朝シャンのメリットとデメリット。頭皮に負担がかかる恐れアリ!
Date:2017.08.07
一時期ブームになった朝シャンですが、現在でも約3割の方が朝にシャンプーをしています。
朝シャンはさっぱりとした気分で一日を迎えられたり、寝汗や寝癖を解消出来るという利点があります。
しかし、それとは反対に朝シャンを続けていると薄毛になるとも指摘されています。
そこで今回は朝シャンがもたらすメリットやデメリットについて詳しくご紹介します。
自分には朝と夜どちらのシャンプーの方が合っているのか参考にしてみてください。
この記事の目次
さっぱりした気分で一日を迎えたい!朝シャンのメリット
朝シャンは文字通り、朝にシャンプーをするCMがきっかけで認知度が高まり、若い女性の間で広まりました。
その影響は大きく、「朝シャン」は流行語大賞にもなったほどです。まずはそのメリットについて見ていきましょう。
寝汗を洗い流すことが出来る
人は寝ている間にも汗を掻きます。その量は一晩で大体コップ1杯ほどと言われています。
それだけの量の汗を掻くのですから、臭いやベタつきが気になる方も多いでしょう。一度付いてしまった臭いはなかなか取れないのも大変ですよね。
朝シャンはそれらの不快症状を一気に解消出来ます。
また、寝汗の嫌な臭いに替わってシャンプーや石鹸の良い香りをまとうことが出来るのも利点です。
寝癖を解消出来る
寝ている間に付いてしまう寝癖。なかなか元通りにならなかったり、頑固な場合は直すのに時間がかかったり、付いてしまうと非常に厄介ですよね。
この寝癖も朝シャンによって解消することが出来ます。
体の血行が良くなる
朝起きたての体は血行の流れがまだスムーズとは言えません。朝シャンをすれば体を温めることが出来るので、血行が良くなります。
血行が良くなると
- 冷え症が改善される
- 代謝が活発になり、エネルギー消費が高まるのでダイエット効果が得られる
といった嬉しい効果もあります。
シャンプーの香りを残すことが出来る
女性らしさを強調するシャンプーの香り。男性・女性のどちらも香水よりシャンプーの香りの方が好きな人は多いですよね。
夜にシャンプーをすると洗った直後は香りが強いのですが、寝ている間に香りが薄らいでしまいます。
朝シャンはシャンプーやコンディショナーの良い香りをまとったまま出かけられるという点もメリットとして挙げられます。
気分がすっきりする
寝起きはまだ体が活動を始める前です。特に低血圧の方は活動時間に入るまでが長いので、朝は大変辛いもの。
朝シャンは頭皮に刺激を与えることで、副交感神経優位な状態から交感神経優位な状態に切り替えるので、目を覚まさせ、頭をスッキリとさせてくれます。
朝が弱い方には大変有効な方法なんですよ。そのため、あえて夜お風呂に入らず、朝にお湯を浴びる人も少なくありません。
本当に薄毛になる?朝シャンのデメリット
寝癖を直せたり、シャンプーの香りを残せるなど、良いことばかりに感じる朝シャンですが、反対に薄毛になるという意見もあります。
朝シャンはどうして薄毛の原因となると言われているのか、次はデメリットを詳しくご紹介していきます。
薄毛の原因になる
朝シャンの最大のデメリットは薄毛の原因になることです。
朝シャン派の多くは朝にシャンプーをするからと言って夜はシャンプーをしない方が多いと思います。
しかし、髪は夜に成長するものですので、毛穴に汚れが詰まった状態ですと成長を妨げてしまいます。
夜のシャンプーでしっかりと汚れを落としてあげることが髪の成長に繋がるんです。
洗い残しがある
これは朝だけでなく、夜のシャンプーの際にも言えることですが、すすぎを充分にせず、シャンプーの泡を流しきれていないのは髪や頭皮に良くありません。
特に朝は夜と比べて忙しい中シャンプーをすることになります。充分なすすぎが出来ていなかったり、洗い残しがある場合が多くなるので注意が必要です。
また、就寝中の頭皮は髪の補修作業をしたり、汗を掻いています。ですから、朝起きてすぐは毛穴が開いた状態となっているんです。
その状態でシャンプーをすると充分にすすいだと思っていても洗剤が残りやすくなります。
洗い残しの状態の頭皮に皮脂や汗が加わると菌やダニが繁殖しやすくなり、結果として
- 臭い
- かゆみ
の原因となります。
頭皮の毛穴ダメージが大きい
朝は毛穴が開いた状態です。その状態の時にシャンプーをするのはあまり好ましくないのですが、
- ラウレス硫酸Na
- ラウリル硫酸Na
などの洗浄力の強い成分が入ったシャンプーを使用すると開いた毛穴へのダメージがより大きくなってしまいます。
皮脂が過剰に分泌されるようになる
夜のシャンプーが必須だとすると、1日に夜と朝の計2回シャンプーをすることになります。
しかし、何回もシャンプーをして皮脂を落としすぎてしまうと失われた分を補おうと過剰に皮脂が分泌されます。
これを繰り返すと常に皮脂が分泌される頭皮環境となり、育毛を妨げる原因となってしまうのです。
紫外線ダメージを受けやすくなる
私達の頭皮は皮脂膜という保護膜により覆われています。
皮脂膜は汗や皮脂などが混ざり合って出来たもので、紫外線などから頭皮を守る役割を果たしています。
シャンプーをすると一旦落ちてしまいますが、約6時間ぐらいで再生します。
そのため、夜シャンプーをするのは何の問題もないのですが、朝シャンの場合はシャンプー後すぐに外出するため、直に紫外線を受けてしまいます。
さらに、皮脂膜は紫外線を浴びると酸化し、過酸化脂質となります。
この過酸化脂質は頭皮には良くない成分で、細胞を攻撃し、皮脂内部まで酸化を広めてしまいます。
このように、頭皮を守る働きを持つ皮脂膜ですが、長時間洗わないとかえって悪影響を及ぼす恐れがあります。
夜にシャンプーで皮脂膜を落としてあげることも頭皮の健康には大切なんです。
朝食を抜きがちになる
一時期、朝シャンが流行った時には多くの女子高生が朝食を抜いていたことが社会問題となりました。
目を覚まさせるためにせっかく朝シャンをしても朝食を抜いてしまうとかえってエネルギー不足になり、体が持ちません。
朝シャンの時間を確保するのは大事ですが、だからといって朝食を抜くことは出来る限り避けたいことです。
それでもやっぱり朝シャンがしたい!薄毛になるのを防ぐ方法は?
薄毛になる可能性もある朝シャンですが、メリットもいっぱい!そのため、どうしても朝シャンをしたいという方も多いと思います。
そこで、どうすれば薄毛にならずに済むのか、その方法についてご紹介していきますね。工夫次第で薄毛は回避することが出来るんですよ。
湯シャンをする
夜にシャンプーをしないことが薄毛になる原因です。
そのため、薄毛が気になる方は夜にしっかりとシャンプーをして、朝は湯シャンだけで済ますようにしましょう。
湯シャンとはその言葉の通り、シャンプーやトリートメントをせずにお湯だけで洗うこと。
夜にしっかりとシャンプーをするので、毛穴が汚れたまま寝ることはありません。
- 湯シャンの方法
- お湯の温度を36~38度に設定します。この温度は頭皮に刺激を与え過ぎることなく、汚れを落とせる理想的な温度です。
- 次に丁寧に洗髪していきます。
これだけでシャンプーを使った時と同じ効果が得られるんです。シャンプーの香りを残したい場合は湯シャンの後、コンディショナーを用いてください。
アミノ酸系シャンプーを使う
湯シャンでは物足りない方はアミノ酸系シャンプーを使うようにしましょう。
夜と朝の2回洗うことになるので、洗浄力が弱く刺激の少ないものを使った方が頭皮に負担をかけずに済みます。
また、アミノ酸系シャンプーは頭皮を守るのに必要な皮脂を適度に残してくれます。
汚れは落とすけど、皮脂は落としすぎない、アミノ酸系シャンプーは朝シャン派の方に適したシャンプーです。
浴室で行う
簡単だからと洗面台で朝シャンをする方もいますが、出来れば浴室でシャンプーをした方が良いです。
洗面台でシャンプーをするとどうしてもすすぎ残しが出てしまいます。すすぎ残しが出やすい朝だからこそ、より丁寧な洗髪を心掛けるようにしましょう。
リンスを使う
洗髪後、6時間が経たないうちに外出する方は、リンスを使うようにして下さい。リンスが薄い膜を作り、髪を紫外線から守ってくれます。
ただ、リンスはシャンプーよりすすぎにくいので、頭皮には付けずに髪のみに付けるようにしましょう。
頭皮に付くと毛穴を覆ってしまったり、頭皮トラブルの原因になります。
すすぐ際も丁寧に時間をかけてすすぐようにして下さい。
ドライヤーでしっかり乾かす
朝シャンをした際、自然乾燥で済ます方もいますが、出来る限りドライヤーでしっかりと乾かすようにしましょう。
髪と頭皮が濡れたままでいると蒸れにより抜け毛のリスクが高まります。
ドライヤーの熱風の当てすぎも良くありませんが、だからと言って自然乾燥はもっと髪には良くないのです。
30分から1時間早く起きる
朝シャンをする人は時間に余裕を持って、30分から1時間早く起きるようにしましょう。
時間をかけてゆっくり丁寧にシャンプーを行うことで、すすぎ残しを防ぐことが出来ます。
また、早く起きることで朝食もしっかり取れますよ。
外出時は帽子や日傘を使用する
頭皮への紫外線の影響が心配な方は外出時に帽子を着用すると良いでしょう。帽子が紫外線から頭皮を守ってくれます。
ただ、帽子は蒸れる恐れがありますので、通気性の良い帽子だとより髪には良いですね。
セットした髪が乱れるのに抵抗がある方は日傘を使用しても同様の効果が得られます。UV加工のしてある日傘を使用するようにしましょう。
日中だけでなく朝や曇りの日でも紫外線は降り注いでいますから気を付けたいですね。
朝シャンは毎日ではなく適度なペースを心掛けて
悪いことばかりじゃない朝シャン。でも、やはり頭皮に負担をかける恐れはあります。
ですから、毎日朝シャンするのではなく、たまに行うぐらいのペースが適しているかもしれませんね。
シャンプーの仕方によって数年後、髪の量が減ってしまった、なんてことにもなりかねますから、今からしっかりと対策をしておきたいですね。
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