過払い金とは?無料診断で請求できるか分かるの?過払い金返還請求のデメリットも解説
Date:2022.02.18
「過払い金」という言葉は、テレビCMなどでお馴染みとなっていますが、「なぜ戻ってくるの?」「どうやって調べればよいの?」という疑問を抱く方は意外と多いのではないでしょうか?
ここでは、過払い金返還請求を行うことによって起こるデメリットや無料診断の活用方法を中心に、過払い金が戻ってくる仕組みや調べ方などについても解説します。
過払い金とは?発生する仕組みを知っておこう
借金をすると利息が発生しますが、昔は利息の上限を定めた2つの法律に差があったことが原因で、過払い金が発生するようになりました。
- 利息制限法:消費者を守るために作られた法律で、上限金利は20%
- 出資法:貸金業者を取り締まるために作られた法律で、上限金利は29.2%
出資法では上限金利を超えて貸付を行うと刑事罰が科されるため、罰則を受けない29.2%以下ギリギリの高金利での貸付が当たり前に行われていました。
しかし、のちに利息制限法の上限金利を超えた貸付は違法とされ、2010年6月18日の法改正によって出資法の上限金利も同じ20%に統一されました。
違法とされる20~29.2%の金利は「グレーゾーン金利」と呼ばれ、過払い金返還請求ではこの部分が戻ってくるのです。
過払い金が発生している条件は?時効にも注意!
過払い金が発生している可能性が高いのは、次のようなときです。
- 消費者金融(サラ金)、クレジットカード会社、信販会社からの借入
- 2010年以前に20%超の金利で借入をしていた(現座まで返済が続いている借金も含む)
- 最終返済日から10年以内
銀行は昔から高金利での貸付を行っていなかったため、銀行系カード―ローンで過払い金が発生していることはありません。
また、法改正が行われたのは2010年ですが、2007年頃から大手貸金業者は金利を見直していたため、過払い金は2007年以前に発生している可能性が高いです。
注意したいのは、過払い金には時効があることです。時効は最終返済日から10年で、時効を過ぎると1円も取り戻せなくなってしまいます。
過払い金があるかどうかの調べ方には3つの方法がある
過払い金の有無を調べる方法は次の3つです。
- 過払い金無料診断の利用
- 引き直し計算
- 弁護士や司法書士に相談
①「過払い金無料診断」を使って簡易的に診断してみよう
過払い金無料診断は、簡単な情報を入力するだけで過払い金の有無や過払い金の額を調べられるWebサービスです。24時間いつでも匿名で利用できる手軽さが魅力です。
- 借入金額
- 借入時期
- 毎月の支払額
- 借入先の業者名
などに加え、電話番号やメールアドレスを入力するだけで、弁護士や司法書士が当時の金利やこれまでの経験をもとに診断してくれます。
②自分でも「引き直し計算」をして過払い金を調べられる
取引履歴をもとに正しい利息で計算し直して、過去に支払った利息金額から差し引く調べ方もあります。
③確実なのは弁護士や司法書士に依頼する方法
弁護士や司法書士に調査を依頼すると、細かい部分まで正確に計算してくれるので、確実な結果が得られます。
過払い金を請求してみた!手続きは自分でやるより専門家に依頼するのがおすすめ
過払い金返還請求の手続きは自分でもできますが、貸金業者との交渉力や専門的な知識が必要です。
過払い金返還請求には、和解交渉によって請求する方法と裁判によって請求する方法があります。
請求前に知っておこう!過払い金返還請求のメリット・デメリット
過払い金返還請求のメリットは、これまでに払いすぎていた利息を取り戻し、収入にできることです。複数の借入がある場合でも、過払い金を請求したい業者だけに絞って手続きできるメリットもあります。
一方、デメリットは次の2つです。
- ブラックリスト(信用情報機関)に載ることがある
- 同じ貸金業者からの借入は今後不可能
過払い金返還請求では、ブラックリストに載る場合と載らない場合があります。
- ブラックリストに載らないのは:完済後の過払い金請求、または過払い金請求によって借金を完済できた場合
- ブラックリストに載るのは:返済中の借金を過払い金請求して完済できなかった場合
ブラックリストに載ると、
- 新たな借入ができない
- クレジットカードの新規発行や更新ができない
- ローンが組めない(分割払いも不可)
といった不都合が起こります。
また、ブラックリストとは別に、過払い金請求すると「社内ブラック」になり、同じ貸金業者からの借入はできなくなります。
社内ブラックは、ブラックリストにのらなかった場合でも登録される可能性が高く、永久的に登録されることもあります。今後同じ業者からの借入を考えている人は 新たな借入への影響を避けられないでしょう。
過払い金に心当たりのある方は早めに専門家に相談することが解決への近道
ブラックリストを回避するためには、返済中の借金は完済を待ってから過払い金返還請求を行う必要があります。
しかし、ブラックリストを回避しようと過払い金返還請求をせず、苦しい生活を続けている場合は、完済まで待つより債務整理した方がよいかもしれません。
気軽に利用できる過払い金無料診断もぜひ使ってみてください。
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