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時代も世代も性別も越えて大人気!『十二国記』の魅力に迫る!

Date:2013.09.23

2013年の6月末日。一部の……とは言っても、非常に多くの本好きの方にとって、とても大事な出来事がありました。『十二国記』の新刊が発売されたのです。十二年ぶりの新作の発売に、ファンの皆さまは、一斉に書店に向かったことかと思います。

『十二国記』というタイトルに馴染みが深い、「昔よく読んだ」そして「今でも読み返す!」という女性は、非常に多くいらっしゃるかと思います。

現在は新潮文庫からの発売ですが、当初この作品は、少女向けレーベルからの発売でした。かつてこの作品を読んで、胸を熱くおどらせた方は、たくさんいらっしゃったと思うのです。

性別も世代も越えて愛されている一大大河ファンタジー『十二国記』。記念すべき十二年ぶりの新刊『丕緒の鳥』は、期待通りの、素晴しい作品でした。

ストーリーを忘れてしまった方や、今まで知ってはいても読んだことはない、という方に向けて今回は、『十二国記』シリーズの概要やあらすじ等を、簡単にご紹介してみたいと思います。

『十二国記』の作者は、「主上」と呼ばれる小野不由美

この作品の著者は、同じく作家である綾辻行人の妻でもある、小野不由美です。作中に用いられる敬称をもって、『十二国記』シリーズのファンからは「主上」「小野主上」と呼ばれています。

代表作としてあげられるものとしては、やはり『十二国記』シリーズであると答える人も多いかと思いますが、このシリーズ同様、『悪霊』シリーズや『屍鬼』などもアニメ化もされていますし、2013年の5月には、作品『残穢』が山本周五郎賞を受賞しました。

ファンタジー作品だけでなく、ホラー・ミステリー業界でも有名な、実力派の作家さんなのですね。

『十二国記』のあらすじって、どんなものだったっけ?

十二年ぶりの新作ということは、この物語世界に入り込むのが十二年ぶりになる読者さんもいる可能性がある、ということでもありますね。十二国記のストーリーを、ほとんど忘れてしまった……という方も、もしかしたら多くいらっしゃるかもしれません。

十二国記は、その名の通り、十二の国からなる古代中国を思わせるような「現実世界と繋がりのあるどこかの異世界」を舞台とした、ファンタジー作品です。

中心的に描かれる国はそのうちのいくつかではありますが、どの国がどういった特徴を持っているのか、などについては描かれていることもあります。

それぞれの国は、いずれも王と麒麟という神獣をトップにすえた制度に支えられています。麒麟は「良心の塊」のような存在で、王は世襲制ではなく、この麒麟によって選ばれることになっています。なお、王になるのには年齢も性別も人種も問われません。

中心的に描かれている国のうち、「慶」の王は3代続けて女であり、その3代目の女王であり主人公の1人である陽子は「現実世界」の人物であるという設定です。

「戴」の場合は、王ではなく麒麟が十年ほど「現実世界」での生活を続けて来ていますし、「延」の場合では、時代は大きく違えど、王と麒麟との双方ともが「現実世界」で生まれ育っています。

国の様子やそれぞれの抱える課題などは違えど、十二国の物語はこの「慶」「戴」「延」を中心として語られていきます。

十二国を支える王と麒麟……王が人道にもとると国が滅びる?!

十二国の世界は、古代中国をイメージさせるような王制の世界です。しかしこの世界では、世襲制、もしくはクーデターのような軍事力によるものではなく、麒麟が選ぶことによって王が決まるのです。

また、どの王を選ぶのかに関しては、麒麟も意思を挟むことはできず「本能として」といった形で王を選んでしまうようになっています。

王が大きく道を踏み外すなどすると、麒麟は病にかかり命を落とすこととなりますが、自らを選んだ麒麟が死ぬと、王も命を落としてしまうようになっています。王と麒麟は、命をともにした存在だと言えるでしょう。

そして王が死ぬと、国では飢饉・天変地異のようなことが起きたり、妖魔があらわれたりしはじめます。王が人道にもとることを行えば、王も麒麟も、国自体も、滅びてしまうシステムになっているのです。

「現実世界も同じようなものだ」と言えるかと思いますが、それがより顕著に、わかりやすくなってしまっているのが、この十二国なのですね。

不思議であり、魅力でもある十二国の出産のシステムはSFのよう!

十二国と現実世界との大きな違い、また魅力のひとつとしてあげられるのが、出産のシステムかと思います。正確には、出産に限らず「命の生まれてくるシステム」です。

十二国では、人や動物の命は出産により生まれてくるのではなく、「卵果」と呼ばれるものから生まれることとなっているのです。野木(やぼく)からは動物が、里木(りぼく)からは人間がうまれます。

性行為を介さずに命が生まれる、というのは、この世界の大きな特徴であり、また謎でもあります。この「つくられたシステマチックさ」とも言えそうなほどに不思議な設定は、まるでファンタジーではなくSF作品のようですらあり、それがまた、この作品の魅力なのですね。

ともかく、陽子がカッコいい!

少女だった頃からこの作品を読んでいた、という方であれば、決して少なくない方が一度は憧れたのが、慶国の女王となった「陽子」ではないでしょうか。

決して特別なところなどなく、むしろ王になど向かないような性格であったはずの陽子が、多くのことを知り、また助けられて、強く・たくましく・しなやかに成長していく姿には、感動し、憧れたという方は多いことかと思います。

陽子のみならず、十二国記に出てくる女性には、カッコいい女性や魅力的な人物が多く散見されます。
そんなところもまた、読んでいて嬉しいですよね!

いかがでしたでしょうか。ファンタジー作品ではありますが、現実世界を如実に、また深く投影した作品にもなっているようにも感じられますよね。

十二年ぶりの新刊発売で、ますます注目の『十二国記』シリーズ。これを機に、皆さまもまたぜひ、お手に取ってみてはいかがでしょうか。

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