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[本紹介]読み出したら止まらない!東野作品の最高峰「マスカレード・ホテル」

Date:2012.10.20

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[本紹介]読み出したら止まらない!東野作品の最高峰「マスカレード・ホテル」|女性の美学
https://josei-bigaku.jp/dokushohigasino33456/

その作品が多数ドラマ化されている人気作家、東野圭吾。私も彼の小説は好きで何冊か読んでいますが、中でも途中で止められなくなって一気に読んでしまったのが「マスカレード・ホテル」。

「マスカレード」とは英語で「仮装」や「仮面舞踏会」を意味する言葉。「仮装ホテル」って…何?と思いながら読み進めていくうちに「なるほどうまいタイトルだ」と思わずにはいられなくなりました。

ストーリー

都内で連続殺人事件が発生し、犯人が次のターゲットに選んだのが超一流ホテル・コルテシア東京。是が非でも次の犯行を阻止したい警察が選んだ捜査方法は、なんと「ホテルマンに化ける」という潜入捜査。

絶対に犯人に見抜かれてはならないので「完璧なホテルマン」に化けなければなりません。ホテルマンの中でも一番お客様と接する難しいフロント役に化けることを指示されたのが警部補の新田。

早速、一流ホテルマンの山岸尚美が彼の指導係としてトレーニングが始まるのですが…サービス精神など一切持ち合わせていない「人を疑うこと」が仕事の刑事にはたしてプロのホテルマンが務まるのでしょうか?

警察はこの潜入捜査で犯人を捕まえることができるのでしょうか?ホテル側はお客様に不快感を与えることなく業務を遂行することができるのでしょうか?そして犯人の本当の目的とは?

読みどころ①:次々とやってくる怪しげな客

ホテルマンに扮していても刑事は刑事。ホテルが次の殺人現場として予告されている以上、刑事の新田は「客は皆犯人の可能性が」という目で見ています。自然と読者も新田目線で客を見てしまいます。新しい客がやって来るたびに「何かが起こるかも」というスリル感でゾクゾクしてしまいます。

前回の宿泊でホテルのバスローブを盗んだ疑いのあるいかにも怪しげなカップル、目の不自由な老女(新田は目が見えないのは演技ではないかと疑う)、やたらとクレームの多い中年男。

それぞれに問題を起こしてくれるのですが、気づくと自分も新田や山岸尚美に感情移入してしまっていて、さずがは東野圭吾!と思わすにはいられませんでした。

読みどころ②:新田刑事のプロとしての目

前回の滞在時にホテルの備品であるバスローブを盗んだ疑いのあるカップルが再びホテルを利用したときのこと。ホテルマン山岸尚美は「またバスローブを盗まれるかも」という視点で客を見て、対策を練ります。

そして新田に「どうぞご覧になっていてください。私たちには私たちのやり方がありますから」と言い放ちます。結局、バスローブは盗まれておらず、ベッドの下に隠されていました。

このカップルの狙いは「何もしていないのに疑われたと言って名誉棄損で訴えること」だったのですが、新田はそれを事前に見抜いてホテルマンとして対処し、事なきを得ます。新田の刑事としての「勘」が山岸尚美を救うことになったのです。

読みどころ③:ホテルマン山岸尚美のプロ魂

クレーム対応、新田への指導など、ホテルマンとしてのプロの対応が随所に表れています。中でも怒りを抑えて冷静に対応する部分は、接客業の人も参考になるのではないかと思われるほど。

そして「新田の過去」に絡んだ客への対応部分では、この山岸尚美の「プロ意識の指導」が彼の窮地(=刑事だとバレること)を救うことになったのです。まったく違った職業のプロ意識をここまで詳細に描ける東野圭吾に、作家としての「プロ魂」を感じました。

読みどころ④:山岸尚美と新田刑事の関係の変化

初めは敵対していた尚美と新田。ホテルマンのプロとしてお客様に迷惑をかけたくない尚美と「自分がホテルマンに扮するのは犯人を捕まえるためであってホテルの従業員教育を受けるためではない」と傲慢な態度を取る新田。

しかし、それぞれのプロ意識の高さ、ホテルでの殺人事件を未然に防ぎたいという点では一致している二人。だんだんお互いがそのプロ意識を、そして相手の人間性を認め合うようになっていきます。

そしてラストでは新田刑事と山岸尚美のちょっとした「恋愛エッセンス」もあり、それがこの「マスカレード・ホテル」を魅力的な一冊にしていることは間違いないでしょう。

読みどころ⑤:犯人の目的

犯人の目的は復讐。殺人事件が起きる小説としては珍しくないエンディングですが、いったいそのターゲットは誰でどんな恨みをかってしまったのでしょうか?

所々に「伏線」が張られており、後半では自分なりに「もしかして…では?」と想像しながら読むことができます。恨みの内容は想像できないものでしたが…。

「マスカレード・ホテル」を舞台に繰り広げられる人間模様や複雑に絡み合う登場人物たちの過去。そして次が気になって仕方がないストーリー展開にページを閉じられなくなること間違いなし!秋の夜長に是非読んでみてください。

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[本紹介]読み出したら止まらない!東野作品の最高峰「マスカレード・ホテル」|【女性の美学】
https://josei-bigaku.jp/dokushohigasino33456/
ライター:KAJYU-mom

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