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αリポ酸のスゴイ効果。ダイエットやアンチエイジングの強い味方!

Date:2017.05.22

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αリポ酸のスゴイ効果。ダイエットやアンチエイジングの強い味方!|女性の美学
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αリポ酸がダイエットや健康にいいと聞いたけど、αリポ酸がそもそもどのような栄養素で、どんな効果があるのかよく分からない、という人も多いですよね。

アンチエイジングにもいいといわれていますが、口コミなどを見ると効果があった、なかったと両方の意見も見られます。

本当のところはどうなんでしょうか。

あまりなじみのないαリポ酸について、どのような働きや効能があるものなのかを詳しくご紹介しますので、ぜひ美容と健康に役立てて欲しいと思います。

αリポ酸とは身体を動かすために必要なもの

αリポ酸とは細胞の中のミトコンドリアの中にある物質で、「チオクト酸」とも呼ばれます。

エネルギーを生み出し、活性酸素を除去するなど身体を動かすためには不可欠なものなのです。

栄養学的にはビタミン様物質(ビタミンではないがビタミンと似たような働きをするもの)として扱われています。

αリポ酸とエネルギーの関わり

αリポ酸は水溶性と脂溶性の両方の性質があり、細胞のすべてに入り込むことが出来るんです。

ミトコンドリアがエネルギーを生み出すためにクエン酸回路を活性化させ、ATPを作るのに役立っています。

ミトコンドリアとは
ミトコンドリアは細胞小器官の一つで、ATP(アデノシン三リン酸)を作るために必要なもの。一つの細胞に1~数千個のミトコンドリアが含まれています。
ATPとは
アデノシン三リン酸(Adenosine Tri Phosphate)のことで、エネルギーを蓄え、必要に応じてエネルギーを放出します。体内に溜め込んでおくことが出来ないので、ミトコンドリアの中で常に作られ続けています。
クエン酸回路
ATPを作り出すためのシステムで、これがうまく機能しなくなるとエネルギー不足となって疲労しやすくなります。

つまり、ミトコンドリアがエネルギーを生み出すためのサポート役をしているんですね。

αリポ酸には2種類ある

αリポ酸には

  • R体
  • S体

という2種類があります。

この2つは光学異性体といって、化学構造が似て非なるもの。性質が少し違うんです。

光学異性体
右手と左手のように、物質を構造する要素は一緒なのですが、鏡で向かい合わせに見ると原子の位置が一致するのですが、重なり合うことはありません。鏡像異性体とも呼ばれます。

R体は体内でも合成されますが、S体は天然には存在しない物質です。

それなのになぜS体があるのかというと、αリポ酸を人工的に合成すると半分はS体のものが出来上がるからです。

これをラセミ体といいます。一般的に売られているαリポ酸はラセミ体がほとんどです。

効果が高いのはR体で、ラセミ体よりも2~3倍も効果が高いのだということが分かっています。

また、S体は腎機能障害などの危険性があるといわれていますので、R体だけの方が本当はいいんですよね。

しかし、ラセミ体からR体のみを分離すると非常に不安定な物質になってしまうという弱点があり、なかなか商品化が難しかったようです。

これまでは海外製品中心でしたが、最近ではαリポ酸の安定性を向上させた国産のサプリメントも出てきています。

医薬品としても利用されている

αリポ酸は医薬品としても利用されており、現在では、

  • 激しい肉体疲労時にチオクト酸の需要が増大したとき
  • 亜急性壊死性脳脊髄炎
  • 中毒性及び騒音性の内耳性難聴

などに使われています。

ヨーロッパでは30年以上前から医薬品として使われてきており、アメリカでは1990年代からその抗酸化作用が注目されていました。

日本では特定の病気の治療薬として使われてきていたαリポ酸ですが、食品として認められたのは2004年6月からです。

水溶性と脂溶性、両方の性質がある

抗酸化作用を持つ成分はたくさんありますが、たいていは水溶性か脂溶性、どちらかに分類されます。ビタミンCは水溶性ですし、ビタミンEやコエンザイムQ10は脂溶性です。

その点、αリポ酸は

  • 水溶性
  • 脂溶性

両方の性質を兼ね備えているので、どのような摂り方をしても吸収率がよく、高い抗酸化力を発揮してくれます。

エイジングケアに!αリポ酸の美容効果

女性が期待したいのはやはり美容への効果だと思います。エネルギーを作り出すサポートをするαリポ酸が、どのように美容に役立つのか、その効果を詳しくみてみましょう。

体脂肪を溜めにくくするダイエット効果

αリポ酸には脂肪燃焼や新陳代謝を促進する働きがあるので、体脂肪を溜めにくくするという、女性には嬉しいダイエット効果が期待できるんです!

最近ではダイエットサプリとしても人気がありますね。

30代以降は基礎代謝も落ちてきて、段々痩せにくくなってきますが、これはαリポ酸の減少とも無関係ではないですね。

そんな時にαリポ酸を補うことで、新陳代謝を促進することが出来ます。

ただし、研究によって分かっているのはマウスに投与した時の結果であって、まだ人の臨床試験では確実なダイエット効果は証明されていないということ。

過信はできませんね。

いずれにしてもαリポ酸はあくまでも代謝を促進して痩せやすい身体を作っていくことが目的なので、ダイエットの即効性は期待できないでしょう。

抗酸化作用でアンチエイジング

強力な抗酸化作用はビタミンCやビタミンEの400倍!抗酸化作用がある成分はたくさんありますが、その中でもαリポ酸は最も高い効果が期待できる成分なんです。

紫外線を浴びたり、ストレスや疲労による細胞の老化を防ぎ、シミやシワなどを改善する働きがあります。アンチエイジングにはピッタリです。

しかも、ビタミンやコエンザイムQ10などの成分が、活性酸素を除去するなどして抗酸化力を失った時に復活させるという素晴らしい働きがあります。

αリポ酸は自分の抗酸化作用だけでなく、同じ性質を持った仲間たちのサポートもしてくれる、というわけですね。

抗糖化作用で肌の弾力を守る

αリポ酸は糖質の代謝に深く関わっている成分なので、甘いものや炭水化物が好きな人には特に必要かもしれません。

糖化とは、体内のたんぱく質が糖と結びついて、AGEsという糖化生成分を作ります。

これが黄ぐすみの元になったり、コラーゲンやエラスチンを固くして、肌の弾力を失わせてしまうんです。

αリポ酸は糖化を防ぐ抗糖化作用によって、コラーゲンやエラスチンの劣化を抑える効果が期待できるのです。

細胞から元気になろう!αリポ酸の健康効果

αリポ酸は水溶性、脂溶性、両方の性質があることから、細胞の内側(細胞質)にも外側(細胞膜)にも、どちらでも働くことが出来る優れもの。

その健康効果をご紹介します。

疲れやすい人におすすめ!疲労回復効果

ミトコンドリアが効率よくエネルギーを作るサポートをするので、最近疲れやすくなったと感じている人にもαリポ酸はおすすめです。

疲れが溜まるとエネルギーを作り出すためのクエン酸回路がうまく機能しなくなって、エネルギー不足になってしまいます。

αリポ酸は直接クエン酸回路に作用することが出来るので、これを活性化し、疲労回復をサポートします。

体の中からスッキリ!デトックス効果

αリポ酸は有害金属などを排出する働きもあり、デトックス作用にも優れています。

  • カドミウム
  • ひ素
  • 水銀
  • ベリリウム
  • アルミニウム

など、どんなに健康的な生活をしているつもりでも、気づかないうちに溜まっていきます。日本人はマグロをよく食べるので、水銀が蓄積されている可能性は大です。

有害金属が溜まるとミネラルの働きが低下したり、ストレスへの抵抗力も弱まり、様々な病気の原因になる可能性があります。

歯科治療で使われている金属なども解毒できるので、有害金属の排出作用があるセレンや亜鉛などのミネラルとともに摂っていくといいでしょう。

血管の老化を防いで生活習慣病の予防

活性酸素を除去することで老化を防ぐということは、お肌だけでなく、血管の健康を守ることにも役立つんです。

若いうちは特に病気として症状が出てこないのであまり気にならないかもしれませんが、血管の老化は30代から始まっています。

それを放置しておくと、10年後、20年後になって

  • 動脈硬化
  • 高血圧

といった症状が出てきますから、今のうちから血管を丈夫に保っておくことはとても大切ですよ。

糖の代謝に関わるαリポ酸は、血糖値を下げる働きがあるので、糖尿病を予防するのにも役立つとされています。

ガン予防にも大きな期待

αリポ酸はその強力な抗酸化作用によって、ガン細胞の増殖を抑えガンを予防する効果が期待されています。

ストレスの多い人は特に活性酸素が増えますから、ガン予防のためにもαリポ酸の抗酸化作用を期待したいところです。

また、

  • 免疫機能を高めるセレニウム
  • 抗酸化作用をもつグルタチオン

などの物質の生成を増やすことも、αリポ酸がガン予防に効果的だといわれる理由です。

糖尿病患者の神経障害改善

αリポ酸のような補酵素(酵素の働きをサポートする)としての働きをする物質が欠乏すると、神経に必要な資質や細胞膜の生成に影響を与え、末梢神経障害の原因になることも。

αリポ酸は糖尿病患者の痛みやしびれといった神経障害を改善するという報告もあり、画期的な治療薬がない中で、サプリメントとしてその効果が期待されています。

ドイツでは糖尿病による神経障害の治療薬として認可されているそうです。

αリポ酸の効果を高める正しい摂り方

本来は体内で作られている成分なのですが、残念ながら加齢によってその量は減少していきます。ですから、食事とサプリメント、両方で補っていきたいですね。

αリポ酸が含まれている食品

αリポ酸は、少ないながらも食事から摂ることも出来ます。

  • ほうれん草
  • トマト
  • ブロッコリー
  • 人参

などの緑黄色野菜に多く含まれています。

ただ、これらの野菜はビタミン類も豊富なので積極的に摂りたい食材ではあるものの、αリポ酸が十分かというと、十分ではないようです。

野菜だけで様々な美容効果、健康効果が得られるほどのαリポ酸はを摂ることは難しいでしょう。

足りない分はサプリメントで補う

できれば食事から摂れれば理想なのですが、それは難しいのでサプリメントを上手に利用していきましょう。

サプリメントでしたらいつでも飲めますし、自炊をする時間のない人でも気軽に摂ることが出来ますね。

どうせ摂るなら目的に合わせて選ぶといいでしょう。

  • ダイエットしたい時は脂肪燃焼を助けるLカルニチン配合
  • アンチエイジングならビタミンCやプラセンタ、コエンザイムQ10などが配合されているもの

サプリメントの価格帯としては1000~3000円程度が多いようですが、R体単体のサプリメントになると5000円以上と少し高額になります。

αリポ酸の摂取量の目安

αリポ酸を摂取する量は、1日100~300mg程度が良いとされています。市販のサプリメントであればこの範囲の量におさまるようになっているものが多いです。

効果的な摂取のタイミング

健康食品として摂るので基本的にはいつでもいいのですが、ダイエット目的なら食事の前がいいでしょう。

ただし、運動の前は避けた方が良さそうです。筋トレなどの運動をすると血液中の糖を使うので血糖値が下がります。

それとαリポ酸のインスリンの感受性を上げる効果が重なると、血糖値が急激に下がる可能性もあるからです。

美容クリニックでの注射という方法

即効性を期待するなら、食品やサプリメントから摂る以外に、注射をするという方法があります。

  • シミやくすみが気になる
  • 体脂肪が気になる
  • 最近疲れやすくなった
  • 冷え性やむくみを何とかしたい

という方に、エイジングケアの一つとして人気があります。

αリポ酸だけの注射もありますし、にんにく注射やLカルニチンなどと組み合わせたものも人気です。

料金はクリニックによって違いますが、1回1000円程度、他の素材と組み合わせても3000円程度です。

αリポ酸を摂る時の注意点

αリポ酸は医薬品にも使われているものですから、安全性・信頼性は高い物質ではあるものの、摂取に当たってはいくつか注意する点があります。

こんな症状には気をつけて!αリポ酸の副作用

過剰摂取によって、副作用と思われる症状が出ることがあります。

  • 食欲不振
  • 悪心
  • 下痢

など、サプリメントを摂取した後にこのような状態が続く時は、いったん服用を中止してください。

健康食品であっても身体に合わないことはあります。自分の体調を見ながら量も加減して飲むようにしてください。

αリポ酸と低血糖の関係

特定の遺伝的素因を持った人が摂取した場合に「インスリン自己免疫症候群」という症状によって低血糖状態になる可能性があるとされています。

日本では1970年から1997年までに244症例が報告されています。

具体的には、αリポ酸の摂取によって

  • 冷や汗
  • 手足の震え

などの症状が起こります。

高齢者が多いものの、30代でも発症している人がいるので、αリポ酸を摂取してこのような症状が出た場合にはすぐに摂取中止とし、病院へ行くようにしてください。

摂取目安量を守ること

健康食品は飲めば飲むほど健康になるというものではありません。サプリメントは必ず摂取量を守って飲むようにしてください。

短期間に、一度に摂取すれば思わぬ健康被害が出ることもあります。

せっかく健康でキレイになろうとしているのに誤った飲み方で不健康になっては元も子もないでしょう。

身体を元気にしながらキレイになれるαリポ酸

キレイになるには色々な方法がありますが、食事を減らしてげっそりなんてもう流行りませんね。

αリポ酸が細胞レベルで身体を元気にしてくれるという仕組みがお分かりいただけたと思います。

疲労回復だけでなく、美肌作りやダイエットにも役立ちますから、サプリメントで取り入れたいなと思いませんか。

これからは、いかにして加齢のダメージを最小限に抑えるか、そこに「キレイ」のポイントがあると思います。

もう化粧品だけには頼らず、身体の内側からもキレイになっていきましょう。

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ライター:奈南有花

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