一人っ子の子育てで注意すべきこと。一人っ子でも問題なし!
Date:2018.10.23
今や晩婚化、二人目不妊、核家族化、経済的理由などで、一人っ子が増えています。二人目がほしくてもできない、やっと一人産んだんだからもういいなど、それぞれの理由や事情があり一人っ子を選択しています。
しかし、一人っ子だと周りから「なんで一人っ子なの?」「もう一人産んだら?」「きょうだいいないと寂しいよ?」「一人っ子だからわがままなんだ。」など、いらない言葉を浴びせられることも。
一人っ子であろうとなかろうとかわいい唯一の我が子に嫌な思いをさせないために、「やっぱり一人っ子だからか。」と言わせないために、ここに上げる注意すべき点を参考にしていただき、一人っ子の子育てに役立てていきましょう。
どうしても一点集中してしまう『一人っ子子育て』の注意点
一人っ子のメリットはたくさんありますが、それが逆に悪い方向に行ってしまうことも。一人っ子の家庭で陥りがちな注意点を上げていきましょう。
「わがままだ」と言われがち
わがままなイメージが強い一人っ子。「きっと一人っ子だからわがままなんだ。」と思われたくない親は、必要以上に叱っている場合もあるかもしれません。
しかし、ほとんどの一人っ子家庭の中では王子様お姫様状態の子供が多く、何でも自分の思い通りにならないと気が済まない、怒られるのに慣れていない、お友達と関われない、となってしまいますよね。
きょうだいがいたら自然に備わるものである競争心や闘争心、思いやりが育みにくいのです。
- 対策
- きょうだいがいてもわがままな子はいます。ただ、一人っ子だと目立つのです。競争心や闘争心、思いやりなどは、成長するにつれてある程度は備わっていきます。
かと言って、ただ猫かわいがりするのではなく、「決してしてはいけないこと」は伝えながら、甘やかすのではなく甘えさせる時は甘えさせ、しつける時はしっかりしつける、とメリハリを持って接しましょう。
目が行き届きすぎる
たくさんの愛情で育てることはすばらしいことですが、愛情を与えること=べったりと干渉することではありません。
きょうだいがいたら分散されますが、どうしても他に目がいかないので、全て子供に注がれる環境になってしまいます。
一人でできることでも親がやってしまったり、転ばないように行く先々で大きな石をどけるだけでなく、つまづかないように小石でさえもどかしていませんか。
転んで泣く我が子を見たくはありませんが、転んで学ぶこともあるのです。
- 対策
- 何でもやってしまったら子供は自分で考えられない、決められない、自信のない子供になってしまいます。
まずはやらせてみる、できなかったら手を貸すというように、先回りせず後ろから見守ることも心に留めておいてください。
集団になじめない・友達付き合いが下手
常に家では子供一人ですから、おもちゃの貸し借りも、勝手に取られたりなどの経験もないのです。
きょうだいがいれば、弟や妹が赤ちゃんでも「○○ちゃんにどうぞって貸してあげてね。」「ほら返してくれたよ、ありがとうだね。」など親が入って、貸し借りのやり取りを自然にしているものです。
そして、一人っ子は一人で遊ぶのも慣れており、ママやパパと遊んでも同じ年頃の子供と遊ぶ機会があまりないので、我慢をする機会が乏しく忍耐力がつきにくいので、保育園や幼稚園に入ると孤立する可能性があります。
- 対策
- 一人っ子なのだから、きょうだいとお菓子やおもちゃの取り合いになることもなく、何かで競争することもありません。それがないから、お菓子もおもちゃも自分のもの、急がなくても大丈夫、と育って当たり前です。
ただし、思い通りにならなくて泣き叫ぶのは2歳まで。3歳くらいからはお友達と貸し借りができ我慢することができるように、就園前には家族以外の人間であるお友達と関われる環境を作ってあげましょう。
地域の児童館や幼稚園、保育園など定期的に遊び場を提供し、他の子供と触れ合う場を設けているプレクラスなどに積極的に参加してみましょう。
また、本をたくさん読み聞かせることで、世界を広げてあげましょう。好奇心も生まれ、外の世界に興味を持つことになります。
なんでも買い与えてしまう
一人っ子だと経済的余裕もあり一人で遊ばなきゃならないからと、すぐに欲しいものやおもちゃを与えすぎてしまうこともあります。
両祖父母も合わせて孫一人にお財布が六個あるという揶揄もある時代です。祖父母が勝手に買ってくることもあるでしょう。
家にはおもちゃが溢れ、存在さえも忘れ去られているおもちゃもあるでしょう。そうなると、いつでもほしいものは買ってくれる、壊れても新しいものがあると買ってくれた有難味を感じたり、物を大切にすることができない子供になってしまうかもしれません。
例えば、スーパーに行き「お菓子がほしい。」と100円のお菓子を持ってきたら「100円だしいいか。」と簡単に買ってしまいますよね。
子供が2人いたら2倍、3人いたら3倍かかることや、各子供が100円のものを欲しがるとは限らず100円以上のお菓子を持ってくることもあり、そう簡単に「買っていいよ。」とはなりません。そこで我慢や交渉能力、100円以下のものを探すという術を学ぶこともあります。
- 対策
- 何もない時にはおもちゃは買わないと決めましょう。クリスマスやお誕生日、旅行に行った時などイベント時におもちゃを買うことにし、メリハリをつけます。祖父母にもイベント時に買ってもらうよう話をしてみましょう。
お菓子も「今日はお家のお菓子があるから買わないよ。」と先に伝えるなど、当たり前化しないようにします。
また、欲しいお菓子は「○○を達成したら。」や、「△△をするなら、いくら以上のお菓子でいいよ。」など、事前にルールを決めるのも良いでしょう。
期待しすぎてしまう
もしかしたら祖父母にとっても初孫であり唯一の孫の場合もあるでしょう。そうなると、周りにいる大人たちからの期待を一身に受けることになります。子供への思いが分散しないので、愛情が過度な期待へと変わっていくことも。
「一人っ子だからこそ、将来苦労することがないように。」と願い教育費を惜しまずにかけることで愛情を表現し、子供は親の期待に応えようと「成功しなければいけない。」「失敗してはいけない。」と窮屈にしか行動できなくなる可能性があります。
そして、途中で我慢しきれなくなり爆発してしまうことがあるかもしれません。過剰な期待は子供にとってプレッシャーになり、ストレスになります。
- 対策
- 勝手に子供の道を決めようとせず、子供のやりたいことをさせ、子供の選択肢を残しながらも軌道修正するくらいな気持ちで、子供が生き生きできる環境を整えてあげましょう。
失敗した時にこそ、大丈夫だよとサポートできる帰る場所がある安心感を持たせてあげましょう。
メリットもたくさんある『一人っ子子育て』を楽しもう!
たっぷりと一人に愛情も時間もお金も注げる一人っ子。実際には、きょうだいがいてもいなくてもわがままな子もいますし、おっとりしている子もいます。
一人っ子だからとあまり気負わずに、ゆったりと一対一の向き合える子育てを楽しみましょう。愛情を一身に受けて育った子供は、自己肯定感が育ち自信を持った子供に育ちますよ。
親の手を離れるまでに子供の通る道は、たった一回で終わってしまう道。寝返り、ハイハイ、伝い歩き、一人歩き、初めての靴・・一つ一つ味わって噛みしめて一人っ子ならではの子育てを楽しみましょう。
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コメント一覧
はじめまして。
5歳の幼稚園年長の一人娘の母親です。
私自身、子どもは何となく最初は2人はいたらいいなぁなんて思っていました。
しかし、夫のうつ病、休職、退職、転職、私も急遽働きに出なければならなくなり、と思い描いていた人生図がどどっと崩れました。
それがなければ今頃、2人いてたのかなぁ…なんて最近よく考えるようになり、夜も眠れなくなるほど思いつめることもありました。
幼稚園のクラスのお友達を見ていても、34人中、知ってる限りでは一人っ子はうちを含めて数名ほど…
どこが少子化だ!と思ってしまいます。
幸い周りのママさんたちには恵まれ、一人っこをけなすようなことを言われたことはありませんが、みんなみんな兄弟姉妹がいるんだ…と切なくなります。
もうここは割り切って、かわいいかわいい娘に精一杯愛情をかけて、いっぱい家族で旅行して、やりたいことを存分にさせてあげようじゃないか!と自分に言い聞かせてますが、なかなか心のモヤモヤがとれません。