どくだみ化粧水の作り方と驚きの効果。ニキビやシミもこれで緩和!
Date:2016.11.04
肌の状態を良くするために、様々なスキンケアを使っている女性も多いと思います。
以前は、高価なものが効果があると言われていましたが、ここ数年は安くてもパフォーマンスの良いものが増えています。
コスパが良いスキンケアは数多くありますが、その中でも効果が高いと人気なのが、どくだみを使った化粧水です。
どくだみというと、お茶のイメージが強いですが、どくだみ化粧水はどういうものに効果があるのでしょうか。
この記事の目次
どくだみは繁殖力が強い植物
どくだみは、ドクダミ科ドクダミ属の多年草で、日本全国に自生しています。道端や空き地にも生えている程繁殖力が強く、臭いが強いため雑草として扱われています。
しかし、どくだみは昔から薬草として使われており、葉を乾燥したものを煎じて飲む「どくだみ茶」は今でも健康に良いと愛飲されています。
その他、どくだみには「十薬(じゅうやく)」という別名があるほど、10つの薬効を持つとされていて、現代でも生薬として取り扱いされています。
どくだみに含まれる美容に嬉しい5つの成分
どくだみには、様々な成分が含まれています。その中でも、女性に嬉しい美容に効果のある成分が5つあります。
この5つは、肌にとても嬉しい成分で使い続けることによって、気になる悩みを改善することができます。
どくだみ特有の臭いの成分「デカノイルアセトアルデヒド」
どくだみの葉には独特の臭いがあります。その成分がデカノイルアセトアルデヒドです。デカノイルアセトアルデヒドには、次のような働きがあります。
- 強力な殺菌性・抗菌性
- 肌の炎症を抑える
上記のような殺菌や抗菌といった作用が強いため、ニキビや吹き出物、肌荒れの症状を緩和させる効果があります。
抗酸化作用、血行促進効果のある「ケルセチン」
ケルセチンには、抗酸化作用や血行促進効果があります。そのため、どくだみ化粧水を使うと肌の血行が良くなります。
血行が良くなると、代謝がアップし肌のターンオーバーも活性化されます。ケルセチンには、次のような効果が期待できます。
- 肌のハリ感アップ
- 黒ずみの緩和
- 血色アップ
肌にハリが出て血色も上がるので、肌全体が若々しく見えて透明感もアップします。
皮膚の再生を促進する「葉緑素(クロロフィル)」
クロロフィルは、皮膚の再生を促進する働きがあります。このクロロフィルはどくだみの生葉を使うと効果が高く、手作り化粧水には豊富なクロロフィルが含まれています。
また、クロロフィルには次のような効果が期待できます。
- 肌のターンオーバーの活性化
- 肌のバリア機能アップ
- 色素沈着やシミの症状緩和
- 美白効果
- 皮膚組織の再生力アップ
クロロフィルは、皮膚組織の再生力がアップするため、どくだみ以外でも石鹸などに含まれているような成分で、多くの人に愛用されています。
抗炎症作用が高い「クエルシトリン」
どくだみには、フラボノイド系ポリフェノールの一種であるクエルシトリンが豊富に含まれています。
クエルシトリンは、肌につけると抗炎症作用や血行促進効果があり、お茶などで摂取すると脂肪蓄積の抑制や利尿作用といった効果が期待できます。
カリウム・亜鉛・マグネシウムといった「ミネラル」
どくだみには、カリウムやマグネシウムといったミネラル分が多く含まれています。
その中でも、特にカリウムの含有量が多く、お茶などで摂取すると利尿作用もあるので、むくみ予防になります。
また、最近ではミネラルが含まれるミネラルファンデーションなども流行っていますが、肌に付けると肌荒れの予防にもなると言われています。
どくだみ化粧水に隠された驚きの効果
どくだみには「十薬」という別名があるほど、効能の高い薬草です。その葉を使ったどくだみ化粧水も、様々な効果を得ることができます。
その効果には、次のようなものがあります。
- 殺菌、抗菌効果
- 美白効果・美肌効果
- シミ、そばかすの予防
- 肌の新陳代謝アップ
- アトピーの改善
- 肌の炎症(ニキビ)の改善
- 肌の黒ずみ、くすみの解消
この中でも、特に女性に嬉しい効果についていくつか紹介します。
その1.抗炎症・殺菌効果があるためニキビや吹き出物に効果的
どくだみには、デカノイルアセトアルデヒドという強い抗菌力のある精油が含まれています。
この成分がニキビの原因となるアクネ菌を殺菌してくれるため、ニキビを治すことができるとされています。
また、背中にできるニキビは、
- マラセチア菌
- ブドウ球菌
が原因とされていますが殺菌することができるので、背中ニキビにも効果的です。
その他、どくだみに含まれるナイアシンやパントテン酸には抗酸化作用と新陳代謝の活性化効果があります。
肌のターンオーバーが促されるため、
- ニキビ跡
- 吹き出物
の改善にも繋がります。
その2.肌の新陳代謝アップで美肌・シミ・美白・ソバカスに効果的
「どくだみ化粧水を使っていたら肌に透明感が出てきた」
「気になるシミが薄くなってきた」
という声をよく聞きます。
どくだみには、葉緑素(クロロフィル)が含まれています。このクロロフィルには、色素沈着を治す効果や肌のターンオーバーを促す効果があります。
また、どくだみにはメラニン生成を抑える働きもあるとされているため、美白効果も高いと言われています。
その他、肌の新陳代謝もアップするため、皮膚のターンオーバーが正常に行われることで美肌になるとも言われています。
その3.炎症抑制、新陳代謝アップでアトピー改善に効果的
東洋医学では、アトピーの原因は血液に毒素があるためと考えられています。そのため、アトピーを改善するには血液を浄化する必要があるとも言われています。
どくだみは、昔から解毒作用が強いことで民間療法に使われていました。その他、ど傷口を良くしたり、肌を強くする効果もあります。
肌の新陳代謝をアップさせ、肌を強くすることでアトピーの症状を改善する効果が期待できます。
その4.肌の炎症抑制や殺菌・抗菌効果で肌のキメが整う
肌のキメが整っていないと、皮脂が出やすくなるため化粧崩れを起こしやすくなります。そのためには、肌のキメを整えて上げることが大事です。
肌が少しでも炎症を起こしていると、肌のキメは整いません。特に皮脂分泌が多いと、雑菌も繁殖しやすくなります。
どくだみ化粧水が敏感肌の人でも使える理由
敏感肌だと、使えるスキンケア消費も限られてしまいます。肌に優しいものを使うと、潤いを感じないという人も多いようです。
どくだみ化粧水は、炎症を抑える効果があり、アトピーを改善する効果もあるため、敏感肌の人でも使えると人気です。
特に、敏感肌ですぐに肌荒れを起こす・肌トラブルが絶えないという人には、どくだみ化粧水の抗炎症作用がいいようです。
しかし、市販されているものはどくだみ以外の化学物質が入っているものもあるので、必ずパッチテストを行うようにしましょう。
自宅でも簡単に作れる「どくだみ化粧水」
どくだみ化粧水は、ドラッグストアなどで購入することができますが、自分で作ることもできます。
自宅の敷地などにどくだみが生えている人は、手作りをしているという女性も多いようです。
どくだみ化粧水の作り方は様々ですが、ネットでよく見かける3つの作り方を紹介します。
生葉のどくだみを使った「どくだみ化粧水」
生葉のどくだみを使って化粧水をつくる方法には2種類あります。
1つはミキサーを使うものがありますが、調理に使うものに臭いがついたら困るという人も多いため、今回はミキサーを使わない方法を紹介します。
- どくだみ(生葉) 100~150枚
- ホワイトリカー(35度) 1800~2000ml
- グリセリン(オリーブ油やハチミツでもOK) 小さじ1~2
- 広口の容器(2000ml以上入るもの)
- 化粧水を入れるための容器
- どくだみの葉を綺麗に水洗いする。虫食いや枯れたものがある場合は取り除く
- 洗ったどくだみの葉の水気を取る。水が残るとカビの原因にもなるので要注意
- 容器に葉を詰めて、ホワイトリカーを入れる
- しっかりと密閉し暗くて涼しいところで寝かせる(2週間で使うことはできますが、長ければ長いほどエキスが抽出されて良くなる)
- どくだみエキスを布などで濾過して化粧水を入れる容器に入れる
- グリセリン(オリーブ油やハチミツ)を加えてシェイクする
グリセリンやオリーブ油は保湿成分として使うので、自分の肌に合ったものを使いましょう。
使えるようになるのに少し時間がかかりますが、どくだみエキスをしっかりと抽出することが大事です。
2週間で使うことはできますが、できれば3ヵ月以上は寝かせておくのがベストです。
また、生葉から作るどくだみ化粧水はエキスがしっかりと出ているため、人によっては肌に合わないこともあります。
顔に使う前に腕などでパッチテストをしてから使いましょう。
どくだみの花を使った「どくだみ化粧水」
生葉は臭いが気になるという人にオススメなのが、どくだみの花を使った化粧水です。
作り方は生葉とほとんど変わりませんが、どくだみの花を使ったものは虫刺されなどにも効果があると言われています。
- どくだみの花(白いもの) 100~150個
- ホワイトリカー(35度) 1800~2000ml
- グリセリン(オリーブ油やハチミツでもOK) 小さじ1~2
- 広口の容器(2000ml以上入るもの)
- 化粧水を入れるための容器
- どくだみの花を綺麗に水洗いする。汚いものや枯れたものは取り除く
- 洗ったどくだみの花の水気を取るため、軽く天日干しする(カラカラにしないよう注意する)
- 容器に花を詰めて、ホワイトリカーを入れる
- しっかりと密閉し暗くて涼しいところで寝かせる(1~2日で使うことができます)
- どくだみ花エキスを布などで濾過して化粧水を入れる容器に入れる
- グリセリン(オリーブ油やハチミツ)を加えてシェイクする
どくだみ花の場合、葉のように長期間漬け込んでおく必要がないので、すぐに使うことができます。
使うどくだみの花は摘みたてのものがベストで、フレッシュなものを使うのがポイントです。
また、グリセリンなどを混ぜなければ、虫刺されなどのかゆみ止めに使うこともできます。
こちらも、生葉の時と同じように必ずパッチテストを行うようにしましょう。
どくだみ茶を使った「どくだみ化粧水」
近所にどくだみの生葉がないという人は、どくだみ茶を使って化粧水を作るという人もいるようです。
こちらは手間がほとんどないので、とりあえず試してみたいという人にオススメの方法です。
- どくだみ茶 2~3グラム
- ミネラルウォーター(精製水) 500ml
- グリセリン(オリーブ油やハチミツでもOK) 小さじ1
- 化粧水を入れるための容器
- 鍋ややかんでミネラルウォーターを沸騰させる
- 沸騰したらどくだみ茶を入れて、6~8分程度煮出す
- 人肌に冷めたらグリセリンを混ぜる
- 容器に移す
煮出すことで、濃いどくだみ茶ができます。どくだみのエキスが煮出されているので、化粧水としても使うことができます。
この時に大事なのが、どくだみ茶の選び方です。安価のものの場合、どくだみの成分が弱いことがあるので、薬局などで購入する際はどのくらいのどくだみが含まれているかを調べて購入しましょう。
こちらもお茶ではありますが、肌に付ける前にパッチテストを忘れずに行うようにしましょう。
手作りどくだみ化粧水を使う時の注意点
生葉をホワイトリカーに漬け込むことで、どくだみのエキスが抽出されます。
できたエキスの使う分だけを容器に入れ、グリセリンを混ぜて使うのですが、防腐剤などを入れていないので、化粧水は1~2ヵ月を目安に使い切るようにしましょう。
また、エキスも半永久的に使えると言われていますが衛生面のことなどを考えて最低3年以内には使い切るようにしましょう。
それ以前でも、付けたことで肌に異常が現れた時は、すぐに使用を中止するようにしましょう。
雑草と言われるどくだみは、女性には嬉しい「薬草」
どくだみは、臭いも独特なため厄介な雑草とされています。しかし、どくだみの成分を見ると、女性に嬉しい成分がたくさん含まれています。
どくだみはお茶として飲むだけではなく、化粧水として顔につけることで、肌のお悩みも解消されます。
今までいろんなスキンケアを使ってきたけれど、思ったような効果が得られなかったという人は、コスパの高いどくだみ化粧水を使ってみましょう。気になる肌の症状が緩和されるかもしれません。
Sponsored Link