膝のカサカサの原因と解消法。角質ケアと保湿は年中忘れずに!
Date:2018.01.04
寒くなると空気が乾燥するのに伴い、肌も乾燥しやすくなります。顔や手足は白い粉をふくような乾燥が目立ちやすく、中でも膝がカサカサして気になる方は少なくありません。
女性はタイツやストッキングを履く機会も多く、膝のカサカサが気になって季節問わず悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。
足の中でもなぜ膝がカサカサになるのか、原因をまとめました。膝のカサカサの解消法もご紹介するので、スベスベの膝を目指す参考にしてみてくださいね!
この記事の目次
膝は皮脂腺が少なくそもそも乾燥しやすい場所!水分量も少ない
膝がカサカサになりやすい原因の1つは、皮脂の分泌を行なう「皮脂腺」が少ないためとされています。膝以外に乾燥しやすい場所として
- すね
- 肘
- 唇
が知られています。季節問わず乾燥に悩む方が多い部位なのでイメージしやすいと思います。膝も含めてこれらに共通しているのは、皮脂腺が少ない場所です。皮脂腺が少ないので汗や皮脂の分泌量が少なく、そもそも乾燥しやすい場所なのです。
また、膝の周辺の皮膚は水分量も少なく、カサカサと乾燥しやすいと言われています。皮脂腺が少ない上に、汗として分泌する水分量自体も少ないため、膝はどうしても乾燥を招きやすいのです。
女性は皮脂腺が少ない!年を取ると膝のカサカサが進行しやすい
膝がカサカサして乾燥が目立つのは、皮脂腺の少なさが原因とご紹介しました。実はこの皮脂腺、男性よりも女性の方が少ないと言われています。つまり女性の肌は乾燥しやすく、膝もカサカサしやすいと言えます。
さらに皮脂の分泌量は年を取るにつれ、減少します。若い時には膝がスベスベであっても、年齢が上がるとカサカサになる可能性は高まります。
膝は元々皮脂腺が少ない場所であるのに加え、女性はさらに皮脂腺が少なく、年を取るともっとカサカサになりやすいと言われています。
膝の角質はダメージを受けやすい!外部刺激を受けると水分が蒸発
膝は、フローリングや畳などにつけることがあります。
- 落ちた物を拾う時に床へ膝をつける
- 正座した状態から、膝をつけて立ち上がる
などは日常でよくある光景ですよね。
膝をついた時、肌には刺激が加わっています。そして肌は刺激に耐えるよう、角質を分厚くして対応しようとします。
角質はいろいろな役割を担っています。例えば
- 肌の水分量を調節する
- 外部の刺激から肌を守る
などがあります。
膝は床につくのを始め、ジーンズやタイツを履くことで肌に直接刺激が加わりやすい部位です。歩いたり正座したりすると衣類と膝の間で摩擦を生じ、足の他の部位よりもダメージを受けやすくなります。
女性はタイツやストッキングを履く機会がありますが、生地が荒いと膝の摩擦はより大きくなるので要注意です。
古い角質が溜まって硬くなると、カサカサの原因に!
角質は肌を守ろうとして、新しい角質を作り出そうとします。ところが角質の新陳代謝が正常に働かない場合、古い角質は肌にどんどん溜まり、そのまま硬くなることもあります。
角質化が進むとクリームなどでいくら保湿しても、カサカサの解消は難しいと言われています。
乾燥していると膝がカサカサに!冬だけではなく夏も要注意
気温が下がる秋冬は外気が乾燥しやすく、膝のカサカサが悪化しやすい季節でもあります。外だけではなく室内も乾燥していると、膝の乾燥はますます進みます。
寒さが厳しいと、ついつい暖かい部屋で長時間過ごしてしまいますよね。しかし湿度が低いと乾燥は進み、膝のカサカサの原因となる可能性も高まります。
- 室内で暖房器具を使っているが、加湿対策はしていない
- こたつに入っている時間が長い
- 電気毛布を膝掛けとして使っている
- 熱いお風呂に長く入る
上記に当てはまる数が多いほど、膝のカサカサが進行する可能性は高まります。
特にこたつはエアコンやファンヒーターなどとは違い、こたつに足全体を入れて暖めます。室内は加湿器などを使って湿度を上げることができますが、こたつ内の加湿はできませんよね。
長時間こたつに入ると足の乾燥が進みやすく、膝のカサカサが目立つ原因と言われています。
乾燥する秋から冬にかけて、肌の水分は奪われやすい時期です。暖房や熱いお風呂も乾燥の原因となり、周辺に水分が少ない膝はカサカサ状態が進行しやすくなります。
夏はエアコンの使用で室内が乾燥しやすい!
寒い時期は乾燥しやすいイメージがありますが、温度が高い夏も乾燥に注意が必要です。エアコンで部屋の温度を下げる場合、冷房と除湿の機能を使いますよね。
- 冷房
- 空気中の熱を室外機に送り、熱交換器で冷やすことにより部屋の温度を下げています。空気中の熱を送り出す際に、空気中の水分も一緒に吸収してしまいます。そのため部屋は乾燥しやすくなります。
- 除湿
- その名の通り、部屋の湿度を下げることで体感温度を下げています。空気中の水分を屋外に出して除湿しており、乾燥しやすいと言えます。
冷房と除湿のどちらとも湿度を下げやすく、乾燥を招く可能性が高いとされています。乾燥した場所で長時間過ごすと、膝のカサカサの原因になると言われています。夏は部屋の乾燥に要注意です。
膝のカサカサが進むとかゆみを伴うことも!湿疹は治療が必要
膝のカサカサが進むと
- ひび割れ
- 粉をふいたように白くなる
このような症状を生じることがあります。「皮脂欠乏症」と呼ばれ、皮膚を覆う皮脂が減り、水分が蒸発して乾燥を招くのが原因とされています。
皮脂欠乏症が悪化すると
- 赤み
- かゆみ
を伴います。さらに悪化して湿疹ができると「皮脂欠乏性湿疹」と呼ばれ、かいてしまうと余計に症状は酷くなります。
皮脂欠乏症、皮脂欠乏性湿疹は、膝から下によく見られます。膝はこれまでご紹介したようにカサカサと乾燥しやすい場所です。
膝がカサカサしていてもあまり気にせず放置していると、ひび割れや赤みを伴い、場合によっては湿疹を生じて通院が必要になることもあります。
保湿より先に角質ケアを!自宅でできる膝のカサカサ解消法
膝のカサカサの原因は様々ありますが、ケアすることでカサカサ肌が改善へ向かう可能性は大いにあります。
ここからは自宅できる、膝のカサカサの解消法をご紹介します。あまり難しい方法ではないので、丁寧にケアしてスベスベの膝を目指しましょう!
保湿クリームを塗る前に、古い角質を取り除く!
膝に限らず、乾燥した肌の改善には「保湿クリームを塗る」と真っ先に思い浮かべる方は多いはずです。しかし膝がカサカサに乾燥している場合、保湿よりも古い角質のケアが大切です。
カサカサの原因には
- 角質がダメージを受けると、水分量の調整が上手くいかない
- 角質の新陳代謝が正常に働かないと、古い角質が溜まる
とお伝えしました。
古い角質をそのまま蓄積しておくと、膝のカサカサは解消しません。膝に古い角質が多く残っているとカサカサになり、ケアをせずにそのまま放置していると肌がひび割れる危険性もあります。
膝の古い角質は、強くこすらずに優しく少しずつ取り除く
カサカサになった膝の角質は、お風呂で取り除きましょう。湯船につかって、膝の角質を柔らかくします。熱いお湯だと角質に含まれるセラミドが流出し、余計に乾燥が進む可能性があります。38〜40℃の湯船に浸かりましょう。
- セラミド
- 角質の細胞の間にあり、角質層同士をくっつけています。紫外線やホコリ、乾燥などの刺激から肌を守る「バリア機能」を持っており、肌に含まれる脂質の1つです。水分を繋ぎとめることで保湿し、不足すると肌は乾燥しやすくなります。
湯船から上がったら、
- ピーリングジェル
- スクラブ入りのボディーソープやクリーム
- 角質ケア用の石けん
などを使って、浴槽で古い角質を落とします。
角質を取り除く時は、膝を強くこすらないように気を付けてください。膝の上でジェルやクリームなどをクルクルと円を描くようにし、溜まった角質を落としましょう。
ただし角質ケアは頻繁に行なうと刺激となり、かえって肌の負担となります。膝に負担を与えないためにも、週に1〜2回を目安に行ないましょう。
保湿成分入りのクリームでケアを!ラップで膝を包むと効果大!
古い角質を取り除いたら、次に保湿をします。膝は皮脂腺が少ないため、カサカサ状態を解消するにはしっかりと保湿して水分を補うことも大切です。
入浴後に水分を拭き取ったら、保湿クリームなどを塗ってケアしましょう。膝のカサカサを改善するのに効果があるとされる成分などをご紹介します。
- 尿素
- 角質細胞には尿素が20〜30%ほど含まれています。保湿剤に尿素を含んでいると角質層まで尿素が浸透し、硬くなった角質を取り除く働きがあるとされています。保湿効果が高く、乾燥から肌を守ってくれます。ベタつきが少なく使いやすい成分でもあります。
- セラミド
- 角質層同士をつなげる役目を持っています。水分を肌に留めることで保湿効果があるとされています。紫外線や乾燥などの外部刺激から肌を守る働きがあり、カサカサな肌に補っておきたい成分です。セラミド配合のクリームはベタつきも少なく、肌への刺激も少なめです。
- ワセリン
- 油性の成分で、皮脂の代用として使われています。皮膚の表面に油性の膜を張ることで、水分が蒸発するのを防ぎます。水分量を維持し、保湿効果を高める働きがあると言われています。肌への刺激が少ないので使いやすいですが、油性のためベタつきやテカりがあります。
これらの成分が含まれている保湿クリームは、保湿を高めるのに効果的とされています。お風呂上がりに膝へ優しく塗り、少しずつカサカサを改善しましょう。
保湿クリームを塗った後、5〜10分ほどラップで膝を包むとより効果的です。保湿成分が膝に浸透しやすくなり、カサカサの解消も期待できますよ。
膝のカサカサ解消には普段の生活も大切!乾燥や熱いお湯に要注意
膝のカサカサ解消には、普段の生活の心がけも大切です。寒さが厳しくなると外気だけではなく部屋も乾燥しやすくなるため、特に注意が必要となります。
ここでは、膝がカサカサしやすい寒い時期での注意点をご紹介します。膝が乾燥する原因を少しでも避けるようにし、カサカサ解消を目指しましょう。
お風呂で熱いお湯は控えて!秋冬は39〜42℃を目安に
お風呂は1年中入りますが、寒い時期は温度に注意が必要です。つい熱いお湯で体を暖めたくなりますが、膝のカサカサが進行する可能性もあるので控えましょう。
角質ケアでお湯は38〜40℃が目安とお伝えしました。しかし寒さが厳しい日は「ぬるい」と感じますよね。秋から冬は39〜42℃を目安に調整しましょう。
また、熱いお湯は皮脂が余分に流れることも考えられます。膝のカサカサを解消するにはお湯は42℃程度までにし、それ以上熱いお湯は避けてください。
部屋の湿度を上げて乾燥を防ぐ!目安は50〜60%
寒い時期に部屋の湿度を上げる理由として「温度が上がると湿度は低くなる」という性質が挙げられます。そのため暖房器具を使用していると、部屋の湿度は下がる傾向にあります。
肌に理想的な湿度は50〜60%が目安とされています。例えば
- 加湿器を使う
- 濡れたタオルをハンガーにかける
- 観葉植物を置く
このように湿度を上げる対策をし、部屋の乾燥を防ぎましょう。乾燥した部屋にいると、膝のカサカサは解消しにくくなります。
湿度が60%を超えると、室内にダニやカビが発生しやすい環境となります。あくまでも目安値の範囲内に留めましょう。
こたつや電気毛布で長時間膝を暖めるのは避ける!
寒いと暖房器具が欠かせませんよね。しかし
- こたつに長時間入らない
- 電気毛布に長時間頼らず、毛布やフリース生地の膝掛けを使う
などのように膝へ直接暖房器具を当て、長時間暖め続けないようにしてください。
こたつや電気毛布に1日中頼るのは避けましょう。くれぐれもこたつで寝ないように注意してください。膝のカサカサがどんどん進み、場合によってはかゆみや赤みを伴うこともあります。
また、電気毛布の電源を寝ている間につけていると、放出された汗が乾いてしまいます。皮脂腺が少なく皮脂や汗の量が少ない膝は、もっと乾燥する可能性が高まります。電気毛布で布団を暖めたら、寝る時には電源を切りましょう。
夏も膝のケアを忘れずに!紫外線やエアコンの乾燥に要注意
夏は膝が見えやすいファッションをしたり、プールや海などで膝が見える機会も多い季節です。油断せず、夏も膝のケアを怠らないようにしましょう。
秋冬に比べて、夏は乾燥が気にならない方もいらっしゃるかと思います。前述した通り夏にエアコンを使うと、部屋は乾燥しやすくなります。夏も湿度を適切に保ちましょう。
加湿器は寒い時期だけではなく、夏にも活用できます。特にエアコンの除湿機能を使う場合、部屋の湿度が下がりすぎないように注意してください。湿度は50〜60%程度を目安にキープしましょう。
紫外線の影響を受けやすい夏も、角質ケアと保湿を!
夏は紫外線が強く、膝も影響を受けやすい季節です。セラミドや角質は紫外線から肌を守る役目がありますが、6〜8月は紫外線量が多くケアが欠かせません。
膝のカサカサを防ぐには、夏でも角質ケアや保湿を行ないましょう。膝の角質がダメージを受けたままだと、膝はカサカサにつながる一方ですよ。
紫外線だけではなく、エアコンによる乾燥から膝を守るためにも夏でも保湿は欠かさないようにしてください。
角質ケアと保湿で膝のカサカサを解消!ケアは夏も忘れずに
膝には皮脂腺が少なく、カサカサになりやすい場所の1つです。衣類との摩擦も生じやすいですし、膝をつくと大きなダメージを受けてしまいます。ダメージを受けやすい膝の角質は硬くなりやすく、カサカサの原因ともされています。
膝のカサカサを解消するには、角質ケアと保湿がとても重要です。保湿クリームを塗るのは冬のイメージですが、紫外線量が多い夏も忘れず塗るようにしましょう。
カサカサを放置していると湿疹を伴う場合もあります。ケアを日々丁寧に行ない、スベスベの膝を目指しましょう!
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