実はメイクにも使える! 大人向け便利なベビーパウダーの使い方8選
Date:2016.12.16
赤ちゃんのあせも予防や、おむつかぶれを改善するために使うベビーパウダー。
赤ちゃんの肌に使っていいものなら、大人も使っていいのでは?とベビーパウダーを使う大人女性も増えているそうです。
ベビーパウダーを大人が使うことで、どういう利点があるのでしょうか。
また、ベビーパウダーを使うために知っておきたい注意点や、大人ならではの使い方はあるのでしょうか。
意外に知らない、ベビーパウダーについて調べてみました。
この記事の目次
ベビーパウダーは赤ちゃんの皮膚を守るもの
そもそも、ベビーパウダーとはどういうものなのでしょうか?
ベビーパウダーは、主に赤ちゃんが使うもので、下記のような時に使います。
- あせも予防
- おむつかぶれ
- ただれ防止
- 服ずれ
赤ちゃんは、大人に比べて皮膚表面積当たりの汗腺数が多いため、あせもができやすいと言われています。
そのため、汗をかいてもかぶれたりあせもにならないようにと、ベビーパウダーを使うようになりました。
ドラッグストアに行くと、たくさんの種類のベビーパウダーがあります。
どれも同じと思っている人もいるようですが、製品によってベビーパウダーの成分が違うことがあります。
その1.鉱物の一種である「滑石(タルク)」
滑石(タルク)とは、鉱物の一種で、化粧品や医薬品にも使われる食品添加物です。
日本では滑石と言いますが、よく聞くのはタルクという呼び方かもしれません。
タルクには、水分バランスをキープする働きがあります。また、皮膚の表面を滑らかにしてくれるため、摩擦を少なくする働きもあります。
1987年、日本ではベビーパウダーで使われえるタルクにアスベストが混入していたという事件がありました。
2006年にはベビーパウダーだけではなく、使用するタルクは全て基準を厳格化するようになりました。
その2.ベビーパウダーの原料「コーンスターチ」の効果
もう1つ、ベビーパウダーにはコーンスターチも使われています。
コーンスターチとは、とうもろこしのでんぷんから作られたもので、料理にもよく使われます。
コーンスターチは粒子が細かく、高い吸水性があります。そのため、余分な水分は吸着し、水分が必要な時はその水分を放出する働きがあります。
また、コーンスターチには、次のような効果があると言われています。
- 消炎作用
- 抗菌作用
- 鎮静作用
- 皮膚軟化作用
こういった効果があるため、コーンスターチでできたベビーパウダーは肌には良いとされています。
「天花粉」や「シッカロール」はベビーパウダーと同じ
ベビーパウダー以外に、よく耳にするのが天花粉やシッカロールです。この2つはベビーパウダーとは違うものなのでしょうか?
ベビーパウダーはとうもろこしのデンプンからできていますが、天花粉はキカラスウリという植物のデンプンからできています。その違いだけで、効能や使い方は全く同じです。
シッカロールの成分は、とうもろこしのデンプンで全く同じです。
シッカロールというのは、和光堂のベビーパウダーの商品名のことを言います。
昔から販売されているためベビーパウダーといえばシッカロールと呼ぶ人が多いため、全てのベビーパウダーをシッカロールと呼ぶ人もいるようです。
大人だから使える!ベビーパウダーの8つの使い方
ベビーパウダーには、消炎作用や抗菌作用といった肌に良い効果があります。
そのため、赤ちゃんだけでなく大人でも様々な使い方ができると、注目を集めています。
大人ならではの8つの使い方を紹介します。
その1.ファンデーション代わりに使ってメイクを仕上げる
最近、ファンデーションは肌に負担をかけるということで、ベビーパウダーを使ってメイクを仕上げるという女性が増えています。
といっても、ベビーパウダーを顔につければいいというわけではありません。
使い方には、いくつかのポイントがあり、それを押さえておくことでファンデーションを使わなくても綺麗に仕上げることができます。
- BBクリームやオークル系の日焼け止めを塗る
- 顔色を整えるためにコントロールカラーを塗る
- シミやそばかすなどが気になる部分をコンシーラーでカバーする
- ブラシで薄くベビーパウダーをつける
これを見ると、「メイクと変わらない」と感じますが、BBクリームは美容成分が入っているためファンデーションより肌への負担は小さくなります。
コントロールカラーは、肌色が気にならない場合は使う必要はありません。
コントロールカラーも自分がなりたい肌色にするために正しく選ぶのがポイントです。
ピンク | 血色が悪い |
---|---|
イエロー | くすみやクマが気になる |
グリーン、ブルー | 肌に赤みがある |
パープル | 肌に透明感を与える |
コントロールカラーを使うと、顔色自体が綺麗になるのでファンデーションがなくても綺麗な肌を作ることができます。
また、ファンデーション代わりにベビーパウダーを使う場合は、粉状よりも固形タイプがオススメです。
粉状を固めたベビーパウダーはブラシでも取りやすいですし、持ち歩きもできます。
その2.メイク後のフェイスパウダーとして使う
ベビーパウダーはファンデーション代わりに使う方法もありますが、メイク後の仕上げに使うフェイスパウダーとして使っている人も多くいます。
ベビーパウダーには、余分な皮脂や水分を吸着する働きがあるため、フェイスパウダー代わりに使うことで、化粧崩れを予防することができます。
付け方は簡単で、メイクが出来上がった最後に、ブラシでサッと顔につけるだけです。
また、最近はメイクにベビーパウダーを使ってメイクを長持ちさせるという方法もあるようです。
- 口紅を塗った後にベビーパウダーを軽くつけて、グロスを塗ると口紅が長持ちする
- マスカラを塗った後に綿棒でまつ毛にベビーパウダーを軽くつけ、再度マスカラを塗る
- アイラインやアイシャドウを塗った後、ベビーパウダーを軽くつける
この3つはネットやSNSでも話題となっていて、メイク崩れを予防することができると実践している女性も多いと言われています。
その3.洗顔料に混ぜて即席スクラブ洗顔
ベビーパウダーには皮膚軟化作用や殺菌作用といった効果があります。
これを洗顔料に混ぜて使うと肌が柔らかくなり、そして肌を殺菌してくれるのでニキビや吹き出物を予防する効果も期待できます。
ベビーパウダーを使った洗顔はポイントを押さえることが大事です。
- いつも使っている洗顔料を手にとる
- ティースプーン1杯(2~3グラム)のベビーパウダーを混ぜる
- ぬるま湯を少量ずつ加えながら手のひらで泡立てる
- 泡を使って優しく顔を洗う
ベビーパウダーを加えることで、即席のスクラブ洗顔をすることができます。
市販されているスクラブ洗顔料よりも粒子が細かいため、毛穴の奥の汚れも落とすことができます。
最後洗い流す時は、毛穴にベビーパウダーが残らないようにしっかりと洗い流すことが大事です。
その4.ヨーグルトや牛乳と混ぜてパック
ベビーパウダーを使ってパックをすると、肌の古い角質が取れてキメの整った肌になります。ベビーパウダーを使ったパックには2つの方法があります。
- ベビーパウダー大さじ3と牛乳100ccを混ぜる
- トロトロとした状態になったら、顔に塗る
- 10分間程そのままにしておく(完全に乾かさない)
- ぬるま湯で丁寧に洗い流す
- ベビーパウダー小さじ2と無糖プレーンヨーグルト大さじ1を混ぜる(保湿にはちみつ大さじ1を入れてもOK)
- 混ざったら顔に塗る
- 10分間程そのままにしておく(完全に乾かさない)
- ぬるま湯で丁寧に洗い流す
このパックは毎日ではなく、週2~3回程度でも効果は得ることができます。
また、パックは乾ききってしまうと肌の水分を吸着してしまう場合があるので、必ず半乾き状態で洗い流すようにしましょう。
その5.お風呂上がりにボディクリームの代用品
お風呂上がりに、肌が乾燥しないようにとボディクリームを塗る人も多いと思います。
ボディクリームやボディオイルを使って、足などをマッサージするけれどベタつきが気になるという人もいるのではないでしょうか。
そういう時に使えるのが、ベビーパウダーです。
お風呂上がりの肌に軽くポンポンとつければ肌の表面が滑らかになり、肌滑りが良くなるのでマッサージもしやすくなります。
その6.緊急時のドライシャンプーとして使える
災害時など、水が出ないためシャンプーができないことがあります。こういう時、ベビーパウダーを使えばドライシャンプーをすることができます。
ただベビーパウダーを頭に付ければいいというわけではなく、ドライシャンプーの仕方というのがあるので、覚えておきましょう。
- ティースプーン1杯のベビーパウダーを手に取る
- ベビーパウダーを頭皮に揉み込みながら髪全体に馴染ませる
- 目の細かい櫛でベビーパウダーが見えなくなるまで髪をとかす
頭皮の余分な皮脂を取り除いてくれるので、サラサラになります。またニオイも取り除いてくれるので一石二鳥です。
ドラッグストアで「水のいらないシャンプー」として販売されているものもありますが、ベビーパウダーの方が手頃な値段で購入できるし、他にも用途があるので1つ用意しておくと便利です。
その7.コスパの高いニベアと組み合わせてスキンケア
今、コスパが高いと注目されているのが、青缶でお馴染みの「ニベア」です。
ニベアをナイトクリーム代わりに塗ると、肌がしっとりとして乾燥知らずになると夜のスキンケアに使っている女性も増えています。
ニベアは肌にいいのですが、塗った後にベタベタするため、寝る時に布団につくことがあります。
ベビーパウダーはそれを予防してくれて、なおかつ肌をしっかり保湿してくれます。
夜のスキンケア方法は、とても簡単です。
- 洗顔後、化粧水で肌を整える
- ニベアを顔全体に塗る
- 軽くベビーパウダーをつける
この時、ベビーパウダーをたくさん付けるとパリパリになることがあるので、ベタつきがきにならない程度の薄付きにするのがポイントです。
また、肌荒れやニキビがある時はニベアではなく「オロナインH軟膏」がオススメです。
ニキビや肌荒れが気になる部分に「オロナインH軟膏」を塗ってベビーパウダーを付けると、肌荒れの改善にもなります。
その8.消臭効果を活かして「制汗剤」や「消臭剤」
ベビーパウダーには消臭効果や水分吸収効果があります。これを活かして制汗剤の代わりに使うことができます。
汗をかく気になる部分に、ベビーパウダーをつけておけば汗と一緒に汗の臭いも取り除いてくれます。
これは体だけではなく、衣類や靴にも応用できます。特に、汗で蒸れる靴にベビーパウダーはオススメです。
- 目の細かい布製の袋を2つ用意する
- 布袋の中にベビーパウダーを入れる
- 靴の中に入れる
これだけで、靴の中の汗の臭いと湿気を取り除いてくれます。
また洋服などでも汗をかきやすい首や袖、脇部分にベビーパウダーを付けておけば臭いもそうですが、汗ジミの予防にもなります。
ベビーパウダーを使う時の注意点
美容や日常生活でも使い勝手のいいベビーパウダーですが、使い方を間違えると肌に負担を与えてしまうこともあります。
上手にベビーパウダーを使いこなすためには、注意点も知っておくことが必要です。
その1.毛穴を塞ぐこともあるので使った後はしっかりと洗い流す
ベビーパウダーをフェイスパウダーやファンデーションに代わりに使うと、化粧崩れを予防することができます。
女性には嬉しい効果ですが、化粧崩れを起こしたくないとメイク直しのたびにベビーパウダーを付ける人もいます。
たくさん付ければ、その分毛穴に入り込むベビーパウダーも多くなります。
メイク落としや洗顔時にしっかりと洗い流せば問題ありませんが、「ファンデーションは使っていないから」と軽く洗い流すと危険です。ベビーパウダーはしっかりと洗い流すことが大事です。
また脇などの汗の予防に使う場合、汗をかいたからと何度も重ね付けをすると毛穴に詰まってしまい、汗腺を塞いでしまう場合もあります。
汗をかいた場合は重ね付けをするのではなく、1度タオルなどで軽く拭きとってから再度付けるようにしましょう。
その2.自分の肌に合ったベビーパウダーを選ぶ
最初に紹介しましたが、ベビーパウダーにはタルクを使ったものとコーンスターチを使ったものがあります。
日本で作られたものは厚生労働省の厳しい基準を通過したものなので安全ですが、海外のものはタルクがどういう状態のものを使っているかが不明な場合があります。
また、コーンスターチでアレルギーが出る場合もあるので、自分の肌に合ったベビーパウダーを選ぶことが大事です。
気になる場合は、1番小さなサイズを購入してパッチテストを行うようにしましょう。
ベビーパウダーは大人も使えるコスパアイテム
ベビーパウダーは赤ちゃん専用のものと思って、今まで使ったことがないという人も多いと思います。
しかし、ベビーパウダーはメイクやニキビ予防など美容にも使うことができます。
ベビーパウダーは、使い方を覚えればいろんなことに使えるコスパアイテムです。いろんなことに使えるベビーパウダー、1つは持っておいたい重宝アイテムです。
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