はちみつは便秘に効果あり!腸内環境改善に良い秘密と効果的な摂り方
Date:2017.08.17
はちみつは健康にも美容にも良い万能食材として知られていますね。特に美容面では食べる以外にもパックに使えたり、様々な使い方ができます。
そのはちみつは便秘の解消にも役立つといわれています。最近はテレビなどでも整腸作用のある食材として紹介されることが多くなってきました。
はちみつのどのような成分がお腹に良いのでしょうか。美容だけじゃない、はちみつの便秘解消パワーについてご紹介します。
はちみつは便秘解消に役立つ食材
はちみつには整腸作用があり、便秘の解消にも役立つんですよ!いや、はちみつって本当にすごいです。
便秘を解消するだけでなく、消化不良の改善などにも効果があり、お腹の調子を整えてくれる働きがあるのです。
はちみつの整腸作用は下痢にも便秘にも有効で、腸の状態を正常に近づけてくれます。では、具体的にはどのような成分が役に立つのでしょうか。
便秘解消の秘密、グルコン酸
あまり聞き慣れない成分ですが、はちみつのグルコン酸が便秘解消に役立つと考えられています。
はちみつにはアミノ酸やビタミン、有機酸をはじめとして様々な栄養素が豊富に含まれています。
グルコン酸はそのうちの一つで、腸の善玉菌を増やして腸内環境を整える働きがあるのです。
ビフィズス菌を活発にすることで腸内環境を改善し、免疫力を高めることにも役立ちます。ローヤルゼリーや大豆、発酵食品などにも含まれている成分です。
オリゴ糖も善玉菌をサポート
オリゴ糖はそれ自体が便秘に何らかの効能があるというよりも、善玉菌の餌となり、その働きをサポートする役割があります。
だったらオリゴ糖をそのまま摂ればいいのでは?と思われるかもしれません。たしかに、オリゴ糖だけを摂っても良いのですが、はちみつにはその他の栄養素も含まれています。
はちみつ自体に整腸作用がありますし、美容や疲労回復などの効果も期待できるので、どうせ摂るならはちみつの方がおすすめですよ。
セロトニンがストレスを和らげる
便秘の原因は運動不足や食物繊維が足りないことだけではありません。女性の場合はストレスも大きな原因になっています。
ストレスがたまっていると自律神経のバランスが乱れます。自律神経は腸の動きもコントロールしていますから、それが乱れると大腸の動きも悪くなってしまうのです。
そして、ストレスや疲労がたまると脳内物質のセロトニンが不足します。セロトニンが不足してくるとよく眠れなくなったり、イライラしたり、精神的にも不安定になったりするんです。
そうするとさらにストレスがたまるという悪循環で便秘もどんどんひどくなってしまいますね。それを和らげるのがはちみつなんです。
ストレスは美容の大敵。便秘にも良くありませんから、はちみつで和らげていきましょう。
便を柔らかくするはちみつの保水作用
はちみつには水分を保持する働きもあります。美容効果も高いということは良く知られていると思いますが、肌に塗れば保湿が出来るので、パックなどによく使われるんです。
その保水効果は腸の中でもパワーを発揮します。便秘がちな人は腸壁から便の水分を吸い取られてしまって便が硬くなることが多いのですが、はちみつがそれを防いでくれるのです。
便が適度な水分を含んでいれば排出されやすくなるので、便秘を防ぐことが出来るというわけですね。
マヌカハニーの殺菌作用
はちみつには殺菌作用があり、常温でおいておいても腐りません。その効果から、傷や炎症の治療にも古くから使われてきました。
はちみつを食べれば腸の悪玉菌を撃退するのにも役立つのですが、より強力な殺菌作用を期待するなら、マヌカハニーがおすすめです。
マヌカハニーとはニュージーランドでしか採れないはちみつ。マヌカの花から採られます。
ピロリ菌に強いことで有名ですが、強力な殺菌作用は大腸菌など腸内の悪玉菌を殺すのにも役立つのです。
お腹にガスがたまるほどの悪玉菌の増殖が気になる時は、強力な殺菌作用のマヌカハニーを試してみてはいかがでしょうか。少し味にはクセのあるはちみつですが、効果は抜群です。
便秘が解消されれば美肌効果も!
便秘で肌が荒れる理由は有害物質が体内に増えるからです。腸壁から吸収された毒素が血管を巡り肌から排出されるので、それは肌の調子も悪くなりますよね。
だから、便秘が解消できればお腹が軽くなるだけでなく、毒素が減るので肌もキレイになるんです。
便秘がちでニキビが多い人は、スキンケアをがんばるよりも、まずはちみつで便秘を解消した方がいいかもしれません。
はちみつの便秘解消効果を高める組み合わせ
はちみつ、それだけでも便秘を解消する効果は期待できますが、同じような働きのある食材と組み合わせることで相乗効果が期待できます。
さて、何と一緒に摂りましょうか。
ビフィズス菌と一緒に摂る
グルコン酸はビフィズス菌を増やしてくれるのですから、せっかくならビフィズス菌と一緒に摂って、お腹のビフィズス菌を増やしましょう。
ビフィズス菌はヨーグルトや乳酸菌飲料に含まれていますが、はちみつの糖分があるので、できれば無糖のヨーグルトにかけて食べるのがおすすめです。
きな粉もプラスすると、大豆のオリゴ糖も加わって、さらにお腹にいい一品になりますね。
ごま油と組み合わせる
ごま油にも整腸作用があるのをご存知でしょうか。油には便の滑りを良くするという働きがありますが、ごま油は腸の蠕動運動を活発にし、悪玉菌の増殖も抑えます。
ごま油:はちみつ=3:1の割合で混ぜて食べてみてください。
ごま油といっても種類がありますが、普通の茶色いごま油ではそのまま食べるのには少し香りが強すぎるかも知れないですね。
牛乳と組み合わせてガスだまりを解消
便秘もひどくなると、便が出ないばかりかガスもたまって苦しいですね。そんな時にお腹を楽にしてくれるのが牛乳との組み合わせです。
牛乳の乳糖とはちみつのオリゴ糖が組み合わさって、腸内ガスを解消してくれるんです。
<分量>
- 牛乳:コップ1杯
- はちみつ:スプーン1杯
少し温めた牛乳にはちみつを加えてよくかき混ぜて飲みます。牛乳はあまり熱を加えるとタンパク臭がして美味しくないので、60度くらいがいいでしょう。
これをまずは1週間続けてみてください。
便秘解消にはちみつを摂る時のポイント
はちみつをたくさん食べたり飲んだりするほどに便秘が解消される、というわけではありません。
カロリーなど、ちょっと注意してほしい点もありますので、効果を高めるためにはどうしたら良いかということも含めてお話しします。
便秘解消に効果的なはちみつの種類
はちみつは自然のものですから、採れる花によって味も香りも違います。ただ、効果として便秘解消が期待できない、という種類はないので、どのはちみつを食べても構いません。
食べやすいのはくせのない、
- レンゲ
- クローバー
- アカシア
- オレンジ
- 百花
などでしょう。
- そば
- コーヒー
- 栗
などは独特な香りがあるので、好き嫌いが分かれると思います。
基本的には空腹時に摂取する
腸の動きを活発にしたいので、摂取するなら腸が空になっている時がおすすめです。
ということは、朝一!起きた時は胃腸が空になっていますから、その時間帯が一番効果的、ということになりますね。
牛乳などと組み合わせる場合も、朝起きた時に飲んでみてください。
朝は忙しくて忘れてしまう、という人は、食事の前に摂取するようにしてみましょう。なるべく空腹時に摂取することをおすすめします。
食べ過ぎには注意
はちみつだって糖質。それなりのカロリーがあります。
- はちみつ100g:294kcal
- 白砂糖100g:384kcal
これだけ比べたらはちみつの方がはるかにカロリーは低いですけど、大さじ1あたりおよそ60kcalということになるんですよ。
ご飯1膳分がおよそ250kcalくらいだということを考えると、はちみつを食べるならご飯を1/4杯分くらいを減らさないといけないということになりますよね。
便秘解消に役立つはちみつの摂取量
では、具体的にどのくらいの量のはちみつを摂れば便秘解消に効果があるのでしょうか。
はちみつは食品ですから、薬のように過剰摂取の心配はありません。しかしその主成分はブドウ糖と果糖です。摂りすぎればもちろん肥満につながります。
便秘に良いとされているのは、1日にスプーン数杯程度だとされています。このくらいなら肥満の心配もなく、腸内環境を整えるのに役立つでしょう。
砂糖をはちみつに変えてみる
太りたくはないけれど、頑固な便秘なのでもう少し食べたい、という人は、料理に使っている砂糖をはちみつに変えてみてはいかがでしょうか。
それならトータルでカロリーは増えませんし(むしろ減ります)、はちみつをより多く摂ることも出来るので、便秘解消に役立つと思います。
はちみつは食べ物への浸透がとても良いので、煮物などに使うと味が染み込みやすく、とても美味しくなりますよ。
寝る前に飲むとダイエットも兼ねる
はちみつは食品ですからいつ食べても飲んでもいいのですが、寝る前に摂取することで、成長ホルモンの分泌に役立つとされています。
ただし、寝る前にはちみつを摂取する場合には、夕食での炭水化物を少なめにするように意識してください。
いくらダイエットによいとはいっても、そこは糖質です。夕食に丼ご飯を食べて、寝る前にはちみつを食べれば太ります。
美容にも便秘解消にもいいはちみつってすごい!
はちみつは便秘も解消できるし、肌にもいいし、身体に優しい甘味料です。こんなに素晴らしい食材はなかなかないですよね。ミツバチさん、ありがとう。
ただし、便秘の解消には適度な運動と栄養バランスの良い食事も欠かせないということをお忘れなく。
はちみつだけに頼ることなく、生活習慣や食生活もしっかり見直していきましょう。
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