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『やまとなでしこ』ならば読むべき、昭和の文豪の小説

Date:2012.10.25

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『やまとなでしこ』ならば読むべき、昭和の文豪の小説|女性の美学
http://josei-bigaku.jp/shouwanobungou75414/

「昭和の文豪」と言うと、何だか敷居が高い感じ?!いえいえ、とらえ方を変えれば、文豪たちが残した小説はとっても面白いものになるんです!

ユキオ三島の身体への倒錯した愛情、ケンザブロー大江が描くダメ男っぷり、そしてジュンイチロー谷崎のヘタレっぷりとコンプレックス。愛すべき天才文豪たちをご紹介します。

三島くんの倒錯した愛情と感情

マッチョに身体を鍛えて、「盾の会」を組織して日本の未来を憂い、そして自衛隊駐屯地でのクーデータの呼びかけと直後の割腹自殺。濃い・・・濃すぎるよ、三島くん。

そしてもちろん、こんな濃ゆ~い人生を送った三島由紀夫の作品が薄っぺらなものであるはずがなく、濃く重い作品を何冊も残しています。

で、何が濃いって、その身体へのこだわり。まー、大抵の作品で登場する男性の身体つきを舐めるようにみっちりむっちり描いています。ある作品では、同級生にワキKeが生えていた・・・とそのことを書くためだけに何行も費やしていたり。濃い・・・濃すぎるよ、三島くん。

表現されているのは、だいたい男性の身体なんですけどね。女性の身体についてはさらりと、男性の身体に対してはみっちりむっちりしっかりと。濃い・・・濃すぎ(以下省略)。

こういう人だったから、自分の身体を磨きあげたんだろうな、と思わされます。三島由紀夫さんは、ひょっとしたら身体醜形障害(極端なまでに自分の身体の美醜にこだわる症状)だったのではないかと。

クーデータ提起も、美しい身体のまま死ぬための壮大な自殺計画の1つだったんではないかと。そんな事を考えさせられちゃうくらい、身体の美へのこだわりが強いです。

「自衛隊の基地で演説して、自殺した人でしょ?」しか知らない人は、ぜひ三島倒錯ワールドへ!言葉の美しさにもうっとり出来ますよ。

丸メガネのおっさんと侮るなかれ!の大江くん

近所の本屋に並んでる在庫を確認してみたところ、三島由紀夫の本が14冊置いてあったのに対して、大江健三郎の本はたった2冊。少なっ!!でももう1軒の本屋には、在庫すら置いてありませんでした。

村上春樹ですら受賞できていないノーベル文学賞を受賞したスーパー文豪だと言うのに、何故か影が薄い感が否めない大江せんせー。「三島由紀夫をリスペクトしている」というミュージシャンや芸能人は多いのに、そういった支持の声があまり聞こえてこない大江せんせー。何故だ?!

って、たぶん三島由紀夫は太く短く生きて、強烈な印象を人々にあたえて、そして散っていったからでしょうね。以前に小林旭さんが「(石原)裕次郎は早く死んだからずるい」と言ってましたが、それに似た感じでしょうか。

でもでもね!やっぱり大江健三郎の著書は、強烈です。『死者の奢り・飼育』の中に入っている短編『人間の羊』を読むと、その力量が実感できますー・・・・・というのは優等生ちゃんの意見ですこんな事が言いたいのではなく本当に言いたいのは「大江くんったらっ・・・・・(赤面)」ってことです。

上記にも出た『飼育』。これは戦争末期のある村に黒人兵が捕えられた事件を描いているのですが、これ、黒人兵を軟禁することを『飼育』と表現しているのですよ。飼育て!

このセンス、なんだか背すじがざわざわする感じがしませんか?大江健三郎作品には、全編において背徳な香りとエロティクスな雰囲気が流れています。村上春樹作品が好きな人には、ぜひおススメ!ですよ。

頑張れ、谷崎くん!

谷崎潤一郎作品で特に特におススメしたいのが「痴人の愛」。谷崎潤一郎自ら「私小説」と位置づけた作品なのですが、主人公・譲治のヘタレっぷりたるや!「頑張れ!しっかりしろ!」と叱責したくなること、間違いなし。

譲治は、引き取った年下の女性・ナオミを自分好みのレディーに育てあげるつもりが振り回されて、裏切られて、踏みつけられて、「あ゛――――っ!!」という状態になっちゃうのです。最終的には、ナオミの肉体の奴隷に成り下がる、という香ばしさ。

物語の裏には、譲治の肉体的なコンプレックスとナオミのような女性の身体への賛美が隠されているのですね。

溺れ、堕落してゆく譲治は情けないけど、譲治と表裏一体となっている谷崎潤一郎のコンプレックスを思うと「頑張れ!谷崎くん!」と励ましたくなったりならなかったり。耽美主義に溺れたい方は、ぜひどうぞ。

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