欲がない人の心理。うまい付き合い方と参考にするべき特徴とは
Date:2019.04.12
人間には欲があり、その欲のために生きているといって過言ではありません。食欲、睡眠欲、金銭欲、物欲、自己顕示欲、性欲・・・上げればきりがありませんが、そういった欲を満たしながら、無意識にもさらに欲を満たすために人生を歩んでいるはずです。
しかし、特に何も欲しいものがない、食事も食べられれば何でも良い、必要最低限の生活で十分、人にどう思われようと気にしない、など生きている上で欲がない人は、今の若い世代に多く無理をしてまで欲しない、自分はこんなもんだろうという悟り世代とも言われています。
周りに欲のない人がいたら変わっていると感じるかもしれません。ここでは、このような欲がない人の心理や特徴を見ていきましょう。
欲望に支配されない!変化を望まない欲のない人の心理
欲のない人は、「本当に欲がないのね」と言われてもピンとこないかもしれません。無欲な人とは、もともと欲がなくそれが当たり前に生活している人が多いからです。
ネットが普及し知りたいことや情報はすぐに手に入り、交通機関が発達し車を持たずともすぐにどこにでも行けます。この豊かさが生活の満足度を上げ、欲のない人が増えたのですね。
また、欲のない人はやさしい性格の人が多く、自分よりも他人を優先し自分の欲求が通ることよりも他人の欲求を満たすことに喜びを感じるため、自分がこうしたいという欲がなくなってしまう傾向にあるのです。
とはいえ、無欲な人は何に対しても興味を持たないので、他人にも興味を持たずマイペースです。相手がどう考えているのかも興味がないので、ハプニングが起きた場合にも冷静に対処することができ、動揺がなく精神が安定していると言えます。
欲のない人は、自分に欲がないと自覚しているわけではなく、世の中の流れや時代、本人の生活、育った環境と相まって作られたものなのです。
欲がない人はこんな人!欲のない人の特徴
自分の周りに欲のない人はいますか?下記が当てはまるのなら、無欲な人なのかもしれません。ここでは、欲のない人の特徴をご紹介しましょう。
穏やか
「我が我が!」という自己顕示欲がなく、穏やかな温厚な性格の人が多いです。自分よりも他人に譲ることが当たり前で、そういった家庭環境で育った場合もありますが、産まれ持った性格でもあります。
物を持たない
物欲がないので、荷物が増えることがありません。部屋はシンプルで必要最低限のものしかない暮らしです。周りから見たら平凡なつまらない暮らしのようにみえるかもしれませんが、欲のない人はそれが当たり前で、つまらないなんて思っていません。
チャレンジ精神がない
欲がないので、何かに挑戦したり新しいことを始めようというチャレンジ精神がありません。
あきらめ癖がついてしまっている場合もあります。どうせできないから欲しないという投げやりな無欲の人もいます。
波風を立てたくない
温厚な性格の人が多いので、わざわざ自己主張をして波風を立てたくないと無意識に思っています。こうしたいという欲求がないので、他人の言う通りに事が進むことを良しとしています。
何か一つの欲求を通そうとする度に、生活に変化が起き自分の穏やかな日常のリズムが崩れてしまうことが面倒でもあるのです。
他人と比べない
欲がある人は隣の芝生が青く見えて、常に今ある状況に満足しないことが多いですが、欲のない人は他人と自分を比べず、優劣をつけることがありません。よって、人より抜きん出たいという欲はなく、競争心もありません。
つまり、仕事や名誉への欲がないので今よりも良い暮らしがしたい、出世してお金持ちになりたい、もてたい、物欲を満たしたいという欲は湧いてこないのです。「人は人、自分は自分」と割り切っており、自慢話も皮肉も通じません。
今のままで満足している
欲がないので、現状の生活に満足しておりこれ以上を望んではいないのです。どうこうしたいとの欲がないので、現状維持続行中の生活を送っています。
彼氏や彼女を欲しいという恋愛欲もなく、一人でいた方が気楽であり恋人を作った上での幸せを求めずに、結婚願望もない人が増えています。
無欲が美徳だとしている
欲があることを忌み嫌っている可能性もあります。何をそんなにガツガツしているのだという冷めた目で見ているのかもしれません。無欲こそ美徳であり、今の自分以上を望むことは贅沢であるという考えを持っているのかもしれません。
ブランドに興味がない
ブランド品を持つことはもちろん、職業や車などもブランドとして気にする人もいますが、そういった物欲がなく興味がありません。持ち物は最低限の機能があれば良く、身なりにも気を使わないので質素な服装で、メイクも最低限施しているという人が多いでしょう。
他人からキレイに見られたい、羨ましがられたいという欲望がなく、質素だから恥ずかしい、貧乏ったらしく見えるのではないかと言う他人の目を気にしません。
食に興味がない
食に興味がないので、嗜好品を摂ることはなく生きるために食事をしています。旅行先でもせっかくだからその土地のものを食べたいとも思わず、ダイエットで間食を我慢するというようなこともありません。
「美味しい」という感情はあっても、だからと言ってもっと食べたい、また食べたいという欲がないのです。
あまりお金を使わない
無欲なので、お金を使う機会がほとんどありません。あれが欲しい、これを食べたいという欲求がないので、必要以上にお金を使うことがないですよね。
よって、金銭欲もなくもっと給料を上げてほしいという欲もないため、出世欲やもっと難しい仕事をして自分自身を向上させたいという欲も持たないのです。
欲があることは悪いことじゃない!欲がない人ともうまく付き合おう!
欲を持っている人は、欲のない人のことを面白くないと思ってしまうかもしれません。また、無欲の人が近くにいると欲を持っている自分をあさましいと思ってしまうかもしれませんが、欲を持つことは悪いことではありません。
しかし、欲がない人に欲を持つことを強要することはできませんし、欲のない世の中ならば争いごとや戦争も生まれませんが、生産性がない世の中になってしまうでしょう。
欲の有無はメリットもデメリットも併せ持っていますが、欲望の持ち方は人それぞれです。他人を羨ましいと感じたり自分に自信が持てなかったりと、欲があるからこそマイナス思考になってしまう人は、欲のない人の思考を少しお手本にしてみても良いかもしれませんね。
そうやって欲のない人の人生も理解し、欲のなさの良いところも参考にしながら上手く欲と付き合っていきましょう。
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