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事務職の女性要注意!情報社会に忍び寄るVDT症候群の症状

Date:2016.06.01

shutterstock_379967986IT化が進んだ現代社会では、パソコンやスマートフォンはなくてはならない存在です。

仕事ではパソコンに1日中向き合い、休み時間にはスマートフォン。家に帰るとSNSをチェックしてから寝る。こんな生活を送っている人も多いでしょう。

IT技術の飛躍的な進化により、日本の産業構造は大きく変化しました。デスクワークがどんどん増加していき、仕事のスタイル自体が変化したのです。

そして、IT機器は仕事だけではなく、私たちの生活自体も大きく変化させました。

仕事の必需品ともいえるパソコンに、どこにいても情報を得られ、作業ができるスマートフォン。

どちらも現代生活には不可欠なものですが、これらの機器を使用した後になんとなく調子の悪さを感じたことはありませんか。

世の中のIT化により私たちの生活は大きく変化し、非常に便利になりましたが、その一方で眼精疲労等の様々な症状を抱える人も急増しています。

今回はIT化による影響の1つとも言える「VDT症候群」について紹介します。

VDT症候群は、便利なIT化の裏に潜む現代病の1つである

VDT症候群(video display terminal syndrome)とは、テクノストレス眼症、IT眼症とも呼ばれ、パソコンなどのディスプレイのある表示機器(総称してvideo display terminal、VDT機器)を長時間使用したことにより、心身や目に起きる様々な症状のことを言います。

ディスプレイ、キーボード等で構成されるVDT機器を使用した作業のことをVDT作業といいますが、このVDT作業を日常的に行う人はVDT症候群の症状が出る可能性が非常に高いです。

現代社会では、急速なIT化によりVDT機器を用いた作業が多くなりました。その結果、VDT症候群に悩まされる人が急増しています。

IT化により多くの人が何らかのVDT作業を行うようになったことを受けて、2002年に厚生労働省がガイドラインを策定しています。それによるとVDT作業を行う作業者のうち36.3%の人が精神的疲労を感じており。77.6%の人が身体的疲労を感じているそうです。

VDT作業を行っている作業者のうち、精神的疲労を感じているものが36.3%、身体的疲労を感じているものが77.6%にも上っている。

IT化により様々な処理が非常に便利になった反面で、VDT作業に携わる人の心身には大きな負荷がかかっています。VDT症候群は自覚症状が主なので、日常的にVDT機器を使用している人はVDT症候群についてしっかり理解しておきましょう。

VDT症候群は目の症状だけではなく、心身にも様々な症状がでる

VDT症候群というと目に症状が起きる印象を受ける人も多いと思いますが、実は目だけでなく、心身にも様々な症状が出ます。

目の症状
目の痛み、眼精疲労、かすみ、瞼の痙攣、視力低下等

パソコンでの作業は長時間画面を注視するので非常に目に負担がかかります。眼精疲労は休んでも解消しません。また、注視することで瞬きが少なくなり、ドライアイになることも多いです。

体の症状
肩こり、だるさ、手足のしびれ等

長時間同じ姿勢でパソコンに向かうことが多くなるので血行が悪くなり、肩こりを引き起こします。また、マウスの操作で手が腱鞘炎になることもあります。

心の症状
情緒不安定、不安感、イライラ、抑うつ、不眠等

視覚機能は自律神経にも影響を与えるので、心の不調にもつながります。

主に目、体、心に症状が出るのですが、上に挙げた以外にも様々な症状が出てきます。

VDT症候群で1番気になるのはやはり目の症状。ドライアイに要注意

ドライアイとは、涙の分泌不足や涙の質の低下により、目を潤す力が低下した状態をいいます。

なんと、VDT作業者の30パーセントはドライアイだと言われており、近年ますます増加傾向にあります。

通常、人間は1分間に15~30回の瞬きをしており、目を異物から守ったり目の潤いを保ったりしています。

しかし、VDT作業を行っている時は画面を注視するため、瞬きの回数が4分の1程度まで減ると言われています。その結果、ドライアイになってしまいます。

ドライアイの原因にはVDT作業以外にも

  • コンタクトレンズの使用
  • エアコンの空調

が挙げられます。

VDT作業は空調が効いた環境で行うことが多いので、よりドライアイになりやすいといえるでしょう。

ドライアイになると角膜が傷つきやすくなります。ドライアイかどうかは検査をすればわかるので、VDT作業を日常的に行っている人は1度医師に相談してみると良いでしょう。

VDT症候群の原因はVDT作業の特徴にある

VDT症候群を引き起こす原因はVDT作業の特徴にあります。

VDT作業とはディスプレイやキーボードを使用した作業のことですが、VDT作業の以下のような特徴がVDT症候群を引き起こす原因となります。

長時間にわたり同じ姿勢で作業を行う
パソコンを操作する時は、同じ姿勢のまま長時間作業することが多いです。その結果血行不良を引き起こし、肩こりや頭痛につながります。
ディスプレイの明るさで目に負担がかかる
過剰な光は目を疲れさせます。画面に照明の光が映り込んだり、画面の光が明るすぎたりすると目に負担がかかります。長時間ディスプレイで目を酷使するだけでももちろん目は疲れてしまいます。
同じ姿勢や無理のある体勢で長時間作業をすることが体の負担になり、長時間目を酷使することが目の負担となります。このようなVDT作業の特徴がVDT症候群を引き起こす原因となっています。

原因に正しく対処してVDT症候群の治療や予防策

現代の生活スタイルにはVDT機器は必要なものです。VDT症候群を引き起こす原因に正しく対処し、VDT症候群を防ぎましょう

VDT作業の途中でこまめに休息をとる

VDT作業は同じ姿勢で集中して作業をするので非常に疲れます。

連続作業は1時間以内にし、長時間にわたる場合は途中で10分から15分の休息をいれましょう。

適度に休息を入れることで目の休息がとれ、気分もリフレッシュします。

パソコンでの作業は同じ姿勢を取り続けることになり、血行が悪くなります。

  • 腕を回す
  • 首を回す

等の簡単に出来るストレッチでよいので、作業の途中でも緊張をほぐすようにしましょう。

休憩中に遠くの景色を見るようにすると目のストレッチにもなります。

過剰な光は目の負担になる。明るさを調節して目の負担を和らげる

過剰な光は目の負担になります。直射の日光を避け、反射を防ぐフィルターを使用したりして明るさを調節しましょう。

ディスプレイの明るさは500ルクス以下が良いと言われています。

部屋を明るくしすぎても目に負担がかかるので注意しましょう。

また、ディスプレイとキーボード等の手元の明るさに差があると目の調節機能に負担がかかります。なるべく明るさの差がないようにしましょう。

パソコンの位置を調節して負担のかからない体勢で作業する

パソコンと体の位置関係も重要です。

上を見上げるような形で作業していると目が乾燥しやすくなるので、パソコンのディスプレイは視線の下に置き、ディスプレイと目は50センチ位あけるようにしましょう。

また、肘を90度に曲げて届く位置にキーボードやマウスを置き、作業する体勢に負担がかからないようにしましょう。

作業環境の空調にも気を配る

作業する環境も大切なポイントです。エアコンの風が直接あたらないようにし、

  • 夏は25~27度
  • 冬は23度

を目安に作業環境の室温を調節しましょう。

VDT作業環境以外でも、基本的な生活習慣により体質を整える

VDT作業以外でも、バランスの取れた食生活や十分な睡眠等、基本的な生活習慣を整えることが大切です。

また、入浴は自律神経を整え、疲労回復やリフレッシュ効果もあるので、忙しくてもなるべく湯船につかるようにしましょう。

何か異常を感じたら、早目に医療期間で診てもらい治療に専念してください。

日常に影響が出る可能性もある!ブルーライトの恐怖

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ブルーライトは目に悪いと聞いたことはありませんか。しかし、ブルーライトとは一体どのようなもので、どのように体に影響するのでしょうか。

光は電磁波の波長によって紫外線、可視光線、赤外線に分類される

光とは、電磁波の中で私たちが見ることが出来る可視光線のことを指しています。

可視光線は波長がおよそ400~800nmであり、これより

  • 短い波長は紫外線
  • より長い波長は赤外線

と呼ばれます。ブルーライトとは波長380~500nmの青色の光のことを言います。

電磁波の波長とエネルギーとは反比例の関係にあります。

例えば、紫外線は波長が短く強いエネルギーを持っているので日焼けを引き起こしますが、可視光線や赤外線では日焼けという化学変化を引き起こすまでのエネルギーはないので日焼けは起きません。

私たちの目の角膜や水晶体は、350~800nmの波長は透過しますが、それ以外の波長は透過しません。

ブルーライトは波長380~500nmなので、角膜や水晶体を透過して網膜まで達する光の中で紫外線並みの強いエネルギーを持つ光となります。

ブルーライトは体内リズムにまで影響する

パソコンやスマートフォン等のVDT機器のディスプレイにはブルーライトが多く含まれています。長時間ブルーライトにさらされていると様々な影響が出てきます。

不眠
私たちは、明るくなると目が覚めて、暗くなると眠くなります。これはサーカディアンリズムといい、メラトニンというホルモンによって調節されています。

朝になり網膜が光を感知するとメラトニンの分泌が減り覚醒します。そして夜になるにつれてメラトニンが分泌されて眠くなります。この原理から時差ボケには日光が有効と言われているのです。

しかし、夜であっても、ブルーライトを感知すると脳は「朝だ」と勘違いし、メラトニンの分泌が抑制されてしまいます。すると、夜なのに眠くならなくなり、睡眠リズムが狂ってしまいます。

ブルーライトにはサーカディアンリズムをリセットする役割があります。ブルーライトによる睡眠リズムの乱れを防ぐには、夜にはなるべくブルーライトを見ないようにすると良いでしょう。

眼精疲労
ブルーライトは波長が短く、空中の埃などによって拡散されます。そのため画面がぶれてしまい、目はピントを合わせるために極度に疲労します。そして、瞳孔を縮めるために目の筋肉が酷使され、眼精疲労や肩こりを引き起こすことにつながります。
LEDの普及により、以前よりもブルーライトにさらされるようになりました。ブルーライトを少しでも防ぐには、ブルーライトをカットする眼鏡やフィルターを使用すると良いでしょう。

VDT症候群を防ぐためにVDT検診を受けよう

VDT作業を行う人が増えたことを受けて、厚生労働省は「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」を策定しました。

それによると、VDT作業を行う人を作業の種類と作業時間に応じて区分し、その区分に応じて健康診断を受けることが推奨されています。

また、VDT作業を行う際の作業環境管理面の基準も策定してあり、フリーランスや在宅ワーカーにも指針の内容を提供することが望ましいとされています。

VDT検診は、目などの身体的状態だけでなく、ストレス度合いなどの内面的状態まで含めて医師にチェックしてもらえるので、自覚できていない症状も見つけてもらえます。

VDT検診では以下のような項目を確認します。

  • 業務歴、既往歴
  • 目や肩などの身体的な自覚症状の有無
  • ストレス等の内面の状態
  • 視力検査などの眼科的検査
  • 握力検査

検査する病院や所属している企業によってもVDT検診の内容は異なります。

現実にはVDT検診を受けている人は2割にも満たないようですが、VDT作業に携わる人は年に1度VDT検診を受診することが勧められています。

以下のサイトでVDT症候群かどうか簡単にチェックすることが出来ます。気になる人は1度チェックしてみると良いでしょう。

vdt症候群のチェック表

VDT疲労度(テクノストレス度)チェック – 一般社団法人 日本家族計画協会
http://www.jfpa.info/wh/body_information/detail/index.php?aid=12

息抜きのつもりが更なる負担に!ゲームもVDT作業の1つである

1日の息抜きのつもりでゲームをする人も多いでしょう。しかし、ゲームはVDT作業の1つであり、更に負担をかけている状況になります。

VDT機器として挙げられるのは以下のものです。

  • 携帯ゲーム機器
  • テレビゲーム
  • スマホのゲームアプリ

これらもVDT作業であるので、リフレッシュのつもりで利用していても、更に心身の負担となりかねません。

長時間にわたって熱中することは避け、こまめに休憩を入れるようにしましょう。

最近の子供たちは、空き時間にスマホゲームをしている光景をよく見ます。ITが身近な環境で育っている若年層への影響が気になりますね。

とはいってもゲームは楽しいし、リフレッシュのために楽しむことは良いことです。

ゲーム機器もVDT作業の1つと認識し、時間を区切って利用し、適度に休憩することが重要といえるでしょう。

VDT症候群を予防しながらIT機器と上手に付き合おう

現代社会では、ディスプレイを見ない日々を送るのはほぼ不可能です。

よって、より健康な毎日を送るにはVDT症候群の原因や予防法を知って、VDT機器と上手に付き合う必要があります。

日ごろからVDT作業を行っている人はVDT症候群になりやすいです。気になる症状がある場合は、医療機関に相談しましょう。

IT機器は非常に便利であり、現代社会に不可欠なものです。

VDT作業を避けるのではなく、長時間にわたる作業のときは適度に休憩をはさみ、VDT症候群を予防することが大切です。

IT化により、私たちの生活はますます便利になっていますが、便利さの裏にあるVDT症候群についてもよく知り、出来る範囲で予防をすることが上手なIT機器との付き合い方といえるでしょう。

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