舌の汚れが口臭の原因に!舌磨き効果で口臭を予防しよう
Date:2017.05.24
人とコミュニケーションを取るときに口臭が気になってしまうということはありませんか?
口臭の原因は虫歯や歯周病、そしてストレスなど様々です。
自分の舌をチェックしてみて下さい。舌の表面が白くなっていませんか?
放置しておくと口臭の原因だけでなく味覚障害を起こしてしまうこともあります。そうなる前に舌磨きで口臭予防を始めましょう。
この記事の目次
舌が真っ白!口臭の原因となっている舌苔の正体は?
本来はピンク色のイメージが強い舌が白くなっているとなんだか見た目にも気になりますよね。
舌を白くしてしいる舌苔とはいったいどんなものなのでしょうか?
舌苔とは一言で言ってしまえば口の中の汚れ。
具体的には
- カンジダ菌や黄色ブドウ菌などの細菌
- 口の中の古い粘膜細胞
- 食べかす
これらのかたまりが舌の表面で白い汚れとなって付着しています。
細菌の温床となる舌苔 味覚障害の可能性も。
歯の汚れである歯石や歯垢が細菌の温床であるように舌苔も同様です。
汚れた状態を放置すれば舌苔は厚くなりそれに伴い細菌も増殖。厚くなった舌苔は味覚を司る味蕾を覆ってしまいます。
それにより味を感じなくなるなどの味覚障害を起こしてしまう可能性もあります。
唾液の量に関係が!?唾液分泌量の減少で舌苔が付着する
舌苔が増える主な原因として唾液の分泌量が少ないことがあります。
先にもお伝えしたように、細菌にとっては、汚れた舌には細菌のエサが豊富にあるため繁殖する絶好の場所でもあります。
では唾液の分泌が充分でないという人の特徴とはどんなものでしょうか。
喫煙者である
唾液の量は緊張など自律神経が乱れることで減るともいわれていますが、その自律神経は交感神経と副交感神経で成り立っています。
またニコチンが交感神経を刺激することで唾液はドロドロとしたものになり、口の中を清浄する作用は低くなってしまうでしょう。
食事の時によく噛まない
よく噛んで食べる事により唾液の分泌量は増します
柔らかい食べ物を好む高齢者や流動食であるという方に舌苔が付きやすくなるのは、あまり噛まずに食事をしていることで唾液の分泌量が少なくなってしまうためでもあります。
そのことからも食事の時はよく噛んで唾液の分泌量を増やしましょう。
普段口呼吸をしている
口で呼吸をしていると口の中が乾燥してしまいます。それにより唾液の量は少なくなってしまうでしょう。
普段自分が鼻で呼吸をしているか、口で呼吸をしているかあまり意識していないという人も少なくありません。
鼻で呼吸をしていても実は口呼吸だったという場合も多くあります。
- 唇が渇いている
- 気が付くと口が開いていることが多い
- 朝起きると喉が痛いときがある
- いびきをかく
- 出っ歯、または歯並びが悪い
- 食事の時にくちゃくちゃと音をたてて食べる
などということがあれば口呼吸をしている可能性が高いでしょう。
口呼吸は唾液の分泌量を減らしてしまうだけでなく健康面にも大きく影響してきますので気になる場合は早めに改善するようにしましょう。
舌磨きは舌磨き専用クリーナーを使うこと!正しい使い方で舌苔を取り除く
舌の表面についてしまった舌苔を取り除くために一般的に使われているものが舌磨き専用のグッズです。
ドラッグストアなどにブラシや電動タイプのもの、ヘラタイプなど様々販売されています。できるだけ刺激の少ないものを選びましょう
舌磨きは正しく行うこと
舌は大変デリケートな部分です。間違ったやり方で磨いてしまうと口臭を改善するどころか逆に口臭を強くしてしまう場合もあります。
正しい方法で行いましょう
【正しい舌磨きの方法】
- 嘔吐反射を防ぐために口を大きくあけ、舌を口の外へ思いっきり出してください
- 舌の奥に少し湿らせたブラシを当てて優しく手前に動かします。
- 1度動かす度にブラシは水洗いします。
- ゴシゴシ磨くのは絶対にNG! 力は入れず、優しく磨く。
- 歯磨きのついでに歯ブラシで磨かないこと(ブラシは硬いものが多いため舌を傷つける)
- 奥から手間にブラシを動かす回数は出来るだけ最小限に!
- 舌磨きは汚れているときだけでOK!舌磨きをする前に舌に汚れがついているかどうか確認してください。
- デリケートな舌には刺激が強すぎるため合成界面活性剤やアルコールが含まれる歯磨き粉などは使用しないこと
- 舌磨きは歯磨きの前にしましょう。
舌磨きの効果的なタイミング
寝起きに口臭がきつくなっているのは睡眠中唾液の量が少なくなってしまうためです。そのため寝起きは口の中に細菌の増殖している状態です。
そのことから朝の寝起きに磨くことこをおススメします。
また、舌磨きは1日に1回で充分。
それ以上は磨きすぎとなり舌を傷つけることでそれが口臭の原因となってしまいます。
間違った舌磨き法ではリスクを伴うことも理解しておこう
舌磨きをすれば一時的に舌苔は取り除かれますが、また復活してしまうものです。
間違った舌磨きが習慣化してしまうと舌苔の量は増してしまい口臭を悪化させてしまうことになりかねません。
舌はとてもデリケート!十分に注意してケアしよう
舌の表面をよく観察してみると小さな突起のようなものがあります。それを舌乳頭といい味覚を感じる味蕾が多数存在しています。
剥がれた舌乳頭は口の中に残り唾液と混ざりあうことで唾液の臭いがきつくなってしまいます。それでは逆に口臭がひどくなってしまうだけです。
このことからも、先に記載している舌磨きでの注意点にもあるように舌をゴシゴシと擦って磨かないようにしましょう。
デリケートな舌を磨きすぎてしまうとこで舌を傷つけ舌がヒリヒリしたり化膿したりすることもあります。
もしも舌がそのような状態になってしまった場合はケアを中断することをお勧めします。
磨きすぎで舌苔が慢性化!?見過ごせない病気にも気を付けよう
舌苔や口臭が気になるからと一日に何度も舌磨きをしてしまったり、ケアする時に力を入れすぎてしまったりなどのケアを続けてしまえばデリケートな舌には刺激が強すぎて傷がついてしまいます。
それにより舌が防衛反応として角質を厚くすることで舌苔はさらに付着しやすくなってしまいます。
これを繰り返し慢性化してしまう恐れもあります。そうなってしまっては舌磨きをすればするほど悪化させているということになりますね。
慢性化してしまうと舌苔により引き起こされる病気も見過ごせなくなってきます。
舌がんの原因にもなりかねない舌苔
舌がんはアセトアルデヒドという成分が原因となることがあります。
喫煙や飲酒などで口の中に増える成分と言われていますが、舌苔の細菌の中にも含まれます。
舌苔を予防する対策とは?口臭予防も怠らないことが大切
口臭に原因になってしまう舌苔の除去方法などをご紹介してきましたが、出来るだけ舌本来のピンク色を保てることが理想ですよね。
そのためにも舌苔をつくらせない口内環境を整えましょう。
唾液を増やそう
先にもお伝えしたように、様々な理由で唾液分泌量が減少すると舌苔が付きやすくなってしまいます。
- ガムを噛む
- 食事の時はよく噛んで食べる
- 禁煙する
- 口呼吸を改善する
などを実践し、唾液の分泌を促しましょう。
寝る前の歯磨き&口腔ケア
睡眠中は唾液の分泌が減少し口の中は細菌が増えやすい状態になっています。
夜寝る前は
- しっかりと歯磨きをする
- うがい薬や洗口液で洗浄する
など、口の中を清潔にして睡眠中に出来るだけ細菌が増えないようにケアしましょう。
舌苔を分解してくれる食べ物を摂取する
タンパク質の一種である舌苔はタンパク質分解酵素が含まれる食べ物を摂取することで改善の効果が期待できます。
【タンパク質分解酵素が含まれる食べ物】
- キウイ
- パイナップル
- イチジク
- 大根
- 生姜
- 玉ねぎ
- にんにく
- 納豆
- 味噌
- ヨーグルト
など、これらの食べ物を適度に取り入れましょう。
歯医者での定期的なケア
あなたは定期的に通っている歯医者はありますか?
なんらかの歯のトラブルや歯が痛みだして虫歯に気づいてからでなければなかなか足を運ばないという人も少なくないでしょう。
しかし、歯医者による定期健診は
- 舌苔・口内炎・歯周病など口臭の原因となるトラブルも予防できる
- トラブルの早期発見が可能
- 早期発見できれば治療費は安く済む
などとメリットだらけです。
舌磨きはやり過ぎないこと!適度なケアで口の中の清潔を保とう
舌磨きのリスクや舌がんなどの可能性などに触れると、舌磨きクリーナーを使用することが怖くなってしまうという人も少なくないでしょう。
しかし、増えすぎた舌苔は専用のブラシなどを使って取り除く必要はあります。
ただ、やり過ぎてはいけません。舌磨きは正しいやり方で適度に行うことがもっとも重要なことです。
舌苔は一度気が付くと気になってしまいついやり過ぎてしまうという人も少なくありません。
さらにケアの仕方が間違っていれば、口臭改善どころか悪化してしまいます。
気になるからと1日に何度も磨いているという人は要注意です。
舌はデリケートな部分だということをしっかりと認識して傷つけないように優しくケアすることも大切です。
ただ、十分に気を付けて舌磨きを行ってもなかなか改善しない、口臭が気になる、という人は他になんらかの原因がある場合があります。
気になる場合は放置せずに歯科医院で相談してみましょう。
Sponsored Link