生理中の過ごし方で憂鬱度は大幅ダウン!特に気をつけたいポイントは

shutterstock_356220077生理中は痛みやだるさ、理由のわからない不安感やイライラなど、とにかく気分が沈みがちになる時期。

しかもそれが毎月起こるわけですから、女性にとってはその時の過ごし方にも気をつけたいですよね。

知っておきたい生理中の過ごし方のポイントを覚えておくと、毎月の憂鬱度が格段に下がります。ぜひチェックして今月から実践してみてください。

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辛い生理痛を緩和する13の方法。薬に頼らず痛みを解消!

生理痛が辛いとき、薬に頼るのはイヤだと思う女性は多いものです。確かに、薬を飲んでも生理痛が「治る」わけではなく、一時的に痛みが和らぐだけ。

だったら、他の方法で何とかしたいと思いますよね。

今回は、病院に行ったり薬を飲む前に、自分で出来る生理痛(月経困難症)を緩和する方法についてお話ししたいと思います。
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ピルの生理痛緩和効果。正しく使って女性の身体をサポート!

避妊薬として有名なピルですが、最近は生理痛の症状を緩和させる効果があるとして知られ始めています。

もともとピルが避妊に効果を発揮するのは、女性ホルモンの分泌を整えることが起因しています。ホルモンバランスは生理とも深い関係性がありますから、これを整えることで生理痛が緩和されるのも納得ですね。

この記事では、ピルによる生理痛の緩和効果についてご説明していきます。避妊薬としてではなくても、ピルは女性の身体をサポートしてくれますよ。

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年代によって違う生理不順の原因。生理不順の軽視は危険!

毎月やってくる生理。しかし、ちょっと体調が悪かったりすると時期がずれたり、1ヵ月生理が来なかったりすることもあります。

中には「生理は辛いから1ヵ月ぐらいなら来なくても平気」と思っている人もいますが、生理不順は様々なことが原因で起こります。

生理不順が長期間続くと、妊娠しにくい体になる場合もあるので「大丈夫」と放置しているのはとても危険です。

生理不順は年代によって原因も多少違ってきます。自分の生理不順がどういういったことが原因で起こっているのか、どんな症状が出ているのかを知ることが大事!

自分に当てはまる原因はないか、確認してみてくださいね。

あなたはどれに当てはまる?生理不順といっても症状は様々ある

生理不順とは、いったいどういうことを言うのでしょうか?正常な生理周期は次のようなものになります。

  • 25~38日周期で生理が来る
  • 1回の生理期間は3~7日間
  • 生理のズレは1週間以内

上記のような条件が満たされない状態が3か月以上続くと、生理不順状態と言われています。よく生理不順と言いますが、実は症状も様々です。

頻発月経 生理周期が24日以下と早い状態
稀発月経 生理周期が39日以上と遅い状態
過短月経 生理期間が1~2日と短い状態
過長月経 生理期間が1週間以上と長い状態
過多月経 経血量が極端に多い状態
過少月経 経血量が極端に少ない状態
無月経 生理が来なくなる状態

上記のような症状全てが生理不順に当たります。自分の生理不順がどれに当てはまるかによって、病院での治療法なども変わってきます。

生理不順は女性ホルモンの乱れが原因!女性ホルモンが乱れる原因

生理不順を起こす原因は、女性ホルモンの乱れもしくは病気と言われています。

女性ホルモンの乱れといっても、様々なことが原因で女性ホルモンのバランスは乱れてしまいます。

女性ホルモンのバランスが乱れる原因として挙げられるのが、以下のようなものです。

その1.日々感じている肉体的なストレスや精神的なストレス

ストレスが溜まると、視床下部の機能が低下して正常に働かなくなります。

視床下部は女性ホルモンの分泌や排卵などを促す指令を出している部位で、ここが正常に働かなくなると生理不順となります。

ストレスは精神的なものだけではなく、疲れなどから来る肉体的なストレスも影響してきます。

女性の場合、仕事だけではなく育児や結婚することによる環境変化によってストレスを感じることもあります。

うまくストレスを発散しないと、生理不順が長期に及ぶこともあります。

その2.日常生活の乱れからくるホルモンバランスの乱れ

生理不順の人を見てみると、規則正しい生活を送っている人よりも症状を訴える人が多いと言われています。

  • 栄養バランスの偏り
  • 睡眠不足
  • 昼夜逆転の生活
  • 運動不足
  • 過剰な喫煙や飲酒

こういったことがある人は、女性ホルモンだけではなく成長ホルモンなどの分泌も乱れてしまいます。

乱れた生活が当たり前になっている人も、自分ではストレスはないと思ってしまいますが、体はストレスを感じている可能性があります。

普通に仕事をしていた時は、生理周期も正常だったのに、仕事を辞めたら生理不順になったという人もいます。

これは、今までの生活習慣に変化が出たことに体が反応して症状が出たことになります。

▼ホルモンバランスが乱れる要因についてはコチラも参考にしてください!

ホルモンバランスの乱れの原因の記事のトップ画像キャプチャ

その3.体を酷使する激しいスポーツで生理周期が乱れることもある

この症状はスポーツ選手や、ずっと運動に携わっている人に多い症状です。

特に、体脂肪を制限するスポーツやフルマラソンといった体を酷使するスポーツは生命維持のために体が排卵をストップさせることもあります。

スポーツをやめて普通の生活にすると生理が戻る人もいますが、ずっとスポーツをして生理不順が長期間続いている場合、なかなか症状が戻らないこともあります。

その4.プロラクチンというホルモンが過剰分泌される

女性が出産し、授乳している期間に分泌されるホルモンにプロラクチンというものがあります。

これは排卵を抑制する働きがあり、本来は授乳期間までしか分泌されないようになっています。

しかし、なんらかの理由でプロラクチンが過剰分泌されると排卵が抑制され生理不順になることもあります。

若いからこそ知っておきたい20~30代女性に多い生理不順の原因

上記で説明したように、生理不順には様々な原因があります。その中でも、20~30代女性に多い原因というのもあります。

「若いから安定してないだけ」と思っている人もいるようですが、20代になると生理周期は安定してきます。

しかし、ずっと生理不順が続いている場合は、次のようなことが原因である可能性があります。

その1.過度なダイエットによる体重の急変

20~30代女性の多くが体型を気にし、ダイエットに励んでいます。

徐々に体重を落とすダイエットであれば問題はありませんが、急に体重が変化するダイエットはよくありません。

体脂肪が急激に少なくなると体が生命の危機を感じ、女性ホルモンの分泌を止めてしまう場合があります。

また、反対に太り過ぎると女性ホルモンが脂肪から分泌されるため過剰分泌と卵巣が判断し、卵巣の機能を弱めてしまいます。

太って生理不順になり、痩せるために急激にダイエットをまた生理不順になるということを繰り返すと、生理不順が長期間続くので妊娠しにくい体になってしまいます。

その2.食事の偏りで栄養が足りずに生理不順になる

食事の偏りによって生理不順になることがあります。栄養が偏ると体が生命維持の危機を感じ、生理を止めてしまいます。

女性の場合、鉄分が不足して貧血の症状を訴える人が多いですが、鉄分が不足すると血液が足りないと体が判断し生理不順となります。

栄養の偏りがないように食事をすることが大事ですが、鉄分は食事だけで摂取するのが難しいです。

鉄分が不足していると感じた場合は、サプリメントなどを上手に活用して鉄分が不足しないようにしましょう。

その3.30代後半から始まる人も増える若年性更年期

更年期障害は、40代後半から始まると言われていますが、その前の30代後半あたりから、更年期障害と同じような症状を訴える女性もいます。

20~30代は仕事や結婚と忙しい時期なので、忙しさでストレスが溜まりホルモンバランスが乱れているだけと思いがちです。

しかし、更年期障害のようなほてりや冷え性といった症状がある場合は、若年性更年期の恐れがあるので、1度婦人科で診察をしてもらうことが大事です。

その4.まさか20代で!? 早期閉経で生理不順が分かることもある

閉経というと、50代を過ぎた女性がなるものと考えてしまいます。しかし、20代の若い女性でも早期閉経を迎えるということもあります。

閉経の定義は、1年以上生理がなかったり卵巣機能が低下していることを言います。

忙しかったりまだ月経周期が定着していない可能性もあるため「きっと生理不順だろう」と放置し、1年近く生理がなくおかしいと思い病院に行ったら早期閉経だったということもあります。

20~30代女性の場合、3か月生理が来ない場合は必ず婦人科で診察を受けるようにしましょう。

20代で早期閉経すると妊娠できないのはもちろん、50代半ばの女性が閉経した時と同じように骨粗鬆症や中性脂肪のリスクなども出てきます。

若いから大丈夫と思わず、若いからこそすぐに診察を受けることが大事です。

更年期障害の恐れも!40代女性に多い生理不順の原因

ホルモンバランスによる生理不順は、若い頃は多いと言われています。しかし、40代になっても生理不順の症状が出てくるという人もいます。

40代の場合、若い世代のようなホルモンバランスの乱れだけではなく次のようなことが原因となることもあります。

その1.40代半ばから一般的となる「更年期障害」

皆さんは、更年期障害のことをきちんと知っていますか?更年期障害というと、生理が終わってから起こるものと思っている人がいます。

しかし、更年期障害は閉経の前後10年の期間を更年期といい、その時期に起こる様々な症状を更年期障害と言います。

この時期は卵巣機能が低下するため、女性ホルモンの分泌が減り生理不順となります。

更年期障害の時の生理不順には次のような症状があります。

  • 不正出血
  • 経血の量が減る
  • 生理周期が長くなる
  • 生理期間が短くなる

更年期は40代半ばになると症状が出てくる人が多く、平均的に50代半ばまで続くと言われています。

この時期に生理不順の症状が出ている人は、更年期障害の疑いがあります。

症状が重く日常生活に支障がある場合は、病院でホルモン剤などの治療を行うことが可能です。

その2.更年期の症状がなくても起こる可能性がある「閉経」

閉経は、更年期障害の期間に起こります。どんどん生理周期が遅れるなど症状が出ている人は閉経へのカウントダウンが分かりますが、更年期障害の症状がないのにいきなり閉経になることもあります。

多くの人が、生理不順が始まってから1~2年の間に閉経をすると言われています。

医学的には、1年間生理が来ないと閉経と診断されますが、その後生理が来るという人も中にはいます。

生理不順が長期に渡って続く場合、閉経に向かっている可能性もあるので、婦人科で検査してもらうようにしましょう。

知っておかないと危ない?病気が原因で生理不順になる可能性もある

生理不順は、ホルモンバランスの乱れだけではありません。病気が原因で生理不順になることもあります。

病気が原因の場合、卵巣などに問題があることが多いので、注意が必要です。

生理不順が3ヵ月以上続く場合は、1度病院で診察を受けるようにしましょう。

その1.甲状腺の異常による生理不順

甲状腺の異常というと、バセドウ病や橋本病が有名です。特に、甲状腺の病気は若い女性に多く起こる症状と言われています。

甲状腺の異常が生理不順に繋がるというイメージがありませんが、卵巣は甲状腺ホルモンの影響を受けるため、甲状腺に異常があると卵巣の動きが悪くなり生理不順を起こします。

  • バセドウ病
  • 橋本病
  • 甲状腺機能亢進症
  • 甲状腺機能低下症

上記のような甲状腺の病気がある場合は生理不順を起こしやすいので、気になる場合は甲状腺の治療時に生理不順についても相談をするようにしましょう。

その2.卵巣機能が低下する「卵巣機能不全」

女性ホルモンのバランスが崩れると卵巣の機能が低下し、生理不順を引き起こします。

ストレスなどが原因と言われていますが、病気で服用している薬の副作用が原因で卵巣機能不全になることもあります。

薬を服用して生理不順を引き起こす場合は、医師に相談をするようにしましょう。

その3.排卵がない生理がくる「無排卵月経」

月に生理が2回来たり、生理期間が長いなどの場合は無排卵月経の可能性があります。

無排卵月経は病気ではなく、ストレスやダイエットなどが原因と言われています。

無排卵月経は卵巣の機能が低下し、女性ホルモンに異常で出ると無排卵状態で生理が来ます。

無排卵月経自体が病気というより、無排卵の月経が長期間続くと妊娠しにくい体になる可能性があるので、注意が必要です。

その4.不妊症の原因にもなる「子宮内膜症」

ここ数年、よく耳にするようになったのが子宮内膜症です。子宮内膜症には、次のような症状があります。

  • 生理痛の症状が重い
  • 経血量が多い
  • 性交時などに痛みがある

子宮内膜症は、妊娠のために増殖した内膜が子宮以外の場所に起こる病気です。

子宮内膜症になると、卵巣や卵管に内膜が癒着するためうまく排卵ができなくなってしまいます。

その5.婦人病で急激に増えている「子宮筋腫」

子宮の筋肉にできる良性の腫瘍を子宮筋腫といいます。子宮筋腫はできる場所によって痛みがないこともあるため、なかなか気づかないという場合もあります。

しかし、子宮内側に筋腫ができると生理時の経血量が急に増えたり、生理期間が長くなるため子宮筋腫に気づく人が多いようです。

子宮筋腫も子宮内膜症などと同様、放置すると不妊の原因になる可能性があります。

その6.若い女性に多くみられる「子宮頸がん」

20~30代の女性に多く、性交時にヒト・パピローマウィルスに感染することによって発症します。

性交渉を経験した女性は誰でも感染するので、子宮頸がんになる可能性があります。

子宮頸がんは痛みなどがあるわけではないので症状に気づかず、次のような症状が出ることで子宮頸がんが発覚することがあります。

  • 生理日以外に出血がある
  • 生理期間が長くなる
  • 性交痛がある
  • おりものに変化が出る(ニオイや量)

何かいつもと違うなと感じた時は放置するのではなく、1度婦人科で診察を受けるようにしましょう。

「大丈夫」と思わず生理不順はきちんと原因を知ることが大事

生理不順は、様々なことが原因で起こります。そのため、若いから大丈夫!40代だから更年期の症状と決めつけてしまうのは危険です。

生理不順の場合、自分の原因はどこにあるのかをまずきちんと知ることが大事です。

また、生理不順は一時的なものと放置しておくのも危険です。長期的に生理不順が続く場合は、必ず婦人科で診察をするようにしましょう。

生理不順は治療で症状を緩和、また症状を改善することもできます。まずは、原因を知って自分で生活を改善してみましょう。

▼生理不順を改善する方法はコチラを参考にしてください!

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生理不順を改善するための11の方法。病気が隠れている可能性も…

放っておくと不妊の原因にもなり得る、生理不順の改善方法生理がいつ来るか分からないというのは不安なものですね。もしかしたら病気なのかも、と心配になると思います。

ただ、女性というのはとても繊細な生き物なので、ちょっとしたことでもすぐにホルモンバランスが乱れてしまうものです。ストレスや疲労がたまっているのかもしれませんよ。

生理不順でお悩みの方に、日頃の生活の中で改善できる方法をご紹介しますので、是非試してみてください。

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生理痛に豆乳は効かない!生理の症状を悪化させない豆乳の飲み方

生理痛に豆乳がいい!という説もあれば、豆乳で生理痛が悪化した、という人もいます。いったいどちらが正しいのでしょうか。

確かに、大豆製品を摂ることは女性ホルモンのバランスを整えるために良いといわれていますが、生理痛との関係が知りたいところです。

生理痛に豆乳は本当に効果があるのかについてまとめました。

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生理痛の原因とは?辛くて我慢できない痛みを症状別に解説!

生理痛で毎月辛い思いをしている女性は多いと思います。胃や頭が痛かったり、歯が痛ければ病院に行くのに、生理痛だけは市販薬を飲んで我慢してしまう女性が多いと思います。

腹痛から腰痛、頭痛など様々な痛みに悩まされ、日常生活に支障をきたす場合もあります。

痛み止めがないと耐えられない人もいるのに、一方で全く痛みを感じない人も。そもそも生理痛はなぜ起きるのでしょうか。

その原因を知って、毎月痛みが来るなら、その痛みが少しでも軽くなるように治療も視野に入れて欲しいと思います。

生理痛が辛い!腹痛の原因

生理痛で一番辛いのは下腹部痛ですね。大きな原因はプロスタグランジンという物質であるといわれています。

その他にもライフスタイルなどによって痛みが強くなることもあるんです。

プロスタグランジンが原因

プロスタグランジンは誰でも分泌されているもので、子宮内膜を収縮させて、剥がれ落ちた内膜を血液と一緒に経血として子宮の外に排出する役割があります。

プロスタグランジンとは
アラキドン酸(オメガ6系脂肪酸)という必須脂肪酸から作られる物質で、体内で様々な生理活性物質に変換されます。血管を拡張させたり子宮の収縮など多くの作用を持っています。動物性食品の摂り過ぎで増えるともいわれています。

例えばプロスタグランジンが過剰に分泌されると経血が増えてしまい、うまく排出できなくなることがあります。

すると、何とかそれを押し出そうとして、子宮の血管が過剰に収縮して痛みの原因になるといわれています

この症状を「機能性月経困難症」と呼びます。プロスタグランジンがないと困りますが、分泌量が多すぎると痛みを強くしてしまうんです。

冷え性などによる血行不良

女性は冷え性の方が多いですが、身体の巡りが悪いことも生理痛を強める原因の一つです。

生理をスムーズに終わらせるためには子宮が元気でいることが大事ですが、血行が悪いと骨盤周りの血流も悪くなり、卵巣や子宮の働きに影響を与えます。

子宮が元気に働けないと、経血をスムージに排出することが出来ないので、プロスタグランジンの分泌量が増えて、生理痛がひどくなるのです。

経血がどろっとしていたり、色が濃い人は身体が冷えているというサインですから要注意です。

ストレスや疲労でも生理痛は強くなる

女性はとても繊細な生き物です。

  • ストレス
  • 疲労

によってもホルモンバランスが乱れて、血行不良の原因になるんです。

身体を温める工夫をしても、心身ともに疲れていない状態でないと血行は改善されないということですね。

子宮口の大きさや子宮の位置

これは出産経験がない方に多いのですが、子宮口が狭いために経血が排出されにくく、排出する際の痛みが強くなる傾向があります。

ですから、出産とともに生理痛が軽くなる人が多いのは、子宮口が広がって子宮の中身を出しやすくなるからなんですね。

また、子宮の位置が前に傾きすぎている場合も経血が出しにくいため、スムーズに排出されずに痛みが出やすいのです。

婦人科系の疾患が原因になることも

  • 子宮内膜症
  • 子宮筋腫
  • 子宮腺筋症

など、病気が原因で生理痛がひどくなる場合があります。

症状が重くなるにつれて痛みも強くなる傾向があります。痛みが強いだけでなく、出血が増えたり、ドロッとしたレバーの塊のようなものが出るときは要注意です。

子宮の病気による生理痛を「器質性月経困難症」と呼びます。放置すると不妊のリスクが上がったり、妊娠中も流産や早産などのトラブルが増えるといわれています。

日常生活に支障が出るほどの痛み、市販薬を飲んでも効かないくらいの痛みがあるなら病気を疑って、早めに婦人科を受診しましょう。

ここで大事なのが、症状によっては「産婦人科」では分からない場合があるということです。産婦人科では産科専門の医師もいます。

医者なら何でも分かると思ったら大間違い、私は突然の腹痛に悩まされてから、原因が子宮内膜症であると診断されるまで数件の産婦人科を回り、結局2年もかかりました。

子宮内膜症などは痛みが治まってから病院に行っても分からないことがあり、抗生物質や痛み止めを出されて終わり、ということもあります。

婦人科系の病気を疑ったら、「婦人科」の病気を専門にしているクリニックなどを探してください。

骨盤内感染症の可能性

クラミジア菌などの細菌が膣を経由して子宮内に入り込み、そこから卵管を通って腹部へ広がっていく感染症を総称して「骨盤内感染症」といいます。

卵管や卵巣が炎症を起こすこともありますし、腹膜炎を起こすこともあります。感染の原因の多くは性交渉によるもので、まれに出産時やその他治療時に感染することもあります。

単一の細菌ではなくて複数の細菌で感染することが多く、放置しておくと不妊のリスクが高くなるといわれているので要注意です。

下腹部痛の他に、微熱や寒気、吐き気などの症状を伴うことが多いので、いつもの生理痛とは違う、と思ったらすぐに病院を受診してください。

生理の回数の増加

昔の女性と比べて身体が大きいことから初潮の年齢が早くなり、しかも出産回数が少ないことから、一生のうちに経験する生理の回数が圧倒的に多くなっています。

昔の女性は10代半ばで初潮を迎え、20代から30代半ばくらいまで出産をしていますね。妊娠期間中と授乳中は生理がありませんので、子ども一人につき1年半~2年くらい生理が来ないことになります。

平均5回出産していますから、一生のうちに経験する生理の回数はおよそ50回程度だったといわれています。

ところが現代の女性は初潮が11~12歳くらい、出産回数も2回あればいい方でしょう。

そして50歳前後まで生理がありますから、なんと一生のうちに「450回」も生理が来るんです!

子宮もこれだけ働かされれば病気のリスクも高くなり、女性ホルモンにさらされる期間が長くなるために、生理痛を感じる人が増えているようです。

生理中に起こる腰痛の原因

生理中は腰痛に悩まされる人も多いですね。子宮が収縮するので下腹部痛があるのは分かりますが、なぜ腰まで痛くなるのでしょうか。

リラキシンというホルモンが原因

リラキシンとは卵巣ホルモンの一種です。

骨盤は生理の周期に合わせてしまったりゆるんだりしていますが、生理が近づくと経血が排出されやすいように、骨盤がゆるむようになっています。

リラキシンは恥骨結合や靭帯をゆるめる作用があり、経血を出しやすくするのですが、恥骨がゆるむと骨盤も不安定になります。

それで、骨盤を支えている筋肉に負担がかかり、腰痛が起きやすくなるというわけです。

プロスタグランジンで腰痛も!?

経血をうまく出せないと子宮周りだけでなく、骨盤回り全体の血流が悪くなることがあります。そうすると、腰痛で苦しむことも。

また、プロスタグランジンは胃腸の動きにも影響し、下痢が起きやすくなったり、吐き気を感じることもあります。

骨盤の歪みによる腰痛

普段から骨盤が歪んでいることで血流が悪くなり、生理による腰痛がひどくなるといわれています。普段姿勢が悪かったり、片方の足に体重をかけて立つクセがある人は要注意です。

O脚やX脚は骨盤が歪んでいる証拠でもありますから、もし生理の時の腰痛がひどいなら、痛み止めでごまかすのではなく、骨盤矯正をした方がいいかもしれません。

子宮内膜症が原因であることも

子宮内膜症の痛みはお腹だけではありません。もし尋常でないほどの腰痛を感じるなら、1度婦人科を受診した方が良いでしょう。

生理によるその他の痛み

生理の時に痛くなるのは、お腹や腰だけではありません。様々なところに痛みが出て、毎月辛い思いをしている女性が少なくないのです。

ホルモンバランスの乱れによる頭痛

辛いのは腹痛や頭痛だけではありませんね。生理の周期に合わせて頭痛に悩まされている女性も多いのではないでしょうか。

これには女性ホルモンとセロトニンというホルモンが関係しています。ところが、生理の時に頭痛がするにも関わらず、生理と頭痛が関係していることに気がついていない女性が多いんです!

女性の身体はエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があり、排卵まではエストロゲンが、排卵後はプロゲステロンの分泌量が増えます。

排卵と同時にエストロゲンが急激に減少するのですが、これに伴ってセロトニンも減少し、その影響で脳内の血管が拡張することで頭痛が起きるのではないか、とされています。

頭痛と生理、結びつけにくいかもしれませんが、いつも生理の時に頭痛がひどくなるという方は、このセロトニン不足が原因かもしれません。

セロトニンが減少するとイライラしたり、うつ症状になる人もいるので注意が必要です。

▼生理中の頭痛の緩和方法はコチラも参考にしてください!

生理中の頭痛緩和方法の記事のトップ画像のキャプチャ

胃痛や吐き気もプロスタグランジン

プロスタグランジンが影響を与えるのは子宮だけではないのです。その周りにある臓器にも影響を与え、胃に強い痛みを感じる人もいます。

プロスタグランジンは

  • 血圧
  • 消化機能
  • アレルギー反応
  • 腎機能
  • ホルモンの生成

などに関わっていることが分かっているので、子宮の痛み以外にも不快な症状を感じることがあるのです。

痛みは身体からのサイン。我慢しないで!

本来、生理痛なんてないんです。痛みが起こるということは、何か不調が起きているという身体からのサインです。

痛みを我慢して何の得があるでしょう。

婦人科は女性にとって敷居が高いところかもしれませんが、きちんと診察してもらえば、その症状に合った薬を処方してもらえます。

毎月辛い思いをするのはもうやめましょう。毎月痛みが起こるなら、まずは婦人科を受診してみませんか。

▼生理痛を緩和する方法についてはコチラも参考にしてください!

生理痛緩和の記事のトップ画像のキャプチャ

経血コントロールの効果と方法。不快な生理を少しでも快適に!

生理中の経血を自分でコントロール出来ることをご存知ですか?

出す、止めるを自分でコントロールすることが出来れば、生理中の不快感を少しでも減らして、快適に過ごすことが出来るんですよ!

経血をコントロールするとどのような効果やメリットがあるのか、ということを知ったら次からやってみたくなると思います。その方法もあわせてご紹介しますね。

これからは経血を垂れ流すのではなく、自分でコントロールしていきましょう!

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生理周期の計算方法。周期を把握して心や体調の管理を!

毎月訪れる生理。ほとんどの女性が生理中や生理前後でなんらかの不調とつきあっているんじゃないでしょうか?

生理周期が計算できれば、次の生理はいつか、排卵日はいつかということまで予測できるようになります。女性の健康管理はもちろん、妊娠したい人にとっては妊活にも役に立ちます。

生理周期はどのようにして知れば良いのか、それに伴って身体がどう変化していくのかということについてお話しします。

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あなたの生理は大丈夫?経血状態でわかる病気のサインとは

私の経血の量は多い?少ない?これって正常?と気になることがあるかもしれませんが、こればかりは人と比べることができないので、不安に思うこともあるかもしれません。

正常な経血の状態とはどのようなものなのか、量だけでなく、色や臭いなど、様々な角度から検証してみたいと思います。

人の身体は機械ではないので、毎回同じというわけではありませんし、疲労やストレスがホルモンバランスに影響することもあります。

ただし経血の異常は病気が隠れている可能性もあります。毎月よく観察して、経血の変化を見逃さないようにしてください。

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生理中の運動はOK?身体が喜ぶ効果的なエクササイズを!

始めたばかりのダイエットや運動。ヨガにダンススクール。やっと慣れてきた!効果が出てきた!と思ったら月イチの生理が…

生理は女性にとって大事なもの。生理中はカラダのために、ゆっくりすべきとはわかっているけど、「せっかくの習慣を途中で止めたくない!」世の頑張り屋の女性たちは、ついつい無理をしてしまいがち。

でも、実際生理中の運動ってしてもいいの?身体には負担がかからない?そんな疑問に、今回はお答えします。

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生理前・生理中のひどい眠気対策。なぜこんなに眠くなる…?

月に一度やってくる生理。地味に辛い様々な体の症状を引き起こしますが、中でも困るのが「眠気」ですよね。

生理前・生理中になると何故か猛烈な眠気がやって来る。仕事中など、寝てはいけない状況でも容赦なくやって来る。

あれは一体何なのでしょう。

何故あんなにも眠くなるのか、どうすればあの眠気に対処できるのか。女性特有の生理の眠気について、お話したいと思います。

続きを読む 生理前・生理中のひどい眠気対策。なぜこんなに眠くなる…?

生理の経血量が多い原因は病気?経血が増えた時の対策法

毎月女おとずれる生理。今まで、普通に生理が来ても憂鬱だったのに急に経血量が増えてビックリしたなんてことはありませんか?

2日目は経血が増えると言われているので、それが原因と思っていたら、2日以降も経血量が減らずにずっと多いままだと自分が病気じゃないかと不安になります。

また、経血量が増えると漏れやニオイも気になり日常生活を送るのも大変になることがあります。

経血量が多いのは、どんな原因が隠されているのでしょうか。また、自分の経血量がどうなのかを知るには、正常な経血を知ることも大事です。

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我慢できない!生理中のつらい頭痛の緩和法や鎮痛剤の使い方

毎月やってくる生理。女性はこの時期になると、気分が憂鬱になってしまいます。

生理時の腹痛や腰痛に関しては、様々な緩和方法などがネットなどでも紹介されていますが、意外に知られていないのが生理時に出てくる頭痛です。

女性の場合、片頭痛を持っている人が男性に比べて多いため、その症状がたまたま生理中に出ているだけと思っている人も多いようです。

しかし、生理中に出てくる頭痛は普通の片頭痛ではなく、生理が影響しているものもあります。

生理中に起こるつらい頭痛を緩和する方法はあるのでしょうか。また、よく用いられる鎮痛剤を生理中に飲んでも問題はないのでしょうか。

続きを読む 我慢できない!生理中のつらい頭痛の緩和法や鎮痛剤の使い方

生理前・生理中にイライラしてしまう…心の不調の原因と解消法

生理前や生理中って、いつもよりも気が短くなってイライラしやすくなりませんか?

些細なことで怒ったり悲しくなったりと、生理が近づくにつれて情緒不安定になることは誰にだって起こります。

生理は多くの女性と長い付き合いになる存在です。だからこそ、生理前や生理中の心の変化に対処する方法を身につけておきたいものです。

この記事では、生理前や生理中に起こる心の症状の原因や対策についてご紹介します。

続きを読む 生理前・生理中にイライラしてしまう…心の不調の原因と解消法