ココナッツオイルの効果効能。健康になりつつ美しさも得られる!
Date:2017.04.19
ココナッツオイルにはどんな効果があるのか知っていますか?
海外タレントから広まり、日本で活躍している女優さんやモデルさんなども愛用しているというココナッツオイルには、身体を健康にする効果から肌や髪の毛先まで至る美容面での効果まで、驚くほどたくさんの効果があります。
やはり美しさを求めるなら、身体の内側から徹底したいですよね!いくら顔立ちが綺麗でも、病的に肌が青白かったりやつれていたりしては美しさも半減してしまいます…。
この記事では、ココナッツオイルの具体的な効果についてご紹介していきます。
この記事の目次
代謝アップや病気の予防など…ココナッツオイルの健康効果
ココナッツオイルは食べたり塗ったりして効果を現しますが、まずは直接身体に与えたときに身体にどのように作用するのかをご紹介していきます。
ココナッツオイルの持っている健康効果は次の通りです。
腸内環境を整えて便秘を解消する
腸内環境を整えて便通を良くすることは、身体の健康を考える上で最も欠かせない重要なポイントですよね。
ココナッツオイルは直接飲んだり料理の材料に使ったりして身体に摂取することで、便秘の解消効果を得ることができます。
- ビタミン
- ミネラル
- 中鎖脂肪酸
- ラウリン酸
ココナッツオイルが便秘の解消に作用するのには次のような理由があります。
- 中鎖脂肪酸の消化・吸収効率が良い
- ココナッツオイルに含まれている中鎖脂肪酸は水分となじみやすいため消化・吸収の効率が良いとされています。体内に取りいれることですぐに胃腸を動かして腸のぜん動運動を促進し、便通を良くしてくれます。
- ラウリン酸で腸内環境を整える
- ラウリン酸には免疫力の向上効果があります。摂り入れることで腸内の免疫力が高まり、腸内環境を整えてくれます。老廃物を外に出そうとするデトックス作用も高められるため、お通じの改善効果を期待できるのです。
- オイルそのものが便通を良くする
- ココナッツオイルは、「オイル」という名前がついている通り油です。油は何かの滑りを良くするために使われることがありますよね?
腸内にオイルを摂り入れることで、オイルが潤滑油と似た働きをして便の動きを滑らかにしてお通じを改善してくれます。
コレステロール値を下げる
コレステロールとは、血液中に含まれる脂質の一種を言います。よく生活習慣病などの原因にも挙げられていますね。このコレステロールの値が高くなると、動脈硬化や脳梗塞などの病気を招いてしまいます。
コレステロールには次の2種類があります。
- 善玉(HDL)コレステロール
- 悪玉(LDL)コレステロール
対して善玉コレステロールは、血液中に残ったコレステロールを回収して肝臓まで運ぶ役割があります。善玉コレステロールがあることで血中のコレステロール値を下げることができるのです。
ココナッツオイルに含まれている中鎖脂肪酸には、善玉コレステロールを増やすのと同時に悪玉コレステロールを減らすという働きがあります。
そのため、ココナッツオイルを体内に摂り入れることでコレステロール値を下げることができるのです。オイルですから、コレステロール値の上昇が気になる料理に使うことでコレステロール値に気を使った食生活を送ることができますね!
糖尿病の予防・改善効果
食べ物の多くに含まれているブドウ糖は、血糖値を上げる成分です。通常はブドウ糖が体内に入ってきたとき、血糖値の上昇を抑えるために「インスリン」という成分が分泌されます。このインスリンの存在が糖尿病を大きく左右していくのです。
ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は、持ち前の消化・吸収能力でインスリンを必要としません。体内に入ったらそのまま直接エネルギーとして代謝されるという特徴があります。
中鎖脂肪酸は摂取されてすぐにエネルギーとして代謝されるため、インスリンの分泌機能をそもそも必要としません。そのため摂取しても膵臓の機能を弱らせず、インスリンの分泌機能をゆっくり休めて改善し、糖尿病の予防・改善効果が見込めるのです。
まだ発症していなくても糖尿病が心配な人は、日ごろの食事にココナッツオイルを取り入れて糖尿病を予防しておくと安心ですね。
脳のエネルギー源になって脳の健康を保つ
人は日常生活を健康に送るためには脳の力が必要不可欠です。身体を動かしたり何かを考えたり…そんな多くの命令をつかさどっている脳を動かしているエネルギーとして大きく知られているのは「ブドウ糖」です。
脳の健康はエネルギー不足によって害されてしまい、認知症や若年性アルツハイマーなどの病気を招きます。
最近では脳を働かせるエネルギー源はブドウ糖の他に「ケトン体」でも代わりが務まることが判明しました。
ココナッツオイルの大部分を占めている中鎖脂肪酸は、体内に摂取した後すぐに吸収されて肝臓に運ばれ、効率よくケトン体を作り出すことができます。
毎日食事の中でココナッツオイルを摂取することで、ケトン体を作り出して脳のエネルギー不足を解消する効果が期待できます。「認知症やアルツハイマーなどの予防にココナッツオイルが良い」と言われているのはこのためです。
ケトン体質になってがんを予防する
多くの人が歳を重ねる毎に発症のリスクを高めているがん。様々な病気を発症する原因となっているがん細胞は、ブドウ糖をエネルギーとして活動しています。
ココナッツオイルの摂取を続けていると、普段はエネルギー源としてなかなか活躍できないケトン体を効率よくつくり出せる体質になるため、普段からケトン体をエネルギー源として活動できるようになります。
身体のエネルギー源がケトン体になることによって、がん細胞がエネルギーとして使えるブドウ糖の量が減ります。そのためがん細胞の活動を抑制・予防する効果が見込めるのです。
がんと言えば大腸がんや胃がん、女性であれば乳がんなども怖いところですよね。がんの多くはなかなか発症に気付きづらく、気付いたときにはすでに深刻な状態まで進行していた…だなんてことも珍しくはありません。
普段からしっかり予防を心がけて、がんになりにくい体質づくりを目指してください。
抗酸化作用によるアンチエイジング効果
活性酸素には、細胞を酸化させて傷つけたり衰えさせたりする働きがあります。活性酸素の働きは加齢と共に強まっていくため、老化の原因とも言われています。
- 臓器を構成する細胞が弱って内臓器官にトラブルが起きる
- 血管を構成する細胞が弱って脳梗塞や心筋梗塞などが起きる
- 肌や髪にツヤ・ハリがなくなって衰えが目立つ
- 免疫細胞が衰えて病気にかかりやすくなる
ココナッツオイルを摂取することで効率よく生成されていくケトン体には、活性酸素を除去する酵素の働きを助ける効果があります。
そのため、ココナッツオイルによるケトン体の生成ではアンチエイジング効果を期待できるのです。いつまでも若々しく健康な身体を保つためにも、ココナッツオイルの摂取は欠かせませんね。
ケトン体質によるダイエット効果
ダイエット方法の中には様々な方法が数多くありますが、中でも
- 糖質制限ダイエット
- ケトン体ダイエット
の2つを聞いたことはありませんか?実はこの2つのダイエットは名前こそ違えど同じプロセスで行うダイエット方法で、どちらにもココナッツオイルの存在が欠かせません。
ココナッツオイルを摂取することで、効率よくケトン体が生成されることから身体を動かすエネルギー源をブドウ糖からケトン体に変えていくことができます。
ケトン体は中鎖脂肪酸を摂り入れる他、身体についている脂肪を燃焼して生成されます。普段からケトン体の生成を活性化させておけば脂肪の燃焼効率が良くなるため、結果的にダイエット効果に繋がるのです。
糖質制限中の料理にココナッツオイルを使ったり、オイルをそのまま飲んだりすることでケトン体ダイエットに欠かせないケトン体生成への近道になりますよ!
免疫力を上げて怪我や病気の治癒力を高める
ココナッツオイルの中鎖脂肪酸には、「ラウリン酸」と呼ばれる免疫力を上げる成分が含まれています。
また、抗菌作用も併せ持っていますからウイルスが侵入してきてもそれを撃退する働きが活発になります。
ココナッツオイルを摂取して免疫力を高めておけば、
- 風邪や病気の予防
- 怪我の治りを促進する
- 皮膚のトラブル(ニキビなど)を予防する
といった効果が期待できますよ!
甲状腺機能の低下を改善する
甲状腺とは、首の前側、喉仏の下あたりに位置するホルモン分泌の役割をしている重要な部位です。甲状腺の機能は油に含まれている不飽和脂肪酸の摂取が原因で低下していきます。
- 肌荒れ
- 疲労感や倦怠感
- 便秘やむくみ
- 冷え性
- 生理不順
といった症状が出ます。
甲状腺機能が低下している状態とは言えど、油の摂取は日常生活で欠かせませんよね。そこで飽和脂肪酸で作られているココナッツオイルなら、甲状腺機能を低下させることなく日常生活に油を摂り入れることができるのです。
また、もともと代謝が良いココナッツオイルなら甲状腺機能で低下した代謝機能を助ける効果も期待できますから、甲状腺機能が低下したときは食生活にココナッツオイルを摂り入れてみましょう。
体内に摂取してカンジダ菌を抑える
女性の中には「カンジダ」という単語を聞いたことのある人は多いのではないでしょうか?
カンジダ菌とは、人の皮膚や胃腸の中、そして女性の身体にある膣粘膜に存在している常在菌です。免疫力の低下などによって増殖してしまうことで、
- デリケートゾーンのかゆみ
- 慢性的な疲労感
- 腹痛や便秘・下痢
といった症状を起こしてしまいます。
ココナッツオイルに含まれているカプリル酸は抗菌物質です。そのためカンジダ菌を抑え込み、カンジダ菌による症状を緩和してくれます。
また、ラウリン酸の免疫力アップ効果でカンジダ菌が異常増殖してしまう原因そのものを防ぐ効果もあります。
うがいで口内環境を清潔に保つ
ココナッツオイルは摂取する以外にも、うがいで得られる効果もあります。オイルでうがいをすることを「オイルプリング」と言います。
ココナッツオイルのオイルプリングで得られる効果は次の通りです。
- 歯の汚れを取る・歯周病予防
- オイルは汚れを浮かして溶かし、取り除くことができます。ココナッツオイルでうがいをすることで歯磨きでは落ちにくかった汚れが取れ、研磨剤の入った歯磨き粉のように歯に負担を掛けることなく歯を綺麗にすることができます。
オイルプリングで歯を綺麗にしておけば、歯周病や虫歯の予防や歯のホワイトニング効果も期待できます。
- 口内の細菌を除去する
- オイルプリングで取り除けるのはもちろん歯の汚れだけではありません。口の中には呼吸などによって普段からたくさんの細菌が生息しています。オイルプリングではこの細菌を一気に撲滅して、感染症の予防効果も得られます。
また、口の中から細菌がなくなることで口臭の予防にも繋がります。
美肌や美髪にも欠かせない!ココナッツオイルの美容効果
美容商品として何種類ものオイルが販売されているように、ココナッツオイルもオイルの一種ですから、当然美容目的で活躍してくれます。
ココナッツオイルで得られる美容効果は次の通りです。
スキンケア・美肌効果
ココナッツオイルの用途はとして主に知られているのは食用ですが、直接肌に塗って美肌効果を期待することもできます。
- メイクのクレンジング
- 化粧水のブースター
- 乾燥の気になる肌への保湿
- 顔やボディのスキンケア
ココナッツオイルを美肌目的で使っていると次のような効果が期待できます。
- 保湿
- ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸の消化・吸収効率が良いのは分子量が小さいのが理由です。分子量が小さいためお肌に塗ったときにもすぐに馴染み、浸透して保湿効果を発揮してくれます。
ココナッツオイルは顔だけでなくボディにも使うことができます。デリケートな唇にも使うことが出来るため、場所を選ばず全身万遍なく保湿をするのに向いています。ココナッツオイルとは別に用意したクリームなどと合わせると更に効果倍増です!
- 肌トラブルの改善
- 人の免疫力を高める作用を持っているラウリン酸が、ウイルスに対する抗菌効果を発揮してくれます。そのためニキビやニキビ跡、肌の炎症といった肌トラブルを改善に導く手助けをしてくれるのです。
肌のバリア機能を高めて外部からの刺激に強くなり、肌トラブルが起きるのを予防する効果も期待できますよ。
- 日焼け止め
- ココナッツオイルには、日焼け止めとしての効果もあります。南国で生息していたココナッツは、現地の人たちが昔から日焼け止めとして肌に塗って使っていた歴史があるのです。カットしてくれる紫外線量は約20%(SPF値は約4~10ほど)です。
市販の日焼け止めと併用して使うのがおすすめ。保湿力と肌に優しい成分でできたココナッツオイルを一緒に使えば、肌が弱い人でも安心して市販の日焼け止めを使うことができますよ。皮膚の薄くデリケートな部位の日焼け止めとして使うのもアリですね。
ヘアケアとしても活躍・美髪効果
ココナッツオイルはヘアケアに使うアイテムとしても定評を得ています。確かに美髪アイテムとして椿油やホホバオイルなどの様々なオイルが扱われていますよね。
保湿力があって馴染みやすいココナッツオイルは、ヘアケアに使うことで髪の毛に潤いを与え、髪のパサつきを改善してツヤを取り戻すことができます。
- ヘアオイルとして髪に馴染ませる
- コンディショナーに混ぜる
- ヘアパックをする
また、ココナッツオイルを使って直接頭皮のマッサージをすることで頭皮のクレンジング効果を得ることもできます。
頭皮をクレンジングすればフケやかゆみといった頭皮トラブルも改善され、髪の毛に栄養が行き渡りやすくなって美髪効果も高まりますよ!
良い効果だけじゃない。知って欲しいココナッツオイルの副作用
良い効果がてんこ盛りなココナッツオイルですが、どんなものにだって良い点があれば必ず悪い点もありますよね。ココナッツオイルが身体にもたらす効果にも、当然良いものと悪いものがあります。
ココナッツオイルを使うなら、次の副作用について知っておいてください。
アレルギー反応が起きる
ナッツ類やココナッツそのものに対してアレルギーのある人や、それ以外でもアレルギーを持っている体質の人はココナッツオイルを使うのに注意が必要です。
- 湿疹
- 下痢
- 皮膚炎
ココナッツオイルを使うならまずは最初にパッチテストをしてから使いましょう。また、肌に塗って異常が見られなくても、体内に摂り入れることでアレルギー反応が現れることもあります。
もしパッチテストで異常がなくても、ココナッツオイルを使っていて何かおかしな反応が現れたらすぐに使用はやめてください。
摂りすぎるとカロリー過多になる
ココナッツオイルに含まれている成分自体はどれも健康に良いものばかりで、実際に代謝を上げてダイエット効果をもたらしてくれるものだってあります。
しかし、ココナッツオイルの効果は100gあたり約921kcal。大さじ1(約12g)にすると約110kcalと、なかなかの高カロリーです。
そのため、ダイエットに良いからと言っても摂り過ぎてしまってはカロリー過多になって逆に太りやすくなってしまいます。
ケトアシドーシスが起きる可能性がある
ココナッツオイルの摂取はケトン体を効率よく作り出すのにとっても向いています。しかし、このケトン体が増えることによって「ケトアシドーシス」という状態が起きてしまう可能性があります。
ケトアシドーシスとは、身体の中にケトン体の量が増えることで血液が酸性に傾き、尿の量が多くなったり嘔吐や腹痛といった症状が現れることを言います。糖尿病の人に多く見られる症状です。
糖尿病の改善効果があるココナッツオイルですが、摂取量を間違えれば副作用が起きる可能性もあるのです。過剰摂取は必ず避けましょう。
糖尿病と診断を受けている人や、糖尿病の気があるような人は特にココナッツオイルによるケトアシドーシスに警戒して、摂り過ぎには注意してください。病院でココナッツオイルの摂取に関する相談をして意見を聞いておくのも良いですね。
上手く使えば強い味方に。ココナッツオイルで健康と美容を叶えて
健康から美容まで幅広い場面で効果を発揮してくれるココナッツオイルは、食用だけでなくお肌に塗っても効果を得ることができます。使って損はありません!
しかし、どんなに効果の大きなものでも副作用を気にせず使っていれば何らかのトラブルを招きかねません。
せっかくの魅力的な効果を一つの副作用で全て台無しにされてしまってはもったいなさすぎですよね…。
副作用さえクリアできてしまえば、こんなに強い味方はいませんよ!
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