アロマをプラスした贅沢なバスソルトの作り方。香りでリラックス!
Date:2017.05.17
この記事の執筆・監修
奈南有花
日本アロマ環境協会認定アロマテラピーインストラクター
メディカルアロマテラピー講師
1日の終わりに手作りのアロマのバスソルトで優雅なリラックスタイムを楽しみませんか?
混ぜるだけの簡単なレシピで、デトックスしながら香りも楽しめる、毎日がんばっている女性に是非試してみて欲しいリラクゼーションアイテムです。
疲れた心も身体も癒してくれるアロマのバスソルト、その日の気分にあわせて自分で作ってみましょう。きっと毎日のバスタイムが楽しみになりますよ。
この記事の目次
誰でも手軽に楽しめるアロマバスソルト
ほんの数滴のアロマの効果で、家のお風呂がスパみたいに!天然の香りの奥深さを知ると、もう合成香料の入浴剤には戻れないかもしれません。
天然塩はお肌にもいいですし、温泉でも塩分が入っていところがありますよね。身体を温める効果と保湿効果が高く、皮膚の乾燥などを防いでくれます。
精油は「いい香りがする」だけではなく、脳の奥に届いて気持ちをリラックスさせたり、ホルモンのバランスを整えたり、美容や健康に役立つ様々な作用があります。
アロマバスソルトの基本的な作り方
それでは早速、アロマバスソルトの作り方をご紹介しましょう。簡単すぎて拍子抜けしてしまうと思いますが、それもアロマバスソルトの魅力です。
精油と天然塩を用意する
お好きな精油と天然塩。材料はこれだけなんです。
塩と精油を混ぜるためのガラス容器も出来れば用意してください。100均のキッチン用品などで十分です。
プラスチックの容器だと香りが移りやすいので、次に使う時に他の香りと混ざってしまって、ブレンドしにくくなります。出来れば香りがつきにくいガラス素材がおすすめです。
◆作りやすい分量
- 天然塩 大さじ3
- 精油 3~5滴
1回分の塩の分量としては、ひとつかみくらいを目安にするといいです。そんなにきっちり計量する必要もありませんから、気軽に楽しみましょう。
塩を容器に入れてそこに精油をたらし、スプーンなどでよく混ぜてください。かき混ぜる道具は箸でも何でもいいですが、食事に使うものではなくバスソルト専用にしてくださいね。
どんな塩がいい?塩の選び方
よく「ミネラル豊富な」という宣伝文句がありますが、塩は元々塩化ナトリウムが主成分ですからミネラルのない塩なんてありません。ここでいうミネラルとは、ナトリウム以外のミネラルを指していることが多いです。
マグネシウムやカルシウムなど、ナトリウム以外にどのようなミネラルが含まれていて、それが美容や健康にどのようなメリットがあるのか、ということを考えて塩を選びましょう。
お肌にいいのは精製されていない海の塩です。産地によって比率は違いますが、海水のミネラル(主にマグネシウム)がそのまま入っているので、発汗作用や保湿効果も高いのが特徴です。
岩塩はというと、こちらは地殻変動などによって海水が山間部に閉じ込められて、長い時間をかけて結晶化されたものです。
結晶化する間にナトリウム以外のミネラルを排除していくため、海塩よりも純度の高い塩化ナトリウムになります。
バスソルトに使う精油の選び方
バスソルトに使うための精油は、お風呂に入れることによって肌につきますので、信頼できるメーカーのものを選ぶことが大切です。
100均などで売っているフレグランスオイル、ポプリオイルの類いは合成香料なので、これからご紹介するような香りによる効果は期待できません。
部屋で香りを楽しむならいいのですが、お風呂に入れてお肌につくのは良くないことです。合成香料は使わないようにしてください。
信頼できるメーカーの品は「精油」または「エッセンシャルオイル」という名称で売っています。また、
- 学名
- 抽出部位
- 抽出法
- 産地
などが明記されていますので、それも参考にしてください。
おすすめの香りはこの後の章で詳しくご紹介しますね。
バスソルトの保存期間
アロマのバスソルトはまとめて作っておいてもOKです。ガラス瓶に入れて常温保存できますが、香りが劣化しないように、冷暗所で保存しましょう。
塩も精油も腐るものではありませんが、しっかり蓋をしないと香りが飛んでしまいます。そこだけ注意してください。
精油については開封後1年以内(柑橘系は半年以内)という保存期間があります。それ以上経っていると香りが変わってしまっていることもあるので、作る前に嗅いでみてください。
また、バスソルトも作った時と比べて香りが変わってしまっていたら使わない方がいいでしょう。
おすすめのアロマはこれ!
使うのはもちろん、好みの精油でかまいません。ただ、精油には様々な効果があるので、それも考慮した上で精油を選ぶと、美容や健康に役立てることが出来るでしょう。
リラックス効果の高いラベンダー
リラックスしたいなという時にはやはりラベンダーがおすすめです。ラベンダーには色々な種類があるので、リラックスしたい時は
- 真正ラベンダー
- ラベンダーアングスティフォリア
という種類のものがいいでしょう。
鎮静作用に優れ、ストレスを和らげて気持ちを落ち着かせてくれます。
柔らかい香りのオレンジスイート
オレンジの香りは柑橘系の中でもやさしい香りで、苦手な人が少ない香りですね。気の流れをなめらかにして、ストレスを和らげてくれます。
ラベンダーとのブレンドもおすすめです。
ほんのり苦味のある香り・ベルガモット
ベルガモットはアールグレイティーの香り付けにも使われている精油で、女性にはとても人気のある香りです。
柑橘系のさわやかさの中に甘さを感じる香りで、リラックス効果も高く、昂った神経を鎮めてくれます。寝つきが悪い時にもおすすめです。
甘い香りのゼラニウム
ゼラニウムはガーデニングをする方にはおなじみの花かもしれません。ゼラニウムの精油は花ではなく葉から採れますが、お花のような甘い香りで気持ちをリラックスさせてくれます。
お肌を引き締める作用もあり、スキンケアにもよく使われる精油です。ホルモンバランスを整えてくれるので、生理前のイライラなどにも有効です。
スッキリした香りのレモン
レモンの香りは、リラックスというよりは気分をリフレッシュしたい時におすすめです。日中嫌なことがあったとしても、レモンのさわやかな香りで気持ちを切り替えることが出来るでしょう。
空気清浄作用もあるので、花粉症で辛い時などは、鼻や喉に良いアロマと組み合わせて使うとスッキリしていいですよ。
鼻づまりにはユーカリラディアタ
ユーカリラディアタは、
- 鼻水
- 鼻づまり
- 喉の痛み
など、鼻や喉の粘膜の炎症を鎮めて楽にしてくれる働きがあるので、風邪気味の時や花粉症の症状が辛い時などにおすすめです。
心にしみ通るようなクリアな香りで、気分もスッキリします。
夏の暑い時にもおすすめ!ペパーミント
ペパーミントはメントールのスーッとした香りが特徴の精油です。気分をスッキリさせてくれるとともに、お風呂上がりの肌もさっぱり!
メントールには冷却作用があるので、夏のお風呂にピッタリなんです。夏でも湯船に入って身体を温めて欲しいですが、ペパーミントを使うと汗が引きやすくさっぱりします。
逆に、冬にペパーミントを使いすぎるととても寒くなるので注意してください。
女性ホルモンのバランスを整えるクラリセージ
生理の前はイライラしたり、だるくなったり、どうしても体調が悪くなってしまう、という人におすすめなのがクラリセージです。
女性ホルモンと似た働きをするので、ホルモンバランスを整えて気持ちを和らげてくれます。
濃厚な南国の花の香り・イランイラン
イランイランはとても濃厚な甘い花の香りなので、好き嫌いが分かれると思いますが、リラクゼーション効果はとても高い精油です。
もしも香りが重すぎると感じたら、柑橘系の精油とブレンドすると軽やかになりますよ。
バスソルトのおすすめアロマブレンドレシピ
精油は1種類でも良いのですが、何種類かブレンドして使うとさらに香りが良くなります。用途別に、ブレンドの例をご紹介します。
リラックスしたい時
- ラベンダー 2滴
- オレンジスイート 3滴
花粉症で鼻がつらい時
- ユーカリラディアタ 2滴
- レモン 2滴
今日はぐっすり眠りたいという時
- ゼラニウム 2滴
- ラベンダー 2滴
または
- ラベンダー 2滴
- ベルガモット 2滴
生理前でイライラしているとき
- クラリセージ 2滴
- ラベンダー 2滴
これ以外にも、自分の好きな香りをいくつか組み合わせて、お気に入りのブレンドを作ってみてください。
アロマバスソルトのアレンジ
精油と塩だけでも十分楽しめますが、アレンジするのも楽しいものです。
ドライハーブを入れる
精油と一緒にドライハーブを入れてみましょう。精油とはまた違った香りが楽しめます。
おすすめはラベンダーやローズペタル(バラの花びら)。カモミールもいいですね。
お風呂を楽しんだ後は、分量にもよりますが、排水溝が詰まると困るので、ざっとすくいあげてからお湯を流すようにしてください。
バスソルトに色を付けてみる
さらさらなタイプではなく、粒タイプの岩塩をつかうと色つきバスソルトを作ることも出来ます。
- マロウブルーのお茶
- マロウブルーという濃い紫色のハーブティーを煮出して、塩に振りかけます(たくさんかけると塩が溶けてしまうので注意!)。薄紫のバスソルトができます。
- クレイを使う
- 天然のクレイにはグリーンやイエローなど色がついているものがあります。これを少し塩に混ぜると好みの色を作ることができます。クレイは肌の汚れを吸着して毛穴をキレイにする効果などがあるので、入浴剤としてもおすすめなのです。
- パプリカパウダーなど
- 色のついたスパイスパウダーを使うのもおすすめです。ただし、唐辛子などは肌への刺激が強いので使わない方がいいでしょう。
合成着色料でなくても色を付けられるものは色々あるんです。手作り好きな人はぜひ試してみてください。
アロマバスソルトの使用上の注意事項
アロマバスソルトの使い方にはいくつか注意事項があります。肌トラブルなどを起こさないように気をつけて欲しい点をお伝えしますね。
精油をそのままお湯に入れてはいけない
精油はお湯に溶けません。そのまま精油だけをお湯に入れてしまうと、表面に浮いて肌に直についてしまいます。
精油を肌に使う時は、原液は使わずに必ず何かに薄めた状態で使います。そのままでは皮膚への刺激が強すぎるからです。
塩と混ぜることが大事なので、塩と精油を別々に入れないこと!この点は必ず守ってください。
朝風呂は気をつけて!
今回ご紹介したアロマの中に、レモンやベルガモットなど柑橘系の香りがありました。
柑橘系のアロマは「光毒性(ひかりどくせい)」といって、紫外線に当たるとシミの原因になったりする成分が入っています。
ですから、これから外出するという時の朝のお風呂には不向きです。朝のお風呂のバスソルトには柑橘系のアロマは使わないようにしてください。
ただし、オレンジスイートとマンダリンは光毒性の心配がないので使っても大丈夫です。
アロマバスソルトの美容効果
アロマのバスソルトを使うと、湯船で温められた香りがダイレクトに脳に伝わり、脳の奥深くにある大脳辺縁系に届きます。
そしてホルモンバランスや自律神経のバランスを整えて、気持ちを和らげてくれるのです。また、塩の効果で様々な美容&健康効果が得られます。
また、自律神経やホルモンバランスを整える視床下部、下垂体といった部位に働きかけて、イライラを鎮めてこころを落ち着かせることが出来るのです。
毎日お風呂でキレイになれるアロマバスソルト
お風呂は毎日入りますよね。どうせなら、ただ汚れを落とす時間にするのではなく「楽しい時間」にしませんか。
バスソルトは誰でも簡単に作れますから、1日がんばった自分へのご褒美としてぜひ作ってみて欲しいと思います。
気分に合わせて毎日香りを変えるのも楽しいものです。手作りする楽しみもあるし、お風呂もより楽しくなりますよ。
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