友達からの悩み相談、アドバイスする時に気をつけることは?
Date:2019.02.06
私たちは、様々な悩み事を抱えています。恋愛・友達・職場・家庭・お金…、大きな問題や悩み事が発生すると、誰かに「話を、聞いてもらいたい!」と、思うでしょう。
友達から悩み事の相談をもちかけられた時、あなたは親身に話を聞いて、友達の心に寄り添ったアドバイスができていますか?
聞き上手な人に悩み事を打ち明けると、スッキリとして「この人に話して良かった!」と、心から感謝します。人に相談をして救われた経験があると、自分も同じように「悩んでいる友達を、笑顔にしたい!」と思います。
誠実に話を聞いて、適切なアドバイスをするために、気をつける事があります。悩み事を【聞く姿勢】の整え方を知って、聞き上手!アドバイス上手!になリましょう。
この記事の目次
友達の悩み事を聞く前に、注意しなけらばいけないこと
悩み事を話す友達に、ついつい強い口調で意見をしてしまい、励ますつもりが余計に落ち込ませてしまう…。口論になり、お互いギクシャクしたまま帰る…。
何も考えずに相談にのって、大失敗!関係のないあなたまで、モヤモヤするハメになります。
人の相談にのる時には、あなたの【聞く姿勢】も整えないといけません。
最初に注意すること
- 上から目線で話を聞かない
- 友達に対しての嫉妬心を捨てる(特に、恋愛問題、スキルアップ系の相談には要注意!)
- 自分の経験談や知識を自慢気に話さない
- 自分に置き換えた話ばかりしない(話し上手の聞き下手は、NG!)
- アドバイスや意見を押し付けない
- 軽すぎる相槌を多用しない
- 周囲へ言いふらさない(SNSの投稿は非公開でも、NG!)
言葉や対応に迷った場合は、自分が相談する側になった時のことを想像して下さい。されると嫌な言動がわかるはずです。
逆に、こういう対応をしてもらえると嬉しいという、思いやりのある対応を心がけて下さい。
あなたの気持ちや姿勢は、目の前の友達へも伝わります。態度や言葉には、十分に気をつけて相談にのりましょう。
ライン、メール、SNSでの悩み相談には要注意!
ラインやメールで、悩み事の相談を受ける場合も多いでしょう。友達から届いたメッセージを読んで、「これは、大変!」だという場合には、電話をかけてみるか、会う時間をとって下さい。
友達がどれだけ悩んでいるか、弱っているかは、短い言葉のやりとりや、スタンプなどではわかりません。困っている友達の声や表情を直接確認することは、より深い人間関係を築いていく上でも大切です。
友達が、SNS上で悩みや愚痴を投稿している場合は、特に注意が必要です。コメント欄でのやりとりには、くれぐれも気をつけてください。詳しく聞いてあげたい時は、電話をするか、必ず個人的に連絡をとりましょう。
投稿が限定公開になっていても、誰かが関係者へ見せることも簡単にできます。あっと言う間もなく、あなた自身も巻き込まれてしまいます。
相談相手として、自分が選ばれた理由を考えてみよう!
あなたが相談相手として選ばれる理由には、どのようなものがあるでしょうか? 理由を具体的に推測してみると、アドバイスがしやすくなります。
- 登場人物のことを知っているから
- 直接、問題に関与できるから(解決してくれる可能性があると思われている)
- 問題(悩み事の内容)の経験者だから
- 友達だから(話しやすいから)
など、大きくこの4種類が考えられます。友達の悩みの内容を聞きながら、自分に相談して来てくれた理由を考えると、自信をもって冷静に聞くことができます。
【聞く姿勢】を整えるために、前もって、悩み事の内容を大まかに把握できているとベストですね。
「話を聞いて欲しいだけ?」or「具体的なアドバイスが欲しいの?」相手の気持ちを見極める!
相談を持ちかけてくる時の友達の望みは、大きく分けて2パターンあります。【話を聞いて欲しいだけの時】と【アドバイスが欲しい時】です。
【両方】という場合もありますが、まずは「とにかく、話を聞いてよ!」という場合が多いでしょう。
悩み事を話す友達の様子を注意深く見守りながら、「今、友達はどうして欲しいのか?」を考えます。そして、あなたに望んでいることを見極めましょう。
友達の望みの見極め方と、その対応方法をご紹介します。
1 話を聞いてもらいたいだけの時
- 興奮気味に、一人で話し続けている(話が止まらない)
- こちらの話は、聞く気がなさそう
あなたがアドバイスや意見を話し始めても、ただ聞き流すだけで、自分の話の勢いを止めない場合は、【話を聞いて欲しいだけ】だと判断ができます。
また、あなたの言葉に耳を傾けるものの、アドバイスを全て否定し、一人で話し続けている場合もあるでしょう。
それは、すでに友達が、悩みの答えを、自分の心の中に持っているということです。
答えもわかっていて、心も決まっているけれど、怒りや憤りがおさまらないので、「今は、とにかく共感してもらいたい!」「今は、自分の答え(考え)と同じアドバイス(意見)が欲しい!」だけ…、という状態です。
真剣にアドバイスをしているのに、聞き流されたり、否定され続けると、腹が立つこともあるかもしれません。そのような時も、友達の様子を見守って、判断ができれば「話を聞いて欲しいだけだな」「共感して欲しいんだな」と、心を大きく持って聞いてあげることができます。
但し、どうしても共感できない事や、注意をしてあげなといけない事は、共感したフリをしてスルーさせずに、言葉とタイミングを選んで教えてあげましょう。
一呼吸おいて、帰宅後や翌日に「あれから考えてみたけど、私はこう思うよ…」と、メッセージで送ってあげても良いでしょう。
どんなに興奮している人でも、一通り話し終えると少しは落ち着くものです。その時が、あなたの出番になります。再び興奮させないように、落ち着いたトーンでアドバイスや、気がついたことなどを話し始めるようにして下さい。
2 具体的なアドバイスや、意見を聞きたい時
- 「どうしたらいいと思う?」と、率直に聞いてくる
- 「どうしたらいいのか…」「何が悪いのか…」「どうしてこうなったのか…」わからなくて、困惑している様子が見てとれる
アドバイスや意見を本当に聞きたい人は、【話を聞いて欲しいだけの人】とは違って、こちら側が話し始めると、意見やアドバイスを聞こうとします。あなたのアドバイスに不明な点があると、質問も返ってくるでしょう。
それは、友達の表情や姿勢からも、はっきりと判断することができます。アドバイスを聞きたい人は、自ら【聞く姿勢】をとることができます。
友達の心の状態を見て、臨機応変に対応してあげることで、友達は自分が望むように、話し、相談をすることができます。それだけで、とってもスッキリするものです。
「(あなたに)打ち明けて良かった!」と、心から感謝してくれるでしょう!
アドバイスと意見は、話をよく聞いてから…友達の性格を考えた言葉を選ぶ!
「話し上手は、聞き上手」ということわざがあります。本当に話が上手な人は、人の話をよく聞いてから、伝えたいことを説明します。アドバイスや意見は、悩んでいる友達に合わせた言葉(心配りのある言葉)を選びましょう。
考えすぎている友達へ「考えすぎない方がいいよ」と伝える場合
- 「他人のせいで、病むなんて馬鹿らしいよ。楽しいことも、楽しいと感じられなくなっちゃうよ…」
- 「そんなに考えても答えが出ないなら、今は現状維持ってこと。それも立派な答えだと思う」
- 「ほんと、考えるの好きだよね〜(笑う)」
友達の性格や日常生活をどこまで知っているか、仲の良さによって言える内容、使える言葉は異なります。親身になって、友達の心に寄り添った言葉を選んで下さい。
心配りのある、気の利いた言葉は、緊張しきっている友達の心を、一瞬で、ほっとさせてあげられるでしょう。それは、友達のことをよく知るあなたにしか、思いつかない言葉かもしれません。
良いアドバイスには、選択肢がある
- 私なら、こうする
- (友達の場合は)こうする方が良いかも?
- 人によっては、こうする人もいると思う
悩んでいる友達の視野は、極端に狭くなっています。自分の意見に加えて、別の視点からの見方や、考え方、解決方法を提示してあげられると、少し広い視野をもって、自分の置かれている現状を冷静に考えられるようになります。
最終的には、友達本人が決めることですが、選択肢を幾つかアドバイスできると、(万が一、あなたのアドバイスがうまくいかなかった場合)あなた自身の保険にもなるでしょう。
「自分と違う意見は、すすめたくない!」という人もいるはずです。あまりに強く思い過ぎていると、自分の意見を押し付けがちになってしまいます。
あなたにとっては最善の方法でも、性格の違う友達が、同じようにうまくいくとは限らないのです。
前置きとして「私は、こう思うけど…」と、自分の意見を、正確に伝えてから、異なる視点のアドバイスを提示してあげましょう。
友達の本音と、悩みの原因は、【言いにくいこと】と【聞きにくいこと】に隠されている!
何でも話せる気心の知れた親友同士でも、体裁を気にしたり、強がりを言うこともあります。友達の本心や本音に、悩みの根本的な原因が隠されている場合もよくあります。
悩み事や、辛く悲しい経験は、他人に話せるようになった時点で、半分ほどは消化できています。誰にも言えなかった時期を乗り越え、他人に話すと言う行為によって、一人で抱えていたものが軽くなるのです。
本心や本音を聞き出さないと、解決できない悩みも多くあります。話を聞いていて「?」と思ったことは、たとえ聞きにくい内容でも、逃げずに言葉を選んで聞き返してあげて下さい。但し、「言いたくなければ、言わなくてもいいよ」と、一言添えておきましょう。
【あなたが聞きにくいこと】、【友達が言いにくいこと】こそが、【友達の一番言いたいこと】だという場合もあることを、頭の隅に置いて下さい。
本心や本音を引き出すことは、大変難しいことですが、友達を楽にしてあげられる何よりの近道です。
「もう、笑うしかない!」魔法の言葉と、ハグで、友達を笑顔にして別れよう!
友達の抱える悩みや問題を、直接解決してあげられるという機会は少ないでしょう。聞くしかできない現状が、大半かもしれません。
根本的に問題を解決できなくても…、言葉でうまく伝えられなくても…、友達のことを心から想い、「寄り添いたい」と思っているあなたの気持ちと、存在が、友達を支えます。
友達の抱える大きな問題や深い傷を目にすると、かける言葉もない、どうにもできないという空気が漂います。それは、「もう、笑うしかないよ!」と言える状態です。
重苦しい空気の中で「これ、もう…笑うしかないね!」と、心を込めて、笑いかけてあげてください。あなたの魔法の言葉と、笑顔で、友達もつられて笑ってくれるはずです。
そして、【今となっては、笑えるエピソード】などを持ち出して、一緒に、大いに笑ってあげてください。
【時間が経てば、必ず笑える日がくる】ことを、一緒に思い出しながら、笑いながら、伝えてあげて下さい。
最後には「きっと、大丈夫!」の想いと、「がんばれ!」のエネルギーを込めた愛情いっぱいのハグをして、笑顔で別れて下さい。
笑顔で別れると、一人になった瞬間に再び襲ってくる不安も薄れるはずです。たとえ会えなかったとしても、一緒に笑い合えることで、言葉にできない励ましや想いが伝わると、筆者は信じています。
悩み事を誰にも話せず、ストレスを抱え、荒んでいる人も多くいる時代です。大変な事を話してくれた友達へ、「話を聞かせてくれて、ありがとう」と、こちらからの感謝も伝えたいですね。
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