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ヘイ!にぎり一丁!アメリカの寿司職人として活躍する女性のストーリー

Date:2013.04.19

amerikasusi

子育てをしながら有名なアメリカの和食店で修業し、寿司職人となった女性がいます。

現在アメリカで寿司をにぎる人のことを寿司シェフと呼んでいますが、アメリカでもほとんどが男性、そんな中にバイタリティーあふれる日本人女性が、カリフォルニア州サンディエゴ近郊で寿司をにぎっています。

寿司シェフが女性だということ自体、「珍しい!」と言葉が出てきそうですが、ご本人にお会いしてお話を伺っていくうちに「珍しい」から「納得!」に変わっていきました。

このたびアメリカでご活躍中の女性寿司シェフの麻利子さんにご自身の体験談などをたっぷりとお話して頂きました。主婦でもかなうサクセスストーリーをどうぞ!

アメリカの女性寿司シェフに会いました!

「日本の食で知っているものは?」とアメリカ人に聞くと必ずお寿司と言います。日本の食文化の代表となっているのがお寿司なのだなあとつくづく感じる瞬間です。

今もなお、お寿司は日本人にとっても特別な食べ物だと思います。特別なものだからこそ、寿司職人になるのには親方について、つらい修業を長年積まないといけないこと、また板前さんは男性の世界であるという先入観があります。

アメリカでそんな日本の食文化である寿司屋さんで働く女性がおり、それも寿司シェフだということを友人から聞いた時は正直、驚いてしまいました。

今回、友人を介して出会った渡辺麻利子(Mariko Watanabe)さんにインタビューをする機会に恵まれました。お会いした麻利子さんは素敵なお母さんであり、アメリカ生活を謳歌しているひとりの女性でした。

ただひとつ普通の女性と違うことは、いつも寿司屋のカウンターバーの内側に居て寿司をにぎる器用な手をもっているということです。

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3人のかわいいお嬢さん方と(写真一番右側が麻利子さん)

アメリカではじめて寿司シェフになるまでのことを教えてください。

日本で最初に就職したのが某都市銀行のコンピューター部門、その後オフィス系のお仕事やサービス業などの仕事を経験し、今のご主人と出会い結婚。ご主人はアメリカ人で彼の勤務地変更によって、渡米後も住まいを転々とした麻利子さん。

そして3人の女の子を出産し、専業主婦としてもご家族、ご主人を支えてきました。そんな彼女がニューヨークに住んでいる時のことです。4人目のお子さんを身ごもりましたが残念なことに流産してしまいます。

ショックが大きく落ち込んでいた麻利子さんに転機が訪れました。それは、ショックを和らげるために外で仕事をしようと思い立ち、応募した和食レストランの彼女の採用でした。

このことで彼女の運が大きく動きます。その和食レストランはあの有名なBENIHANA(紅花)だったのです。仕事のセクションは寿司シェフでした。彼女はその時、寿司をにぎるスキルがゼロの状態でしたが、初めて舞い込んだこの仕事に果敢にチャレンジしました。

そんな未経験の彼女が、どうして一流和食レストランの寿司シェフとして雇ってもらえたのでしょう?彼女は軽快に答えます。「それは私が日本人で女だったから…」

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BENIHANA時代-カウンター内でお客様のお相手をしながら寿司をつくります。

BENIHANA(紅花)時代のことをお聞かせください。

その当時私が居たニューヨークのBENIHANAは、ひとりも日本人が働いていませんでした。南米や中国からきている人がほとんどでした。他の寿司シェフは中国人の年配の男性でした。

カウンター内に居る人で英語を話せる人が自分しかいなかったことや、自分の実家が魚屋さんだったので、わりと魚の知識があった、そして店内唯一の日本人だったので寿司のことをお客様に説明することができ、日本人ということで説得力があったことなどが功を奏しました。

日本人というブランドは、アメリカの寿司業界ではすごく大きな利点となります。また、女性だということでお客様から好感をもたれました。

この職を得るための面接の時も、マネージャーが香港人だったのですが、彼が私のことを気に入ってくれていたことなど幸運が積み重なった感じです。最初から寿司カウンターに入り寿司シェフとして学びながら働きました。

最初のうちは急に日本人の素人の女が来て、いきなり寿司シェフになったということで一部の同僚からやきもちをやかれるなど苦労がありました。それにも屈せず週6日間毎日、夕方4時過ぎになるとお店へ出勤しました。

朝昼は主婦業に専念し、夜は寿司シェフとして働きました。二足のわらじでがんばった麻利子さんは、寿司シェフという職業が面白くなり、比例して板に付いてきたそうです。

最初お客様に出す寿司をにぎるときに一番大変だったことは?

とにかく「しゃりをにぎる」作業が一番難しいと思います。ごはんが手につかなくなるということが第一歩で、手にしゃりがつかなくするように酢水をつけるのですが、そのつけ方も意外とむずかしいのです。

よく板前さんがにぎりを作る前に、両手をパンッと叩く動作をしますよね?あれは両手につけた酢水をなじませる動作なのです。そのパンッと叩くたたき加減もなかなかむずかしい…。

またアメリカでは素手で食品にふれることを嫌がります。BENIHANAでは薄い手袋を使用してにぎっていました。日本では考えられないことですよね!(笑)最初私も抵抗がありました!

麻利子さんが一番お気に入りのお寿司は?

にぎりではハマチが大好きです。アジも好きですが、アメリカではほとんどアジは食べられません。つくるのではキャタピラロールが好きです。アメリカで誕生した巻き寿司ですがカリフォルニアロールの上に薄くスライスしたアボガドをのせたものです。

作るプロセスが面倒な巻物なのですが、この巻き寿司はとても凝っていて見た目もきれいですので、お客様に出すときに「どうだ!」と、どや顔で出せるので好きですね。(笑)

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麻利子さんのどや顔?お客様にお寿司を出すとき、嬉しいですね!

主婦が家庭で作るお寿司でおすすめなのはありますか?

ベジロール(ベジタブルロール)がおすすめです。レタス、きゅうり、にんじん、アボガドなどお好きな野菜を巻くだけでもおいしいです。お好みでツナ缶入れてもいいですね。

ロールは裏巻きでするのが簡単です。普通、のりの上にしゃりをのせますよね。ごはんの上にのりをのせるやり方です。のりは中側、ごはんが表側にくるロールです。この方法は通常の表巻きよりも簡単にできますよ。

※ネットで裏巻き寿司などのワードを検索にかけますと作り方がいろいろと出てきます。

渡米したい女性たちへおすすめの仕事やアドバイスがありますか?

「なんといっても寿司シェフがおすすめです!」寿司が作れる技術があると、どこの国へ行っても仕事に就くことができます。日本の寿司業界ではまだまだ男性の世界であり、女性が入ることが難しいと思います。アメリカでは本場日本と比べると敷居が低いと思います。

アメリカではじめて寿司屋さんがLAでオープンして以来100年以上の歴史があり、もうすでにカリフォルニアロールを代表とするアメリカの寿司文化が形作られてきています。マニュアルが確立されているのでそれを覚えたら、あとは経験を積んで慣れるだけ…。

アメリカ人でも喜んで食べてもらう寿司を、アメリカ流の寿司文化にのっとって作っていけるので、女性でも立派に寿司シェフとしてやっていけると思います。

麻利子さんにお会いした感想

麻利子さんは渡米してウェイトレスの経験はあったものの、寿司シェフの経験はまったくなし、いきなりニューヨーク有名な和食レストランで働きながら修業、苦労を経て現在、寿司シェフとしてカリフォルニア州サンディエゴ近郊のお寿司屋さんで働いているそうです。

お会いした渡辺麻利子さんは、ズバリ竹を割ったようなさっぱりとした快活で魅力的な女性でした。今後の彼女のご活躍を期待したいと思います。

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