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回らないお寿司屋さんのマナー。プロの味に相応しい客になろう

Date:2018.12.03

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回らないお寿司屋さんのマナー。プロの味に相応しい客になろう|女性の美学
https://josei-bigaku.jp/sushiyamana-7898/

回らないお寿司屋さん、行ったことはありますか?職場の人や恋人と行ったことがあると言う人もいれば、回転寿司以外は行ったことがないという現代人も結構います。

回らないお寿司屋さん…つまり高級寿司屋には、回転寿司屋とは違った暗黙のマナーが存在します。

回転寿司と違って、カウンターの向こうで板前さんが一貫一貫お寿司を握ってくれる高級寿司屋。

板前さんや他のお客さんに恥じない振る舞い方やマナーを、予習しておきましょう。


高級寿司屋の基本的なマナー。予約から注文の流れを確認

正しいマナーを持ち合わせたお客さんは、板前さんにとって嬉しい存在。お店の雰囲気そのものが良くなります。

板前さんに「粋なお客さん」と言われるような、高級寿司屋の基本マナーをチェックしていきましょう。

予約してからお店に行く

回らないお寿司屋さんは、回転寿司と比べると食材や技術が限られています。席も少ないことが多いですから、急に飛び込みでお店に行っても断られてしまうこともあるのです。

高級寿司屋に行くときは、事前に予約を取って人数を伝えてから向かうようにしましょう。

事前に男性か女性か、どのくらいの人数が来るのかを分かっていれば、板前さんもそれに合わせて食材を用意してくれます。せっかくの回らないお寿司ですから、食べたい物を食べられるよう、予約をして万全の状態で挑みましょう。

おつまみかお寿司かを選ぶ

高級寿司屋での食事の進め方は大まかに分けて2つです。お客さんが自分でネタを注文する「お好み」と、板前さんがお客さんに合わせてメニューを考え、握ってくれる「お決まり」「お任せ」です。

板前さんにお任せする場合は、最初にお酒のおつまみを作って貰うか、おつまみなしでお寿司メインにして貰うかを選べます。

お酒が飲みたいときなどには、おつまみを作って貰うと良いですね。板前さんにお任せするなら、事前にアレルギーや好き嫌いについてお話しておくと無難です。

味の薄いもの→濃いものの順で注文

自分で好きなお寿司を注文するなら、注文の順番に注意してください。基本的に高級寿司屋では、「最初は味の薄いもの、最後に味の濃いもの」という注文の順番があります。

高級寿司屋の注文の流れ

  1. 淡白なもの…タイ、ヒラメ、スズキ、カレイなどの白身
  2. 濃いもの…マグロなどの赤身、ホタテ、ウニ、イクラなど
  3. 甘いもの…卵、かんぴょうなどの巻物、軍艦

最初から濃いものを食べないのは、舌が万全の状態で薄いもの・濃いものの味を楽しむためです。板前さんが丁寧に握ってくれるお寿司なので、客側は目いっぱい味わうのがマナー。

出されたものはすぐに食べる

お寿司屋さんで出されるのは、どれも厳選されたこだわりの食材です。特に魚介類は生ものですから、放置しておくとすぐに傷んでしまいます。

お寿司やお造りは出された瞬間が一番美味しいので、そのときに食べてしまわないと失礼になります。

他のメニューが出るのを待ったりせず、板前さんから出して貰ったものは早めに口に運んでくださいね。

基本は一口で食べてしまう

出されたお寿司は一口で食べてしまうのが、高級寿司屋のマナーです。握り方やお米の量、食材の切り方など…すべて計算されて握られているので、一口でぱくっと食べるのが一番おいしいのです。

お米や食材を噛み切るとお寿司が崩れて汚くなりますし、板前さんの技術への冒涜と取られることも。

お寿司に限らずお造りやお刺身なども、一口で食べてしまってください。

汁物は後半で注文する

味の濃いものは最後に注文する、とご説明しましたよね。高級寿司屋にある味噌汁も、どちらかと言えば味の濃い料理です。

お汁物を注文したいときは、食事の後半になって板前さんに頼みましょう。味噌汁→軍艦と来たら、食事終了の兆しだと板前さんは捉えます。

事前に板前さんに予算を伝えていた場合は、「そろそろ予算いっぱいですよ」の合図として、板前さんから「椀物を」と提案されることもあるようです。

板前さんの様子を見ながら注文

良識ある客としての振る舞いをするなら、板前さんに負担をかけないように過ごすのも大切。高級寿司屋では、大体は一人の板前さんが複数のお客さんを相手に寿司を握っています。

注文するときは、板前さんが忙しくしていなさそうなタイミングを見計らってください。一度に2、3貫の注文をしておくと、何度も板前さんを呼び止めなくてすみますね。

他のお客さんの注文と同じものを頼みたいと思ったら、そのときに「同じものを」と注文するのもアリです。同じ注文が同時にきた方が、板前さんの負担も減ります。

手で食べても箸で食べてもOK

よくお寿司屋さんで言われるのが、「手or箸で食べないと失礼なんじゃ…?」という疑問。結論から言えば、どちらで食べても構いません。

手で食べるとシャリ(お米)が崩れにくく、箸で食べるとネタの温度が変わりにくいというそれぞれの長所があります。

自分が食べやすい方で食べればOKです。手で食べる場合は、親指・人差し指・中指の3本を使って食べるのが一般的です。

高級寿司屋で密かに気にされている暗黙のマナー

以上でご紹介したのは、基本的なマナー。高級寿司屋では、次のような暗黙のマナーを気にしている板前さん・お客さんもいるので、念のためチェックしておくと安心ですよ。

カウンターでは腕時計・ブレスレットを外す

高級寿司屋でカウンター席に座るときは、つけている腕時計やブレスレットは外してカバンにしまいましょう。忘れそうなら、最初からつけずに入店すると安心ですね。

寿司屋のカウンターは、全てが繋がった大きな一枚の板。傷がつかないように誰もが注意しています。

腕時計やブレスレットなどがついた腕では、カウンターを傷つけてしまうおそれがあります。

香料の強いものは身に付けない

高級寿司屋では、食材の香りも重要なポイントです。旬の香りを楽しむお客さんもいますし、新鮮な香りを楽しんでもらうために板前さんも食材に気を使っています。

香水やスタイリング剤などの香りは、せっかくのお寿司の新鮮な香りを打ち消してしまうかもしれません。

味覚は嗅覚に引き立てられるもの。お寿司には繊細で複雑な香りがあるのです。身体のニオイが気になる人は、無香料のものを使うようにしましょう。

わさびと醤油は溶かない

小皿にわさびと醤油が乗せられているのが、お寿司屋さんでよく見る光景ですよね。お皿の上でわさびを醤油に溶かす人がいますが、これはマナー違反と見られることもあります。

わさびと醤油を混ぜるとお皿が汚れる上、わさびの味や香りが飛んでしまいます。

また、「わさびだけが合う」「醤油だけが合う」といったお寿司もあるので、わさびと醤油を混ぜるとお寿司を100%楽しめないのです。板前さんも一緒にお店に来た人も、残念に思ってしまう行為ですよ。

醤油はネタにつけ、シャリにはつけない

お寿司を食べるときは、ネタの方だけを醤油にちょんとつけて食べるのがマナーです。シャリ(お米の方)は醤油につけません。

シャリを醤油に浸すと、醤油にシャリの粒が散らばって汚いですし、せっかく握ってもらったお寿司の形が崩れます。

手で食べるときも箸で食べるときも、ネタの方を下にして醤油皿にちょこんとつけて食べるようにしてくださいね。

ネタを剥がす・ばらして食べない

お寿司屋さんでは、「追い剥ぎ」と呼ばれる行為があります。それはネタをシャリから剥がして食べる行為のことです。

ネタとシャリが組み合わさってこそのお寿司です。それをばらして食べるのは、いわばお寿司への冒涜。板前さんは不愉快になりますし、他のお客さんにとってもガッカリな行為です。

高級寿司屋ではもちろんのこと、普通のお寿司屋さんでもやってはいけない行為ですね。

おまかせの際は左から食べる

板前さんに「おまかせ」すると、お皿にズラッとお寿司を並べて出して貰えます。このとき、食べる順番は「左から」です。

板前さんは、味が淡白なものが左に、濃いものが右に来るように並べてくれています。お寿司の味を100%楽しむためにも、左側のものから食べるようにしていきましょう。

2列に並んでいる場合は、手前の左から右に、次に奥の左から右に食べていきます。「白身から食べる」と覚えておくと分かりやすいですよ。

用語は無理に使おうとしない

お寿司屋さんには、次のようなたくさんの業界用語があります。

  • あがり(お茶)
  • さびぬき(わさび抜き)
  • ぎょく(卵焼き)
  • たね(お寿司の材料)
  • おあいそ(お会計、お勘定)

知っていたら使ってみたくなる用語もありますが、慣れていないのなら無理に使おうとしない方が無難です。

お寿司屋さんで無理に用語を使おうとするのは、背伸びして知ったかぶりをしているように見えます。

間違った意味で使ってしまう人もいますし、一緒にいる人が恥ずかしい思いをするかもしれません。無理に背伸びせず、自然体で「お茶をください」「お会計をお願いします」と言えば大丈夫です。

ちなみに「おあいそ」はお客さんではなく、お店側が使う隠語です。お客側は「おあいそ」と言うよりは「ご馳走様でした」と言う方が好感的ですよ。

自然体でいるためにやっても良いこと

高級寿司屋ということで、ちょっと肩肘張ってしまう人がいるかもしれませんね。ですが背伸びするよりは、自然体で食材の味を楽しむことこそが、一番のマナーです。

高級寿司屋では、お客さんが自然体でお寿司を楽しむために、次のようなことは許されています。マナー違反ではないので、安心してくださいね。

予算を伝える
予約のときや入店したときなどに、板前さんに「予算はこのくらいで握ってください」と伝えることができます。あらかじめ予算を伝えておくと、板前さんが予算内に収まるように握ってくれますよ。
わさび抜き
「わさびを食べないのは失礼」と思っている人もいますが、むしろ無理してわさび入りのお寿司を食べる方が失礼です。「からい!」と言って騒ぎ立てることこそがマナー違反。

からいのが苦手な人は、素直に「わさび抜きでお願いします」と伝えましょう。

しゃり少な目
大きなお寿司を上手く食べられない人や、ネタの味を楽しみたい人は、「シャリ(お米)少な目で」と注文をつけることができます。無理をしてお米をポロポロこぼすよりは、最初から量を減らして貰った方が無難です。
時価を聞く
お寿司はネタ(食材)の時価によって値段が違います。そのとき旬のお魚とそうでないお魚なら、倍近く値段が変わることも。マナー違反にはならないので、予算が心配な人は板前さんに時価を聞いておきましょう。

最後まで全力で味わうのがお寿司屋さんの流儀

高級寿司屋のマナーには、共通して「握ってもらったお寿司を味わって食べる」という目的があります。お客のために技術をたっぷり注いでくれる板前さんに応えるための、お客側の嗜みというわけです。

割高でマナーもありますが、回らないお寿司屋さんにはそれだけの価値があります。洗練された味や食感は、回転寿司屋では決して味わえません。

誰かと行くのも良いですし、自分へのご褒美に一人でのんびり楽しむのも素敵ですよ。

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回らないお寿司屋さんのマナー。プロの味に相応しい客になろう|【女性の美学】
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ライター:箸屋

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