デジタルデトックスの効果と実践法!スマホとの距離を見直す
Date:2019.03.14
スマホやネット環境にストレスや疲れを感じていませんか?
デジタル機器があって当然の時代だからこそ、うまく付き合っていくための対策も必要です。
そこで今回ご紹介するのが「デジタルデトックス」という方法。
デジタルデトックスの必要性や効果、具体的な実践方法などを説明していきますので、ネット疲れを感じる方はぜひチェックしてみてくださいね。
この記事の目次
デジタルデトックスは過度なネット依存から脱するための方法
デトックスと聞いて、体に溜まった毒素を排出することをイメージする方も多いでしょう。「デジタルデトックス」においての毒素は「デジタル」。
デジタルデトックスは私たちの生活に欠かせないものになっている、
- スマートフォン
- パソコン
- タブレット
などのデジタル機器と一定の距離を置きましょうという取り組みです。
過度な依存状態にあるデジタルデバイスを距離を置くことで、ネット依存、スマホ依存がもたらすいろいろなトラブルから身を守ろうというもの。
現代人はデジタル機器への依存度が高い。あなたは大丈夫?
「デジタルデトックス」という言葉が注目される背景にあるのは現代人のデジタルデバイスへの依存度が高さにあります。
現代人はネットやスマホの依存度が高い
スマホが1台あれば、気軽にコミュニケーションが取れますし、情報収集は検索さえすればあっという間に手に入ります。現代人の生活においてスマートフォンやパソコンなどのデジタル機器は欠かせないものになっていますよね。
しかし、その利便性や楽しさから過度な依存状態に陥っている方も大勢いるのもまた事実。
以下は、スマートフォンを持っている15~59歳の男女553人を対象にした「スマホ依存」に関するアンケートの結果です。
自身がスマホに依存しているか、という問いに対して、「依存している」と自覚している方の多さが分かります。
年代 | 回答:かなり依存している | 回答:やや依存している |
---|---|---|
10代 | 21.6% | 51.4% |
20代 | 26.4% | 50.9% |
30代 | 21.8% | 56.4% |
40代 | 14.3% | 51.8% |
50代 | 10.0% | 52.7% |
全体 | 18.8% | 52.6% |
さらに、以下は「かなり依存している」「やや依存している」という依存度別の接触時間の多い順番を示したデータです。
- 7時間以上(21.2%)
- 5時間未満(21.2%)
- 4時間未満(16.3%)
「かなり依存している」と回答した人の接触時間は「7時間以上」と「5時間未満」が21.2%でもっとも多いのが分かります。
- 2時間未満(26.1%)
- 3時間未満(19.6%)
- 1時間未満(14.4%)
「やや依存している」と回答した人の場合は「2時間未満」の回答がもっとも多い、という結果でした。
自分のスマホ依存度をチェック!
「スマホ依存なんてしていない」「ネット環境がなくても意外と大丈夫だと思う」など、スマホ依存やネット依存を他人事のように感じている方も中にはいるでしょう。
ここで一度、自分自身のスマホ依存度をチェックしてみましょう!
- 朝、目覚めて最初にすることはスマホのチェックだ
- スマホを使って最新ニュースを常にチェックしている
- しょっちゅう使うようなお気に入りのアプリがある
- 歩きスマホをしてしまう
- スマホを忘れると不安になる
- スマホがないと不便を感じる
- スマホの電池残量が少ないと不安になる
- スマホの充電器を常に持ち歩いている
- スマホを財布替わりにしている
- 食事中もスマホを見ている
- 人と会っているときもスマホが気になる
- トイレ、お風呂にスマホを持ち込む
- 布団に入ってもスマホをいじっている
- 手が空くとすぐにスマホをいじってしまう
- 少し見るだけのつもりが気が付くと長時間スマホを使っていることが多い
5つ以上当てはまった方は、かなりスマホの依存度が高くなっています。
いかがでしょうか?想像以上にスマホやネットとの距離が近いことに気が付きませんか?どきりとした方は普段の生活にデジタルデトックスを取り入れてみることをおすすめします。
デジタルデトックスの5つの効果!時間や心にゆとりがもてる
デジタルデトックスをすると体や心にどのような影響するのでしょうか?気になるデジタルデトックスの効果をみていきましょう。
1.脳の疲労回復
自分は何気なくスマホを眺めているだけでも、脳には文字や映像などの情報がどんどん流れ込んでいます。脳は次々に入ってくる膨大な量の情報処理に追われ、フル稼働状態!そんな状態が長時間続けば、疲労を起こすのも当然です。
- 学力
- 記憶力
の低下につながると警鐘を鳴らしている専門家もいるようです。
普段、身近にあって手を伸ばせばすぐに使えるデジタルデバイスを距離をとることは、働きっぱなしの脳を休ませてあげることにつながります。
デジタルデトックスはデジタル機器との近すぎる距離によって知らず知らずのうちに蓄積された脳の疲労回復に高い効果が期待できるでしょう。
2.ストレスの軽減
ネットの世界は楽しいばかりではありません。特に、Twitter、Instagram、FacebookなどのSNSを利用していてネガティブな感情を抱いてしまったり、疲れてしまったり…以下のようにストレスを感じた経験を多くの方がお持ちなのではないでしょうか?
- 他人の生活に嫉妬してしまう
- 人と自分を比べて落ち込んでしまう
- 知りたくないことを知ってしまう
- フォロワー数や「いいね」数が気になる
- 投稿やリアクションに義務感を感じてしまう
- SNS上での人間関係が面倒になる
リアルの人間関係ではないからこそ、感じるモヤモヤやイライラ…。小さなストレスも積み重なれば、メンタル面に大きな影響を与えてしまうこともあります。
SNSを完全に断ち切ることができなくても、やはり利用するうえで一定の距離を置くことも必要です。
デジタルデバイスと距離を置けるデジタルデトックスはそんなネットやSNSによるストレスの軽減にも効果的です。
- ストレスの解消
- 心のゆとり
を感じられるようになるでしょう。
また、現実世界やリアルの良さが再認識できる良い機会になるかもしれません。
3.体の疲れがとれる
スマホやパソコンを長時間使うと、体にこりや痛みを感じることもありますよね。
- 目の乾き、目の疲れ
- 首こり、肩こり
- 手首や腕の痛み
など慢性的な不調に悩まされている方もいるかもしれません。
このようなデジタル機器の使い過ぎによる体の疲労の改善にもデジタルデトックスは有効です。
スマホやパソコンと離れて、散歩をしたり、運動したりと違った時間の過ごし方をすることで体の疲れやストレスの軽減につながるでしょう。
4.時間にゆとりができる
少し見るだけのつもりが、気が付いたら何時間もスマホやパソコンに夢中になっていた、なんてことはよくある話。しかし、これではいくら時間があっても足りません。
デジタルデトックスはデジタル機器に触れるチャンスや時間を減らす取り組みです。必然的にスマホのダラダラ見を減らすことができるので、
- 時間にゆとりができる
- 時間の使い方にメリハリがつく
など時間の感じ方や使い方に変化が生まれるでしょう。
5.睡眠の質が上がる
スマホやパソコンからは「ブルーライト」という波長が短く、エネルギーが強い光が出ています。
また、枕元にスマホを置いておくと、
- 通知音や着信音で目が覚めてしまう
- スマホに夢中になって寝るのが遅くなった
- LINEなどのやりとりが気になって眠れなくなった
など快眠できないこともあります。
デジタルデトックスの方法はさまざまですが、「寝る前の〇時間前からスマホやパソコンは触らない」「寝室にスマホを持ち込まない」とルールを決めることは睡眠の質の向上にも効果的と言えるでしょう。
デジタルデトックスの実践法!今日からできる対策もある
デジタルデトックスの方法は今すぐにでもできることもあれば、旅行に出るなどより徹底的にデジタルデバイスから離れる方法までいろいろあります。
ここからはデジタルデトックスの実践法をたっぷりご紹介します。
マイルールを作る
「スマホがないと落ち着かない」「すぐにスマホを触ってしまう」という方はスマホ依存度が高めです。最初からハードルが高い方法に挑戦するとただストレスを感じるだけで終わってしまう可能性もあります。
そんな方におすすめなのがもっとも簡単なデジタルデトックスの方法、ずばりマイルールを作ること!
まずは以下のようにスマホを使わない時間や場所を決めるというところから始めましょう。
- 電車に乗っているときはスマホを使わない
- 人に会うときはスマホを触らない
- 食事中はスマホを見ない
- お風呂やトイレにスマホを持ち込まない
- 寝室にスマホを持ち込まない
- 寝る2時間前からスマホを触らない
- 自宅でのスマホの置き場所を決める(すぐ手にとれる場所に置かない)
最初はソワソワして戸惑うこともあるかもしれません。しかし、スマホに費やしていた時間を他のことをして過ごすように意識するとスマホが気にならなくなってきます。読書をする、音楽を聴く…などスマホではない他のことに集中して過ごすように工夫してみてくださいね。
スマホの使い方を見直す
携帯電話としてだけでなく、スマホが1台あるといろいろな使い方ができますよね。スマホを時計代わりにしている方やスマホで読書や音楽を楽しんでいる方も多いでしょう。
しかし、スマホの使い道が多ければ多いほどスマホを手にする回数が増えるので、依存しやすい状態になります。
以下のように、スマホの使い方を見直してみるのもひとつのデジタルデトックスと言えるでしょう。
- スマホを時計代わりにしない→腕時計を使う
- スマホで本を読まない→書籍を買って読む
- スマホで音楽を聴かない→音楽プレイヤーを使う
ツールを使い分けることでスマホの使い方に変化をつけることができます。
ただし、時計や音楽プレイヤーなどを別で用意しようとするとコストがかかるので、すぐにこのデジタルデトックス法を取り入れるのは難しいかもしれません。とは言え、スマホはこの先も使い続けるもの。長期的に使うことを考えたときに、使い分けることで健全なスマホの使い方ができるなら、一度検討してみることをおすすめします。
スマホを持たないで外出する
仕事や人と会う約束がない、ひとりきりの休日があったら、ぜひスマホを持たないで外出してみましょう!
手持無沙汰な気がしてしまうとスマホがなくてソワソワしてしまうので、以下のようにスマホなしでも楽しめる場所を選ぶようにしましょう。
- ヘアサロンに行く
- 美容師さんとの会話を楽しんだり、普段読まない雑誌を眺めたりと、ヘアサロンはスマホを持っていないことを実感しにくい空間です。
- エステサロンやマッサージに行く
- エステやマッサージなどをしてもらっている間は基本的にスマホを触れません。デジタル機器と離れて、たっぷりリラックス&リフレッシュを味わいましょう。
- 映画館に行く
- 普段、スマホ、タブレット、パソコンなど自宅にあるデジタルデバイスで映画を楽しんでいるという方は大きなスクリーンで映画を楽しみましょう。臨場感や迫力があって、改めて映画の良さが発見できるかもしれません。
普段、肌身離さず持っているスマホを自宅に置いてでかける。それだけでも立派なデジタルデトックスです。
スマホの設定を変える
スマホと上手に距離を置くためにはスマホの設定を変えるのも良い方法です。
- 「おやすみモード」に設定する
- 「おやすみモード」に設定しておくと着信や通知がされません。眠っていたのに着信音やSNSの通知音で目が覚めてしまう、ということが防げるので就寝前は設定をオンにしておきましょう。また、仕事や作業に集中したいときにもおすすめです。
- 「機内モード」に設定する
- 「機内モード」はネット接続を遮断する機能です。モバイルデータ通信、Wi-Fi、Bluetoothなどがつながらない状態にしておくことでスマホの使用頻度を減らすことができます。寝る1~2時間前に設定しておくと、ベッドの中に入ってからもスマホを見てしまうということが防げるでしょう。
アプリの断捨離をする
「ニュースを見よう」
「SNSをチェックしよう」
「ゲームをしよう」
好きなアプリが多ければ多いほど、スマホが手放せなくなるものです。
徹底的にデジタルデトックスをしたいなら、アプリの断捨離をするのもおすすめです。
- インストールだけして使っていないアプリ
- 以前使っていたが、最近は使用していないSNS
- 暇つぶし程度にやっているゲーム
など最初は起動する回数が比較的少ないアプリから削除していきましょう。
厳選したアプリだけをスマホに入れておけば、余計な用事でスマホを触ることが減ります。アプリの整理をするだけでもデジタルデトックスにつながります。
アプリを使う
デジタルデトックスのためにアプリを使う、というのも変な話ですが、スマホの使用を制限するアプリを使うというのもひとつの方法です。
スマホの利用を制限するアプリにはいろいろなものがありますが、おすすめはスマホを触らない時間だけ植物や魚が育つというアプリです。
また、自分がどのくらいスマホを使っているのかをチェックできるアプリもあります。
- 一日のスマホの使用時間
- スマホ使用の平均時間
など客観的なデータとして自分のスマホの使用状況が分かるとデジタルデトックスに取り組みやすくなるでしょう。
デジタルデトックスの旅行に行く
デジタルデバイスに心身ともに疲れ切っているなら、徹底的にネット環境から離れられる”デジタルデトックス旅行”に出かけてみてはいかがでしょうか?
「デジタルデトックスプラン」「脱デジタル滞在プラン」というプランを用意している旅館やリゾートホテルがあります。
ただ宿泊するだけでなく、中には
- 海や森などの自然を満喫できるアクティビティ
- エステやマッサージなどのリラクゼーション
などを用意しているところもあります。
気心が知れている女友達と自然を満喫しに出かけるのも良いですし、女性ひとりなら露天風呂が自慢の温泉宿がおすすめです。マッサージなどのリラクゼーションや美味しい食事をひとりでゆっくりと楽しむというのも大人の女性にぴったりの癒し旅ですね。
デジタルデトックスはネットとうまく付き合うための対策
「スマホに依存しているかも」「ネット疲れしているかも」
少しでもそう感じる方はデジタルやネットとの距離が近すぎるのかもしれません。ストレスが体や心に症状として表れてしまう前に、対策としてデジタルデトックスを意識しましょう。
便利で楽しいものだからこそ、適切な距離感で上手に付き合っていきたいものですね!
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