入籍だけで大丈夫?結婚式を挙げないメリットとデメリット

結婚 2022.05.31

恋人との最終目標は結婚式だと思っていませんか?しかし、結婚式には多くの準備が必要だし、式の後には新婚旅行や妊娠・出産などのライフイベントがたくさん待ち構えています。

そんな未来のことまで見通した結果、最近では入籍だけを済ませたら結婚式を挙げないカップルが多く増えています。

結婚式を挙げないことによるメリットとデメリットは一体どんなものなのかを見てみましょう。


スポンサーリンク

費用や時間がかからない!結婚式を挙げないことによるメリット

結婚式を挙げずに入籍だけで済ませてしまう「ナシ婚」という言葉が流行っているのは知っていますか?

ナシ婚では、結婚式を挙げずに衣装を着て写真を撮るだけのフォトウェディングや披露宴を行わずに身内の実で神前式や教会式を挙げるだけの結婚をする人も多くいます。

結婚式を挙げない理由やメリットは次の通りです。

結婚式を挙げる費用が浮く

純白のウェディングドレスと賑やかなパーティー…どんな女性でも小さな頃はみんな憧れた経験があるのではないでしょうか?

でも、そんな華々しい式を執り行うのにどのくらい費用がかかるのかは知っていますか?

結婚式の費用総額は、全国平均で約352.7万円とされています。

ちなみにこの金額の中には、二人のご両親から貰った援助や招待客からのご祝儀を足した総額になります。

改めて考えてみると、結構な額ですよね。果たしてこれだけの費用を支払ってまで結婚式を挙げる意味があるのか?とちょっと疑問になります。

もしも結婚式を挙げずに入籍だけで済ませたなら、これだけの費用が浮くことになります。

恋人とのゴールは結婚ではなく、むしろその先からが本番です。新居を構えたり、生活を整えたり、子どもが生まれたらその子を育てていったり…。

必要になる費用は挙げればキリがないほどですから、結婚式を挙げずに浮いた費用をその他のことに充てるという手段も当然あります。

実際に結婚式を挙げない選択をした人たちは、浮いた費用を

  • 新婚旅行を豪華にした
  • 親戚の顔合わせの席を立派に整えた
  • 子どもの養育費に充てた

といったように有意義に使っています。

忙しい中で無理をして都合をつける必要がない

二人ともが仕事をしていると、なかなか時間を合わせることができませんよね?休日が上手く重ならなかったり、重なったとしてもお互い休日にやりたいことが違っていたり…。

最近では結婚後に退職をする女性が減って、夫婦共働きが主流になりつつあります。そんな今、結婚式の準備を進めるために二人で会ってじっくり話をする機会をつくるのが難しいカップルも多くいます。

結婚式を挙げるためには、次のような準備が必要になります。

  • 両親や親戚への挨拶・報告
  • 結婚式の会場探し
  • ドレスや和装など衣装選び
  • プログラムや演出を考える
  • 結婚指輪を決める
  • 招待客を決めて招待状をつくる

これだけの準備を進めるためには相当な時間を要します。焦って決めても満足のいく式ができませんから、じっくりと話し合う必要があります。

お互いに社会人同士なら、結婚式の準備に時間を割くのが煩わしいと感じるカップルも少なくはありません。結婚式を挙げないことは、相手と無理に都合を合わせたり式の準備に時間を割いたりする手間を省くことができます。

人間関係で悩まなくて済む

結婚式を挙げるにあたって、よく悩みの種になるのが人間関係です。

自分が結婚式を挙げるとしたとき、誰を招待するのかを具体的に考えたことはありますか?招待する人のリストを作っている中で、よく

  • 会いたくないけど呼ばなければならない人がいる(苦手な親戚など)
  • 職場の上司や部下たちの中で「呼ぶ」「呼ばない」の線引きが難しい
  • 友人が少ないので盛り上がりに欠けてしまわないかが心配
  • 自分たちの結婚に反対・非協力的な人がいる

といった悩みが生まれます。特に女性は、身の周りの人から式で着る衣装について「派手すぎ」「露出が多い」などと文句を言われることも珍しくはありません。せっかく準備したのに文句を言われては、せっかくの式も艶消しですよね…。

ほとんどの結婚式には多くの人を招待します。人がたくさんいればいるほど、人間関係の悩みは多くなっていきます。

二人の婚姻についてお互いの近親者に報告をするが目的であれば、結婚式を挙げなくても身内で食事会をするだけで十分です。実際、人が多すぎない方が新郎新婦もリラックスした状態で周りに報告ができます。

周囲の人に負担をかけない

結婚式に招待された人が絶対に考えなければならないのが「ご祝儀」です。誰かに招待されたとき、「ご祝儀はどうしよう」と悩んだ経験は自分にもありませんか?

ご祝儀にお包みする額は、友人や会社の知人なら1万円~3万円、兄弟姉妹や親族なら3万円~10万円が大体の相場となっています。

どんなにおめでたい祝福すべき場であると分かっていても、人によってはちょっと痛い出費になります。

そうした周りの人の事情を考えたときに、「負担をかけるくらいなら式は挙げなくても良いや」と考える人が最近になって増えています。

いくら招待する側が「別に良いよ」と思っていても、招待された側としては用意しないわけにはいきません。結婚式を挙げることとご祝儀を頂くことは切っても切り離せませんから、それならもういっそ「挙げない」という選択があるのです。

式の準備でパートナーと喧嘩にならない

結婚式の準備にはたくさんの時間が必要になりますが、時間がかかることと同じくらい深刻な悩みがもう一つあります。それは「パートナーとの価値観の相違」です。

結婚式の準備をする段階では、お互いの持つ次のような価値観が露わになります。

  • 金銭感覚(どこにどのくらいの費用を充てるか)
  • センス(衣装や演出の選び方)
  • 交友関係(招待する人の数やその人達に対する態度)
  • 物事の優先順位の付け方(式の準備と仕事や他のことの進め方)

結婚式の準備期間の中で、相手の知らない一面が垣間見えることもあります。その中で「こんなことを考える人だったんだ」と相手に落胆したり、思うように準備が進まずに喧嘩になったりすることも少なくはありません。

結婚式は特に女性の方が持っている憧れが強い傾向にあります。そのため女性が一生懸命に式の段取りを考えている中で男性の方があまり式に乗り気ではなく、二人の仲が悪くなって結婚が破談になった…というのは、実は結構ある話なんです。

せっかく婚姻まで漕ぎ着けたのに、無理に準備を進めようとして二人の仲が壊れてしまうのは本意ではありませんよね?結婚式を挙げないことには、そういったトラブルを事前に割けるというメリットがあります。

結婚式を挙げなければ得られないものもある。ナシ婚のデメリット

ナシ婚に対して、結婚式を挙げるタイプの結婚は「アリ婚」とも言われたりします。

結婚式を挙げることでは、当然挙げない場合では得られないメリットがあります。結婚式を挙げないことによるデメリットや、逆に結婚式を挙げることによるメリットは次の通りです。

結婚式を挙げなければけじめがつかない

入籍・結婚というのは、二人がお互いを助け合いながら生涯一緒に過ごそうという約束です。

人生の中でも大きなイベントですから、式を挙げてたくさんの人に見て貰いながら盛大にお祝いすることで、自分たちのけじめになります。逆に式を挙げないまま入籍だけで済ませると、いつまでも同棲・カップル感覚が抜け切れません。

結婚式を行うことで最も意識が高まるのは、何といっても周囲の人の思いに触れられることです。

結婚式を執り行うと、入籍の報告だけでは絶対に見られないような周囲の人の一面を見ることができます。

  • お互いの両親の本音を聞けた(子どもを手放すことの寂しさや子どもの成長の喜びなど)
  • 意外な人からの思いやりに触れられた(苦手な上司や意地悪な知人が泣いてくれた、など)
  • スピーチや出し物で周囲の人の祝福を感じられた(友人からの手紙や歌が心に響いた、など)

周囲の人たちからの思いを無駄にしないためにも、この結婚を「して良かった」と思えるものにしよう、という気になれます。

式の準備を通して分かり合えるお互いの長所や短所がある

結婚式の準備では、時間をたっぷりかけて丁寧に相手と準備を進めていきます。その過程は価値観の相違によって喧嘩にも発展しやすいのは確かですが、様々な難関を一緒に乗り越えてこそ手に入れられる信頼や愛情を得られる機会でもあります。

結婚をするということは、決めた相手と一生を共に過ごすということ。長い時間隣にいる人だからこそ、相手のことをより深く知っておかなければなりません。

式の準備を通して意外な一面を知ることで、相手の長所も短所も全て受け入れる覚悟が生まれます。

むしろ式を挙げる前に相手の悪いところを見つけておかないと、後から「こんな人だとは思わなかった」とお互いに不満を抱えたまま夫婦生活を送るはめになってしまいます。

また、協力して一緒に何かを成し遂げるというのは相手との絆をより深めるために必要なことです。時間と苦労をかけて計画した結婚式が成功すれば、素晴らしい達成感を共有できること間違いなしです!

結婚式は両親への恩返しに良い機会になる

子どもが結婚をするということは、すなわち親元を巣立って一人立ちしていくという意味でもあります。親にとっては寂しい反面、成長を喜ぶべきイベントです。

親の元を離れるのなら、やっぱり今までして貰ったたくさんのことに対して感謝の意を見せたいものですよね!

女性であれば、多くの場合結婚で親への手紙を読む場面があります。普段はなかなか恥ずかしくて言えない感謝の気持ちも、結婚式という場があれば堂々と伝えることができます。

また、結婚式をして見せることで、親には

  • 子どもが一人前になったこと
  • 友人や知人を見て、子どもがいろんな人と関係を築き上げたこと

を実感してもらえます。

子どもが入籍をしているのに結婚式を挙げないことで、親は密かに世間体を気にしています。結婚式を挙げることは、親の面子を守るという役割も果たします。

式を挙げると周囲への報告が一度で済む

結婚をするにあたって、夫婦になる二人の近親者たちの顔合わせは必ず必要になります。

結婚式を挙げなかった場合、ただの会食のためにわざわざ遠くにいる親戚を呼んだり訊ねたりしなくてはなりません。もちろん結婚の報告をしなければならないのは親族だけではなく、友人や先輩、職場の人たちも同じです。

一人一人に何度も連絡をして回るのは億劫ですよね。しかし結婚式を挙げればそういった場が一度で済みます。

しかも「あの人に連絡するのはちょっと気が引ける」という場合でも、結婚式に招待するという名目があれば、他の人たちと一緒に連絡をしてしまえます。

結婚式を挙げることには、周囲の人たちへの報告を一度に済ませてしまうというとっても効率的なメリットがあるのです

結婚式では普段なかなか会えない人に会える

結婚式では、忙しくてなかなか会う機会のなかった人たちと会う機会ができます。大人になればなるほど、久しぶりに会って話したい人もたくさん思い浮かびますよね?

結婚式というおめでたい席は、そういったいろんな人と会う機会にもなります。昔の友人の意外な近況を聞いたり、お世話になった人に会って改めてお礼を言うこともできます。入籍だけでは、当然こういった機会がありません。

結婚は人生の大きなターニングポイントです。特に女性は苗字も変わるわけですから、結婚式を挙げること心残りのないように挨拶を済ませられます。

結婚式のチャンスは一生に一度!後から後悔をしない選択を二人で考えて

人によっては「結婚式は二度以上したことがある」という人もいますが、決まった相手と二人でする結婚式は紛れもなく人生に一度きりです!

二人で歩む未来がどんなものになるのかは誰にも分かりませんが、だからこそどんな未来が来ても後悔のない選択を考えなくてはなりません。

結婚式を挙げない選択をすることには、メリットもデメリットも同じくらいあります。そのどちらを優先するか、パートナーと二人でしっかり考えてください。

スポンサーリンク

関連記事