健康を蝕むジャンクフードの危険性…これを知ったら食べられない?
Date:2017.07.11
ジャンクとは英語で「がらくた」「くず」「値打ちのないもの」という意味です。体にとって価値がない、ということなんでしょうね。言葉の意味を知ると、あまり食べたくなくなるのではないかと思います。
ジャンクフードには身体によくない脂肪、砂糖、添加物がたっぷり。健康にももちろんよくありませんし、ダイエットの観点からもおすすめできません。
ジャンクフードを食べ続けること=デブ活だと思ってください。肌もキレイでスタイルもいい人で、毎日ジャンクフードを食べている人はいないのです。
ジャンクフードはどのくらい危険な食べ物なのかということをまとめました。これを知ったら、明日からジャンクフードは食べられなくなるでしょう。
これらはすべてジャンクフードです
ジャンクフードというと何を思い浮かべますか。ハンバーガーやフライドポテトなどファストフードがジャンクフードだと思っている人が多いでしょう。
実はそれ以外にもたくさんあるんです。私はジャンクフードなんて食べてない!と思って食べているものが、意外とジャンクフードかもしれませんよ。
- ケーキ、クッキーなどの焼き菓子
- ドーナツ
- 菓子パン
- チョコレート
- ポテトチップスなどのスナック菓子
- 炭酸飲料などの清涼飲料水
- ピザ、ホットドッグ
- フライドチキン
- ラーメン、焼きそば
精製された小麦粉に砂糖や人工油脂などをたっぷり使っているパンはもはや食事ではなくお菓子。
その成分表示をしっかり見たことのある人は少ないと思いますが、添加物もたっぷりで決して健康的とはいえない食べ物なのです。
- 外食が多い人
- 加工食品をよく食べる人
- コンビニ弁当が多い人
は特に注意が必要です。
身体に悪い!これだけあるジャンクフードの危険性
ジャンクフードは高カロリーで栄養が足りません。食品添加物もたっぷりで、それが将来健康にどう影響が出るのか、まだ分からないことも沢山あるんです。
トランス脂肪酸による悪影響
トランス脂肪酸はマーガリンなどにも使われている脂肪酸ですが、天然のものと人工のものがあります。身体に良くないといわれているのは人工のトランス脂肪酸です。
植物油を高温で処理し、水素添加することによって得られる人工的な脂肪酸が身体に良くないといわれています。
それは、トランス脂肪酸が悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らしてしまうため、摂りすぎると心疾患の危険性が高まるとされているからなのです。
アメリカやカナダ、ヨーロッパではトランス脂肪酸の危険性が問題になっていて、健康被害を懸念してその使用量が規制されている国もありますが、日本では特に制限はされていません。
飽和脂肪酸の摂り過ぎによる影響
飽和脂肪酸とは中性脂肪やコレステロールを増やすといわれており、
- ラウリン酸
- ミスチリン酸
- パルミチン酸
- ステアリン酸
などがこれに当たります。
肉類など動物性食品に多く含まれますが、女性に人気のココナッツオイルにもラウリン酸などが含まれています。
飽和脂肪酸は体内でも作ることができる脂肪酸なので、食事からそれほど沢山摂る必要がありません。
しかしジャンクフードには沢山の飽和脂肪酸が含まれているので、どうしても過剰摂取になってしまいます。
摂り過ぎは血中の脂質を増やし、
- 動脈硬化
- 中性脂肪の増加
- 悪玉コレステロールの増加
などを引き起こします。
オメガ6系脂肪酸の過剰摂取による影響
オメガ6系脂肪酸は不飽和脂肪酸の一種で、体内では合成できない必須脂肪酸ですから、食事から摂る必要があります。
適度な量であればコレステロール値を下げる効果があるのですが、摂りすぎると善玉コレステロールまで減らしてしまうということが分かっています。
- 善玉コレステロールは減り悪玉コレステロールが増える
- アレルギー症状を悪化させる
- がんのリスクが高まる
という危険性が指摘されています。
高脂肪、高カロリーで肥満にまっしぐら
ジャンクフードの危険は脂肪分だけではありません。砂糖などカロリーを高くするものがたっぷり。
ハンバーガーのパンにも砂糖や添加物が含まれていますし、そこに油で揚げたフライドポテト、砂糖たっぷりの清涼飲料水などを飲んだらもう肥満への道をまっしぐらです。
1ヶ月ファーストフードだけで過ごすという実験をしたドキュメンタリー映画がありましたが、当然体重、体脂肪率は増え、コレステロール値も上昇していました。
腸内環境が悪化して肌荒れも
トランス脂肪酸など悪玉コレステロールを増やすものがたっぷり含まれたジャンクフードは、腸内環境を悪化させます。
腸内環境が悪化すると、便秘になりやすくなるだけでなく、免疫力などにも影響します。
腸には身体の7割もの免疫細胞が集まっているので、腸内環境が悪化すると免疫力が低下し、風邪を引きやすくなるのです。
また、便や老廃物がたまりやすくなることで、肌荒れなど美容の面でも悪影響が。ジャンクフードの食べ過ぎは全くいいことがありませんね。
ビタミン、ミネラルが不足する
ジャンクフードは炭水化物と脂質が中心で、身体に必要なビタミンやミネラルなどはほとんど含まれていません。
ビタミンやミネラルはそれ自体がエネルギーを作り出す栄養素ではありませんが、身体の調子を整えたりするために必要な成分です。
ビタミンやミネラルが不足すると肌が荒れるだけでなく、疲れやすくなったり免疫力が低下するなどの悪影響が出てきます。
食べ続けることで味覚が低下する
高カロリーで高脂肪、そして砂糖を多く含んだ食事を続けていると、身体に必要なミネラルが失われ、味覚に異常をきたす可能性があります。
亜鉛が不足すると味覚障害が起こることが知られていますが、加工食品に含まれる添加物などが亜鉛を排出してしまうためだと考えられています。
特に子供の頃からそのような食事をしてきた人は危険!今からでも遅くはないので、ジャンクフードを少しでも減らしていきましょう。
死亡率の上昇
甘いものがどれほど身体に悪いか、ということは分かっていながらも、ついつい手が伸びてしまうのではないでしょうか。
甘いものの摂り過ぎは肥満はもちろんのこと、糖尿病などのリスクを高め、必然的に死亡率を上昇させます。
実際、週に4回以上ファストフードを食べる人は、食べない人と比べて心臓病で亡くなるリスクが80%も増加するというデータもあるほどです。
ジャンクフードの食べ過ぎでうつ病も
食べるものと心の状態は密接な関わりがあります。東フィンランド大学の研究によると、加工肉や清涼飲料水を大量に摂っている人はうつ病の発症率が高くなる、ということが明らかになったそうです。
また、ラパルマス大学の研究によると、ハンバーガーやピザなどをよく食べる習慣のある人は、食べない人と比べて51%もうつの傾向が高くなるそうです。
これらのジャンクフードには、うつを予防するために必要なセロトニンの原料になるような栄養素や、脳の活性化に必要なオメガ3系脂肪酸などが少ないことが原因であると考えられています。
依存性が高くやめられない
砂糖には依存性がありますから、やめたくてもやめられなくなります。ジャンクフードがやめられないのはあなたの意思が弱いのではなく、依存症になっている可能性もあります。
2011年のある調査によると、
- 太り気味の人の14%
- 肥満の人の37.5%
がジャンクフード依存症と診断されているそうです。
太っている人ほどジャンクフード依存症が多い傾向にあります。甘いものが大好きな人は糖分の摂り過ぎで依存症になっている可能性がありますから注意が必要です。
いつのまにかなくてはならなくなる、その依存性こそがジャンクフードの一番の危険かもしれません。
本当の悪影響がわからない!
ジャンクフードが食べられるようになったのは、食品の加工技術が進んでからですから、人間の長い歴史の中で見るとごく最近のことなんですね。
だから、健康にどのような影響があるのかがまだまだわからない、これが一番恐ろしいことだと思います。
ジャンクフードは常温で置いておいても腐らないものが多いんです。例えば、天然酵母にこだわったパン屋さんのパンは、数日でカビが生えてきます。
それが、中に卵などの惣菜が入っているのに常温でも腐らないパンはどう考えても健康に良い食べ物だとは思えません。
これらの食べ物を食べ続けたらどうなるか、ということがまだまだ検証できていないのが実情です。
自分の健康もそうですし、子供の代にどのような影響が出るのかということも分かりません。
ジャンクフードは食べ過ぎないことが大事
たまに食べるフライドポテトは美味しいものです。食事の楽しみの一つとして、ジャンクフードをたまに食べることは悪くないと思います。
普段栄養バランスの取れた食事をしていれば、月に1回くらいジャンクフードを食べたからといって、即健康を損なうことはありません。
ただその際には、コーラではなくウーロン茶を飲むとか、野菜を一緒に食べるとか、ジャンクフードの悪影響を少しでも減らすための工夫をしたいですね。
あなたが毎日食べているもの、繰り返し食べたいと思ってやめられないものはもしかしたらジャンクフードかもしれません。5年後、10年後もキレイで健康でいるために、ちょっと食生活を見直してみませんか。
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コメント一覧
勉強になりました。
ありがとうございました!
これからジャンクフードに気を付けたいと思います。