クレイパックの効果とは?肌荒れにも年齢肌対策にもOKの理由
Date:2017.08.26
洗顔方法を変えようかな…と思って少し情報を集めると、今の主流が「クレイ洗浄」であることがすぐにお分かりいただけると思います。
野生の動物たちは、肌を守る時や治癒に用いるために大地の泥をこすりつけて過ごすことがあります。自然界において泥を用いることはごく日常のことであり、クレイの効果は私達人間にとっても非常に有効なのです。
クレイを使ったパックや洗顔がおすすめされる理由
クレイパックやクレイ洗顔は、オールシーズンでおすすめできるスキンケア方法です。その理由は豊富な栄養を含む「天然成分」ならでは。クレイによってどんな効果が期待できるのでしょうか?
ミネラル成分で肌を整える
クレイには豊富な大地のミネラルがたっぷりと含まれています。採取できる場所によって若干の差はありますが、神経の働きや血流の向上、肌細胞の活性化などを促すミネラルはほとんどのクレイにおいて共通して含有されます。
- 酸化マグネシウム…体の巡りを整えるミネラル
- 酸化アルミニウム…ハリ感や弾力を出すミネラル
- 鉄分…血行を促進し肌色を整えるミネラル
- カリウム・リンなど…デトックス効果のあるミネラル
他にも植物成分のミネラルや海底成分のミネラルなど、それぞれのクレイの特徴として異なる成分も豊富です。肌悩みに合わせて選べるのも魅力的ですよね。
毛穴の酸化やたるみに美容泥の吸着力が有効
先述した豊富なミネラルによる働きはもちろん、クレイは吸着力が高いため肌にぴったりと密着し、いらない汚れや古い角質を剥がす効果があります。
酸化した皮脂や汚れ、角栓はニキビなど肌トラブルの元ですから、予防・改善に大きな期待が持てます。美白効果もあるクレイならニキビ跡などのお悩みにもぴったりですね!
また、いらないものをさっぱりとオフした肌は化粧水などの栄養成分を吸収しやすいですので肌のたるみの引き締め、開いた毛穴などのひきしめにも有効です。
血行を促進し、くすみやクマにも効果
クレイに含まれる鉄分など鉱物性ミネラルには、血行を促進する効果があります。
そのため顔色が良くなり、どんよりと漂うようなくすみが消えワントーン明るくなったような透明感が生まれやすくなります。
また、血行不良によるクマやまぶたの影なども同じ効果によって薄くなりますので、老けて見えてしまいがちな目元のエイジングケアとしてもぴったりです。
泥の保湿力がお肌のハリを維持する
どんなに吸着力が高く洗浄力がよくても、必要な潤いまで根こそぎ取ってしまっては肌トラブルの元になってしまいます。
肌の悩みは人によって少しずつ違いますので、今自分に必要なクレイは何か、とその日の気分に合わせて使うクレイを変えるのも良いですね。
肌の悩みに合わせてチョイス!クレイの種類とは
クレイにはいくつか種類があり、それによって含有される成分の特徴も若干異なります。あなたの今のお肌悩みに合うクレイには、どんなものがあるのでしょうか?
ベーシックなホワイトクレイ
クレンジング効果のあるクレイにおいて、最もベーシックなのがホワイトクレイです。
洗いすぎないため毎日でも使えるというのが最も魅力的ですね。
また、ホワイトクレイのミネラルにはメラニン色素を沈静化させる作用もあるので、日焼けあとのお肌やくすみが気になる時にもおすすめです。
毛穴に詰まった角栓にブラウンクレイの部分パック
いかにも「泥」といった色味のブラウンクレイですが、デトックス作用に優れているとされており、疲労を感じている部分に使用すると良いと言われています。
また、水で溶いたブラウンクレイパウダーをヘアパックとして使用すると、スカルプケアにも繋がりしっとりサラサラの美髪が生まれます!頭皮の血行促進は眼精疲労にも効果的ですので、ぜひお試しください。
レッドクレイはエイジングケアに最適
個人的にも最もフェイシャルケアに適していると思うのがレッドクレイです。
血流が高くなれば、ターンオーバーも促進されますのでニキビや肌荒れにも効果的です。
フェイシャルケアに向いているもうひとつの理由が、日本人に多い混合肌の人に合いやすいというポイント。
クレイは洗浄力が高すぎる、逆にマイルドすぎるなど質によっての差が大きいのですが、レッドクレイはちょうど中間地点と言えるような高い洗浄力と高い保湿力を同時に兼ね備えているものなのです。
部位や季節によって皮脂の分泌量が違う、ということでお悩みの人にもぴったりですし、エイジング肌にお悩みの方にも相性が抜群です。
殺菌効果も!イエロークレイでボディケア
イエローは粒子が荒く、高い洗浄力があります。
リンを多く含むクレイですので、疲労回復や新陳代謝の促進に効果が期待できます。その他にも
- 痛みの緩和
- 肌細胞の引き締め
- 真菌の活性化を防ぐ
などの効果も認められていますので、ボディ用に使用する場合が多いようです。
フェイシャルに使うとやや乾燥気味になりやすいため、首やデコルテなどに使いリフトアップ効果を狙うのも良いかもしれませんね!
グリーンクレイは薬として用いられた歴史も
この記事で上げている中で最も洗浄力が高いのがグリーンクレイです。
抗炎症作用が強いと言われていますので、海外ではスキンケア以外にも様々な用途で用いられているようです。
- 湿布
- 小さな傷口の消毒
- 歯磨き粉
- 赤ニキビなどの抗炎症剤
- 水虫やヘルペスなどの菌による症状
まるでお薬のように使われているグリーンクレイ。1つ持っておいて赤ニキビなどの重大な肌トラブルが起きた時に使用する、というやり方も良いですね!
ピンククレイは初心者さんにもおすすめ
ピンククレイはホワイトクレイとレッドクレイをブレンドしたもので、使用感が非常にマイルドなのが特徴です。
配合率などは販売メーカーによって異なりますが、ややホワイトが多めのものが多いため、
- エイジングケアはしたいけどレッドクレイでは刺激が強いと感じた人
- 肌が過敏になっている状態の時
- 初めてだからマイルドなものを使いたい
という場合におすすめです。
赤ちゃんの沐浴にも使用できるほど柔らかな微粒子ですので、クレイ初心者の方はホワイトかピンクを最初に使ってみると良いでしょう。
クレイパックを上手に活用する方法と注意点
クレイパックやクレイ洗顔は実はとても簡単なんです。材料も少ないですので、今日からでもスタートできちゃうのが最大の魅力!
とはいえ正しい使用法を抑えないと逆に肌の負担になってしまうほど強力なパワーの持ち主ですので、まずは基本の使用法をマスターしましょう。
パックにもなる、洗顔料に混ぜてもOK!
ベーシックなクレイパックは、次のような手順で簡単に作成できます。
- お好みのクレイパウダー…大さじ1
- 精製水…大さじ1〜1.5
- ホホバオイル(ベビーオイルでもOK)…2〜3滴
- お好みのアロマエッセンシャル…1滴
クレイパウダーはナチュラル系のコスメを取り扱っているところなどで購入できます。最近ではネット販売も充実していますので、欲しいパウダーを取り扱っているショップを調べてみて下さい。
精製水やオイルは薬局でも購入が可能ですし、アロマを取り扱っているショップであればこのすべてが一度に購入できるお店もありますよ!
<作り方>
- クレイパウダーを小鉢に入れ、精製水を少しずつ加えながらヘラなどで練ります。
- 硬さは肌の状態に合わせて多少変えてOK。敏感になっている場合はやや柔らかめに練りましょう。
- パウダーと精製水が完全に混ざったら、オイルとエッセンシャルを加えて練り上げればクレイパックの完成です!
ホワイトやピンクなら1日1回、毎日使ってもOKです。洗浄力の高いイエローやグリーン、ブラウンなら週に1〜3回程度のスペシャルケアとして使用しましょう。
洗顔料に混ぜる場合、クリーム系のものだとパウダーが混ざりやすいです。また、ジェルタイプの洗顔料はダマになりやすいことがあります。
ミルキーな無添加タイプの洗顔料か、同じパウダータイプの洗顔料に混ぜて夜の洗顔ケアに使用してみてください。
パックを塗る時はまぶたや目のキワは避ける
マイルドなものでも粒子であるため、目に入ると眼球を傷つける可能性があります。
また、目のキワやまぶたは皮膚が薄いため水分を吸収しすぎるとゴワゴワとした肌荒れを起こすことがありますので、目の周りは少々避けて塗りましょう。
洗い流しは丁寧にぬるま湯を使って
クレイパックをした場合は3〜5分程度置き、ぬるま湯で洗い流します。
肌に泥が残っていないかを確認し、完全に洗い流せていれば完了です。クレイがしっかり皮脂や汚れは吸着していますので、ダブル洗顔は不要!しっかりと化粧水で保湿をしてくださいね。
天然の成分を上手に取り入れれば生活にもハリが出る
クレイやアロマなど、近年の健康美志向に追従するように様々な天然成分を使ったコスメが充実し始めています。
ケミカル製品と比較すればやや高値ですし、専門店でしか手に入らないものもある、といくつかのデメリットもあります。
週1しか使わないスペシャルケアでも良いのです。
まずは自分で自分を大切にしている、という自信につながるような使い方を見つけ、お肌だけではなく生活にもハリと潤いを持たせるための時間を作ってみて下さいね。
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