ビタミンCとビタミンEの相乗効果とは?美肌作りに最強の組み合わせ!
Date:2017.05.25
ビタミンがお肌に必要で、美肌を作るためには不可欠なことは皆さんご存知だと思いますが、組み合わせ次第で効果がさらに高まることをご存知でしょうか。
今回はビタミンの中でも、組み合わせて使うことで相乗効果が期待できるビタミンCとビタミンEについて、詳しくお話ししたいと思います。
2つ合わせるとどんな効果があるのかをしっかり理解できていれば、毎日の献立や食べるものを考える時だけでなく、化粧品を選ぶ時にも役立ちますよ!
この記事の目次
2つのビタミン・組み合わせれば相乗効果でパワーアップ
ビタミンCもEもどちらにも抗酸化作用があるので、組み合わせると相乗効果が高まるとされています。
ビタミンCがビタミンEを補う関係
ビタミンEはとても酸化しやすい物質なので、活性酸素と結びついて細胞を酸化から守ったあとは、パワーをなくして無力化してしまいます。これを助けるのがビタミンCなんです!
働きすぎたビタミンEはビタミンCから電子をもらうことで、また元気に働くことができるようになるんです。
ビタミンCとEでアルツハイマー病も予防
ビタミンCとEを一緒に摂ることは、アルツハイマー病の予防にも役立つそうです。
アメリカ神経学会雑誌「Archives of Neurology」(2004年1月号)によれば、ビタミンEとCを一緒に摂取している人はアルツハイマー病になりにくいということが、アメリカ・ブルームバーグ公衆衛生大学の研究でわかったそうです。
発症してからでは遅いので、予防的に若いうちから摂っておきたいですね。
ニキビケアには化粧品として使う
ニキビはアクネ菌が元になって炎症がおきている状態。ビタミンCの抗酸化作用はこのアクネ菌が出す活性酸素を除去し、炎症を起こしにくくします。
また、この活性酸素にも種類があるのですが、酸化する力が強くて炎症を起こしやすいヒドロキシルラジカルを除去するにはビタミンEが効果的。
- ビタミンC誘導体
- ビタミンCはそのままでは皮膚に浸透しにくいので、「ビタミンC誘導体」という形で化粧品に配合されています。ビタミンC誘導体にも種類がありますが、アプレシエ(APPS)と呼ばれるものは水溶性、油溶性の両方の性質を持っていて、とても浸透の良い成分です。
- トコフェロール
- 油溶性の成分をそのまま使っている場合はクリームや軟膏などに含まれていて「トコフェロール」と表記されていることが多いです。化粧水に添加するには水溶性にして「ビタミンE誘導体」「トコフェリルリン酸Na」などと表記されています。
しかもビタミンEのトコフェロールには抗炎症作用があるので、ニキビの赤みを抑えたり炎症を鎮める働きがり、ニキビケアにはこの2つのビタミンを同時に使うと効果的にケアできるのです。
シミやシワを予防するために
ビタミンC誘導体入りの化粧水とトコフェロール入りのクリームを併用して、シミやシワを予防していきましょう。
というのも、ビタミンC誘導体入りの化粧水でメラニンの生成を抑えていきたいのですが、保湿力に欠けるので乾燥しやすくなるというデメリットがあります。
クリームで保湿をしていきたいのですが、せっかくですからビタミンE入りのクリームを使いましょう。
食事などで組み合わせる方法
ビタミンCは果物や野菜類に多く含まれていますね。
- 柑橘類
- キウイ
- リンゴ
- ブロッコリー
- パプリカ
- トマト
- キャベツ
ビタミンEはナッツ類や植物オイルに含まれています。これをどう組み合わせていくかを考えると、ビタミンCも短時間でさっと炒めれば損失率も少ないので、野菜炒めもいいですね。
- パプリカとキャベツのオリーブオイル炒め
- ヨーグルトにフルーツとナッツ類をトッピング
- フルーツとキャベツのスムージー
なんていかがでしょうか?
最も簡単に2つのビタミンが摂れる方法として、もう一つ、トマトジュースにオリーブオイルを入れる、という方法もおすすめです。
2つのビタミンも同時に摂れますし、調理の必要もない!手軽にビタミン補給したい人に向いています。
サプリメントで取り入れる時の注意
サプリメントは基本的に「健康食品」の扱いなので、容量さえ守ればいつ飲んでもかまわないことになっています。ただ、どうせ飲むならこまめに飲んだ方が効果的です。
ビタミンCは水溶性なので、体内にそれほど長くとどまっていません。
ビタミンEも脂溶性の中では比較的早く排出されるものなので、朝とか夜にまとめて飲むよりも1日数回に分けて飲んだ方がいいですよ。
サプリメントを摂るタイミング
サプリメントは栄養補助食品なので、摂取タイミングはいつでもいいのですが、できればこまめに摂るが理想です。
食事のたびに摂るか、朝起きた時や夜寝る前など、飲む時間を決めておくといいですね。
天然か合成か、どちらがいいか
サプリメントには天然の素材を使っているものと合成のものがあります。効果からいうと、合成のビタミンでも天然のものでも変わりません。
ただ、天然素材を使ったビタミンサプリメントであれば、ビタミンCやE以外の栄養素も複数含まれていて、野菜や果物を摂るのと同じような形でビタミンを摂ることが出来ます。
美肌作りにビタミンが必要な理由
ビタミンCとEに相乗効果があることがお分かりいただけたと思うので、それぞれの働きの違いについてもしっかりおさらい!
ビタミンそれ自体は身体を作る元になるわけではなく、たんぱく質のように筋肉になったり、直接的にエネルギーになるわけではありません。しかし、
- たんぱく質
- 糖質
- 脂質
の三大栄養素が力を発揮するためにはビタミンが不可欠なのです。
肌や髪を作るたんぱく質をうまく働かせるためにも、ビタミンがないとダメ。三大栄養素を活かすための潤滑油としての働きをするのがビタミンなのです。
栄養バランスのよい食事をとっているつもりでも、ビタミンて意外と摂れていないもの。食事で足りない場合はサプリメントも利用しましょう。
ビタミンCの特徴と肌への美容効果
ビタミンCといえばレモンなどの柑橘類が頭に浮かびますね。食べるのはもちろん、化粧品などにも配合されています。どのような特徴があるのかまとめました。
ビタミンCは水溶性のビタミン
ビタミンCは水に溶ける性質があり、とても壊れやすい性質があります。
例えば野菜を切ってから洗ったり、長時間茹でたりすると、どんどん減少してしまいます。料理の仕方も気をつけないといけないビタミンなんですね。
生で食べられる果物や野菜はそのままで、調理をする時は煮汁ごと飲めるようなスープや煮込み料理がおすすめです。
1日のビタミンC摂取目安量
健康を維持するために必要なビタミンCは1日100mgとなっていますが、美容のためには1000~2000mg必要だと言われています。
いくら肌に良いからといってたくさん摂ればいいというものでもありませんが、水溶性なので身体に溜め込んでおくことは出来ません。
コラーゲン生成を助ける働きがある
筋肉や皮膚を含め、たんぱく質の30%はコラーゲンから出来ています。
このコラーゲン生成を助けるのがビタミンCなのです。しわを予防し、ハリのある肌を作るためにもビタミンCは不可欠です。
メラニンの生成を抑えてシミを予防する美白効果
紫外線を浴びたり、ストレスを感じたりすると、外敵から体を守ろうとしてメラニン色素を作り出そうとします。
メラニン色素自体は体を守るために出てくるものですから、人体にとって必要なものですが、それが沈着するとシミになってしまいます。これを何とかして防ぎたいんです。
そのメラニン色素を作るために働くのがチロシナーゼという酵素。ビタミンCはこのチロシナーゼの働きを抑制してシミが出来るのを予防します。
皮脂を抑えてニキビを予防する
ニキビの原因のひとつに、皮脂の過剰分泌がありますが、ビタミンCにはそれを抑える働きがあります。
また、抗炎症作用によって詰まった毛穴が炎症を起こさないように抑えてくれる作用もあり、ニキビの予防に役立ちます。
ストレスへの抵抗力を高める
私たちはストレスを感じると、副腎髄質(ふくじんずいしつ)から抗ストレスホルモンであるコルチゾールやアドレナリンが分泌されます。
ビタミンCはこの副腎に働きかけてホルモンを分泌するサポートをするのです。
ビタミンCが不足すると、抗ストレスホルモンが十分分泌されなくなってしまうので、ストレスが多い人ほどビタミンCをたくさん必要とします。
免疫力を高めて身体を丈夫にする効果
ビタミンCは白血球の働きを強化して、ウィルスなどが侵入するのを防ぐ免疫力を高める働きがあります。
免疫力が低下して風邪を引きやすくなっている人は、血液中のビタミンC濃度が低くなっていることが分かっています。
つまり、ビタミンCをたっぷり摂ることで免疫力が高まるということです。
風邪を引きやすい人や風邪が治りにくい人は毎日意識してビタミンCを摂った方がいいですよ。
貧血ぎみの人に!鉄分の吸収を助ける
ビタミンCには鉄分の吸収をサポートするという役目もあります。鉄分だけでは吸収率が悪いので、それをビタミンCが助けてくれるのです。
妊娠中は特に鉄分が不足しやすいので、妊婦さんにおすすめの葉酸だけでなく、鉄分やビタミンCも合わせて摂るようにして下さい。
ビタミンEの特徴と肌への美容効果
ナッツ類や植物油に豊富に含まれているビタミンE。アンチエイジングには欠かせないビタミンです。
ビタミンEは脂溶性のビタミン
ビタミンEは油によく溶けるビタミンなので、油との相性がいいんです。ですから食べ物から摂る場合には、油と一緒に摂ると効率よく摂取できます。
他の脂溶性ビタミンと違い、過剰摂取による副作用がほとんど心配ないビタミンです。
大きく分けるとトコフェロールとトコトリエノールに分けられ、さらに
- α(アルファ)
- β(ベータ)
- γ(ガンマ)
- δ(デルタ)
の4種類があるので、8種類のビタミンEが存在します。
ビタミンEは水で洗っても流されることはありませんが、直射日光や紫外線にはあまり強くないという性質があります。
1日のビタミンE摂取目安量
ビタミンEの1日の摂取目安量は、女性で6~8mg、上限は600~800mgです。
食べ物から摂っている場合はそれほど過剰症の心配はありませんが、サプリメントで摂る場合は用法・容量を守って服用するようにしましょう。
抗酸化作用でエイジングケアに役立つ
三大栄養素の代謝に関わるわけではなく、細胞の酸化や老化を予防するためにがんばっているので「若返りのビタミン」とも呼ばれます。
ビタミンEは細胞膜で待機していて、細胞が酸化するのを防いでいるのです。
細胞が酸化して傷つくと、シミなどの原因になるだけでなく、血管が壊れやすくなるなどのデメリットもあります。
そのときにビタミンEが出動して、活性酸素と結びついて除去することにより、細胞を酸化・老化から守ります。
新陳代謝を促して美肌を作る
ビタミンEには血流を良くする効果もあるので、細胞の新陳代謝がよくなり、肌のくすみを予防したり、健康な肌を作るサポートをします。
血流が良くなれば冷え性の改善にも役立ちますね。
生活習慣病を予防する効果
ビタミンEの抗酸化作用は血中のコレステロールや脂質の酸化を防ぐことにも役立ちます。
コレステロールの膜にも脂質が含まれているので、活性酸素が増えると酸化されやすく、血管壁を傷つけて動脈硬化や高血圧の原因になるのです。
また、毛細血管を広げる働きもあるので、血流を良くする効果も期待できます。
ビタミンEでコレステロールの酸化を防ぎ、血液をサラサラにすることで、生活習慣病を予防する効果が期待できます。
相乗効果を狙ってセットで摂るようにしましょう
どちらのビタミンもお肌の健康には欠かせない栄養素です。
毎日継続して摂ることで、細胞レベルで老化を防ぎ、肌のハリや美しさを保つことが出来ますから、ぜひ両方とも摂って欲しいです。
化粧品だけでなく、食べるものもビタミンCとEが同時に摂れているか?ということをちょっと意識してみて下さい。
Sponsored Link