ダイエット外来とは?ダイエットを病院で行ってリバウンドを防ぐ
Date:2017.09.14
もう自分の意思だけではダイエットできない…そう思ったら、思い切って病院のダイエット外来を利用してみませんか?
今までエステやダイエット食品にいくら使ってきましたか?
それで成果は出ましたか?
結果が出ないから悩んでいるんですよね。
ダイエット外来とはどのようなことを行うものなのか、詳しくご紹介します。
ダイエット外来とは病院で行うダイエット
ダイエット外来とはエステとは違い、美容のためにやせるのではありません。ですから、ちょっと太ったなと思った時に楽に痩せられるためのものではないのです。
ダイエット外来ではどのようなことを行うのか、どんな人が受けられるのかなどを調べてみました。
体質改善と生活習慣の改善を行う
一人でダイエッットをする時に一番難しいのは「習慣」を変えることかもしれません。
習慣の力は大きく、よほど意思の強い人でないと食欲を我慢したりしたくもない運動を続けるというのはかなり大変です。
ダイエット外来では、根本から体質を見直していくので、食事も運動もトータルで面倒を見てくれます。
- 食事療法(食事の管理)
- 運動療法
- 行動療法
- 薬物療法
などを中心に行っていきます。
食事療法では、栄養のバランスと摂りつつもカロリーの低い食事の摂り方や食材選びのポイントなどを指導してもらえます。
ひとりひとりに合った方法を教えてもらえるので、単にカロリーを減らすだけの辛い食事制限ではありません。
行動療法とは認知行動療法という心理療法のひとつです。
これらの方法は単に体重を落とす「減量」が目的ではなく、リバウンドもしない、太りにくい体質を作っていくことを目標としています。
場合によっては食欲を抑えるための飲み薬も使いながら治療していくことになります。
部分痩せ治療(外科治療含む)も可能
キレイに外科的な施術が出来ることもエステサロンなどの痩身術との違いですね。
- 脂肪吸引
- メソセラピー(脂肪溶解注射)
- キャビテーションなどのマシン
なども場合によっては併用していきます。
中には1回でも見た目に効果がわかるものもありますし、無理な食事制限などをしなくても気になる脂肪を減らすことが出来ます。
マシン類もエステで使うものより高周波のものを使っているので効果は高いでしょう。
ダイエット外来を受けられる人
それでは、誰もがダイエット外来を受診できるのかというと、そうではありません。医師の指導の元にダイエットを行っていくので、「肥満」の状態であることが条件です。
ですから、自分では太っていると思っていても、医学的にそれほど痩せる必要性がなければ受けることが出来ない場合もあります。
基本的には、
- BMIが25以上
- 腹囲が、男性は85cm以上、女性なら90cm以上
であることです。
- ◆BMIとは
- Body Mass Index(肥満指数)の略。
体重÷(身長(m)×身長(m))=22を標準とします
でも、体重的には太っていないかもしれないけど、この部分的な脂肪をなんとかしたい、と思う方は一度病院に問い合わせてみるとよいでしょう。
病気が関連すれば健康保険適用もあり
元々生活習慣病のある人は、病気の治療の一環として痩せる必要があるので、健康保険が適用される場合があります。
肥満だけでなく、肥満に伴ういびきや腰痛、健康障害があることが条件で、以下の病気などは保険が適用されることが多いようです。
- メタボリックシンドローム
- 高血圧症
- 糖尿病
- 高脂血症
- 脂肪肝
- 肥満症
- 脂質代謝異常症
など
これらの病気は重症化すれば命に関わる場合もあるので、治療と並行してダイエットをしていきます。
確実に成功する?成功率は9割だけど
しっかり通ってがんばった人は、成功率が90%以上といわれていますので、一人でやるよりも確実にダイエットの成果を出せそうです。
しかしそれは、がんばって通院した場合の話。問題は、近くに病院がない場合、仕事が忙しいなどの理由で通院を断念してしまう人がいるということです。
場合によっては入院出来る場合もありますし、しっかり医師の指導を受けて成果を出したいですね。
ダイエット外来でできること~病院に通うメリット
だいたいどんなことをするのかはわかりました。ダイエット外来に通うメリットなどを具体的にみていきましょう。
自分ではわかりにくい肥満の原因が正しく分かる
ダイエット外来では、実施にダイエットを始める前に
- 血液検査
- 内臓脂肪のチェック
など、事細かにその人の身体をチェックしていきます。場合によっては食欲を抑える薬なども使うので、本人が自覚していない病気がないかなどをチェックする意味もあります。
そして、食生活などを詳しくカウンセリングして、太ってしまった原因を特定するのです。体脂肪率だけでなく、内臓脂肪もしっかりチェックしてくれるので、かくれ肥満もわかります。
また、それほど多くはありませんが、別の病気が原因で肥満が起きている場合もあるので、肥満の現状を調べることで身体のことが色々わかるようになります。
無理なく理想的な痩せ方が出来る
適切な食事と運動の指導のもと、正しいダイエットをすることで
- 体重、体脂肪率、脂肪量は減る
- でも徐脂肪量、体水分量は変わらない
という、理想の痩せ方ができるのがダイエット外来。
徐脂肪量とは体重から脂肪を減らしたもので、骨や筋肉、内臓の重さをさします。つまり、体脂肪と同時に徐脂肪量も減ったら筋肉量が減っているということであり、基礎代謝が落ちてしまいます。
そして体水分量が減るということは、水分が減っただけなので、水分を摂ればすぐに元に戻ります。
つまり、ダイエットをするときは徐脂肪量と体水分量を維持しながら体脂肪率を落としていく、ということがとても大切。
でも無理な食事制限や汗をかいてばかりのハードな運動ではこの2つも減ってしまうので、すぐにもとの体重に戻りやすかったり、太りやすくなったりするのです。
したくない無理な運動をすすめない
ダイエットに過激な筋トレなどの運動は本来必要ありません。
短期間で痩せようとすると、無理に負荷をかけるような運動をしたりして、辛くて続かなくなってしまいますが、ダイエット外来では無理なくできる運動を指導してくれます。
それは、続かないと意味がないのと、普段運動不足だった人が級に過激な運動をすると、かえって身体を壊してしまう可能性があるからです。
辛い運動が必要ない、と思ったら少し気持ちが楽になりませんか?
これまでの食生活を無理なく見直していく
食事についても、甘いものやこってりしたものがおすきな方が多いでしょう。これも急にやめるとストレスになり、我慢したあげくのどか食いにつながる可能性が大きいですね。
ダイエット外来では3ヶ月~半年くらいの長いスパンでダイエットを考えていきますから、食事療法も緩やかなんです。
急にあれはだめ、これもだめ、食べちゃダメ、とするのではなくて、この素材の代わりにこれを使う、とかこの調理法で食べる、など、食べながら痩せる方法を指導してくれます。
ダイエットで大事なのは無理に食事を制限することではなくて、
- エネルギーになる糖質
- 身体を作るたんぱく質
- 身体の調子を整える脂質
などをバランスよく摂ることが大切です。一人ではわからなかったことも、指導してもらいながら食生活を改善していけます。
食欲抑制剤などを併用する場合もある
場合によっては内服薬を処方される場合があります。
- サノレックス、リダクティル:食欲を抑える薬
- コレバイン:脂肪吸収を阻害する薬
など、空腹を感じにくくして食べ過ぎを防ぐための薬です。
サプリメントではなく薬ですので、医師の指導の元、正しく服用することで効果が出てきますから、自己判断で飲んだりやめたりしてはいけません。
太ももやお腹は脂肪溶解注射
脂肪吸引ではなく、脂肪を減らしたいところの薬剤を注射することによって脂肪を溶かして行くという注射です。
痛みや腫れも少ない施術方法で、脂肪だけでなくセルライトにも有効だとされています。
リバウンドしにくい身体をつくる
ダイエット外来は何よりも確実に成果を出す方法を考えてくれますから、時間はかかりますがその分リバウンドの危険が少ない方法だといわれています。
食習慣や生活習慣を根本的に見直したい方にはとても向いています。
日頃のストレスから脳が疲れてしまい、自律神経のバランスが乱れ、暴飲暴食をしてしまう状態を「脳疲労」といいます。
一緒にがんばってくれる人がいる
ダイエット外来では、医師を始めとして、
- 薬剤師
- 栄養士
- 心理カウンセラー
など、たくさんの人が関わってくれます。
ちょっとしたことでも相談する専門家がいつでもスタンバイしているということは、精神的にも支えられ、ダイエット成功の強い味方になります。
ダイエット外来のデメリット
確実に痩せることが出来て、しかもリバウンドしにくいといういいことばかりのような気がするダイエット外来ですが、デメリットとしてはどのようなことがあるでしょうか。
自由診療だと費用がかかる
肥満の度合いにもよりますが、
- ダイエットの指導料
- 薬代
- 施術代
などがかかります。
薬には食欲を抑えるもの以外にも、漢方薬が使われることもあります。薬が処方される場合には1ヶ月に1万円以上かかることもあり、もし3ヶ月から半年くらい続けるとしたらそれなりの金額になります。
また、病気の治療に関連して行うダイエットでなければ全額自己負担となるので、さらに費用がかかるでしょう。
その費用がエステに通ったりダイエット食品に費やすのとどちらが得か、ということですね。
通院の手間がかかって続かなくなる可能性
ダイエット外来がある病院やクリニックが、まだまだそれほどの数がありません。自宅もしくは会社の近所にない場合もあります。
近くにないと、最初の数回は頑張っていくかもしれませんが、途中で行かなくなってしまう可能性も。
継続するには、
- 周りの人にダイエットしていることを表明する
- ブログなどで記録をつける
など、やらざるを得ない状況に自分を追い込むことも必要かもしれません。
最終的には自己管理が必要になる
無理なく痩せてリバウンドも少ないとはいえ、何をしても太らない身体が手に入るわけではありません。病院に通うことをやめてからは自己管理が必要になってきます。
せっかくやせたのですから維持したいですよね。お金も時間もかけたことを忘れずに、元に戻らないよう気をつけましょう。
ダイエット外来でこれまでの悪循環を断ち切ろう
リバウンドを繰り返している人は
- 無理な運動
- 無理な食事制限
- ストレス
でダイエットがうまくいきません。一時的に成功してもつらいものは長続きしないのです。
リバウンドはただダイエットがうまくいかな、というだけでなく、
- 筋肉が減って痩せにくい身体になる
- 自律神経失調症になる
- 摂食障害になる
などの弊害があります。健康的に見てもとても良くありません。
どうしてもダイエットしたいけど、自分の力ではもう無理!と思ったら、それ以上過剰なダイエットはやめて、ダイエット外来を探して相談してみませんか。
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