
「不動産一括査定サイト」は、家やマンション、土地などの不動産を、無料で一括査定できる便利なツールです。
ここでは、不動産一括査定サイトの使い方や選び方、メリット・デメリットなどを解説し、おすすめの5つのサイトを紹介します。
不動産の査定方法は「机上査定」と「訪問査定」の2種類
不動産会社で行われる査定の仕方には、机上査定と訪問査定の2つがあります。
- 机上査定:登記簿謄本や過去の類似物件の取引価格など、データに基づいて査定する方法。実際に物件は見ずに査定するため、すぐに結果が出ます。
- 訪問査定:物件の状態や周辺環境など、担当者が実際に物件を見て査定する方法。結果が出るまで数日かかりますが、机上査定よりも精度が高いです。
不動産一括査定サイトも、机上査定と同じく実際の物件は見ずに査定価格を出すため、数分~数時間後に結果がわかります。
一括査定サイトを利用する前に、あらかじめ自分でも相場を調べておこう!
できるだけ高く売却するためには、自分でも相場を調べておくことが大切です。
土地の相場は、国交省が運営している「土地総合情報システム」で実勢価格や公示価格が、国税庁のHPで路線価がわかります。
- 実勢価格:実際の市場で取引されている価格
- 公示価格:土地の取引で目安にされている価格
- 路線価:道路に面した土地の価格
家やマンションの相場は、次の2つのサイトから類似物件を検索するとわかります。
- 不動産のポータルサイト
- レインズマーケットインフォメーション
不動産会社が運営しているポータルサイトや不動産流通機構が運営しているレインズでは、売り出し中の物件や過去に売買された物件を閲覧できます。
家やマンションの相場はいくら?都心部と地方で大きな差
中古戸建や中古マンションの相場は、都心部か地方かで大きく変わります。東京都心部の相場は最も高く、同じような築年数、間取りの物件でも、地方とは数千万円の差が出ます。
また、戸建ての相場価格はここ10年間ほぼ同じで横ばい傾向ですが、マンションは右肩上がりになっています。
なぜ無料?不動産一括査定サイトの仕組みや使い方
不動産一括査定サイトは、たくさんの不動産会社と提携しています。不動産会社が直接運営しているものもあります。
どの一括査定サイトでも使い方は簡単で、基本的に24時間いつでも匿名で利用できます。主に以下のような簡単な情報を入力するだけです。
- 物件の種類
- 物件の住所
- 間取り
- 築年数
- 面積
- 電話番号
- メールアドレス
不動産一括査定サイトのメリット・デメリットは?
不動産一括査定サイトには、多くのメリットがあります。
- 誰でも気軽に利用できる
- 不動産会社を回る手間が省ける
- 他の不動産会社との査定結果をすぐに比較できる
匿名で、無料で、いつでも利用できる手軽さは大きな魅力です。査定は一社ずつ不動産会社を回ったり電話で依頼したりすることもできますが、一括査定サイトならその手間が省けます。
不動産をできるだけ高く売却するには、複数の査定価格の比較が欠かせませんが、一括査定サイトならその比較もすぐにできます。
一方、次のようなデメリットもあります。
- 希望する不動産会社に査定してもらえないこともある
- 不動産会社から直接電話がかかってくる
一括査定サイトによって、提携している不動産会社はそれぞれ異なります。希望の業者と提携がない場合はその業者の査定は受けられません。
また、ほぼ同時期に不動産会社から電話がかかってくるため、断り方に困るかもしれません。最終的に売却を依頼するのは一社なので、他の業者はきっぱりと断って大丈夫です。
不動産一括査定サイトの選び方!ポイントを確認しておこう!
不動産一括査定サイトはたくさんあるため、どこに依頼しようか迷ってしまうかと思います。選ぶときには、次の6つを確認しておきましょう。
- 対応エリア、対応物件
- 利用者数や実績
- 提携不動産会社の質
- 提携不動産会社の数
- 個人情報の取扱い方
- 同時に査定可能な不動産会社の数
大規模な一括査定サイトは、全国区に対応していますが、中には首都圏に特化したサイトや、地域が限定されたサイトもあります。査定できる物件の種類も違うので、確認しておきましょう。
一括査定サイトのトップページに載っている利用者数や実績は、信頼感や安心感につながります。提携している不動産会社は優良で、数は多いか、個人情報は厳重に取り扱っているかなどもチェックしておきたいポイントです。
安全に利用できるおすすめの不動産一括査定サイト5選
不動産一括査定サイトのランキングでも上位に入っている、人気の一括査定サイトを5つ紹介します。使いやすく、初心者におすすめのサイトばかりです。
| 提携している不動産会社の数 | 実績 | 強み | こんな人におすすめ | |
|---|---|---|---|---|
| すまいValue | 6社 | 6社合計の2020年度の成約件数11万件以上 | 三井不動産リアルティ、東急リバブル、住友不動産販売、野村不動産、小田急不動産、三菱地所の業界最大手の6社の査定を受けられる。 | 都心部に物件を持っている人 | 
| リビンマッチ | 1,700社 | 利用者数440万人以上 | 上場企業が運営。対応できるエリアや物件が幅広い。ローンが残った不動産の売却にも対応できる。 | 最短45秒で査定できるので、忙しい人にもおすすめ | 
| イエイ | 1,700社 | 利用者数400万人以上 | お断り代行サービスや無料相談などフォローが手厚い。 | 断るのが苦手な人、電話が嫌な人にもおすすめ | 
| イエウール | 1,900社 | 利用者数1,000万人以上 | 上場企業が運営。対応できるエリアや物件が幅広い。悪徳業者排除制度導入。 | 田舎の物件を査定したい人も安心 | 
| HOME4U | 1,800社 | 利用者数1,400万人 | NTTのグループ会社が運営。運営歴は20年。セキュリティ対策は万全。 | セキュリティ面が気になる人も安心 | 
不動産一括査定サイトを気軽に利用してみよう!
不動産一括査定サイトは、査定価格がわかるだけでなく、信頼できる不動産会社を見つける手段としても使えます。
一括査定サイトを上手く使いこなし、好条件で効率よく売却を成功させましょう。
アプリもあるので、スマホで一括査定するのもおすすめです。