腸の不調でしゃっくりが出始めた人におすすめ。ストレスや食べ過ぎなどで弱った胃腸を、回復させるサポートをしてくれます。

びっくりさせるのは非効率的。しゃっくりが悪化することも

しゃっくりを止める方法で最も有名と言っても過言ではないのが、「びっくりさせる」方法。あながち間違ってもいませんが、決して特効薬とはならない方法です。

びっくりすることで迷走神経が刺激されたり、胃腸や肺の空気を排出させたりすれば、確かにしゃっくりを止める効果は期待できます。

ただし「びっくり」の度合によっては全く効果が出ませんし、それどころか悪化させてしまうこともあります。

悪い方向にびっくりしてしまうと身体が緊張したり、ストレスを感じたりして、余計にしゃっくりが止まらなくなることもあるのです。

「しゃっくり=びっくりさせれば良い」という先入観はちょっと危険。本気でしゃっくりを止めたいなら、他の方法をまず試してみましょう。

あまりに止まらなければ病院へ。病気のサインの可能性

大体のしゃっくり48時間以内には止まるものです。現に「何もしなくても、いつの間にか止まっていた」という経験をした人が多いでしょう。

ただし48時間以上も続くしゃっくりとなると、病気の可能性も拭い去れません。しゃっくりがあまりに長引くようなら、一度病院で診てもらうと安心です。

けいれんの一種ですから、しゃっくりにお悩みの際は脳神経外科を訪ねるのが一般的。物理的療法や薬物療法で治療してもらえます。

しゃっくりは厄介。対処法の準備と予防を徹底しておこう

しゃっくりが出始めると、何だか格好がつきませんし、夜は睡眠が妨げられて健康を害します。意外と地味な実害が多いので、効果のあるしゃっくりの止め方をいくつか覚えておくと安心です。

また、しゃっくりが出るきっかけはストレス・身体の冷え・胃腸の不調・早食いや誤飲と、明らかになっているものも多くあります。

ストレスを溜めないように気をつけたり、体調管理を徹底したりすることで、しゃっくりの予防も心がけていきましょう。

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ライター:箸屋

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