女性用育毛剤の効果と正しい使い方。やっぱり女性専用がオススメ
Date:2018.01.18
女性でも中年以降は薄毛の悩みを持つ人が増えています。しかし、薄くなってから対処しようとしても、改善するのがなかなか大変です。
でも今は若くてもストレスや疲労で全体的に髪が薄くなるびまん性脱毛症などが増えています。
ですから、そうなる前に始めておきたい育毛対策。そこで大事なのが、女性は女性専用の育毛剤を使うということ!
なぜ女性用の育毛剤を使った方がいいのか、その理由と正しい使い方についてご紹介します。
この記事の目次
女性は女性用の育毛剤を使わないといけない理由
育毛剤なんてどれも同じじゃないの?男性用のものでも構わないのでは?と思うかもしれませんが、女性は女性用のものを使った方がいいのです。
男性と女性の抜け毛の原因が違うから
わざわざ「女性用」といっているのには理由があります。それは、男性と女性の抜け毛、薄毛の原因が違うからなんです。
男性は「男性型脱毛症(AGA)」という症状がよく見られますが、これは男性ホルモンの影響によって、
- 頭頂部
- 生え際
- 前頭部
などが薄くなる状態です。
毛が細くなるだけでなく抜け落ちてしまいますが、それは男性ホルモンが毛乳頭に入り込むことによってその中で変化を起こし、発毛を妨げてしまうためです。
ですから、男性用の育毛剤には男性ホルモンを抑制する成分が入っています。
それに対して女性は、
- 女性ホルモンの減少
- ストレス
- 生活習慣の乱れ
が原因で薄毛になることが多いです。
女性の場合は抜け落ちるというよりも髪が細くなって、全体的に薄くなるという特徴があります。
そのため、女性用の育毛剤は血行を良くしたり、頭皮を保湿して環境を整えるものが中心になります。
女性にはAGAの薬が使えない
女性ホルモンが減少すると、相対的に男性ホルモンの量が増えて「女性男性型脱毛症(FAGA)」になることがあります。
しかし、男性の場合は発毛を抑制してしまうホルモンを抑制する治療薬がありますが、女性は服用できません。
発毛剤として人気のあるリアップなども、女性は使用できないのです。ですから、女性は女性用の育毛剤が必要になるのです。
女性の髪の悩みに合わせた女性用育毛剤の効果
女性用の育毛剤にはどのような効果が期待できるのか、そのポイントをまとめました。
それぞれの働きに応じた有効成分があるので、育毛剤選びの参考にしてください。
頭皮の血行を促進する
ストレスや冷え性によって頭皮の血行が悪くなると、毛根に栄養が届きにくくなるために髪が細くなってしまいます。
頭皮のマッサージも大事ですが、血行を促す成分が入っている育毛剤を使うと丈夫な髪が育つようになりますし、抜け毛の予防にもなります。
- センブリエキス
- オタネニンジンエキス
- トウガラシエキス
- 緑茶エキス
- クララエキス
などが有効成分として働きます。
頭皮の過剰な皮脂分泌を抑える
抜け毛の予防には頭皮環境を改善していくことも大切です。女性ホルモンが減少して男性ホルモンが増えてしまうと、皮脂が増えるので、毛穴が詰まりがちになります。
何だか年齢とともに頭がべたつくようになったと思ったら、頭皮の皮脂が増えているのかもしれません。
- セージ
- ボダイジュエキス
- グリチルリチン酸2K
などが入っていると、皮脂の分泌を抑えてふけやかゆみも防いでくれます。
頭皮を保湿する
頭皮が乾燥すると、それも皮脂が増える原因になります。潤いが足りないためにもっと皮脂を出して肌を潤そうとするので、頭がべたついてしまうのです。
また、肌が乾燥していると
- かゆみ
- ふけ
なども起こりやすくなります。
頭皮はとてもデリケートなので、顔と同じように水分補給と保湿が必要です。
保湿効果の高い育毛剤を使うことで、頭皮を保湿し、柔らかく保つことが出来ます。
- トレハロース
- ヒアルロン酸
- へちまエキス
- カミツレエキス
- ベニバナエキス
- ビワ葉エキス
などが頭皮の保湿に役立ちます。
頭皮を柔らかく保つ
頭皮は乾燥すると硬くなり、血行も悪くなります。保湿と合わせて、頭皮を柔らかく保つ成分が入っていると、血行促進にも役立ち、抜け毛を防いでくれるでしょう。
- 大豆エキス
- 加水分解ヒアルロン酸
- コンドロイチン硫酸Na
などが頭皮を柔らかくします。
頭皮のダメージを回復させる
頭皮の乾燥を放置しておいたり、紫外線対策を何もしていないと、頭皮にダメージが蓄積していきます。
ダメージを受けたままだといくら保湿をしても、有効成分が浸透していきません。その場合は、まず頭皮のダメージを回復させることが先です。
頭皮がカサカサして皮が剥けてくるとか、かゆみがひどい場合には
- アロエエキス
- カミツレエキス
- ボタンエキス
- グリチルリチン酸2K
などが入っている育毛剤を使い、頭皮の環境を改善して健康な肌を取り戻しましょう。
髪の成長を促進する
毛母細胞が弱ってくると、そもそも髪が成長しにくくなるので、全体的に薄くなってしまうのです。
丈夫な髪を育てるためには、
- ジオウエキス
- クララエキス
- ゴボウエキス
- プラセンタエキス
などが入っているものを選び、細胞分裂を促進してきましょう。
毛母細胞を活性化させることで、髪が太く、健康に成長していくことができます。
髪に栄養を補給する
薄毛になるということは、本来の髪の成長期が短くなっていて、早く抜けてしまうということですね。
ですからもっと髪が丈夫に成長できるように、栄養をたっぷり与えてあげることが必要です。
- アスパラギン酸
- 米胚芽油
- 海藻エキス
- ビタミン、ミネラル
などが入っていると、髪の成長に役立ちます。
男性ホルモンを抑える作用
女性は加齢とともに女性ホルモンが減少し、男性ホルモンが相対的に増えてくることは避けられません。
ですから、食事などでも補っていく必要がありますが、育毛剤で男性ホルモンを抑える天然成分が入っていると育毛効果も高まります。
- チョウジ
- オウゴンリキッド
などがおすすめです。
女性ホルモンのバランスを整える
減少していく女性ホルモンを補う成分やホルモンバランスを整えてくれる成分が入っていると、それも抜け毛を防ぐのに役立ちます。
- 大豆エキス
- 甘草エキス
- よもぎエキス
- クララエキス
- オトギリソウエキス
- ヒオウギエキス
などが有効成分になります。
これで薄毛も改善!女性用育毛剤の正しい使い方
女性用育毛剤を使う場合、間違った方法で使ってしまうと、浸透力を損ねてしまったり、頭皮環境を悪化する原因になるので注意が必要です。
せっかく使うのですから、正しい使用法で効果を出したいですね。
取扱説明書をしっかり読むこと
基本的には、その育毛剤についている取扱説明書をよく読んでください。
使用量や使用回数など、書かれている通りに使わないと効果が全くでないこともあるからです。
夜はシャンプー後、タオルドライしてから
夜使う時は浸透を良くするために出来るだけ頭皮が清潔な状態で使いたいので、シャンプーをした後に使います。
頭が完全に乾いてしまうと頭皮が硬くなって浸透が悪くなるので、シャンプーをしてタオルドライした後に使います。
髪が濡れているとせっかくの育毛剤の成分が流れたり薄まったりするので、水分はしっかりタオルで吸い取ってください。
髪ではなく頭皮につける
育毛剤は髪を育てますが、髪の毛につけるものではありません。髪を育てる頭皮につけます。
髪につけても髪は成長しないので、頭皮にすり込むようにつけてください。
サラサラタイプはちょっとずつ塗る
育毛剤にも乳液のようなとろっとしたものから、オイル状のものまで色々なテクスチャーがあります。
化粧水のようにサラサラしているものはちょっと塗りづらいですね。一度にたくさん塗ろうとするとたれてしまって、顔についてしまうこともあります。
サラサラしているものは手の平に出して、少しずつ指につけて頭皮に塗っていきましょう。
薄毛が気になるところは重ねづけをする
全体的に薄くなるとはいっても、特に薄さが気になるところというのもあると思います。
- 額の生え際
- つむじの周り
- 頭頂部
- 髪の分け目
など、特に気になるところは育毛剤を重ねづけしていきましょう。
育毛剤をつけた後は乾かす
育毛剤を塗った後はドライヤーでしっかり乾かしましょう。頭皮を湿ったままにしておくのはよくありません。
頭皮が湿ったまま寝ると、蒸れて雑菌が繁殖しやすくなり、かゆみの原因にもなってしまいます。
頭皮をしっかり乾燥させても育毛剤の有効成分には影響がないので安心してください。
朝はスタイリングの前に
育毛剤は1日2回使うタイプが多いですが、朝はスタイリングの前に使います。育毛剤をつけてしっかり頭皮を乾かしてからスタイリング剤を使いましょう。
たくさん使えばいいというものではない
早く髪の悩みを解消したいと、たくさん使ったり、1日に何度も塗ったとしても、育毛剤の効果は変わりません。
むしろ塗り過ぎによる肌トラブルが起きる可能性もあるので、適量を守って使うようにしましょう。
使用期限内に使い切ること
女性用の育毛剤は無添加のものが多いので、長期保存には向いていません。開封後は冷暗所で保管して、使用期限内に使い切るようにしてください。
そのためにも、使用量や使用回数を守ることが大切です。その使用期間内で使い切れるような回数や量が決められているからです。
半年くらいは使い続けてみること
髪の成長には「ヘアサイクル」というものがあり、すべての毛が同じように成長しているわけではありません。
育毛剤の役割は、毛母細胞を活性化し、ヘアサイクルを改善していくことにあります。ですから、そのサイクルが正常化するためにはある程度の時間がかかります。
最低でも3ヶ月〜半年くらいは使い続けてみてください。
個人差はありますが、健康な髪でも1ヶ月に1cm程度しか伸びないのです。髪の変化を実感するためには数ヶ月の時間が必要です。
毎日使うこと
髪は毎日成長しているので、育毛剤は決められた回数で毎日使うことが必要です。思い出した時に使っているようでは効果が得られません。
女性用育毛剤はゆっくりと効いてくるのが特徴なので、根気よく使い続けることが大切です。
育毛剤の効果を高めるために
育毛剤は値段もそれなりにするので、しっかりと効果を出していきたいですね。そのためには、以下のことにも注意してみてください。
正しいシャンプーで頭皮を清潔に保つこと
育毛剤を使っても、頭皮が汚れていたり、傷ついていては効果が半減してしまいます。
シャンプーは丁寧に、髪ではなく頭皮を洗うように心がけます。また、泡で洗う以上に大事なのがすすぎです。
シャンプーで洗っている時間の倍の時間をかけてしっかりすすいでください。
シャンプーやコンディショナーのすすぎ残しがあると、それが毛穴を塞いでしまい、育毛剤の成分が浸透しにくくなります。
頭皮マッサージを行うこと
丈夫な髪を育てるために何より大事なのが頭皮の血行です。育毛剤を塗った時に、同時に頭皮のマッサージをすることで、さらに血行を促進し、育毛剤の効果を高めていきます。
強く揉んだりする必要はなくて、育毛剤を指の腹で馴染ませるようにして、気持ちがいいくらいの圧で下から上に向かってマッサージをしてみてください。
育毛剤だけに頼らないこと
育毛剤は毛生え薬ではありません。薄毛対策や発毛促進を目指すなら、
- ストレス
- 睡眠不足
- 栄養バランスの悪い食事
など、育毛の妨げになるようなことを取り除いていく必要があります。
種類が多すぎて迷う!女性用育毛剤の選び方
女性用育毛剤も種類が多くてどれを選んだらいいのか迷ってしまいますね。自分にあった育毛剤を選ぶためのポイントです。
効果を期待するなら「医薬部外品」
ドラッグストアなどで購入できる育毛剤には、大きく分けて
- 医薬品
- 医薬部外品
- 化粧品
の3つのタイプがあります。
このうち医薬品は、「リアップ」のように女性が使えないものが多いです。
また、化粧品は薬のような効果は期待できません。肌を整えるためのものだと思ってください。
ということで、選ぶなら「医薬部外品」です。薬ではありませんが、どのような成分がどんな効能があるのかということを明記するのが許されている製品だからです。
その効能を見て、自分の髪の悩みに合わせて選ぶといいでしょう。
形状の違い
次は使いやすさですね。毎日使うものなので、使い勝手というのは意外と重要です。
使いづらいとついつい使うのが面倒になってしまうからです。
スプレータイプは塗りやすいですが、髪についてしまうことも多いので、頭皮に塗るには髪をかき分けてスプレーするなどの工夫が必要でしょう。
ノズルタイプは頭皮にダイレクトに届きます。中身が化粧水のようにサラサラしていると垂れやすいので、少しずつつけるのがコツです。
無添加で安心できるもの
頭皮はデリケートですから、乾燥肌や敏感肌でも使える優しいものがいいですね。
石油系の合成界面活性剤が含まれていると、それが頭皮にダメージを与えてしまいますから、出来るだけ天然成分で出来たものがおすすめです。
また、
- 合成香料
- 着色料
などが入っていると、それも頭皮に負担をかけます。余計なものが入っていない、無添加に近いものを選びましょう。
自分の悩みや症状に合わせた成分を選ぶ
効果のところで、どんな成分がその働きを担っているか、ということについてもお話しました。
インターネットの口コミだけでなく、まず自分の髪の悩みを把握して、それにあった成分を選ぶようにしてください。
使ってみて肌に合わなければやめること
どんなにいいものでも、自分には合わなかったということはあるものです。
ですから、しばらく使ってみて
- かゆみ
- 痛み
- 赤み
- 刺激
などがあると感じたらいったん使用を中止してみましょう。
体調が良い時に再度使ってみて、それでも合わなければ他の育毛剤に変えてみてください。
薄くなる前に始めよう、女性の育毛
髪は薄くなってからではケアが大変です。ケアは早ければ早いほどいいといわれていますから、30代のうちから始めておきたいですね。
若い時にどれだけ髪を大事にしているかが、40〜50代になった時に大きな差として現れてきます。
年齢を重ねてから後悔しないためにも、今から育毛を始めてみませんか。
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