年金受給者でもカードローンを利用できる?審査の基準や難易度は?


収入が年金のみで生活が苦しい、少しでも借りることができないだろうかと考えている方の中は、カードローンの利用を検討している方もいると思います。

カードローンには申し込み条件がありますから、年齢や年金受給者という条件で借りられるのか、不安に思っていませんか?

年金受給者でも「安定した収入がある」など一定の条件をクリアすれば申し込めるカードローンはあります。今回は、審査を無事に通過すれば早く借りられるカードローンを厳選してご紹介します。

年金受給者でもカードローンは利用できる

年金受給者だから借りられないということはありません。

カードローンごとに申し込みの要件が決められていますが、その要件をクリアしていれば、年金受給者でもお金を借りることはできるのです。

ただし、審査の上、融資不可となる場合がありますので、最も重要な2点をクリアしている必要があります。

  1. 年齢が上限を超えていないこと
  2. 年金収入以外に安定した収入があること

年金収入だけでは「安定収入」とみなされない場合が多く、アルバイトやパートでも良いので、年金以外に定期的に得ている収入が必要です。

そもそも年金は、老後の生活を補填するために支給されるべきものであり、大事な生活費を借金の返済にあてるということは生活が立ち行かなくなる可能性もあり、働いていて自分の収入を得られる人にしか貸さないという金融業者が多いのです。

年金受給者が利用できるカードローン

ただし、年金以外に自分の収入があれば、カードローンの申し込みはできます。

審査も融資も早いカードローンをまとめてご紹介します。

カードローン 申込年齢 申込要件 実質年率 年金受給者について
カードローンの特徴
SMBCモビット 20歳以上69歳以下 定期収入があること 3.0%〜18.0% ・年金収入のみは不可
・申込後に電話で優先審査
プロミス 18歳以上69歳以下
※高校生不可
安定した収入のある方 4.5%〜17.8% ・年金収入のみは不可
・最短30分で融資
レイクALSA 20歳以上70歳以下 安定した収入のある方 4.5%〜18.0% ・年金収入のみでも申込可
・年金証書、年金振込(支払)通知書、公的年金等の源泉徴収票のいずれかを提出すればOK
アイフル 20歳以上69歳以下 定期的な収入と返済能力を有する方 3.0%〜18.0% ・年金収入のみは不可
・パート、アルバイトはOK
・融資は最短25分
オリックスマネー 20歳以上69歳以下 毎月定期収入があること 2.9%〜17.8% ・年金収入も定期収入とみなす
・年金証明書、年金通知書、年金源泉徴収票のいずれかを提出
アコム 成人以上
※高校生不可
安定した収入と返済能力を有すること 3.0%〜18.0% ・年金収入のみは不可
・パート、アルバイトなどの収入が必要
・融資は最短30分
三井住友カード「カードローン」 満20歳以上〜69歳以下
※学生は除く
安定収入のある人 1.5%〜15.0% ・年金以外の安定収入が必要
・返済実績に応じて金利が下がる

年金収入のみでOKなのはレイクALSAとオリックスマネー

アルバイトやパートなど、仕事による収入ではなく、年金収入を定期収入とみなしてくれるのは、レイクALSAとオリックスマネーのみです。

収入証明として、年金通知書などの提出が必要となります。

ただし、「申込可能」となっているだけですので、審査はさまざまな観点から総合的に判断されます。必ず借りられるとは限りません。

働いて収入を得ることが必要

申し込みにあたっては、働いて収入を得る=毎月必ず返済できる、という状況を作ることが重要です。

もし年金収入しかない人は、アルバイトでも良いので働き、数ヶ月〜半年は仕事を継続してから申し込みましょう。

対象年齢も大事

年金の受給は原則65歳からとなっていますが、カードローンの申し込みはその多くが69〜70歳までとなっています。

年齢要件を満たさないと、仕事をしていて年金以外の収入があっても申し込みはできないので注意してください。

年齢が上がるほど病気や死亡を理由に貸し倒れになってしまうリスクがあるためです。

年金担保貸付制度とは?(令和4年3月で終了)

年金を担保にお金を借りることは法で禁じられていますが、唯一認められていたのが年金担保貸付制度です。独立行政法人「福祉医療機構」が運営していました。

ただし、令和4年3月31日で制度が終了したため、新たな借り入れはできなくなりました。

ここでは簡単に、どのような制度だったのかを説明します。

使途が限定されている

年金は生活を支える大切な給付ですので、返済で生活できなくなることを防ぐため、使途は限定されていました。

  • 病気や怪我の治療費
  • 介護サービスの利用に必要な経費
  • 住宅の改修等に必要な経費
  • 子供の教育に必要な経費
  • 冠婚葬祭に必要な経費

などです。

遊ぶためのお金や旅行に行くためのお金など、生活に不可欠ではないものに使うことは認められていません。

代わりに生活福祉資金貸付制度が利用できる

年金担保貸付制度がなくなってしまったために生活に困窮する人が出ないよう、生活福祉資金貸付制度が用意されています。

年金担保貸付制度と同じように、遊ぶためのお金ではなく、生活を立て直すためであったり、介護サービスや教育を受けたりと、生活を維持するために必要な資金を借りられる制度です。

原則として保証人が必要ですが、なしでも借りられます。保証人がいれば無利子になります。

年金を担保にお金を借りることはできない

年金を担保にお金を借りることは、法令で禁止されています。

上記の生活福祉資金貸付制度も年金を担保にしているわけではなく、一時的な困窮に対して無利子または低金利でお金を貸すだけであり、当然審査があります。

審査の結果、融資できないとなることもあります。

だからといって、「年金を担保にお金を借りられます」といっている業者にはひっかからないように注意をしてください。そのような業者はすべて違法業者です。

年金受給者でもカードローンは利用できる!

年金受給者でも申し込みができるカードローンはあります。審査をクリアすれば、お金を借りることができるのですが、そのためには年金以外の安定収入が必要であるとされることがほとんどです。

現時点で、年金収入を定期収入とみなしている大手カードローンはレイクALSAとオリックスマネーで、それ以外のカードローンはアルバイトやパートなど、何らかの定期収入が必要です。

とはいえ、上記の2社も「年金収入でも申し込み可能」としているだけですので、審査を必ず通過できるとは限りません。

お金を借りる必要のある人は、まず仕事を見つけ、毎月定期的な収入を得て返済能力があることを示す必要があるでしょう。

なお、年金担保貸付制度は、令和4年3月31日で新規申し込みを終了しました。仕事ができない、でもお金を借りないと生活が厳しいという場合には、生活福祉資金貸付制度を利用してみてください。