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春のスキンケアのコツ。花粉やストレスから肌を徹底保護

Date:2018.01.31

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春のスキンケアのコツ。花粉やストレスから肌を徹底保護|女性の美学
https://josei-bigaku.jp/haruskincare1122/

春と言えば、学ぶ環境や働く環境がガラッと替わったり、新しい人と出会ったり、なにか新しいことにチャレンジする機会のある季節。

ところが、残念なことに春は年間を通しても肌トラブルを起こしやすい条件が揃っている季節でもあります。毎年、春になると肌が荒れて憂うつな気分になるという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

今年の春こそ肌トラブルなんかに悩まされず、美しい肌で思いっきり春を過ごすためのスキンケアの秘訣をご紹介します。

まずは、春に多い肌トラブルの原因を知って、その原因に対抗できるスキンケアのコツをしっかりと押さえれば、もう春の肌荒れに悩まないで大丈夫!


春に肌トラブルが多いわけ

春になると肌荒れが起きるのは気のせいではありません。寒い冬からあたたかくなるに従って、体の内側と外側からさまざまな刺激が肌を襲います。

肌荒れの原因がたくさん出てくる季節に負けないために、まずは肌トラブルの原因を追明らかにしていきましょう。

春に多い肌トラブルの原因を知れば、漠然とした不安からも解放され、肌トラブルに備えることができますよ。

自律神経バランスの乱れ

寒い冬から、だんだんと気温が上がりあたたかくなってくる春。急激な気温の変化や、朝晩の寒暖差は、自律神経の働きに大きな影響を与えます。

自律神経には

  • 交感神経
  • 副交感神経

があります。

交感神経
運動中など体の活動中に活発になる神経。血管を収縮させ、気管支を拡張させ、血圧や心拍数を上げるなど体を興奮状態にします。
副交感神経
食事中や睡眠時といった、体がゆっくりとリラックスしているときに活発になる神経。交感神経と逆の働きをします。心機能抑制、胃酸の分泌、腸管運動を促進します。

冬の間は、寒さに耐えるために交感神経が活発になり、血管を収縮させ、心拍数を上げるなどして体温を維持しようとしています。一方、夏は副交感神経が活発になり、体はリラックスしている状態になります。

春はちょうどその間の季節にあたります。春は交感神経から副交感神経に切り替わるため、自律神経の乱れが起きやすい時期です。

自律神経の乱れは、精神面と体調面でさまざな症状を引き起こします。

精神面 体調面
イライラ だるさ
不安 頭痛
無気力・憂うつ 下痢・便秘
焦り 微熱
集中力低下 不眠

こういった不調は、肌にも影響を与えることに。ストレスや不眠は、肌の代謝を低下させる大きな原因に。

代謝が低下すると、皮膚を守るための肌本来のバリア機能がボロボロになってしまうことも。ニキビができやすくなり、肌がいつも以上に敏感になり、かゆみや乾燥が進むなどの肌トラブルが出やすくなります。

さらに、春といえば環境がガラッと変わる季節でもあります。進学や就職、異動や引っ越しなど全く新しい環境に身を置くことも。大きな環境の変化でなくても、新しい人と一緒に仕事をしたり、立場が変わったりするだけでも、精神的な負担は大きくなります。

春の新しい環境に馴染むまでの不安やストレスは、自律神経の乱れを助長させてしまい、その結果として肌にもトラブルが多発することに。

肌トラブルがあること自体がさらにストレスになり、自律神経の乱れが悪化する、といった悪循環に陥ることも少なくありません。

春風や気温の変化による乾燥

春は気温が上がりあたたかくなってきますよね。では、湿度はどうでしょう?実は春の気温ほど湿度は上がりません

寒い冬は乾燥に気をつけた保湿などのスキンケアが重視されますが、春の肌も冬と同じくらいとても乾燥しやすい状態なのです

3~5月は、気温がぐんと上がってくるものの、まだ湿度は低い時期。湿度は低いのに、肌の温度が高くなってしまいます。

また、春は夏と比べると分泌される皮脂量も非常に少なくなっています

春の肌とその周りの環境は、

  • 湿度が低い
  • 肌の温度が高い
  • 皮脂量が少ない

という条件が揃います。

肌のまわりの空気が乾燥していると、肌内部の水分が空気中に蒸発しやすくなります。さらに、皮脂量が少ないため肌自体の潤いもなく、きちんとケアしなければ冬と同じくらい乾燥しやすい肌になってしまいます。

花粉・黄砂によるアレルギー反応

春になると、花粉に怯える方も多いのではないでしょうか。

春に肌トラブルが出やすいけれど、自分は花粉症ではないと思っている方は、実は花粉症の症状で肌が敏感になっているかもしれません。

花粉症と聞くと、鼻や目のかゆみ、くしゃみといった症状を想像されるかもしれませんが、肌に症状が出る方も多いのだそう。

花粉などのアレルゲンは、鼻の粘膜などに付着すると体の免疫機能が反応し、抗体を作って、次にアレルゲンが入ってきたときに過剰に反応します。この反応が多くの花粉症患者を悩ませる花粉症の症状です。

花粉などのアレルゲンは、なんと肌からも体内に吸収されます。

春は自律神経の乱れや乾燥によって肌のバリア機能が低下し、肌がデリケートになっています。そこへ花粉が付着すると大きなダメージとなり、肌トラブルの原因になるというわけです。

春に多く飛ぶ花粉と、飛散量が多いピークの月は以下の通りです。

スギ・ハンノキ 2月、3月、4月
ヒノキ 3月、4月、5月
イネ 4月、5月、6月、7月

また、最近では海外から風のって飛んでくる黄砂も肌トラブルの原因になっています。

黄砂による被害は、目に見えるもので洗濯物や車、窓が汚れるといったものがありますが、肌トラブルの原因となっているのは、黄砂に付着している目には見えないとても小さな化学物質

化学物質が体内に入ることで体の免疫機能が過剰に反応し、花粉症などのアレルギー症状が出やすくなり、重い症状になることも。

黄砂を吸い込んだり、肌に接触したりすることで、化学物質そのものに対して肌が荒れるだけでなく、花粉症による肌の炎症が悪化することも。黄砂により、肌の内側からも外側からも肌トラブルを引き起こされます。

紫外線

春は夏ほどではなくても、紫外線の量がじわじわ増えてくる時期です。

ぽかぽかして暖かい春は、ピクニックや屋外で長時間過ごすことも多いですよね。夏のように日差しがきつくないからと油断して、紫外線対策をせずに日差しに晒されていると確実に肌は日焼けのダメージを受けます。

冬の間にあまり日差しを受けず過ごしてきた肌は、紫外線に対して無防備になっているので、少しの日差しでも炎症を起こしやすい状態になっています。

夏よりも、紫外線には気をつけてもいいほど、春の肌は紫外線に敏感になっています。

気象庁のつくばの観測所での1990年~2017年の平均紫外線量のデータを見てみると、冬の間は紫外線が弱く、2月中旬から紫外線量が中程度になり、3月半ばには紫外線対策が必要とされるほど紫外線が強くなっています。
UVインデックス
紫外線が人体に与える影響を示した数値。世界保健機構では、UVインデックスが3以上の場合は、紫外線対策が推奨されています。1990~2017年の累計平均値によると、年間を通して最も少ない冬で1~2、多い夏は7を超えた数値になります。

春の紫外線量を示すUVインデックスは以下の通りです。

3月 約2~4
4月 約4~5
5月 約5~6
4~5月も着実に紫外線量は増えていきます。5月末になるとUVインデックスは6を超え、夏の紫外線量のピークであるUVインデックス7に非常に近くなっていることが分かります。

春に気をつけるべきスキンケアのポイント

春、女性が軒先に出ている画像
春は、ストレスや花粉、紫外線、乾燥など多方面からの刺激を受けやすいことが分かりましたね。

新しい環境や気温の変化に体が対応するためには、規則正しい食生活、睡眠、運動は基本。生活習慣を正すだけでも、肌トラブル改善の効果は期待できるでしょう。しかし、それだけでは肌を守り切るのは難しいのも事実。

では、春は特にどのようなスキンケアに気をつければいいのでしょうか。春に気をつけるべきスキンケアのポイントを詳しく見ていきましょう。

クレンジング・洗顔で汚れを落とす

花粉や黄砂の肌へのダメージは大きいのはご説明した通りです。

そのダメージの原因になる肌に付着した刺激物をまずは落とすことが、スキンケアの基本であり、何よりも重要なポイント!

肌はバリア機能や代謝機能で美しくなろうとしますが、肌に付着した汚れやメイクを落とす力は肌自身にはありません。そのため、汚れやメイクを落とすことは、とても大切なスキンケアのひとつ。肌をきれいにすることで、基礎化粧品の浸透を良くする効果もあります。

汚れを取るのが重要ですが、花粉や黄砂、メイクをしっかり落とすためにやみくもに洗浄力の強いクレンジング剤や洗顔料を使うのは厳禁。デリケートになっている春の肌に、洗浄力の強いクレンジング剤や洗顔料は刺激になってしまいます。

また、肌の負担になるからと、しっかりとメイクをしているのに低刺激のクレンジング剤を選べばいいというわけではありません。メイクが落ちきらずに過ごしていると、肌に想像以上の負担をかけることになります。

クレンジング剤を選ぶ際は、

  • 普段しているメイクが落ちる
  • なるべく低刺激
  • 保湿成分が配合されている

の3つのポイントを重視しましょう。

メイクをしっかり落とすクレンジング剤は洗浄力が高い順に、オイル>リキッド>クリーム>ジェル>ミルクと言われています。
  • 元からの肌質
  • 普段のどのようなメイクをしているか(崩れないファンデーション、落ちにくい口紅、ウォータープルーフのマスカラなど)

によって使用するクレンジング剤を選んでください。

一般的に、敏感肌や乾燥肌の方、普通肌でも肌が敏感になっている場合には、ミルクタイプやジェルタイプのクレンジングの使用が良いとされています。メイクの落ちやすさと肌への刺激を考慮して、自分に合うクレンジング剤を選択しましょう

優しい洗顔

洗顔も汚れをとる重要なスキンケアですよね。肌が敏感になっている春に特に気をつけるべきポイントは、肌に合った優しい洗顔料で正しい洗顔をすること。

クレンジング剤はもちろん、洗顔料も毎日使うものだからこそ、自分の肌に合った優しいものを選ぶことが大切です。

肌に優しい洗顔料の条件には、

  • 負担の少ない自然由来の成分が配合されたもの
  • 洗い上がりに潤いを与えるタイプ
  • なるべくきめ細かい泡が立つもの

などがあります。洗顔料を選ぶときの参考にしてみてください。

顔を洗うときに、寒い季節だとついつい熱めのお湯を使ってしまいますが、洗顔の理想のお湯の温度は32℃です。

ぬるめを通り越して、熱いお湯で顔を洗うと健康な肌に必要な皮脂が失われてしまいます。洗顔時だけでなくシャワーや入浴中にも、熱いお湯が顔にかかりやすいので、肌が敏感になっている間は注意が必要です。

基本の洗顔方法

  1. 洗顔料を温めた手でしっかり泡立てます
  2. 泡を顔にのせて、泡で肌をなでるように細かく優しく洗います
  3. 小鼻の脇など細かいところやくぼんだ部分もしっかり洗いましょう
  4. ぬるま湯でしっかり流し、柔らかい清潔なタオルを肌に優しく押しつけるようにして水気を拭き取ります

肌を洗うときやタオルで拭くときに、擦るのはもちろんNG。春はいつも以上に肌がデリケートなので、優しすぎるくらい丁寧に扱いましょう。

保湿

乾燥と花粉や黄砂などの刺激から肌を守るため、春のスキンケアには保湿も欠かせません。

洗顔後はすぐに、

  1. たっぷりの化粧水で肌に水分を与える
  2. 美容液で水分を逃がさないように閉じ込める
  3. 乳液やクリームで肌から水分が蒸発しないようにフタをする

ことで、敏感になりがちな肌を乾燥と刺激から守ることができます。

保湿成分が含まれたパックや普段お使いの化粧品をたっぷりコットンに含ませて肌に馴染ませるのもおすすめ。乾燥を防ぎ、肌に潤いを与えることができます。

乾燥しがちな肌の保湿に効果的な成分はさまざまありますが、元から人の体内に存在していて敏感な肌にも馴染みやすい成分は、

  • ヒアルロン酸
  • セラミド
  • グリセリン
  • 尿素

などがあります。

ヒアルロン酸
人の皮膚にもあるゼリー状の成分。水分を保持してくれます。
セラミド
肌の細胞と細胞の隙間を埋める角層細胞間脂質に含まれる成分。水分を取り込んで蓄えます。
グリセリン
体の中に存在している成分。吸湿性が高く、保湿に効果を発揮します。
尿素
人の肌を潤す天然保湿因子のうちのひとつの成分。ヒアルロン酸と同じく水分を保持してくれます。

化粧品を選ぶ際にはこういった保湿成分が含まれているかチェックしてみてください。

春は各化粧品メーカーから新製品が出てくる季節でもありますが、肌が敏感になっているときに新しい化粧品を使うのは肌トラブルのリスクを高める可能性があります。

環境の変化によるストレスや花粉、乾燥などでダメージを受け、バリア機能が低下している肌に新しい成分が含まれた化粧品は刺激が強いことも。

肌が敏感になっている間は、肌に馴染みのある使い慣れたものを使うようにすることも大切です。

普段使っている化粧品で、肌トラブルが出る場合は、化粧品専門のアドバイザーさんや皮膚科医など専門家の方に相談しながら新しい化粧品を選ぶようにしましょう。

紫外線対策

化粧水や乳液で肌のバリア機能を高めたら、次は紫外線対策に取りかかりましょう。

出かける前にしっかりと日焼け止めを塗ってから外出することで、日中受ける紫外線からのダメージをある程度カットすることができます。

日焼け止めを塗るときに気をつけるのは、

  • 適量をまんべんなく塗る
  • 頬の高い部分や鼻などには日焼け止めを重ねづけ
  • 顔だけでなく、首や露出している肌にしっかり塗る

の3点です。春の日差しだからといって、油断していると紫外線ダメージが重なりシミやシワの原因になってしまいます。

日焼け止めは紫外線カットの強さが弱いものから強いものまで常備しておくのがおすすめ。屋外にいる時間や天気によって使い分けることで、なるべく肌に負担をかけずに紫外線対策をすることができます。

日焼け止めを選ぶときは、

  • SPF
  • PA

の表示に注目しましょう。

SPF
紫外線の中でも、日焼けの原因となるB波を防ぐ指標。数字が大きいほどB波から肌を守る効果があります。いちばん大きい数字は、「50+」と表示されています。
PA
紫外線のなかでも時間が経ってからシミやシワといった肌トラブルを招くA波を防ぐ指標。肌の奥深くにダメージを与え、PA+~PA++++の4段階に分けられます。
屋外に長時間出ない SPF10~20 PA+~PA++
屋外でレジャー・スポーツ SPF20~30 PA++~PA+++
日差しの強い屋外で長時間過ごす SPF30~50 PA++~PA++++

外出先でのスキンケア

外出先でメイク直しをする方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?メイク直しをするタイミングで、正しいスキンケアもきちんと行いましょう。

外気からの刺激や汚れが多い春は、外出中でも簡単なスキンケアをすることで肌トラブルの頻度をぐっと少なくすることができます。

用意するものは化粧直しに必要なメイク道具のほかに、

  • ティッシュやパフ
  • 乳液

のたった2つ。

外出先でのスキンケア方法

  1. ティッシュを使い、顔の脂が気になるところを軽くおさえて皮脂を取ります
  2. 清潔なパフで肌をさまざまな方向から撫でるように動かし、毛穴の中のファンデーションを取ります
  3. 乳液をまんべんなく塗ります
  4. 最後にファンデーションを薄くパフにのせ、多方向から肌に滑らせるようにして塗りましょう
顔の脂をあぶらとり紙で取るのもあまり良くないとされています。あぶらとり紙では肌に必要な皮脂を取り過ぎてしまうためです。ティッシュで軽くテカりの気になる部分を押さえるだけにしましょう。

乳液を使わず、ミスト化粧水だけで保湿をしようとするのはやめましょう。さらっとした化粧水は、一時的に肌を潤しますが、次第に化粧水の水分と一緒に肌の水分まで蒸発してしまうことがあります。

外出先で保湿をする場合は、必ず乳液など保湿成分が入った乾燥しにくいものを使ってください。

美肌で春を満喫しよう

春は確かに肌トラブルが出やすくなる季節ですが、肌荒れの原因を知って、春にするべきスキンケアのポイントを押さえればきっと肌は応えてくれるはず!

お花見やピクニック、新しい環境に、人間関係を迎える春だからこそ、きれいな肌で自分に自信をつけて思いっきり春を満喫しましょう。

潤いのある美肌で過ごす春を想像してみてください。なにか良いことが起こりそうな予感がしてきませんか?

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春のスキンケアのコツ。花粉やストレスから肌を徹底保護|【女性の美学】
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ライター:Uli

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