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あなたは賛成?出生前診断と着床前遺伝子診断による命の選別

Date:2012.11.08

医療技術の進歩によってできるようになった「出生前診断」と「着床前遺伝子診断」。最近では妊娠中の東尾理子さんが「お腹の赤ちゃんがダウン症かもしれないという診断を受けた」とブログで公表したことで話題となりました。

生まれる前に赤ちゃんに病気があると判った場合、どういう選択を取るのか―。自分には関係ないと思わずに、妊娠する可能性のある女性に知って欲しいと思って書きました。一読してみてください。

出生前診断とは

通常の妊婦検診で胎児に何らかの異常が見られた場合に行うもので、妊娠している女性が誰でも受けるものというわけではありません。専門の検査を行った結果、「ダウン症」など胎児に異常が見つかった場合は、そのことが夫婦に伝えられます。

そして夫婦は、辛い現実を受け入れて産む決断をするのか、それとも諦めるという選択をするのか話し合います。現在の中絶率は10年前と比べて約2倍に上っているそうで、出生前診断が影響しているのではないかという声もあります。

出生前診断で胎児の病気が判った場合は?

大阪にある出生前診断専門のクリニックでは、検査を求めてくる患者さんは35歳以上の妊婦がほとんどで、うち1割が胎児に病気があると診断されるそうです。そしてそのうちの8割は中絶という選択をするのだと言います。

理由は様々で、夫婦共働きで妻の収入がなければ生活していけないため障害のある子は育てられない、親の介護もしているので病気がちな子どもと両方の面倒をみることは難しい、すでに上の兄弟がいる家庭では、障害を持った子が兄弟に与える影響を考慮して諦めるといったケースがあるようです。

日本では胎児の病気を理由に中絶することは認められていません。ただ、母体の健康、経済的理由がある場合には認められているため、法律を拡大解釈して上記のような理由でも認められるというのが現状だそうです。

疑問視する声も

実際に出生前診断で「ダウン症の可能性」を指摘された妊婦の夫は、「お腹に宿った命を病気だからといって産むか産まないか考えなければならない期間があることが不思議だった」と述べています。

ダウン症の人たちを支援しているNPO法人の男性は、こういった検査が広く知られるようになって「ダウン症の人は生きる価値がないという間違った偏見」が植えつけられることを危惧していました。

そして「当たり前の検査にはなって欲しくない」とも述べていました。医療進歩の影にある「命の選択」。いろいろな人の立場から考えさせられました。

次に着床前遺伝子診断についてお話したいと思います。「出生前診断」がお腹の胎児に対して行われるのに対して、「着床前遺伝子診断」は体外受精させた受精卵に対して行われるものです。これはどういった場合に行われるのでしょうか?海外のケースが電子版TIMEに載っていたので紹介します。

男女の産み分けに使われる着床前遺伝子診断

女性がそのお腹に新しい命を宿す…。これはとても神秘的で奇跡的なこと。そして誰しも我が子には元気で生まれてきて欲しいと願います。しかし一方でどうしても気になってしまうのが赤ちゃんの性別。

「女の子の方が丈夫で育てやすいって聞くから、最初は女の子がいい」とか「うちは上2人が男の子だから今度こそ絶対女の子!」なんていう贅沢な希望、よく言ってしまいますよね。

今まで「神のみぞ知る」だった赤ちゃんの性別。しかしアメリカでは「技術的に選択」されており、実際に希望する夫婦も少なくないようです。

アメリカで行われている産み分けの技術

毎年、男女の産み分けを求めてアメリカに渡るイギリス人女性が多数います。イギリスでは一般的に禁止されている「赤ちゃんの性別の選択」がアメリカでは可能だからです。

禁止されているとは言っても、子どもは男の子と女の子ひとりずつ欲しいという夫婦もいて、彼らはわざわざ旅費を出してニューヨークやロサンゼルスの産婦人科医を訪れるのだと言います。

アメリカでは希望する夫婦に対し、専門の病院で受精卵を検査し、夫婦が望む性別だった場合のみ母親の胎内に移植する方法(着床前遺伝子診断)が取られるのだそうです。

従来行われていた精子を使って性別を調べる検査(精子スクリーニング技術)では60~70%程度だった成功率が、受精卵を調べる方法だと事実上100%とのことです。

ニューヨークにクリニックを持つ医師は、こういった希望をするイギリス人カップルは年間40組程で、数年前に「産み分け業」を開始してから実に400人ものイギリス人女性を診察してきたと言います。

ニューヨークはヨーロッパから飛行機で7、8時間と比較的近いため、男女の産み分けを希望する夫婦にとっては「理想的な性別バランスの家族」を手に入れるためだったら旅費や検査費用くらいなんでもないと思うのかもしれません。

「神の領域」だった赤ちゃんの性別が今やビジネスとして成り立っていることに少なからずショックを受けました。

日本でも男女産み分けを求める人は多い

日本でもイギリスと同様、法律的には認められていません。しかし最近ではタイに渡航して着床前遺伝子診断を受ける夫婦が増えていることが読売新聞の取材で分かったそうです。

「排卵日でのセックスだと男の子。排卵日前だと女の子」といった俗説もあるように、やはり男女の産み分けに対する関心が高いことは否めない事実です。

医師に性別を聞いた結果、「希望と違う性別だった場合に両親がお腹にいる我が子を愛せなくなる可能性」を考慮して出産まで性別を教えてくれない産院もあると聞きます。

人の命を救うはずの医学の進歩がもたらした「出生前診断」と「着床前遺伝子診断」が投げかける「命の選択」という現状。あなたはどう思いますか?

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