花粉症で肌トラブルはなぜ?花粉の時期に肌荒れを起こさない対策
Date:2017.03.16
ただでさえ、鼻水がたくさん出て、目もかゆくなり、辛い思いをする花粉症。それに加えて肌まで荒れてきたら…。
普段はどうってことないのに、花粉の季節だけ肌が荒れて困るという女性も多いでしょう。
でも大丈夫!今年は花粉症による肌荒れを改善するアイテムで、イヤな季節を乗り切りましょう!
この記事の目次
花粉症で肌荒れしてしまう理由
花粉が飛散し始めると、鼻水や鼻づまりといった、風邪のような症状がクローズアップされがちですが、肌トラブルも増える季節なんですね。
化粧のりも悪くなって、あちこちかゆくて大変!化粧品も合わなくなるし、鼻をかんだらよけいに肌荒れするし、もう踏んだり蹴ったりですよね。
花粉症による肌荒れには、大きく分けると2種類あるのをご存知でしょうか。
花粉によるアレルギー
花粉が肌につくことでアレルギー反応を起こしてしまっているのが花粉症皮膚炎です。
- かゆみ
- 湿疹
- 赤み
- 乾燥
- ヒリヒリする
花粉のせいで乾燥肌&敏感肌になってしまい、肌のバリア機能が低下した状態。肌が乾燥して細胞間脂質(セラミドなど)が減少するとバリア機能が低下します。
そこから花粉や細菌が入り込むので、ただのカサカサではなく、炎症を起こしたようになってしまいます。
ティッシュとマスクのせい
花粉のそのものというよりは、花粉症の症状の2次災害的なものが「摩擦によるダメージ」です。
鼻水をかみすぎて鼻周りの皮膚がぼろぼろになってしまったり、湿ったマスクの中で細菌が増殖しやすくなり肌荒れを起こしてしまう、というようなケースです。
どちらかというと外部刺激によって皮膚組織がダメージを起こしている状態です。
まずは皮膚科でアレルギー検査を
花粉症=肌荒れではありません。花粉症の人が必ずしもみな肌が荒れるわけではないですし、春先の肌荒れも花粉症が原因だとは限りません。
正しいケアを行うためには、肌荒れの原因が花粉症なのか違うものなのかを見極める必要があります。
- アレルギー体質の人
- 元々アトピー性皮膚炎などがある人
は花粉症と同時に肌荒れも起こしやすい傾向にはあるようです。
花粉症だと耳鼻科に行くことが多いと思いますが、肌荒れの専門家は皮膚科です。
花粉症の季節の肌荒れ対策~生活習慣編
花粉症による肌荒れ対策は色々ありますが、今日からできる対処法として、まずは生活習慣の見直しをしてきましょう。
マスクとサングラスで花粉をできるだけカット
花粉が肌につくことでアレルギー症状が起きるのですから、とにかく肌につかないようにすることが大切です。
もちろん、鼻や喉からも入らないように完全ガード。マスクはもちろん、サングラスもして完全防備しましょう。
マスクは鼻や顎までしっかりと覆うことのできるサイズのものを、サングラスはできれば脇からも花粉が入らないような花粉症専用のものがおすすめです。
帽子をかぶって髪に花粉がつかないようにする
カバーするのは顔だけではありません。髪についた花粉が肌につくとそれが原因でかゆくなったりします。
髪は元々ホコリなどがたくさんついていてあまり清潔ではありません。
髪はまとめて帽子をかぶります。花粉からガードするとともに、髪が顔につくのを防いでくれます。
立体タイプのマスクを使って摩擦を防ぐ
マスクが原因で肌荒れしている場合には、立体タイプのマスクを使うことをおすすめします。
肌に触れる面が少なくなるので、少しでも肌への刺激を少なくすることができます。
マスクは頻繁に変える
マスクの中は意外と汚い!1日同じマスクをしていると、雑菌の温床になってしまいますよ。
- 鼻水
- くしゃみをした時の唾液
などがついたままのマスクをしていたら、それは肌によくありませんよね。
鼻の周りにワセリンを塗る
ワセリンは子どもの肌荒れ対策にも処方される保湿剤です。
とはいっても、ワセリン自体に角質層を潤す力があるわけではなくて、肌の表面に膜を張って、水分が蒸発するのを防ぐ役割を果たします。
かゆくても目をこすらない
花粉が目に入ると本当にかゆいですよね。かゆみがなくなるまでゴシゴシこすってしまうと思いますが、それはなんとか我慢しましょう。
目の周りの皮膚は特に薄いので、皮膚炎が悪化しやすいところです。
こすることは
- 色素沈着
- 小じわ
の原因にもなりますから、かゆくてもこすっちゃダメ!
花粉症用の目薬で何とかしのぎましょう。
家の中に花粉を持ち込まない工夫
外では花粉がつかないように気をつけるとともに、家の中に花粉を持ち込まないようにすることも大切です。
- 玄関でしっかり花粉を落とす
- コート類は寝室に持ち込まない
などの工夫が必要です。
また、室内では空気清浄機を使って花粉を少しでも少なくするような対策も大事ですね。
家の中くらいマスクをしないでもいいように、徹底して花粉を排除していきましょう。
しっかり睡眠時間を取る
鼻水や鼻づまりがひどいと夜もよくねむれませんよね。でも、疲労がたまると免疫力が低下するので、できればしっかりと眠りたいところです。
また、しっかり眠らないと成長ホルモンの分泌にも影響し、健康な肌が作られるのを妨げてしまいます。
また、アロマオイルなども花粉症対策としては有効です。
- マスクの下にユーカリ精油を1滴たらしてつけて寝る
- ティッシュにユーカリ精油をたらして枕元に置く
などの方法で、呼吸器を少しでも楽にしていきましょう。とにかくゆっくり寝て、体力を回復させることです。
花粉症の季節の肌荒れ対策~スキンケア編
肌荒れの対策法としては、日々のスキンケアにも気をつけていきましょう。肌荒れがひどい時にはいつもと同じスキンケアではダメな場合があります。
ポイントは、肌のバリア機能を高めること!少しでも健康な肌に近づくように、しっかりケアしていきましょう。
帰宅後はすぐに手洗い、洗顔
家に帰ってきたら、玄関で服についた花粉を落とすとともに、肌についている花粉をすぐにでも落としたいので、手洗いと洗顔をすぐにします。
この時の洗顔はメイクを落とすというよりは、表面についた花粉を落とすためなので、さっとで十分です。
肌に優しいクレンジング
肌が荒れている時には、洗浄力の強いクレンジングは使わずに、肌にやさしい素材のものを選びましょう。
- ミルクタイプ
- クリームタイプ
がおすすめです。
オイルタイプやシートタイプは洗浄力も刺激も強いので、使用を避けましょう。
添加物の少ない基礎化粧品を使う
洗顔料の合成界面活性剤や化粧水などの合成着色料などは肌への刺激になりますから、できるだけ無添加に近いものを選びます。
成分表示を見てエタノールなど肌を乾燥させるものが入っていないかどうかも確認してください。
また、この時期は洗顔に石鹸は使わなくても大丈夫です。顔を洗う時にはぬるま湯で洗いましょう。
保湿効果の高い化粧水、美容液を使う
肌を清潔にしたら次は保湿です。とにかく角質層の潤いをアップさせる化粧品を使いましょう。
セラミド配合のものや敏感肌用の優しいものがいいですね。化粧品は肌の調子に合わせて変えていくものですから、この時期だけはいつもと違うラインでそろえた方がいいでしょう。
そうなる前に、とにかく保湿を心がけてください。
ファンデーションは低刺激なものを
メイクをする時は、パウダーファンデーションを使うか、リキッドなら最後にフェイスパウダーを重ねるようにします。
肌表面をサラサラな状態に保つようにして、花粉をつきにくくするためです。
また、ファンデーションは薄づきなものを使ってください。メイクをさっと落とせるようにするためです。
メイクをしない日でもパウダーを
乳液やクリーム、日焼け止めで終わらせてしまうと肌がべたついて花粉がつきやすくなるので、メイクをしない日でも仕上げに必ずフェイスパウダーを使って肌をサラサラに保つようにしてください。
肌に花粉がつくのを防ぐためです。
紫外線対策もしっかりと
紫外線ももちろん肌荒れを悪化させますから、真夏でなくてもしっかりと紫外線対策をしていきましょう。
日焼け止めも低刺激なものを選んでくださいね。敏感肌用や子ども用の日焼け止めがおすすめです。
SPFの数値は高くなくてもかまいません。むしろ数値が高いものの方が刺激が強いので、数値が低いものを1日何度か塗り直した方が肌には優しく、紫外線カットの効果も高いのです。
日焼け止めの塗り直しについてはこちらの記事でも詳しくご紹介しています。
市販薬を使うのもひとつの方法
どうしてもかゆみが止まらない時などは、スキンケアだけではどうにもならないことがあります。そんな時は市販薬を使ってみましょう。
市販のかゆみ止めや保湿剤を使うと少し肌のかゆみを押さえることができます。
花粉症の季節の肌荒れ対策~食事編
花粉症は身体の中からの対策もとても重要ですね。スキンケアと同時に、食べ物も花粉症に良いとされるものを意識して摂ることで、体質改善をしていくことができます。
即効性は期待できませんが、肌荒れの予防法としては有効ですから、花粉症の季節の少し前から取り始めると良いでしょう。
悪化してしまったら迷わず皮膚科へ
花粉症による肌荒れは、原因が一つではないため、悪化してしまったらどんなにがんばってもセルフケアではどうにもならない場合があります。
そんな時は迷わず皮膚科へ行きましょう。悪化するほど治療に時間がかかります。
これで花粉症の肌荒れともさようなら!
生活習慣、スキンケア、食生活の面から肌荒れ対策をご紹介してきました。花粉症は今のところ発症してしまったら完治が難しいとされていますね。
花粉症による肌荒れは、あらゆる面から体質改善をしていく必要があります。残念ながら数日で治るものではありません。
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